Saturday, December 01, 2007

隣りの会話

9 時起床。寝床でごろごろしていたら、本当の起床は 10 時になった。 クロに御飯を与えて、自分には珈琲。 ああ、もう 12 月か。早いものであるなあ… 午前中はちょっとだけ翻訳作業。ルベーグ積分の本の練習問題解答のところ。 昼食は冷や御飯を使って、雑炊を作る。 鍋用の茸類があまっていたので、茸の雑炊。 午後は明後日の講演の準備。今日になってようやく本格的に準備を始めるとは。 予定では一ヶ月前くらいからするはずだったのだが。 夕食は鮭のクリームソースのスパゲティ。 食後もまた、講演の準備など。

一昨日、学生食堂で女子学生たちの会話に笑わせてもらった、 と言う話を書いたが、 たまたま隣りあわせた他人たちの会話が可笑しい、 と言う経験が私はわりと多い。 耳が良いので、つい聞こえてしまうのかも知れない。 山陰線の中で「モテ期は人生 3 回」理論で説教する女の子とか、 京都駅にいた、 インスタントコーヒーよりドリップした珈琲が美味しいと言う友達に、 「あんたセレブやなぁ」、と溜息をつく女子高生とか。

これはかなり前の話だが、 私は渋谷の Bunkamura の奥の方の怪しげな地域にある店で一人食事していた。 しばらくして隣りのテーブルに、 黒人の青年と渋谷のセンター街に沢山いるタイプの女の子二人、 と言ういかにもディープ渋谷らしいトリオがやって来た。 ビールジョッキで乾杯してちょっと落ち着いたころ黒人青年が、 大阪に興味があるのだがまだ行ったことがない、 一度旅行してみたい、と変な日本語で話し始めた。 それに対し、女の子の一方が、自分の実家が大阪だから連れていってあげる、 と言い出し、 実家にいきなりこのガイジンを連れていったらどうなるか、 と言う話がどんどん展開し始めた。 日本語がおかしな具合に上手い黒人青年、 べたべたの関西弁をしゃべる渋谷ギャルと、 ちょっと英語が話せる江戸っ子ギャルと言う絶妙の組み合わせで、 全員がボケかつツッコミ、かつ人の話をあまり聞かないまま暴走していく。 しかも、おそらく放送禁止と思われる発言のオンパレードだ。 信じられないほど前衛的で暴力的な可笑しさだった。

この経験を知り合いにすると、 それは漫才グランプリか何かの練習だったのではないか、 と言うのだが、マスコミに出せるネタとはとても思えない。 他人が耳をそば立てているようだと、 やはり笑わせてやろうというサーヴィス精神が働くもので、 それが過激にエスカレートしたのかも知れない。