好みのオーダー
なんと 7 時台に起床だ。いよいよ体が早起きモードに。 出窓のカーテンを開けると、良い天気だ。 寝床で読書などごろごろしていて、9 時半頃に起き出す。 天気予報によれば天気は下り坂だそうなので、早めに洗濯。珈琲とケーキの朝食。 今日の昼食は散らし寿司に決めていた。 掃除機がけをする一方で、御飯を炊く。 酢飯を作って具を用意し、冷ましている間に近所にワインを買いに行く。 アルザスのリースリングと、オレゴンのピノ・ノワール。 帰宅して具を混ぜて散らし寿司。鶏肝生姜煮と卵と紫蘇葉、生姜、いり胡麻。 鶏肝はちょっと冒険だったが、 やはり味が強過ぎて散らしにはちょっと…と言う感じ。 散らしはふんわりした柔らかな春らしい味がよろしい。 午後は少し昼寝をして、読書など。 ディスカバー・キョート企画に外出しようかと思っていたのだが、 午後の早い時間からもう雨が降り始めたため、 家でひっそり体を休めることにする。 夕方、昼風呂に入り、湯船でセネカの「幸福な人生について」を読む。 夕食はだしを引いて卵のおすましを作り、 昼の散らしの残り。白ワインを一杯。
スラッシュ・ドットからの引用記事に(よってこれはさらに孫引き)、 易しい確率論の面白い話が出ていた。 心理学でこんな実験が知られている。 まず猿に赤と青のチョコレートを見せて、どちらかを選ばせる。 赤を選んだときには、次に青と緑のチョコレートを見せて、 どちらかを選ばせる。 すると緑を選ぶ確率が高いのだそうで、その理由は(心理学者によれば)、 最初に青よりも赤を選んだことで「青が好きではない」 と思い込みができ、 緑が選択相手になったときにも青を選ばないのだ、と。 しかし、最近、経済学者がこれは間違いだと指摘したとのニュース。 と言うのも、赤、青、緑の好みの並べ方は全部で 6 通りあるが、 その内、青より赤を好むのは 「赤>青>緑」「赤>緑>青」「緑>赤>青」の三つで、 青が緑に勝つのはこの中でそもそも一つしかない。 もっとざっくり言えば、青が赤に負けた時点で二位以下決定なので、 心理学的効果ではなくて、既に論理的に、青は弱い。 よって、上の実験では問題の効果を実証したことにはなっていない、 と言う主張である。 心理学では上と類似の実験がいろいろ行なわれているが、 同様の間違いである可能性がある、とのことだ。 勿論この説明も、好みが一列に並べられると言う単純化をしているので、 一概に正しいとは言えない (「私はロゼより赤が好きで、赤より白が好きだが、白よりロゼが好きだ」)。 ただ、この実験の心理学的リーズニングはあまりに素朴過ぎるので、 正しく計算した条件付確率で補正する必要があるだろう。 その結果、主張が統計的に有意でないかも知れない。 おそらくこの経済学者の指摘もそういう趣旨だろう。 世の中には条件付確率の間違いが非常に多く、 分野によっては危険だ(例えば医学、薬学、法律、… )。 まあ、心理学くらいなら…
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