Monday, September 25, 2006

散らしと煮麺

ついに明日から新学期か… 早く年末にならないかしらん。もう幾つ寝るとお正月? 昨日また夜更かししてしまったが、今日は何とか早く起きられた。 昼食には、うなぎ山椒の散らし鮨と煮麺を作る。 午後は論文推敲を少ししてから、京大数理研へ。 研究会に参加中の H さんに会って、所用を片付けるため。 研究会自体は全く門外漢のものだったが、少しだけ参加。 活発に質問と議論が飛び交う、熱のこもった研究会のようだった。 有限グラフの話はパズル的で、 何を話しているかが分かることが多くて良い。 ほとんどの数学の分野では、少し専門が違うと一言も分からない。 車内で「コンスエラ 七つの愛の狂気」(ダン・ローズ著/ 金原瑞人・野沢佳織訳/中公文庫)から短編を読みながら、 バスで大宮まで戻り、少し食材を買って帰宅。 夕食は茄子とベーコンのパスタで、また手抜き。 夜は南仏の白を一杯だけ。

昨夜のクラムニクvs.トパロフ、第二局。クラムニクの連勝。 ドローを逃した前局にもめげず、またしてもトパロフが果敢に攻める。 タクティカルな局面でクラムニクが受けを間違うブランダー、 これで勝負が決まっていたはずのところを、 トパロフがそれを咎め損なうブランダー返し、とエラーが多く、 芸術的鑑賞の立場から観戦する向きには残念だったろう。 しかし、勝負としてはとてもエキサイティングな対局で、 両者の個性が際立った良いゲームだったと思う。 序盤から中盤への両者らしい狙いの交錯、特にトパロフの激しい構想、 難しい終盤でのクラムニクの機械のような正確さ、 本来は勝っていてもおかしくなかったトパロフの数々のミステイクも含めて、 これは一つの名勝負であろう。 内容的にはトパロフが勝っていた、と言うのには意味がない。 テニスと一緒で最後に相手のコートに打ち返せなかった方が負けであり、 弱いから負けたのだ。 素直に勝者の強さを讃え、敗者の善戦の美しさを讃えたい (まあ、つまり私は何時も、敗者を愛するのだ)。 やはり、対照的な個性の対決になると、マッチは良いなあと思う。 クラムニクvs.トパロフは今日は一日お休みで、 第三局は明日の夜。 ここまではやや荒れ模様だが、一日の休暇を置いて充実した勝負が期待される。 2-0 に追い込まれたトパロフが一矢報いるのか?刮目して待て!