Tuesday, July 25, 2006

かの国

今日は、ばりばり 50 人分のレポート採点に励む。 メイルで受け取っているので、gmail でラベルやらスターを使って、 じゃんじゃん効率良く採点。 作業に二日間を見ていたのを、教授会の始まる 15 時までに全て終了。 採点表を事務に届けて、15 時から今期最後の教授会。 18 時過ぎまで三時間強ほど会議。会議のない国に行きたい。 ものみなは秩序と美、豪奢、静けさ、はた快楽、と貴方がお詠いになった、 「かの国」とやらは、一体いずこにあるのですか、ボオドレエル様… そこではきつと会議などないんでせうね。 そんなことを思って、ふらふらしながら研究室に帰る途中、 エレベータの中で呆然としていると、乗りあわせた物理の某先生に突然、 「一説によると、マトリョーシカは日本が起源だそうです。 箱根だとか」、と話しかけられて、ちょっと心が癒された。 この先生は個人研究室が同じ廊下に面していて、 たまにすれ違って挨拶する程度なのだが、 大学には珍しく紳士的で穏やかな雰囲気の方なので、 勝手に好感を持っている。

さっさと帰って、自宅で一人で食事。 冷蔵庫を覗いたら、いつ買ったか分からないじゃが芋と、 賞味期限ぎりぎりのベーコンが転がっていたので、 ジャーマンポテト・スパゲティなるものを発明した。 我ながら、まずくはないが美味しいものでもない。 やはり伝統的なレシピは偉大だ。 ひょっとして、と思って発明したレシピは大抵、 「まずくはないが、あえて作るほどでもない」。 その意味では、美味しい創作料理のメニュを考えられる人は偉い。