Saturday, August 26, 2006

甘長唐辛子

完全に休日。 働く日には過酷に働き、休む日には容赦なく休む。 近代的工法によって依頼の三分の二の工期で紀ノ川に橋をかけ、 その有能と献身で市民を瞠目せしめたのも我が一族だったが、 その後から現在に至る一世紀以上に渡って、 何もしていないのも我が一族だ。 やる時にはやるし、やれない時にはやれない。 または、落日はいつも哀しいものだ。 朝は 10 時頃に目覚めた。今日も雲一つない快晴で、 外は暑そうだ。 良く寝たので疲れもかなり取れたらしい。 眠りのことを、疲れ倦みし者の甘美なる癒し手、 と詠ったのはシェイクスピアだったかな、 それとも、出エジプト記だったかな…。 私の古典の知識のかなりの部分は、 P.G.ウッドハウスから得ているので、 どれだけ間違えているのか見当もつかない。

朝食の珈琲と林檎ジュースを飲み、 洗濯機で洗濯の一方で、午前中からお風呂に入る。 日の差す白い湯船の中で越路吹雪ばりに「愛の讃歌」を絶唱したりして、 お風呂から上がるともう昼食の時間だ。 風呂上がりの一杯兼食前酒にマティーニを作って飲み、 少し元気をつけてから、昼食の準備。 昼食にはマリナーラソースを作って、 激辛のスパゲティ・アラビアータにしてワインと食す。 午後は、 ツーナイツ・ディフェンスのトリッキーなラインを並べたり、読書したり。 激しい夕立があった。 夕食は御飯を炊いて、 エリンギ、伏見の甘長唐辛子などの炒めもの、冷奴など。 昨日、バーで甘長唐辛子が美味しかったので。 夜も時折、雷鳴が聞こえる。