シンポジウム二日目 / 本音の会話
8 時起床。身支度をして、すぐに出かける。 京都駅近くの会場で国際シンポジウム二日目。 本講演が午前二つ、午後三つ、ショートコミュニケーション二つ。 今日は司会だったので、内職をせず全部まじめに聞いていた。 司会の仕事はせいぜい、 簡単な英語での講演者の短い紹介と、講演後の質疑応答の世話、 講演時間とスケジュールのアナウンスくらいではある。 とは言え、講演中にサボっているわけにも行かず、 結局、誰よりも熱心に聴いている(ふりをする)。 講演の合間の休憩時間に留学生から、 「せんせいは、きょうのこうえんが、ぜんぶわかりますか?」 と尋ねられた。「勿論、分かりません」と答えると、 「では、えいごが、ぜんぶわかりますか?」 と尋かれたので、「勿論、分かりません」と答えた。 さらに、「では、わからないのにきいているのが、つらいですか?」 と尋かれたので、「勿論、辛いです」と答えた。日本人同士ではなかなか、 ここまでシンプルで、かつ本音の会話はできないものだ。
今夜はオフィシャルな予定がないので、 すぐに家に帰って身体を休めることにした。 A 堀先生はアメリカ人の若者をカァラオーケィに連れて行く、 とか言っていたが。 夕食を外食で済ませてから帰宅して、 一時間ほど仮眠を取り、お風呂に入る。 明日の夜はレセプションのパーティ。
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