盲目の主婦
今日も早起き。身支度をして出勤。 午前、午後と入試採点業務。 今日はかなり楽に終わったので、 昼休憩と終了後の夕方にかなり事務仕事を片付けることができて、 バックログを再びゼロに戻した。 夕方の早い時間に帰る。
帰宅して、近所のワイン屋に赤、白ワインを買いに行き、 タリーズで珈琲豆を買い、 スーパーで食材を買い、 歩いている途中でうちの元執事に偶然会った。 出張中の猫の世話など、日頃の礼を言っておく。 この前、近所のバーでソムリエから聞いたところによると、 そのバーにも出現しているらしいので、 偶然店で顔をあわせることもあるかもなあと思っていたら、路上だった。 帰宅して御飯を炊き、酢飯を作って、 散らし寿司を作る。卵、三葉、高野豆腐の貧乏三色散らし。 この前、巻き寿司の具材の残りを使うために、 この組み合わせの散らし寿司を作ってみたら大変美味しかったので。 薬味は紫蘇葉、生姜、煎り胡麻。
さきほどワイン屋の K 嬢のお勧めで買った NZ の白ワイン(ペンカロウ)で、 ソファで行儀悪く散らし寿司を食べながら、 DVD で「暗くなるまで待って」を観る。 テレンス・ヤング監督、フレデリック・ノット脚本、 オードリー・ヘップバーン主演。ついでに音楽はマンシーニ。 もちろん今まで何度も TV 放映で観たけど、 やはり何度観ても、 最初のあたりの盲目の主人公と夫の会話では、 彼女の健気さ、キュートさに心を鷲掴みにされるし、 悪漢たちにあの手この手で追い詰められて行くストーリィに手に汗握るし、 ついには一人で悪者たちと対決する彼女の聡明さと勇気に喝采する。 特にその賢さだ。(冷静に考えると、 この主人公は天才か、それに準ずるレヴェルの頭脳の持ち主だと思う。) そして、あの例のシーンでは「あっ」と思う。 もともと舞台劇だったとこともあるのかも知れないが、 ストーリィにも会話にも全く無駄がない。 意味のない言葉やシーンは一つもない。 正確で、論理的で、エレガントだ。 少なくともサスペンス映画と言うジャンルでは、 世の中はどんどん退歩しているんじゃないだろうか。
<< Home