Friday, October 06, 2006

ベーグル

ちょっと寝坊。 朝食は珈琲だけ。洗濯機をしかけてから、仕事に入る。 昼食はしめじとベーコンのスパゲティ。 昼食後、洗濯物を干してから、 午後も少しだけメイルベースであれこれ作業。 その後、四条大宮からバスで百万遍に向かう。 15 時半から京大での関西確率論セミナ。今日の講演は、 reinforced なランダムウォーク、 つまり、ある道を一度通ると、 そのことでその道がより通り易くなったりと、 歩行自体が確率を変化させてしまう、変形型のランダムウォークの問題。 この設定は応用上は明らかに自然で、重要な問題である。 しかし、 数学の問題としてはスジワルなんじゃないかなあ、と思わないでもない。 大宮までバスで帰る。 車中の読書はフリーマントルの「別れを告げに来た男」(中村能三訳/新潮文庫)。 昨日の通勤の帰りから読み始めたが、 中編と言っていいくらい短い作品なので、すぐに読了。 うーむ傑作だ、確かに。 フリーマントルはチャーリー・マフィンのシリーズしか読んでいなかったので、 思わぬところに未読の名品が。 18 時過ぎに大宮着。 パン屋さんでベーグルを三つ買って、家に帰る。

昨夜のクラムニク vs. トパロフ戦はトパロフが初勝利。 クラムニクのファンとしては敗けたのは残念だったが、 大変面白い対局だったと思う。特に序盤から中盤は、わくわくした。 クラムニクが極めてシャープな刃を隠し持っていることは周知だが、 本人のスタイルからして、滅多に見せることはない。 それがちらりとでも見えるときはファンとしては嬉しくなる。 しかし一方、序中盤をそつなくしのぎ、 最後には非対称で難しいエンドゲームを勝ちに行って、 しかも実際に競り勝ったトパロフは、流石と言えよう。 これでポイントはタイになり、厄介なことになった。 つまり、 第 5 局不戦勝の取り扱いをどうするか、と言う問題が顕在化せざるを得ない。 お互いのマネージャがまたおかしな口出しをしそうだが、 対局者たちは残りのゲームに集中させてあげたい。