Wednesday, November 26, 2008

アボカドのサンドウィッチ / Bonfiglioli

7 時起床。シリアルと珈琲の朝食をとり、 昨日仕込んでおいた具で昼食のサンドウィッチを作る。 一つはアボカドとベーコンのサラダ、一つは舞茸とベーコン炒めのマヨネーズ和え。 出勤して、午前は卒研ゼミS。 Sanov の定理のツーステップ経験分布版の続き。 正午くらいに部屋に戻ると、院生から今日のゼミは風邪で休むとの連絡。 急に一コマ分の時間が空いた。 部屋でゆっくりと、紅茶とサンドウィッチの昼食をとる。 なかなか美味しい。まあこの具材で不味いサンドウィッチを作るのはむしろ、 至難の技だけど。

アボカドのサンドウィッチを食べていると、 かつて初めてイギリスの地に降り立ったときに食べた、 超絶的に不味い 「アボカドとクリスピーなベーコンのサンドウィッチ」 のことを懐しく思い出した。 噂には聞いていたが、イギリスとはサンドウィッチまで不味く作れる国なのか、 と愕然としたものだった。 今でも忘れられないが、あの超絶的に不味いサンドウィッチは、 (1)パンが水分で濡れきっていて、(2)ベーコンが段ボール紙のようで、 (3)アボカドが熟していなくて、こちらこそクリスピィで味は石鹸のようだった。 もちろん、私の運が悪かっただけで、 イギリスの食べ物は一般にはそんなに酷くはないし、大変美味しいものもある。

14:10 から薬学部の「数学4」。多次元の分布について。 多項分布、多次元の正規分布。続いて 16:00 から学科会議。 二時間ほどで終了。少し雑用をして帰る。 夕食は近所のバーにて(を予定)。

帰りの車中で、ボンフィグリオリ(K. Bonfiglioli ボンフィリオリ) の三部作の一つめ、"Don't point that thing at me" を読了した。凄い作家だ。 全く違うジャンルだが、エルロイの「血まみれの月」 を発見したとき以上の衝撃を受けた。 TK 大の N 先生に教えてもらった作家で、 ここまで面白いとは思っていなかった。 実際は、あまりに英語が難しいので、 三分の二が伏せ字されているような状態の読書だったが、 それでも感動した。これは是非、翻訳すべきだ。 三部作の第三作だけが昔、サンリオ文庫から翻訳が出たらしいのだが、 全くその作品の噂も聞いたことがなかったことからして、 当時は読者に受け入れられなかったのではないか。 今ならきっと大丈夫だと……思う。 ただ訳者を見つけるのは難しそうだ。 相当の英語読解力と、教養と、ブラックなユーモアがないと、 格好もつかないだろう。 バーティ&ジーヴスもののダーク・パロディと言う側面もあるので、 森村たまきさんでどうでしょう。