Tuesday, August 15, 2006

最終ラウンド (2.0) + 0 = 2.0

ジャパン・リーグ、終了。 勿論、優勝はヒカル・ナカムラで、ストレートの 7.0 ポイント。 次点は今回レイティング2位の IM と、 日本チャンピオンの K 君となって、極めて妥当な結果。 ただ野次馬的に言えば、 K 君はもっと強敵とぶつかって欲しかった。 結局、昨日挙げた二人はナカムラと対局することはなかったが、 他の日本のエースたちが戦い、良い経験を得ただろう。 特に優勝の感想の中でナカムラは、 印象的だったプレイヤーとして、 日本チャンピオン K 君の他に、 対局した I 崎さんの名前を挙げていた。 ちなみに、A クラスの方も極めて妥当な入賞者たちで、 Z スイス式ってある意味すごい。 やや、「メイクアップ」ぽい気がしないでもないが…

さて、私の最終日、最終ラウンド。 ここまでのポイントは 2.0 でさっぱりだと思っていたが、 A クラスはオープンから叩かれたせいで、 最終ラウンドを勝てば 3.0 でも、 他の選手の成績次第でA クラス三位に入賞の可能性もあることに気付いた。 そして、最終局は私より 100 ほど高いレイティングを相手に白番。 丁度いい感じだ。よしやるぞ、と思っているところに、 対戦組に間違いがあったようで、組み直し。 そして訂正後の私の最終ラウンドの相手は、 通信チェスの超強豪、ICCF の SM タイトルを持つ O さん。 しかも私の黒番。私の夏は終わった…、と思ったが、 気持ちを入れ変えて対局開始。 O さん得意の某マイナーなオープニング。 この定跡を昨夜チェックすることもできたのに、と思う。 私は序盤、中盤と防戦一方のように思っていた。 そして、中盤の終わり頃、こちらのブランダーで R を B と交換され、 その後も随分と頑張ったが、結局挽回のチャンスなく 1-0 で負け。 この結果、 O さんは 1 ポイントを得て合計 3.5 ポイント、 三人同率で A クラス優勝された。うーむ、悔しい。 O さんに対局後の検討につきあっていただく。 それによると、序盤、悪い悪いと思っていたのが、 実はかなりうまく指せていたようだ。 そもそもオフビートな序盤戦術なので、 普通に指していれば黒はそう悪くならない。 しかも、中盤ではポーンのただ取りを二度も見逃していた。 正確に言えば、気付いていたが 取るのは良くないと判断したのが実は全く大丈夫で、 単に白のブランダーだったようだ。 また、私の方から強い人なら絶対にしないだろう、 明らかに不利な B-N 駒交換しているのも、 弁解の余地なし。 勿論、力の差は随分あるとは言え、もっといい勝負が出来たはずなのに。 通信チェスでの O さんの圧倒的な強さを知っているだけに、 勝つのに精神的なバリヤーがあるのかも知れないなあ。

そして、夕方遅くから、ナカムラによる同時対局。 私は参加していると帰れなくなりそうなので、 残念ながら不参加。誰か勝てたかなあ。 明日からのベンコーの講習会に出たいが、 流石にそんなに東京に泊まり続ける余裕がない。 夕方の新幹線に乗って、夜に帰宅。お風呂も入ったし、 さて、近所のバーに慰労を兼ねた食事にでも行くかな。