柱の金貨
今日も早起き。 でも身体が疲れているのが分かる。 昨日、寝ているときに足がつったのがまだ痛い。 今日は夕方まで雨、 ずっと家で読書や書庫の整理などでのんびり過す。 またいつの間にか、寝室の床に本の山がいくつかできている。 書庫に移動させたものの、空いている本棚がもうない。 そろそろまた一つ、本棚を買わないといけないなあ (でも本棚を置く壁もなくなりつつある)。 昼食は御飯を炊いて、干し大根と高野豆腐の煮物、 若芽の味噌汁。 夕食にはオムライスを作った。
読書は、「白鯨」。岩波文庫版の上巻を読み終えて、中巻へ。 上巻の山場は、エイハブ船長が乗組員を集めて、 宿敵モービィ・ディックへの復讐という秘密の動機を明かすところ。 ここで、エイハブが金槌でマストに金貨を打ちつける有名な場面がある。 エイハブの片足を奪った白い鯨、 モービィ・ディックを最初に発見したものへの報奨金である。 原書を読んだときから、一体どうやって金貨を柱に取りつけるのか、 と疑問に思っていたのだが、 翻訳で読んでもやはり良く分からない。 とにかく、金貨を打ちつけた、としか書いていないのだ。 この前、F. ヴァルガスの「死者を起こせ」を読んでいたら、 このシーンのパロディがあった。 登場人物の一人が真犯人を見つけた者への報奨金に、 コインにわざわざ穴を空け、 そこに釘を通して、金槌で柱に取りつけるのである。 いくらなんでも、エイハブはそんなことをしそうにない。
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