``Ecrite par Madame Bachen Son Epouse"
7 時起床……のつもりだったのだが、8 時近くになってしまった。 猫、シャワー、珈琲、斜陽パン、フルーツジュース。 先週の反省をし、今後の予定を考え、 そのあと午前中は修士論文の添削(つまり昨夜の内に終わらなかった)。 今度こそ最後まで終えた。 あと何回か書き直してもらう必要があるだろうが、 「すべり止め」ができれば(私も院生も)気楽になる。 御飯を炊いて早めの昼食は、 卵御飯、鰯の丸干し、山椒葉の漬物に、法蓮草の味噌汁。 午後は大阪のチェスクラブへ。今日は 20 冊ほどチェス書籍を寄付。 午後の一局だけに参加。 夕方帰宅して、夕食は冷や御飯を使って炒飯。 山椒葉の漬物を使って、高菜炒飯風にしてみた。 大成功、これは美味しい。 しかし残念ながら、料理のポイントがいただきものの自家製漬物なので、 今ある分が切れたら再現できない。 一緒にローヌの白を一杯だけ。食後に珈琲と、 ご近所からいただきもののレーズンクッキー。 世間はさておき R 大学では、明日はもちろん普通に授業日ですよ。
バッハの無伴奏チェロ組曲の真の作曲者はバッハの妻アンナ・マグダレーナだ、 と言う説が、 先週メルボルンで開催された オーストラリア=ニュージーランド科学捜査学会 The 19th ANZFSS で発表されたとのこと。 アンナ・マグダレーナの手によって楽譜が「書かれている」ことは チェロ弾きなら誰でも知っていることだが (私もビルスマの本の付録についていたコピーを持っている)、 その英語で言えば ``written by" が単に筆写したと言う意味ではなくて、 作曲をしたと言う意味だったのだ、と言う新説である。 根拠は不明だが、科学捜査の文脈ではあるのだろう、 講演タイトルにもユーモラスに「フーダニット」の語が入っている。 私は無伴奏チェロ組曲が自分で弾きたくてチェロを習ったのだが、 それからするとやや複雑な気持ちだ。 無伴奏チェロ組曲がバッハ作品中で占める地位の高さからして、 これがバッハ作曲でないという説は扇情的な印象を与えざるを得ないが、 勿論、可能性としては考慮に値する。 おそらくこれから多くの人が楽譜の真贋判定の研究をするだろう。 この説に対して、 例えば鈴木秀美やビルスマのような演奏家がどう思うのか、 ちょっと知りたい。
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