Sunday, May 07, 2006

柱の金貨

今日も早起き。 でも身体が疲れているのが分かる。 昨日、寝ているときに足がつったのがまだ痛い。 今日は夕方まで雨、 ずっと家で読書や書庫の整理などでのんびり過す。 またいつの間にか、寝室の床に本の山がいくつかできている。 書庫に移動させたものの、空いている本棚がもうない。 そろそろまた一つ、本棚を買わないといけないなあ (でも本棚を置く壁もなくなりつつある)。 昼食は御飯を炊いて、干し大根と高野豆腐の煮物、 若芽の味噌汁。 夕食にはオムライスを作った。

読書は、「白鯨」。岩波文庫版の上巻を読み終えて、中巻へ。 上巻の山場は、エイハブ船長が乗組員を集めて、 宿敵モービィ・ディックへの復讐という秘密の動機を明かすところ。 ここで、エイハブが金槌でマストに金貨を打ちつける有名な場面がある。 エイハブの片足を奪った白い鯨、 モービィ・ディックを最初に発見したものへの報奨金である。 原書を読んだときから、一体どうやって金貨を柱に取りつけるのか、 と疑問に思っていたのだが、 翻訳で読んでもやはり良く分からない。 とにかく、金貨を打ちつけた、としか書いていないのだ。 この前、F. ヴァルガスの「死者を起こせ」を読んでいたら、 このシーンのパロディがあった。 登場人物の一人が真犯人を見つけた者への報奨金に、 コインにわざわざ穴を空け、 そこに釘を通して、金槌で柱に取りつけるのである。 いくらなんでも、エイハブはそんなことをしそうにない。