Wednesday, January 30, 2008

ビリヤード球の行方

8 時起床。空瓶のゴミ出し。 目覚しの珈琲。今日することを整理。 現在のバックログはゼロなので、する仕事がない。 最近サボっていた掃除機がけをして、 まだ半時間ほど余っていたので、 Garling の "Inequalities (A journey into Linear Analysis)" を読む。これを次の卒研のテキストの一つにしようかと思っている。 4 年生にはちょっと難しいかも知れないので、 解析学が好きな外部の大学院受験生向けくらいだろうか。 身支度をして出勤。 学生食堂で早めの昼食。 新たに仕事も入ってこないので、 学内のカフェで昨日プリントアウトした論文を読む。 面白いアイデアがひらめいたかな、 と思っていたのだが、ちょっと勘違いしていた模様。 大枠は悪くないが、すぐに何かできそうな感じではない。 15 時から学位論文の公聴会。 16 時半くらいから学科会議。 終了後、会議の結果を受けて、研究室でお仕事。 自宅の近所のバーに電話をして予約。 テリーヌの味の確認のため、 パテ・ド・カンパーニュを食べよう。

通勤の車中で読んでいる N.N.Taleb の "Black Swan" に、こんな話が出ていた。 ビリヤードの玉の一つをキューで突いて、 どうなるかを数学的に計算しよう。 ビリヤード台や玉は完全に理想化して考えるので、 台に摩擦の誤差やむらの類もなければ、 クッションとも他の玉とも完全弾性衝突する。 これはコンピュータでいくらでも正確に予測できる、 簡単なニュートン力学の問題だと思われる。 ところが実際は、 10 回も衝突、反射しない間に、 テーブルの傍に立っている人間からの万有引力の考慮すら必要なほど、 急速に誤差が拡大するのだそうだ。 それくらいだからもちろん、 宇宙の全ての天体の運行などまで考慮しないといけないことになる。