Tuesday, September 25, 2007

静かの海

午前 8 時起床。ゴミ出しをする。 珈琲とチョコレート。Jennifer(1800)とチェスを一局。 白番、ペトロフ防御。勝ち。今日の調子はまあまあか。 午前中は出張中の経費の計算と、洗濯。 昼食には納豆スパゲティを作った。 午後は卒研ゼミの予定決めのメイルを書き、 スケジュール整理をし、 いくつかメイルでの仕事依頼に応対をした。 珈琲豆が切れたので買いに出る。 ついでに新刊書店に立ち寄ったら、 P.G.ウッドハウスの「ブランディングズ城の夏の稲妻」 (森村たまき訳/国書刊行会)が出ているのを発見。 勿論購入して、帰宅。 天才、森村たまき嬢の翻訳でジーヴスものが続々刊行されている中、 ブランディングズ城ものも森村訳で登場。

夏休み最後の日なので、 近所のバーに行って一人で夕食。 バーのすぐ前、逓信病院あたりで空を見上げたら、 大きな、薄青いくらいに白い満月があった。 そう言えば、中秋の名月だ。 位置が低いせいだろう、とても大きく見える。 子供の頃、「うちゅうのひみつ」みたいな感じの本で、 望遠鏡が発明されて以来、 かなり昔から月の地表のあちこちに名前がつけられていると知って、 大変に感動したものだ。特に「海」と言う言葉に感動した。 私が産まれた翌年がアポロ11号の月面着陸の年で、 そのせいか宇宙船が着陸した「静かの海」と言う名前を覚えている。 あんなに遠くにある星の岩だらけの地表に「静かの海」なんて、 信じ難いほど美しい名前をつけられる綺麗でまっすぐな心と、 私も含めて日常に溢れている卑小でねじまがった心が、 どうして同じ人類の中に二つあることができるのか理解できない。 どこか深いところでつながっているのだろうか。

「無題」© HARA, Keisuke 2007