The Tale of Genji
今日の丸一日を自宅静養にあてる。 朝食は珈琲のみ、昼食は近所のベンガルカレー屋さんで。 食後、寝台で「ハンニバル・ライジング (下)」(T.ハリス/高見浩訳/新潮文庫) を読み終える。 なかなか面白かった。レクター博士は画家のバルテュスと親戚、 と言う設定だったはずだが、この小説では、 バルテュスと節子夫人を枠組みとして借りたらしい叔父夫婦に 戦争孤児として引き取られて育ったことになっている。 そこで日本人女性「ムラサキ」に日本文化の薫陶を受けて成長し、 かつて妹を殺した戦争犯罪者たちに復讐する、と言うお話。 ハリスは流石にかなり勉強しているようで、日本文化について大きな誤解はない。 実際、ハリスは源氏物語の大ファンなのだそうだ。 外国ではかなり源氏物語("The Tale of Genji") が読まれているように思う。 そうだとするとちょっと恥ずかしいのだが、 私は源氏物語を現代語抄訳版でしか読んだことがない。 やはり少なくとも谷崎の全訳か、 出来ることなら原文で読むべきだろうなあ… 高校の「古典」の授業以来だけど。
その後、 少し眠るつもりだったのだが、二時間以上寝てしまった。 早めの夕食はスパゲティ。 スープストックをとったときの鶏肉にカレー風味をつけて味を整え、 スパゲティと和える。
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