趣味の問題
8 時起床。目覚しの珈琲。 猫砂が切れていたので西友まで買いに行く。 ついでに、食材を仕入れる。 昼食までは、Botvinnik の "Championship Chess (Leningrad-Moscow 1941)" から棋譜を並べたり。 スミスロフが黒番で不利なゲームをドローにした華麗な対局。 やはりスミスロフのエンドゲームのセンスは凄い。 特にキングを一杯に使うのがうまい。 早めの昼食をカルボナーラで済ませて、 午後は日本橋のチェスクラブ「アンパサン」に行く。 車中では翻訳の添削作業。
午後からの 2 局に参加。 第一局目はレイティングがずっと上の相手に黒番で勝ち。 中盤の優勢をエンドゲームにつなげて勝ち切り、 二時間をたっぷり使った充実した対局だった。 この対局の後は、自分はかなりチェスが分かってきたのではないか、 と錯覚したくらい。 そして第二局。 かなりレイティングが下の相手に序盤であっさり負け。 しかも、事実上 5 分もしない内の瞬殺。 冷水を浴びるように錯覚から目が覚め、 実際はチェスが全く分かっていないことを思い知らされた。 相手は「ブリッツァー」とでも言うか、 序盤で必ず f7 にサクリファイスする早指しの超攻撃型プレイヤで、 どうも苦手。 難しいことを色々言っても結局、 チェスは王様を相手より先に詰める、 と言うシンプルなゲームであると言う基本に目を開かされた。
帰りに家電屋で DVD プレイヤを買った。 自分へのクリスマスプレゼント。と言うわけではなくて、 執事が PlayStation2 を新居に持って行ってしまったので、 買おうと思いながら延ばし延ばしになっていたもの。 大抵のフォーマットなら再生できると言うだけで、 他に何の機能もない小型再生機を選んだ。 聞いたこともないブランド名、異様に安い。3800 円だった。 19 時くらいに帰宅して、夜はまた白菜の鍋。 たんぱく質は豚肉。鍋の後、 葱の青いところと卵を追加して饂飩にする。テストを兼ねて、DVD で「趣味の問題」(監督脚本ベルナール・ラップ) を観る。素晴しい再生装置があるわけでもないし、 私自身、画像や音にこだわる方でもないので、 3800 円のこの機械で全然問題なく、私には十分に美しい再生ぶりだった。 一昔前の PC 用外付け CD-ROM ドライヴくらいの大きさで場所もとらない。 なかなか良い買い物をした。 ちなみに「趣味の問題」は小説とは演出がかなり違ったが、 それはそれでなかなか面白かった。 例えば、映画では主人公も含め登場人物たちそれぞれが、 「事件」について事後のインタビュを受けるシーンが要所要所に挿入されていて、 平凡な演出であるもののそれなりに効果をあげている。 原作では重要な役割を果たす某女性が、 映画ではばっさり消されているのはちょっと残念。
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