Love in the afternoon
昼はホテルオークラの中華料理屋で、 師匠の T 先生の還暦祝いの食事会。 参加者は先生と奥様の他、弟子の内から四人。 そのあと、近所の先生宅にお邪魔して、 お茶などをご馳走になる。 しかし、あっと言う間に月日は流れるものだ。 ついこの前、T 先生の卒研に配属されたような気がするのだが。 「原君、来年はどうするの」、 「大学院に進学してみようかなーと」、 「うん、むいてるかもね」という感じの会話を交わしたのが、 つい昨日のようだ。 そのとき人生が、がちゃん、と音を立てたような気がしたのだった。
夜、遅くに帰宅したら、 「今日がお誕生日であったと思いまして」と、 執事から近所のワイン屋で買ったらしい随分上等のワインと、 「昼下りの情事」の DVD をもらった。 最近はハウスキープの仕事をサボりがちだが、 まだ使用人としての徳は失なっていないようだ。 しかし、何故、「昼下りの情事」なのだろう。 必ず最後には泣ける、名作だとは思うが。 主人公がチェロを弾くからか?
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