Tuesday, August 29, 2006

SBUX マッチ

所要で新幹線で西方へ出張。 ついでに、現地の大学に勤める S さんと会う。 S さんは代数幾何学を専門とする数学者で、詰将棋作家でもある。 さらに、チェス・プロブレムの愛好者であり、 難曲を好んで弾くアマチュアのピアニストでもある。 S さんはもうすぐスウェーデンの研究所に旅立たれるので、 その餞別にシャンパンのハーフボトルをさしあげるのと、 ついでにチェスの初対局をするのが目的。 お借りしていた CD を返却するのも大目的だったが、 朝テーブルの上に忘れてきてしまった。 スターバックスのチェス盤模様のテーブルを使って、世紀のマッチ S.-Hara 戦。 一局目、時間制限なし。黒番、マーシャル・アタック。20 手ほどであっさり勝ち。 看寿賞作家とは言え、 OTB が初めてと言うならこんなものかな、と思いつつ、次は持ち時間制限をつけて第二局。 20 分プラス一手毎に 10 秒、白番。イングリッシュ・オープニング。 序盤で 1 ピース獲った上に、Q サイドはがたがた、もう勝ったも同然、 と思って漫然と指していたら、そこからが強かった。 ひょっとして一局目も含め、ここまで全部がギャンビットだったのだろうか、 次々と華麗な攻撃が続く。 難しくなってからお互い時間がなくなって、あわわわわ、まさか負けるなんて、 と慌てている内にばたばたと詰められてしまった。さすが詰将棋作家。 そういうわけで、一勝一敗。次回の雪辱戦を楽しみにしています。