Sunday, September 24, 2006

ナイト・マヌーヴァ

昼くらいに N 氏が家を訪ねてきて、近所で一緒に昼食。 担々麺屋に行ったのだが、行列が出来ていたので却下。 プラン B としてベンガルカレー。 家に戻って、食休み。喉が渇いたと言うので、マティーニを作って差し上げる。 N 氏はマティーニを飲みながら、 周囲の本を適当に読んだりして、しばらく我が家で過した後、 午後の内にどこかに去っていった。 あと二三日、某旅館を根城にぶらぶらするそうだ。 昨日の夜は旅館に戻ってから寝酒を二合ほどつけてもらったら、 女将がカナダにいる親戚が送ってくれたと言って、 肴にスモークサーモンを差し入れてくれたそうで、 それが美味しかった、などと自慢していた。 うーん、ホテルではそうは行かない。 数日間を旅館に逗留して、 ゆったり過す休日と言うのは良いものだろうなあ。 私の方の夕食は、御飯を炊いてだしを引き、 うなぎ山椒のお茶漬けにしてみる。 この前、先生の奥様にいただいたすぐきの漬物を一緒に。 うなぎ山椒の残りはちらし寿司にするかな…

昨夜のクラムニク vs. トパロフの第一局はクラムニクの勝ち。 繰り返しのドローを捨てて果敢に勝ちに行ったトパロフが偉いが、 テンションを保ち続けたクラムニクも偉い。 最後の最後に出たトパロフのブランダーで勝負が決まったのは残念だったが、 両者の個性がはっきり出たいい対局だったと思う。 新手らしい 12. ... Ba6 (素人目には当たり前ぽいが…)、 強く出た 21. ... g5!, トパロフが千日手ドローのオプションを得たところからの攻防、 そして大ポカ 57. ... f5?? などが話題になっている (全部トパロフ側の手であることに注意)。 しかし、私なりにここが面白いと思った、 ということを書いておくことにも意味があるかも知れない。 クラムニクの 26. Nd6 から、Nc8, Ne7+, Nc6, そして Nc5 の一連のナイト・マヌーヴァ。 これは強い人には当然の流れだろうし、 実際、私のチェスソフトはほとんど瞬時に候補ラインに挙げた。 しかし、20手台の前半からの流れるような手順は、なるほどなあ、 と感心した。Nc8 がルークに当たり、Ne7 がチェック、など、 間然とするところがない。しかも、最後に 32. h3 が渋い。 確かに 2 段目を守った方が本当はいいのだろう。 しかし何だか、ぐっ、とくるではないか。

既に開始している今夜の白番トパロフの第二局が、 マッチの行方を決める鍵になりそうだ。今日は最後まで観よう。 現在、スラヴ・ディフェンスの序盤から中盤に入った。 14. ... Bg6 って一見悪そうだけど、どうなのかな… と思っていたら、これはペトロシアン vs. スミスロフ で指されてドローだった、と即座にコメントが。 18. ... Nf8 までのところで、 ポジショナルにやや黒良し、 タクティカルなチャンスは白にあり、 でバランス?