Tuesday, June 10, 2008

丼でケーキを食べる

8 時半起床。昨夜ちょっと遅かったので、今朝はゆっくり。 出勤してキャンパスに着いたのは10時くらい。 午前中はゲラ読みをして、 昼食は学生食堂にて。 食後すぐに 12:30 からM1ゼミ。ベルンシュタイン多項式による連続関数の近似。 続いて14:10から「暗号理論」の講義。 代数学による整理の続き。 部屋にもどって、そのあとはずっとゲラ読み。 再再校のわりにまだ沢山間違いが見つかった。 シュワルツの不等式の主張を間違えていたのには、ちょっと肝を冷やした。 19時前に共訳者と出版社に校正リストを送って、 コードネーム「ポーランド」の実作業は終了。 次は、卒研ゼミ生の内定先への推薦状を書いたり。 電話に出たら、学会の仕事を頼まれたりで、20 時まで。

20 時を過ぎてようやく院生の I 村さんが部屋に呼びに来る。 A 堀先生が学科の命運のかかった重要な会議から帰ってきたようで、 学生たちが A 堀先生の誕生日を祝うパーティ。 台湾から留学に来ている院生さんが作ったと言う、 焼きビーフンが大変に美味しかった。流石だ。 バースデイ・ケーキも出たのだが、 研究室だから満足な食器もなく、 切り分けた苺のケーキを丼に入れてもらって箸で食べた。 だけど、こういうのも悪くないものだ。 私もこの老年になって思うのだが、 心の深い所にいつもあって思い出す味なんて、 会社の忘年会で会場だった会議室の隅っこに段ボールを敷いて、 その上で飲んだ缶ビールの味だとか、 一升瓶の差し入れをもらったからと知り合いのバレリーナに夜中に呼び出されて、 桜の下で毛虫を気にしながら飲んだ安物の日本酒とか、そんなものばかりなんだ。