Wednesday, February 25, 2009

HARA with a blow and goodbye

8 時起床。またしても良く寝た。 住所変更の手続きをあれこれ。 履歴書を買いに外出して、ついでに定食屋で昼食。 午後も手続きあれこれ。早めの夕食は近所のバーにて。 Fシェフのキッシュと、ビーフ・シチューで白と赤を一杯ずつ。 今日は大勢連れでコース料理のお客さんが多く繁盛だったので、 お邪魔しないようにすぐに帰る。

明日の朝に、光ファイバ接続を停止するので、 京都からの更新はこれが最後です。 再び毎日更新に戻れるまで、運が良ければ三日間、 長くて一ヶ月くらいでしょう。4月1日からは、 blog も "Return of Dr. Hara" に引越しますが、 3月中は可能ならばこちらを更新し続けます。 明後日金曜日の朝が引っ越し。午後に京都を離れます。

確かリトルウッドのエッセイで読んだ話だったと思う。 ケンブリッジだかオックスフォードだかでインテリたちが、 「神様はこの世界をお創りになる前には、何をなさっていたか」 と言う議論をしていた。 そこに数学者のベシコビッチがいて、こう答えたそうだ。 「神様は実は数学の研究をされていたのだよ。 ところがある日、ここらへんでちょっと応用もやってみるか、 とお思いになったのだね」。

Tuesday, February 24, 2009

また東京往復

8 時起床。支度をして新幹線で東京へ。 車内で朝食の珈琲。 マク○ナルドと新幹線はしょっちゅう、 「珈琲が美味しくなりました」と主張しているような気がするのだが、 本当だったためしがない、と思う。 水道橋に着いてロッカーに荷物を預け、 某カレーライス店にてチキンカレー。 午後は某A社にて四月からの仕事の打ち合わせ。

知らない内にまたもう一つビルを借りたようで、しばらく探してしまった。 co-CEO のK博士、CTO 兼 CIO のIさん、 天才プログラマKさんと四人でミーティング。 私以外のこの三人の時間は大変に高価だろうから、 この三人が時間を合わせてくれたことが価値なのだろう。 なお、四月からの初仕事はKさんの勧めで、 一プログラマとして、 マニアックなまでにテクニカルな一人プロジェクトをする予定。 内容はもちろん企業秘密。次は別のビルに移動して、 人事部から入社の事務的な説明を受ける。

A社での用事のあとは、水道橋で荷物を拾って新居へ歩く。 今日はちゃんと鍵を持って来た。 電気と水道の手続きをしたり、折り畳み式使い捨て猫トイレを組み立てたり。 夕方頃、駅弁を買って新幹線で京都に戻る。 夕食は社内でお弁当。21 時少し前に帰宅。

Monday, February 23, 2009

段ボール工作

9 時起床。紅茶だけの朝食。珈琲豆が切れたので。 朝風呂に入って、しばらく湯船で読書。 "On Lisp" (P.Graham / 野田開訳 / オーム社)。 午前中は新居のインフラ設定の段取りをチェック。 ガスだけは開栓時に立合いが必要なので、電話で事前申し込み。 昼食は近所の定食屋で、炙り鮪丼。 腹拵えのあとは、一旦に家に帰ってから再び外出。 区役所で転出届け、続いて、税務署で確定申告と納税。 歩き回ったら喉が乾いたので、最寄り駅まで帰ってきたところで、 「タリーズ」でストロベリー・ロマンスなんとかと言う、 初老の男性が一人で飲むにはちょっと恥ずかしい名前の、 冷たくて甘いものを頼んで一服。帰宅して、一時間ほど午睡。 夕食は三条会商店街の中華惣菜屋で買った豚まん。 ニュージーランドの赤ワインを一杯だけ。 あとで、冷凍庫に残っていた饂飩を茹で、生醤油と七味をかけて食べた。

夜は、段ボール紙で折り畳み式使い捨て猫トイレを工作する。 A5 サイズ平面に折り畳み可能なので、どんな薄いビジネスバッグにも入る。 我ながら、素晴しい設計だ。ノッポさんもびっくり。 しかも余った段ボール紙で、折り畳み可能な爪研ぎも作った。 そのあとは、明日のゴミ出し準備。ゴミを出せるのは後二回なので、 捨てられるものは明日の朝で全て捨てるくらいのつもり。

明日の午後は、東京の某A社にて打ち合わせのため、 更新が遅れるかも知れません。 なお、京都での更新は明後日 25 日水曜日の夜が最後です。 そのあと、いつ定期的に更新できるようになるかは、 今のところ不明。

Sunday, February 22, 2009

チェスクラブへ

9 時過ぎまで寝てしまった。昨夜は早く就寝したので、 軽く 10 時間以上の睡眠だ。 「悪い奴ほどよく眠る」と言う映画があったが、 私のような善人も良く眠る。一種の逃避かも知れない。 珈琲だけの朝食を飲みながら朝のあれこれのあと、 朝風呂に入る。良く晴れているので、浴室も明るく、気持ちが良い。 昼食は早めに近所のカレーライスチェーン店で、スープカレー。

午後は久しぶりに大阪のチェスクラブヘ。 もう次の週末に引っ越しなので、ご挨拶の意味もこめて。 午後の一局にだけ参加。季節のせいか強豪ばかりだったので、 私の対局相手もずっと上手の方。 白番、フレンチ。中盤までまあまあだったのだが、 一手間違えたところで咎められ、かつ、その対応を激しくあやまって負け。 残念。夕方帰ってきて、小一時間ほど仮眠をとる。 午後から曇っていたが、夕方になって雨が降り始めた。 夕食は近所のラーメン屋にて。 夜は確定申告の検算と清書など。

チェスクラブに「モーフィー時計の午前零時」(国書刊行会)のチラシがあって、 それによれば、小川洋子さんの序文の他、編者の若島正さんの解説もつくようだ。 今月中には出ると聞いているが、まだかなあ。

Saturday, February 21, 2009

朝三暮四

9 時半起床。良く寝た。昨日の失敗の精神的ダメージが大きかったため、 回復に時間がかかったのだろう。 マグカップに珈琲をいれて、寝床で朝のあれこれ。 10 時半頃、寝床からようやく起き出して、朝風呂に入る。 昼食までは洗濯と、掃除機がけ。 昼食は、出来合いのパスタソースでカルボナーラ。 ニュージーランドの白ワインを一杯だけ。 食後に珈琲。 午後はちょこっと C 言語で簡単なプログラミングなど。 そのあと夕食までは、確定申告の計算と書類書き。 また昨日に続きダメージの大きな計算額。 そう思うと「予定納税」とはなかなかに狡猾な手だ。 既に二期分払ってしまっているが、 もし年度末に一度に払えと言われたら、 かなりの衝撃だったと思う。 気をとりなおして、夕食は早めの時間に近所のバーにて。 キッシュと、兎の煮込み料理。

Friday, February 20, 2009

失敗

8 時起床。珈琲だけの朝食。 新居のあれこれのために出張。 チキンカレーとグリーンカレーのセットの昼食のあと、 新居の入っているマンションの前まで来て、愕然とする。 新居の鍵を持ってくるのを忘れた。 久しぶりに、比喩でなく、がっくりと膝をついたことであった。 しばらく地面を見つめたその姿勢のまま静止してしまったが、 一分後立ち直って、 まずは手帳の今日のページに 「新居の鍵をキーリングにつけろ」 と大きく書き込んだ。転んでもただでは起きまい。 「過ちは人の常、悔い改めるは神の業、押し通すは悪魔の性」 (ベンジャミン・フランクリン)。 さらに、せめて出来ることだけは片付けようと、 マンションの管理組合への提出書類をその場で書いてポストに入れて帰る。 あとはしようがないので、近所のエクセルシオール・カフェ に入って、入居前後の段取りを整理したり。 夕方、京都に戻る。夕食は近所の定食屋さんにて。

Thursday, February 19, 2009

鮓屋にて

8 時起床。珈琲だけの朝食。朝のあれこれのあと出勤。 学生食堂で早めの昼食をとり、12:30 から修士論文の公聴会。 私の院生もディザスタは避けられたし、 皆なかなか立派な発表だった。そのあと続いて学科会議。 終わったあと、個人研究室をさらに整理。 もうあとはノートPC一台を残すのみ。すぐに帰る。 これでもう、ここでの私の仕事はほぼ終わったかな。

夕食は松ヶ崎のお鮨屋さんにて。
今夜は空いているという情報を得ていたので、 電話を入れて早い時間に行ってみる。 実際に珍しく私だけの一軒貸し切り状態。 時折、若旦那と言葉少なに会話をしつつ、主に一人静かに夕食をとる。

Wednesday, February 18, 2009

Living Well is the Best Revenge

8 時起床。空きビン類のゴミ出し。珈琲だけの朝食。 朝のあれこれのあと、朝風呂。 人生とはどういうものであるべきかを思い出すために、 湯船で「優雅な生活が最高の復讐である」 (C.トムキンズ/青山南訳/新潮文庫)を読む。 お風呂のあと午前中は、 電気、ガス、水道などの停止を関係各所に連絡。 次は郵便局に行って、転送手続きの申し込み。

午後は家のすぐ近くのキャンパスの学校本部へ。 やはり「空威張り」と言う言葉がぴったりくる醜い建物だなあ、 と思いつつ、エントランスをくぐる。 本年度退職者向けの事務的な説明会。 もっと沢山の人が来ていると思ったら、 小さな会議室に簡単におさまるくらい。 どうやら依願退職をした人だけが対象らしい。 退職金、年金、健康保険、雇用保険と、 それぞれに関係する税金の問題の説明を受け、 あれこれ書類を書いて提出。予定通り一時間半ほどで終了。

夜は某フレンチにての会食に参加。 ブルゴーニュとローヌから生産者二人を迎えて、 近所のワイン屋さんが主催のもの。 つまり、これは予約更新です。

Tuesday, February 17, 2009

機材廃棄完了

昨夜は 1 時頃まで祇園のバーで飲んでいたので、 まだ寝足りなかったが、やむなく8 時起床。 ゴミ出しをして、珈琲だけの朝食をとり、出勤。 寒い。まさに冬だ。 研究室に到着すると、丁度、廃棄物の引き取り部隊がやってきた。 ノート型 PC を 3 台、タワー型 PC を 2 台の他、 無停電電源装置、ネットワークハブなど機材の廃棄完了。 これで仕事用の古いノートPC一台だけを残して、 ほぼ全ての荷物が撤去された。部屋はほぼ空っぽ。 丁度メイルで、本年度退職者は 3 月 20 日までに退去すべし、 とのお達しが来ていた。 およそ一ヶ月早く準備が出来たことになる。 そのあと、午前中は修論発表の指導。昼食は学生食堂にて。 午後は、フィレンツェ大学からのゲストの連続講義の第一回に出席。 夕方終了して、すぐに帰る。昼間に時折降っていた雪はもう止んでいたが、 それでも寒い。

こう寒いと身体の温まりそうなものがいいなあと思い、 夕食は味噌雑炊。だしを引いて味噌と唐辛子の雑炊を作り(米のみ、具なし)、 卵を割り落としただけ。ニュージーランドのピノ・ノワールで食す。

明日の午後は家のごく近所にある新本部キャンパスにて、本年度退職者への説明会。 なんだか、わくわくします(笑)。

Monday, February 16, 2009

冬の戻り

8 時半起床。やはり天気予報通りに寒くなった。 大したものだね。 午前中は出版予定の教科書のレヴュー作業。 昼食は近所の町屋インドカレー屋さんへ。 デフォルトの豆カレーに、本日の野菜カレーは里芋。 玄米と、野菜二種類。食後に温かいチャイ。

午後は引越しの前後の手続きあれこれをリストアップして、 スケジュールに組込む作業。 そのあと電話とインタネット回線の移転の申し込み。 NTT 西日本と NTT 東日本の間を往復し、 結局午後一杯かかったが、何とか終了。 撤去工事と開通工事の日程を決め、プロバイダにも連絡した。 京都では今月 26 日に光ファイバの接続を停止するので、 問題がなければ三日間のログオフ、 運悪く何かトラブルがあったら一ヶ月間くらいの断絶になるかも。 あちこちにあれこれ電話して引越しの手続きをしていると、 何だか、自分が物凄く「有能」な人間に思えてくる(笑)。

夕食は出来合いのパスタソースでポモドーロ。 茹で卵のサラダ。 いただきもののニュージーランド Massey 大学同窓会ピノ・ノワールを一杯だけ。 やや甘いが、なかなか美味なり。 食事をしていたらニュースに、財務相でもあり金融担当相でもある中川氏の 「いまは風邪を治すのが一番」 と言うコメントが入って、不覚にも吹き出してしまった。 暗い世相にウィットの効いた発言だ。 そんな風に笑っていたら、京都に来ている友人から、 河原町で飲んでいるから顔を出さないか、と携帯電話に連絡があり、外出。

Sunday, February 15, 2009

湯船の幸福論

8 時起床。珈琲だけの朝食。すぐに出勤。 昨日ほどではないが、今朝もあたたかい。 午前中は修士の公聴会発表の指導。 南海鶏飯と味付け茹で卵のお弁当を食べ、 午後は学科会議。入試の合格ライン決定のための会議なので、 入試の日程上、こんな日曜日に開いているのだ。一時間半ほどで終了。 少し部屋を片付けたあと、すぐに帰る。天気も良く、気温もかなり上がった。 本当にまた氷点下の朝が帰ってくるのだろうか、 と不思議に思いながら、ぽかぽかと春のような陽気の中を帰る。 天気予報では、次の水曜日あたりがこの冬一番の寒さ、 と予想されているのが信じられない。 帰宅して昼風呂に入り、少し昼寝。ぐっすり寝てしまった。 夕食は近所の定食屋さんにて。帰宅して、珈琲。 またお風呂に入る。 私は一日の半分以上、寝ているか、お風呂に入っているような気がする。

湯船で「幸福論」(斎藤一郎/平凡社新書)を読む。 湯船での読書に最適な、あたりさわりがなく、楽しく何度でも読めて、 少々濡れてもよく、それでいて、何かこう、湯船でじっと考えさせるところのある本、 そんな本のコレクションを私は持っていて、その内容は私の秘中の秘なのだが、 少しだけ明かせば、斎藤一郎「幸福論」はその一冊である。 ところでこの本では、しょっちゅう、 「ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール」というものからの引用がある。 フランスの雑誌らしいのだが、一体、この雑誌はどんな雑誌なのか。 その引用を読むに、妙に哲学的なこともあれば、 変に通俗的なこともあり、そのスタンスが良く分からない。 日本の雑誌で言えば、どれに対応するのか。 読者層はどのあたりなのか。フランス通に一度訊いてみたい。

Saturday, February 14, 2009

マティーニ

8 時起床。珈琲だけの朝食。 朝風呂に入って読書。天気が良くなってきたので、洗濯をする。 そのあと午前中は、来週のスケジュールを確認して予定を作ったり。 昼食は、出来合いのパスタソースでタリアテッレ。 赤ワインを一杯だけ。食後に珈琲。 これから引越しまではほとんど料理をせずに、 外食かインスタントで済ませる予定。 午後は少し昼寝をしたあと、家の整理など。 夕方から、研究費を使い切るために本を買いに河原町へ。 クヌースの "The Art of Computer Programming" (D.E.Knuth 著/有澤誠・和田英一監訳/青木孝・筧一彦・鈴木健一・長尾高弘訳/ ASCII)の第一巻から三巻までを購入。

夕食はインスタントの南海鶏飯にする。 シンガポールの知り合いに送ってもらったもので、 レトルトの中身を一緒に入れて御飯を炊くだけ。 食前酒にマティーニを作って飲んでいるうちに、炊き上がり。 インスタントなのに、意外と美味しい。 茹で卵を添えて、ニュージーランドの白ワインと一緒にいただく。

夜は明日のお弁当を仕込んだり。 と言っても、半熟卵を特製たれに沈めたくらいで、 あとは今日の南海鶏飯を弁当箱に詰めて持って行くつもり。 会議と院生の発表指導のため休日出勤。

Friday, February 13, 2009

春の雨

8 時起床。珈琲だけの朝食。 朝のあれこれの後、出勤。 学生食堂で早めの昼食をとって、 13:30 から大学院入試の面接。続いて、学科会議。 院試について以外にも、けっこうあれこれあった。 会議のあと、事務仕事をいくつかして、 さらにレヴューをたのまれている確率統計の教科書の原稿を少し読む。 夜は宴会。帰宅したのは 22 時過ぎ。 雨で濡れたので、すぐにお風呂に入る。

再び、xkcd より、2 月 14 日にふさわしいだろう、 1コマ漫画 の引用。

Thursday, February 12, 2009

ドライバ / Rowson 対小島の終盤

8 時起床。鞄にドライバセットを入れて、すぐ出勤。 10 時から院生と修論の添削指導。 さらに追試の採点と評価報告をしてから、学生食堂で早めの昼食。 午後は手直しした修論を返してもらって、少し指導。 そのあとは、廃棄予定のノート PC 三台とタワー型 PC 二台をドライバで分解。 ハードディスクを物理的に破壊する。 他に大型モニタ二台、無停電電源、ハブなどあれこれをまとめて、廃棄の申請。 あとは書類などが少し残っているだけなので、 いつでも研究室を明け渡すことが出来る。 夕方、帰宅。お風呂に入って、少し午睡。 夕食は手抜きのボロネーゼソースでリングイネ。 フィシェのブルゴーニュ・ルージュを一杯だけ。食後に珈琲。

明日の夜は入試採点終了の宴会のため、更新が遅くなります。

"New in Chess" の最新号の "Rowson's Review" は やはり、 「終盤の不安」と題して終盤本の特集だった。 Dresden 2008 で日本チャンピオンの小島君が Rowson に黒番で快勝したのだが、やはり、悔しかったのだろう。 文章にそれが滲み出ているように思われた。 終盤本は記憶すべき色々な理論を説明するが、 実戦の終盤でクリティカルなのはそこではないのだ、 と苛立たしげに述べている。「実際、私がいらいらするのは、 プレイヤが終盤のある特徴を『理解していない』、 『知らない』などと、批評家が書くときだ。 と言うのも、これは対局下の状況の強い影響力を無視しているからで、 誰でも対局のプレッシャの下では簡単に馬鹿になるものなのだ……」。 この文章のあと、G.Flear の本を取り上げ、 その中で Rowson-Kojima の終盤を解析している。

同じ文章の最初の方で、なるほど、と思う逸話が書かれていたのでそれも紹介。 数年前、A.Rustemov と話しているときに Rowson が、 「自分はルークエンディングを本当に『理解して』いなかった」 と嘆いたところ、Rustemov は次のように言ったそうである。 「その考え方は間違ってるよね。 実際は主に読み(calculation)の問題なんだから」。

Wednesday, February 11, 2009

おとなになる

昨夜は採点疲れ、いや、会議疲れかも知れないが、 随分と早く就寝して、しかも 11 時間ほど寝てしまった。 オレンジジュースだけの朝食。 朝のあれこれのあと、お風呂に入って湯船で "SICP" を読む。 レジスタ計算機のシミュレータを Scheme で作るところ。 昼食を近所のカレーライス屋で済ませて、スーパーで少し買い物。 帰宅して、午後は修士論文と公聴会スライドのチェック。 私の修士二年の学生は一人だけだし、 勉強だけに二年間使ってしまって研究らしいところには届かなかったので、 かなり楽。院生を多く持っている人はこの時期は大変だろうな。 何とか午後の間に済ませて、夕食までは家計簿つけとか。

夕食は、肉類が少なめの水炊き鍋。あとは饂飩。 他学部の先生に餞にといただいたニュージーランドの白ワインを一杯だけ。 「Massey大学同窓会」の名前がついたワインで、 マールボロウのソーヴィニョン・ブラン。なかなかのものだった。 もう一本、ピノ・ノワールもいただいてあるので楽しみ。

私は、「おとなになる」、ということを、 まさに この4コマ漫画 のように捉えているのだが、 何故か、なかなかそうできないものだ。 ただ、おとなになったらしい頃から、 毎日、毎日、そうなるよう心がけ、一歩ずつは前進しているとは思う。

Tuesday, February 10, 2009

採点終了

8 時起床。すぐに出勤。 午前中は入試採点業務。昼頃、全て終了。 昼食のあと、13 時から学科会議。 入試の合格ライン引きを簡単に議論するだけかな、 と思っていたら色々とあって、二時間半ほどかかった。 16 時頃、キャンパスをあとにする。

帰宅して少し事務のあと、お風呂に入って、湯船で読書。 ポール・グレアムのエッセイを読む。 お風呂のあとは夕食の支度。 また水炊き鍋。お供はラモネのアリゴテ。 あとは雑炊にした。いつもながら鍋の後の雑炊は美味しい。 食後にミラベラでフィシェのブルゴーニュ・ルージュを一杯。 さらに珈琲と、昨日採点会場でもらったマドレーヌ。

Monday, February 09, 2009

難しい方を選ぶ

7 時半起床。すぐに出勤。 9時半から採点開始。 夕方、今日の分は終了。 続いて 16 時から卒研(自主)ゼミF。 マルコフ連鎖の大偏差原理。 これで一応、このゼミも終了。 ゼミのあと雑談をしていると、 やはり大学院進学後の進路の話になった。 この学生は他大学の大学院に合格して進学するので、 ここから先はそちらの先生の指導を受けることになる。 大学院に入るとまた色々あるので、 今の時点では特に何も言えないが、 ポール・グラハムのエッセイで読んだ言葉を思い出して、 「どちらか迷うようなことがあったら、 難しい方を選ぶといいかもよ」と話した。

「難しい方を選ぶ」利点の一つは そちらが自分が本当にしたいことである可能性が高いことだ。 彼女とつきあうには色々と問題がある、 彼女は人気ものだし、彼女とは会う時間が取れない、 そもそも身分違いだ、などと、あれこれ問題点を数え上げるのは、 つまり彼女が好きなのだ。もし好きでも何でもなければ、 そもそもそんなことは思いつきさえしない。 これをするには、あれも問題だ、これも問題だ、それも問題だ、 と数え上げ始める自分に気付いたら、 実はそれが自分が本当にしたいことである可能性が高い。

ゼミのあとすぐに帰る。明日も入試採点業務です。

Sunday, February 08, 2009

ロマンチック探偵 / あの娘

8 時起床。明日からはまた入試採点なので、 休みだからと言ってあまり寝坊もしていられない。 天気も良いのでまず洗濯。朝風呂に入って湯船で "SICP" を読む。 やはり日差しの入る湯船ってのはいいね。 この家もあと三週間だと思うと、残念だ。 そのあと、午前中は某出版社に頼まれたレヴューに取りかかる。 ほぼただ働きとは言え、 なかなかユニークな「確率・統計」の教科書なので引き受けた。 またそれとは全然無関係に、 ルイス・キャロルの数学的な作品の翻訳と注釈の依頼の打診もあって、 まだ事情が良く分からないが、一応引き受けた。 「ロマンチック探偵」みたいなものだろうか、 金にならない仕事ばかり請け負っちゃう男なのさ、 網タイツがやけに似合う美人秘書は連れてないけど。 それは冗談にしても、 どちらも頼まれなくても自分から勝手に趣味でしそうな面白い仕事なので、 こういう依頼をしていただけるのは幸せなことだ。

昼食は担々麺でビールでもどうかな、と思って、 近所の担々麺屋さんに歩いてみたが、もう行列が出来ていた。 この寒空に並んでまで食べたいものはないので、 家の近くまで戻ってきて、最近出来たピザ屋を覗いてみる。 マルゲリータでワインを一杯くらいどうかな、と思ったのだが、 これまた予約で満員です、と断られた。 どこも満員御礼なんて京都は好況なのかなあ…、 と思いつつ、常に空いていると確信できる私の持ち札の一つ、 近所の定食屋に行く(他には、必ず空いているインド料理屋、 100 パーセント客がいないお好み焼き屋、など)。 やはり客は私だけで、のんびりと食事が出来た。

家に戻って、レヴュー仕事の続き。一段落のあとは河原町に出て、お買い物。 ちょっとばかり景気を刺激する。 帰宅して珈琲をいれ、またレヴュー仕事の続き。 夕方、近所の商店街に買い出しに行く。 いつもの三条会のテーマソングではなくて、 何故か中島みゆきの「あの娘」が流れていた。 よくある名前をつけた娘は忘られづらいと言うけれど、 私を忘れてしまうには一秒かけてもまだ多い……やはり不況か。 夕食は、また水炊き鍋。ラモネのアリゴテを一杯だけ。あとは饂飩にした。

明日も朝から入試採点です。あと二日、がんばります。

Saturday, February 07, 2009

菜の花

7 時半に起床。珈琲だけの朝食。 駅前の「モスバーガー」で昼食をテイクアウトして、出勤。 キャンパスに到着して雑用のあと、研究室で昼食をとり、 12:30 から修士ゼミ。そのあとまた雑用をして、 院生室でいくつか文書をプリントアウトして帰る。 帰宅してお風呂に入って、湯船で読書などし、 しばらく仮眠をとる。

夕食は近所のバーにて。 牡蠣のキッシュと、牛すね肉煮込みで、白赤一杯ずつ。 煮込みの付け合わせに菜の花があり、 やはりお店の料理はもう春なのだなあ、としみじみ。 土曜日だからかすぐに混んで来たので、早いうちに帰る。 自宅で珈琲など。

明日の日曜日は入試採点の合間で休日。もう山場は過ぎた。 来週の月曜、火曜の二日間で、入試採点週間は終了。

Friday, February 06, 2009

アリゴテ

7時半に起床。すぐに出勤。9時半開始で、午前、午後と入試採点。 夕方に今日の分は終了。続いて 16 時から修士ゼミをしてから、 夕方キャンパスをあとにする。

帰りにスーパーで食材を買う。もう菜の花、さらには、こごみが並んでいた。 節分も過ぎたとは言え、ちょっと気が早いような気がする。 明日の朝も氷点下らしいし、京都はまだまだ寒い。 食べ方として正道かどうか分からないが、 私はこごみの天ぷらにぐっとくる方だ。 京都の人には馬鹿にされそうだが、やはり塩で食べたい。 天ぷらなんて野蛮な食べ物なのだから、 熱々のところに塩をちょっとふってかぶりつくくらいでいい。 なんならウスターソースでもいいですよ。 所詮、田舎うまれの下々の民草の私としては、そう思うのですね。 まあ、私も園遊会に呼ばれることでもあったら、 陛下と一緒に先帝の思い出話をしながら、 お庭の屋台で頼んだ穴子と紫蘇葉の冷めかけを天汁につけて、 いただこうとは思っているが。

夕食は鶏と豚の水炊き。だってまだ冬だもの。ラモネのアリゴテを一杯だけ。 あとは雑炊。海苔巻を作ったときの三葉が余っていたので、 卵と三葉でとじて食べる。 最近、アリゴテがとても美味しいと思うようになったのだが、 やはり冬という季節とか、鍋料理と関係しているのだろうか。 食後は、採点会場でもらったお菓子と珈琲で一服。 湯船で身体をあたためつつ、"SICP" の読書。

Thursday, February 05, 2009

あわさかつまお/あつかわまさお氏、逝去

8 時起床。珈琲だけの朝食のあと、すぐに出勤。 午前、午後と入試採点。 今日は早く終わったので、すぐに帰る。 お風呂に入って、湯船で "SICP" を読書して、 しばらく仮眠をとる。 夕食はまたおでん。フィシェのブルゴーニュ・ルージュを一杯だけ。 食後に珈琲と、昼間採点会場でもらったカステラとどら焼き。

子供の頃、 G.K.チェスタトンのブラウン神父シリーズの短編全てを読み終えてしまったときだろうか、 私が初めて「ああ、もうこの作家の新しい作品が読めないのか」 と言う深い悲しみを知ったのは。そして、その悲しみが癒されたのは、 泡坂妻夫の亜愛一郎シリーズを発見したときだった。 まさしく、チェスタトンが日本人として甦ったような作風で、 次の作品、次の作品と楽しみにして読んだものだ。 そのあと、泡坂氏がチェスタトンの持つ画家のような詩情の代わりに、 連城三紀彦を思わせる情緒を表現できることも知り、 手に入るほとんど全ての作品を読んでしまった。 泡坂氏が本名の厚川昌男として、 紋章上絵師という伝統職人であることや、 高名な奇術考案者でもあることを知ったのはそのあとだったが、 世の中には大した人間がいるものだと思ったことである。 一昨日の 2 月 3 日、東京でお亡くなりになったらしい。残念だ。

Wednesday, February 04, 2009

採点初日

7時半起床。珈琲だけを飲んで身支度をしてすぐ出勤。 車中では、 "Problem Paradise" の二手ヘルプメイト問題を解いたり。 9 時半から入試採点。午後の半ばで初日分は終了。 すぐに帰宅して、まずお風呂。 湯船で "SICP" を読む。4.4 章は飛ばすことにして、 第 5 章「レジスタ計算機での計算」に入った。 一応、最後には C で自分なりの Scheme を書く予定なので、 いよいよ大詰めに入ったと言えよう。 お風呂のあとは、30 分ほど仮眠をとる。 夕食にはまたおでんを煮て、賀茂鶴を一杯と。 昨日作った、余りもの海苔巻。 海苔巻はやはり少し置いた方が美味しい。 ただ時間が経つと米が段々と乾いてしまうので、 バランスが難しいなあ、などと思いつつ、 つい、ラモネのアリゴテを少し。 食後には煎茶をいれて、 昼間採点会場でもらったシャトレーゼの「豊酪」など。

明日は入試採点二日目。採点週間はまだ始まったばかりですよ。

Tuesday, February 03, 2009

縁起もの

8 時起床。珈琲とチョコレートの朝食のあと、すぐに出勤。 10:30 から学位論文公聴会、11:45 から学位審議会、 学生食堂で昼食をとったあと、 事務に成績を提出し、委員会のまとめを書いて学科の ML に流し、 14:00 から修士ゼミ、15:30 から卒研(自主)ゼミF。 時業務終了して、バス停に行列をなす受験生とともに、 小雨降る中を帰る。

帰宅して、賀茂鶴の冷や一杯でおでんを食べつつ、 御飯を炊き酢飯を作る。さらに高野豆腐を煮て、卵焼きを作り、 用意してあった具で巻き寿司を作る。 一本のつもりだったが酢飯が少し余ったので、 御飯が一粒ずつしかのっていないような細巻きも作った。 太巻きの方を今年の吉方を向いて黙々と食す。 お供はラモネのアリゴテ。これで今年は無病息災間違いなし。 恵方巻の習慣は大阪発祥のもので、 最近ここまで広まったのはコンビニエンスストアの仕掛けらしい。 まあ、たまには縁起をかつぐのもよかろう。 そう言えば、私の実家では節分に海苔巻を食べる習慣はなく、 一人に一匹ずつ焼いた鰯が食卓にあがるのと、 年の数だけ豆を食べるだけだった。 この鰯がびっくりするほど巨大な鰯で、 あれは本当に鰯だったのか、疑問に思う。 それともまた横溝正史的な謎の風習だったのだろうか。 秋刀魚の頭を呪いをしながら鰯につけかえて、 これを鰯だ鰯だと皆で唱えながら食べると、 その年に仇の東組に不幸がある、とか……

明日の朝から入試採点週間スタート。

Monday, February 02, 2009

校了

昨夜、Bonfiglioli の "After you with the pistol" を読み終えた。相変わらずオチらしいオチもないのだが、 面白かった。しかし、何とも形容し難い小説だ。 一応、クライム・ノベルに振り分けるしかないが、 強いて言えば、ウッドハウスのジーヴスものと、 イアン・フレミングと、レイモンド・チャンドラーを足して、 円周率をかけた感じだろうか。 つまり、名執事ジーヴズを連れたお気楽若旦那バーティに、 フィリップ・マーロウが憑依し、 しかも荒唐無稽な秘密組織の陰謀に巻き込まれてしまったら、 こうなるかも知れない。 これから読む(読了するのにまた数ヶ月かかりそうだが) 第三作 "Something nasty in the woodshed" は、一応昔に翻訳されたこともある作品。 どうして三作めだけが翻訳されたのか、 読み終えれば分かるかも知れない。

土日を働いたおかげで今日はゆっくり出来る。 でも 8 時に起床。水曜から入試採点が始まるので、 今から早起きに戻しておかないと。 珈琲だけの朝食。午前中は家事をあれこれ。 朝風呂に入って、昼食は買い物のついでに近所でカレーライス。 午後は少し昼寝してから、また家事のあれこれ。 あとは Scheme で遊ぶ。夕食は身体があたたまるもの。

「マスター・ヤコブソン」校了。 既に amazon.co.jp にも「モーフィー時計の午前零時」 の予約ページが出来ているようです。 amazon の書誌データによれば、2 月 25 日に国書刊行会より出版予定、 価格は 2940 円。404 ページもある充実したアンソロジィですので、 かなりお買い得なのではないかと。

Sunday, February 01, 2009

コップ酒

採点疲れかな……、10 時まで寝てしまった。 珈琲だけの朝食をとって、朝のあれこれをしたあと、 自宅で早めの昼食。日曜はキャンパスの学食が開いていないので。 冷や御飯でオムライスを作った。 出勤して、午後からまた定期試験の採点。 正味で 4 時間くらい作業して、残りの 170 枚を採点。 思ったよりは、早く済んだ。と言うのも、 理由は不明だがとても採点が楽な学科があるし、 これまた理由は不明だが 4 回生以上の学生も採点が楽なのだ。 最後にマークシート型の報告書にマークをし、 法学部あてに講評も書いてメイルで送り、全ての作業終了。 ちょっとふらつきながら、キャンパスを後にする。 今日はかなり寒い。 ほんと、赤提灯で痛飲したい気持ちだったが、 そういう叙情は私の通勤経路にはないので、 帰り道で、牛筋とがんもどきと和辛子と、やはり日本酒を買って帰宅。。

一時間ほどかけておでんを煮込む。 「おやじ、がんも!とそれから賀茂鶴だ、冷やでね」 「へい、がんも。酒はサービス、残り全部飲んじまって下さい。 でもコップと手酌でお願いしますよ」 「おっと、こりゃありがたい。感謝感激雨あられ、 手酌でけっこう毛だらけ猫灰だらけってね」 「お客さん、どうされましたか」 「なーに、この辛子がつーんと来やがっただけよぅ」 と一人芝居をしつつ、おでんの夕食。コップ酒(賀茂鶴)を一杯だけ。

Bonfiglioli の "After you with the pistol" があと 15 ページほどになったので、今夜一気に読もう。 多分、湯船で少し読んで、あとは、 フィシェのブルゴーニュ・ルージュを一杯とミラベラ少しをお供に。