「…それに、このさき残っている時間は、今までより少ないかもしれない。そんな状態で、 これまでの積み重ねをすべて捨ててしまうことは、なかなかできるものじゃない」 「すべてを捨てるわけではないわ。自分はここにいる。叔父様が三十六年間で築き上げたほとんど すべてのものが、今、この車に乗っているのよ。しがらみというのは全部、叔父様以外のものです」
9 時起床。 珈琲を切らしてしまったので、純水を飲む。 珈琲豆を買いに出る元気なし。明日にしよう… 午前中はペトロシアン vs. フィッシャー (Portoroz 1958) を並べたりして、心を落ちつける。 一種の写経みたいなものだろうか。 昼食はまたカレーライス。鶏肉、茹で卵。 午後はお仕事。間違いの近辺を調べる。 問題の理解は深まったかも知れないが、修復の可能性は全くない。 またどこかにとっかかりがないか、探す日々か… 夕食は最後のカレーの残り。5 食目。 グリーン・アスパラガスとじゃが芋、茹で卵を追加。
"The Magic" © HARA, Keisuke 2007
posted by Keisuke HARA at 9:00 PM
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老猫一匹との隠居暮らし。著書に「測度・確率・ルベーグ積分」(講談社)、訳書に「世界を変えた手紙」(デブリン著/岩波書店)など。
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