初日 0 + 1 = 1.0 / 特別ゲスト
自宅近所のカレー屋さんで早めの昼食を済ませてから、 大阪へ移動。 午後から、チェスクラブ「アンパサン」で全国大会の地区予選。今日は午後の二局。 大体、10 ほどボードが立っていたようなので、 せいぜい 20 人程度の参加だろうか。 一局目だけ、あるいは二局目だけ、参加の方もいたようだ。 持ち時間は最初の 35 手に 50 分、その後に 10 分追加で合計 60 分。 第一局、ずっと上のレイティングの方を相手に黒番。 ダッチ・ストーンウォール、に組ませてもらえず急戦に持ち込まれる。 ポーン一つを失い防戦一方。何とか堪え続けたが、 35 手まで後 10 手以上も残っているのに、持ち時間が 5 分を切り、 ノータイムで指している内に完敗のルークエンディングに変換される。 局後の検討によれば最強のディフェンスで持ち堪えられたようだったが、 やはり防御は攻撃より難しい。 第二局、中学生を相手にまた黒番。 ダッチ・ストーンウォール。 中盤でメイトを脅す手で続けざまに 3 ポーン取った。 しかし、大駒が残っているので、なかなか勝ちを決められない。 これもお互い時間を追われて、 最後は相手がうっかりクイーンの交換を許してしまったところで投了してくれた。 今日の結果、一勝一敗 0 + 1 = 1.0 ポイント。 このあたり、ストーンウォールを指し続けてみているのだが、 相性はいまひとつかなあ…
ニュースとしては、第二局の途中から、 小説家の小川洋子さんが観戦に現れた。 プロブレム作家でナボコフ翻訳者の若島先生もご一緒で、 狭い会場が急に華やかになっていた。 小川さんの次回の小説のための取材だそうだ。 対局の後、チェスおたくたちに囲まれて好き勝手なことを言われていたが、 それでげんなりされなかったかちょっと心配(笑)。 いきなり何とかヴァリエーション定跡の話とか、 エンドゲームがいかに奥深いかとか熱く語られてもね。 それはさておき、 私には、若島先生に新作のプロブレムを解説つきで教えてもらう、 ゴージャスなおまけがついた。 おそらく以下の説明はこの日本で 20 人くらいしか分からないと思うが、 グラスホッパーの入ったアンチキルケの二手オーソドクスで、 フェアリー駒の取りによるキルケ再生場所の衝突を扱った巧妙な問題でした。 この blog を読んでいる人の中では、 「なるほどそうか」と思った人は多分、三人くらいですか?
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