Wednesday, August 08, 2007

ウルフ音とブショネ / 100 億円なんて

9 時起床。今日も晴天。 今日から暦では残暑らしいが、 京都はこれから本格的な猛暑になりそう。 寝床で「緑は危険」(クリスチアナ・ブランド/中村保男訳/ハヤカワ文庫) の残りを読了。今まで何回か読んだが、 その度に犯人を忘れていて、新鮮に楽しめる。 階下のキッチンで珈琲。 コンピュータと 10 分チェスを一局。 Jennifer(1800) はチェス歴 5 年、 卓越した序盤理論の知識を持ち、怪しげな序盤を軽蔑している。 閉じたポジションを好む、らしい。 黒番、ペトロフ・ディフェンス。白側から繰り返しのドロー。 午前中に少し仕事。やはり 9 時起きでは、朝の時間が足りないな…

昼食は茸のリゾット。つい白ワインを一杯だけ。 食後に少し昼寝して、午後の部。 夕方になって、ストレス発散のため掃除機がけ。 夕食の準備。御飯を炊いて、 豚肉とエリンギの炒めものと、ゴーヤのおひたし。 ゴーヤを向こうが透けるくらい薄切りにして、 鰹節とでおひたしにしてみた。 食後はシャワーの後、チェロの練習。 何故か今日は、D 弦の F 音のウルフが激しい。 こんなことを言うのは私だけかも知れないが、 ワインのブショネはウルフ音に似てないかな。 すーっと音が伸びなくて、ひっかかるような嫌な感じが。 夜は秘密プロジェクト。

今日の読書、「100 億円はゴミ同然」(坪井信行/幻冬舎新書)。 タイトルは無理にキャッチーにつけた(か、つけさせられた)のだろう。 タイトルはひどいが、 投資関連業界にどんな職種があって、それぞれどんな感じで働いているのか、 一時間程度でぱらぱらと読めてお手軽に分かる。 僕の周りの院生や学生は証券や銀行関係に就職することが多いので、 雰囲気がつかめて良かった。 例えば、証券会社と投資銀行(インベストメント・バンク)では、 「アナリスト」と言う職種の意味が違う、とか、 投資銀行では数年アナリストをやった後、 自分で部下を持って独立した仕事ができるようになる地位が 「バイス・プレジデント」で、 ディレクタやマネジメント・ディレクタよりも下の職階だとか、 知らないことが多かった。 定価 720 円とは言え内容がかなり薄いので、 学生さんが自費であえて買うほどの本ではないが、 学生・院生室に一冊置いてあってもいいだろう。

「箱詰め猫」 © HARA, Keisuke 2007