Monday, January 07, 2008

最終講義日

9 時起床。ああ良く寝た。 レポート採点の仕事を少ししてから、衣笠に出勤。 冷たい小雨が降り、手足が冷たい。 バスが遅れたために、混雑した学生食堂で昼食。 13 時から「数理の世界」。確率の定義など。 レポートの提出日だからだろう、普段の倍くらいの聴講者がいた。 一コマ分の休憩は「ゆんげ」のスペースで、雑誌原稿の添削作業。 16:20 から「情報の数理」。 こちらもレポートを出すために、いつもより人が多かった。 今日は時間を一杯に使って、 やや無理気味にではあったが、シャノンの第一定理まで証明した。 バスで18 時半くらいに帰宅。

メイルで届いた分のレポート採点を少ししてから、夕食。 またキムチ鍋。三回連続。 これで文系講義がようやく終わった、とシャンパンの残りを飲む。 久しぶりに講義を二つしたら、かなり疲れてしまった。 昼間に添削もしたし、 今夜はもう仕事はよそう。

昨夜、"The Mortdecai Trilogy" (K. Bonfiglioli / Penguin) を読み始めてみて、どうして勧められたのかが分かった。 「ジーヴスもの」のパロディ風味のミステリ(?)なのだ。 しかも、ダークなパロディ。 主人公はどこまで本当か分からないが貴族風で、 アート・ディーラーか何か芸術関係の仕事をしていて、 うさん臭くて、悪党らしい。 そして一緒に暮らしている従僕が、 主人公のダークサイドの仕事には欠かせぬ用心棒みたいな奴で、 下品で、暴力的で、おっかない。 この二人の会話が不気味におかしいのだが、 ユーモアが基本的にお下劣で、おおむねブラック。 しかし、読者に要求されている教養のレベルはかなり高い。 英語で読むのはかなり辛いが、翻訳される可能性も低そうだ。 そこは国書刊行会あたりに頑張っていただいて、 こちらも森村たまきさんでどうだろう。 そして昔のサンリオ文庫はまともに訳せていたのだろうか。 さらに言えば原作も、Penguin に入っているとは言え、 本当に売れているのか、かなり疑問だ。