Wednesday, January 31, 2007

雑用に集中日

9 時起床。あれこれ雑務。 昼食は骨つき鶏肉としめじでリゾットを作って食べる。 美味しくできたけど、レシピが洋風なのに味わいが何となく和風。 やはりマッシュルームじゃないと、さまにならないかな… 食後に珈琲。午後はあれこれ雑多な用事を次々にこなす。 申請書を書いたり、打ち合わせの日程調整をしたり、 執事にメイルを書いて確定申告書を印刷してきてくれと頼んだり。 合間に包丁まで研いでしまった。 夕食は御飯を炊いて、 酢豚と若布のスープを作る。 酢豚は野菜が一切入らない北京ヴァージョン。

Tuesday, January 30, 2007

回想の維納

9 時起床。バゲットとチーズと珈琲の朝食。 早めの昼食を取ってから出勤。 途中、京都駅の上の旅券事務所で申請書類をもらう。 来月の中頃でパスポートの期限が切れてしまうので更新のため。 まあ使う予定は全くないんだけどさ。 十年前に妹とウィーンに遊びに行った時に作ったんだったなあ、 と思い出して、ちょっとしみじみしてみたり。 キャンパスに到着して、春の学会の旅費申請をし、 注文していた本を受け取り、15 時から臨時教授会。 わざわざ招集したわりに、議論することはなく、 御上のお達しがあっただけ。 下々の民草の意見は意見として伝えては下さるそうだ。 夕方、キャンパスを後にする。 スーパーで食材を買って帰宅。 つばすのお造りが安かったので一舟買って、夕食はつばす丼。 卵のおすましも作った。

受け取った本は、ゴーメンガースト三部作、 I「タイタス・グローン」、II「ゴーメンガースト」、 III「タイタス・アローン」 (マーヴィン・ピーク/浅羽莢子訳/創元推理文庫)。 ファンタジィを読もう運動の一環。 言わずと知れた究極のダーク・ファンタジィ。 ちなみに、本の帯を見て初めてこの作品が映像化されていることを知った。 DVD も出ている。なかなか良い出来だそうだ。 監督はアンディ・ウィルソン、BBC の制作。

Monday, January 29, 2007

マークシート

昨夜遅くまで本を読んでいたら寝坊してしまった。 衣笠の事務からの電話で起こされて、10 時起床。 朝食は珈琲だけ。ひらがなの多い本を読んでいる内に昼になった。 ドイツの童話だけあって、じゃが芋ばかり食べているような… 美味しそうだけど。 昼食には若布月見饂飩を作った。 今日は「数理の世界」と「情報の数理」の採点報告表の作成。 30 分もあれば終わるかな、と思っていたのだが、 考えてみれば約 800 個もマークするところがあるので、 けっこう大変なのだった。 午後に電話屋さんが光ファイバを引き込めるかの調査に来た。 猫が客に怯えるので、二階に逃げたところを捕まえて寝室に入れておく。 調査の結果は OK だったが、NTT の実際の工事はどれくらい先になるか不明。 その後もひたすらマークシートに書き込み。 間違いがあってはいけないことなので、 慎重に記入して、ダブルチェックをしていると、終わったのはもう夕方。 猫のことを忘れていた。 寝室に探しに行くと、寝台の毛布の下に潜り込んでそのまま寝ていた。

夕食は、 山田風太郎「あと千回の晩飯」(朝日文庫)を持って、歩いて近所のバーに行く。 合挽きミンチと百合根と三葉のキッシュ、平目のポワレ。 グラスで飲んだルイ・ジャドのサントネイがしみじみと美味しかった。 こちらの気分の問題もあるだろうが、白玉の歯にしみとほる秋の世の、の風情。 最後にソーテルヌ(Ch. Caillou)を一杯もらって、帰宅。

Sunday, January 28, 2007

機種変更

9 時起床。今日は完全休日にあてる。 朝食はバゲットにチーズ、珈琲を一杯。 読書などして、昼食はまた鍋に雑炊。 つい手軽なもので鍋に頼ってしまう。いかんなあ。 休日なので昼だけどワインつき。 ニュージーランドのリースリング。この酸味と甘みが鍋にいい感じ。 午後も読書など。夕食は納豆スパゲティ。 「永遠の王 (下)」(T.H.ホワイト/森下弓子訳/創元推理文庫)、読了。 第三部「悲運の騎士」と第四部「風のなかの灯」。 最強の騎士ランスロットと王妃グェネヴィアの不倫の恋を軸に、 アーサー王の理想の統治が崩れてゆく喪失と苦悩が描かれる。 少年ウォートがアーサー王となり、 魔術師マーリンが役目を終えて去るまでのコミカルな上巻とは、 打って変わって哀しく暗い物語。 著者の人間に対する深い洞察が、上巻では面白いと思えるのに、 下巻では、そこまで書かなくてもいいのに、と思えてしまう。

別に、一年に 35万cc 飲む人に合わせたわけではないのだが、 ふと思いたって、近所の SoftBank に携帯電話の機種変更に行く。 これまで使っていたのは Vodafone 時代の古いもの。 当時は最新 G3 機種だったのだが、 そのおかげで大きくて重い上に、時々誤動作があり、 しかも最近では(使わないのに)バッテリが二日も持たなくなっていて、 いつか買い替えようと思っていたのを、ようやく実行。

Saturday, January 27, 2007

バスの三人男

朝食は珈琲のみ。今日も朝から採点を始めたが、 途中で amazon から注文していた某ジュヴナイルの三部作が届き、 うっかり読んでいる間に、昼食の時間になってしまった。 昼食はまた鍋と雑炊。やっぱり骨つきの鶏と豚肉が一番いいだしが取れる。 午後はまた採点に励む。 今日のレポート採点は、文学部の学生からのものが中心。 数学と文学の違いを語っているものがあった。こんな調子。 私の友達は、忙しいから春休みは帰省させないぞ、とバイト先で言われました。 ニュースで、脅されて臓器を売ってしまった主婦のことも見ました。 エトセトラ、エトセトラ。 そして、これらの問題を解決できるのが文学者です。 すごいな、文学者。 もう一つ、何故かは分からないが文学部では、 私が講義中に挙げたあるジョークに強く反応している学生が多かった。 「厳密さの度合いは問題によって使い分けるべきものだ」、 と言う話をしたときに紹介したもので、こんな小話。

経済学者と物理学者と数学者の三人がイギリスの片田舎をバスで旅をしていた時のこと、 一匹の黒い羊が芝生に横たわっているのが車窓から見えた。 経済学者が言うには、「おや、イギリスの羊は黒いんだね」。 それを聞いて物理学者が言うには、 「これだから経済学者はバカなんだ。正しくは、 イギリスには少なくとも一匹の黒い羊がいる、だろう」。 さらにそれを聞いて数学者が言うには、 「これだから物理学者はいい加減だと言うんだ。正しくは、 イギリスには少なくとも一匹、少なくとも片側が、黒い羊がいる、だ」。

夕方、ようやく全レポートの採点終了。我ながら凄い集中作業だった。 後は採点報告票にマークしなければいけないが、 それは教授会の時にでも内職しよう(いけません)。 ふらふらになって剃刀もあてないまま、 近所のワイン屋さんに買い出しに行く。 帰宅して御飯を炊いて、夕食。回鍋肉と葱のスープ。

Friday, January 26, 2007

並び換え

9 時起床。朝食はバゲットにチーズを乗せて焼いて、珈琲。 今日も朝から採点三昧。 どの私学経営者も羨む断トツに低い人件費率と、 他の追随を許さない教員一人当たり学生数の多さを誇る R 大の優良企業ぶりがうらめしい。 昼食はまた鴨鍋。特売で鴨肉を買い過ぎたのだね。 鴨鍋の後に雑炊ってあまりしないけど、 どんなものだろうと思って試してみたら、やはり今一つ。 何か成分が足りない一方で、脂が余分な感じ。 だしを足さないと、雑炊としては美味しくはならないな… 食後すぐに午後も採点の三昧境にひたる。 やってもやっても、レポートの山が小さくならない。 夕食は御飯を炊いて、あたりのものであっさりと一汁一菜の粗食。 昼間に栄養を取り過ぎたので。夜も採点を続ける。 流石に今日中には無理だったものの、もう半日あれば出来そうだ。

人間の能力はすごいなと思うことには、私はたった一日で知らぬ間に、 紙束を三つに分けて片手で持てることを利用して、 三値論理のスーパー・クイックソートができるようになった。 つい面白くなって、学籍番号順に完全に並び変えてしまったのだが、 そこまでやるなら、実物のレポート用紙ではなくて、 成績データの方を並び変える方が早かった。 つまり、 でたらめな順に成績を学籍番号とともにテキストファイルに書いていって、 採点が全て終わったあとで、 このデータファイルをコンピュータにソートさせれば良い (%sort -n seiseki.txt)。 あとで実物のレポートを参照する必要が起こっても、 元ファイルで場所を検索してから、レポートの山を探せば良いのだ。 学籍番号を入力するのが手間なので、 紙レポートの方を大まかにソートしてから採点するのと比べて、 どちらが早いかは定かではないが。

Thursday, January 25, 2007

レポート採点週間/「永遠の王」

9 時半くらいに何とか起床。朝食は珈琲のみ。 午前中はぼうっとしている内に過ぎてしまった。 昼食はまた近所のカレー屋さんの一つ、町屋インドカレー。 午後から集中して、採点をばりばりこなす。 成績評価を今月中に終わらせないと、 二月になると入試の採点が始まってしまう。 学生数が少ない「情報の数理」の方を今日だけで終わらせた。 明日からいよいよ「数理の世界」の紙レポートに取りかかる。 多分、300 通くらいか。 夕食は御飯を炊いて、鴨のくわ焼き、よもぎ生麩の味噌汁で一汁一菜。

「永遠の王 (上)」(T.H.ホワイト/森下弓子訳/創元推理文庫)、読了。 やはりファンタジィを馬鹿にしてはいけないな… 上巻(第一部「石にさした剣」、第二部「風と闇の女王」)について言えば、 この現代の古典がこんなにコミカルなものだとは知らなかった。 そもそもアーサー王伝説は悲劇の物語だし、書かれた時の世界の状況もあり、 下巻ではぐっと暗い色調も加わるそうだが。

チェスの日本チャンピオン決定戦予選の「百傑戦」 の日程が三月と思い込んでいたら、二月上旬と判明。 初日が入試採点の最終日と重なっている。 初日は休場可能とは言え、体力的にちょっと無理そう。 大阪地方予選は三月中旬なので、こっちに出てみようかしらん。

Wednesday, January 24, 2007

鴨/ホモロジー検索

9 時起床。寝起き悪し。 何故か、朝方に一度目が覚めてしまうのが原因だと思う。 年のせいかな… 午前中は水道の蛇口の取り替え工事に立ちあう。 昼食は近所のカレー屋さんの一つ。 午後からレポート採点に励む。 25 分作業、5 分休憩のセットを繰り返し、 およそ 100 通くらい採点。 何とか、メイルで受け取った分は終わらせた。 後は紙で提出された分、400 通ほどか。 夕食は鴨南蛮饂飩。

今日見たレポートの中に、 算数は存在論的概念による構えで成り立っている一方、 数学は関係論的概念による構えで成り立っている、 などと書いているものがあった。 それほど深い指摘でもないし、正しいとも思われないが (しかも課題を勘違いしているのだが)、 言いたいことは分かるし、 なかなか端的で面白い表現である。特に、「構え」とかね。 この一文にはちょっと考えさせられたので、 良い成績をつけてもいいな、と思ったのだが、 念のために Google したら、ばっちりヒット。 某アマチュア哲学者(?)のサイトからのコピーだった。 この市井の哲学者に私の「数理の世界」の単位をあげたい。

レポートの内容がどこかから無断に拝借したものではないか、 チェックするプログラムを作れ、 と言う問題はかなり良い課題じゃないだろうか。 コンピュータ関連学科の卒研くらい? こういうホモロジー検索は正面からやると凄く難しいが、 例えば最も安直な方法として、 全文を Google にキーワードとして渡して検索自体は Google 任せにし、 その結果を適当に解釈する、と言うアルゴリズム(?)も考えられるので、 この二つの中間でどう上手に実現するか、と言う課題。

Tuesday, January 23, 2007

くみあげゆば

うーん、朝がなかなか起きられない… 10 時起床。午前中は近所の郵便局へ行って雑用。 昼食は回鍋肉をおかずに、御飯に汲み上げゆばを山かけ風にして食べる。 午後はキャンパス。学会の予稿を送ったりして、夕方から教授会。 デリケイトな議題が最後に控えてはいたが、おおむねさくさくと終わった。 7 時半くらいに帰宅して、甘藍とベーコンのスパゲティ。 ニュージーランドの赤。食後に珈琲。

しばらく音信普通だった東京のネットワーク・ハッカー N 氏からメイル。 去年、京都で一緒にお鮨を食べて以来。 一体どうしていることやらとちょっと心配していたところ、 一応は元気そうで安心した。 内容は、執事への結婚祝いの言伝と(直接本人に書けばいいのに)、 資産運用の相談など。 かなりの額のキャッシュを元本保証で運用したい、とか。 H ファンドにお任せいただいてもいいのですが、 元本保証は謳っておりませんので、国債でも買って下さい(笑)

Monday, January 22, 2007

オニオンスープ/斧を研ぐ

9 時起床。 昨夜飲み過ぎたせいか断続的に目が覚めた上に、 悪夢も見た(ような記憶が残っている)ので、あまり良く眠れた気がしない。 朝食は珈琲のみ。昼食はカルボナーラを作った。 料理をしてみて、舌があまりきかないことに気付く。 昨夜のオニオンスープで舌を火傷したようだ。 寒かったし、オニオンスープが好きなもので、つい。 おかげで、 他の料理やお酒の味が良く分かっていなかったに違いない。 午後は予稿書きの続き。何とか出来た。明日、大学でプリントアウトして郵送。 予稿が予定より早く出来たので、 午後の残りの時間は文系マスプロ講義のレポート採点をすることにする。 今回は前処理を沢山してあるので、中間レポートのときよりは捗る。 ここまで量が多いと本当に、採点の前の準備作業が大事だ。 木を切り倒すときには、 持ち時間の三分の一をかけて斧を研げ、 と言ったのは誰だったっけか… (一瞬、ワシントンだったかな、と思ったが、 それはエピソードを混同してるね(笑))。 それでも圧倒的物量の前にたじたじ。 いくら斧の切れ味が良くても、こうも幹が太いと。

メイルで提出されたあるレポートを見ていて、 随分と立派な意見を持っているんだなあ…、 と思っていたのだが、 「もしや」と思いその文章全体をキーワードに Google したら、 ばっちりヒット。 段落ごと日本数学会学術委員会アピールの草稿のコピーだった。 道理で立派なはずだ。 こういうのはたまたま見つけられれば不合格にするけど、 実際は結構あるんだろうなあ… そして、盗作ではないのだが、なんだかなあ…と思うのは、 参考文献に(例えば) Wikipedia を挙げて、 かつ、全文コピーして出してくる学生。 意味ないじゃん!と思う、私が古いのだろうか。

Sunday, January 21, 2007

ホットカーペット

9 時起床。 学会の予稿をばりばり書く。 昼食は鶏と豆腐と葱の鍋。 そのだしでフォーを煮て食べる。 午後も予稿書き。 夜は「ブション」で会食。

最近のクロの画像を見せてくれ、 とリクエストがあったので。 専用ホットカーペットからあまり動きません。

Saturday, January 20, 2007

トリプル・ウィッチイング/癒し系

8 時起床。 バゲット二切れにチーズを乗せて焼き、珈琲とで朝食。 午前中は学会の予稿書き。 新しいことを書くわけではないので、 三日もあれば十分かな、と思って、 今日、明日、明後日の空いた時間にする予定。 キッチンの蛇口が漏れているので、調査に来てもらう。 これは蛇口を丸ごと交換ですね、との結論で、 また日を改めて交換に来てもらうことになった。 昼食はピェンローと冷や御飯の残りで雑炊。 卵は溶かないでそのまま雑炊に割り入れて、 余熱で温泉卵状にするのも美味しい。

大事な資料をオフィスに置いてきてしまったことに気付き、午後は BKC へ。 今日のキャンパスは、センター入試、付属中学(守山)入試、定期試験、 の三つの試験を平行して開催するトリプル・ウィッチ日。 まさに立命マジック。関西弁で言えば、どこまでがめついねん。 余程、混雑しているかと思っていたら、 流石に受験生は試験中には建物の中にいるものだし、 終わったらすぐに帰ってしまうので、むしろ閑散としている。 丁度、バスの中で研究室の女子学生と一緒になった。 今日は某院生の誕生日なのでバースデイ・ケーキの他、 色々用意してありますから先生もお暇ならどうぞ、と言う。 それならお言葉に甘えてと、 オフィスで用事を済ませて数ファ研を覗きに行くと、 まさにその院生のゼミ中(断頭台まで後、一週間)。 ついでに私も参加。 終了後、研究室の女の子たちが色々持ち寄ったもので、 その院生のお誕生日会。 いつもこんなことしているの?それとも彼が人気者なの? 兎に角、流石、関西の(一部)若手プロバビリストの間で、 「癒される研究室」として有名な数ファ研だ、と再認識した。 取り敢えず、私もご馳走になる。 チーズ・フォンデュで結構お腹が膨らんだ上に、 ケーキにワッフルなどで昼間から満腹。

と言うことで、7 時過ぎに帰宅。 変な時間に食べ過ぎたので、夕食は控えめに。 豚肉と長葱で炒麺。

Friday, January 19, 2007

生ゆば

8 時起床。 珈琲のみの朝食。 午前中は「プログラミング演習」のレポート採点。 これは二十名程度なので楽勝。 昼食には焼きそばを作る。 続いて午後は、書庫で書類の整理など。 こういうことをしているとつい、 手紙類を読み出してしまって作業が遅れる。 少し(?)前までは、連絡はほとんど葉書や手紙だったもので、 けっこうな量がある。 あれこれ見ていると、 昔の私はこんなに広くて華麗な人脈を持っていたんだなあ、と感心。 あくまで今の私との比較の問題なので、まあ人並なんですけれど。 そしてほとんど全部、大きなゴミ箱に一杯くらいを処分した。 夕方になって、近所のワイン屋に注文していたものを受け取りに行き、 食材なども買って帰宅。夕食は御飯を炊いて、 白菜と豚肉の塩炒めと小巻ゆばの味噌汁で一汁一菜。 味噌汁にするのでもやはり、ゆばは生が美味しい。 食後に京番茶と笹巻麩。

明日からの二週間は定期試験のシーズン。 この二週間の私の仕事は、 入試採点が始まる前にレポート採点を終わらせること。

ネットワーク問題。 ひびきあう光ファイバは 3 ヶ月から半年待ちになるかも、と言われる。 新生活を始められる人の多い季節柄と言うことだろうか… 取り敢えず調査をしてもらうことにして、調査日を設定。 執事との打ちあわせで、 今の回線を春の間しばらく残してもらう可能性を打診。 さらに、バックアップ策を一つ二つ考えないと… ひょっとして 4 月からしばらくオフラインな生活になったりして。

Thursday, January 18, 2007

ヌーヴォ・ロマン

早起き。午前は「プログラミング演習」の最終日。 生協食堂で昼食。 休憩時間の間に院生からちょっと数学の話を聞いて、 続いて午後は、卒研ゼミその1の最終日。 分布の弱収束と特性関数。 演習問題と補遺、それから応用の章は省いたし、 少し特性関数の章を残しはしたが、 一応ほとんど最後まで終わらせた。 これで今期の講義、演習、ゼミが全て終了。 すぐに帰って、帰宅は 7 時過ぎ。 夕食は今期の講義終了を祝して近所のバーにて。 挽肉ときのこと浅葱のキッシュ、 豚の白ワイン煮込み料理。 白ワインを二杯と、ソーテルヌを一杯。

通勤の車中で読んでいた 「心変わり」(ビュトール/清水徹訳/岩波文庫)を読了。 思っていたより、ずっと面白かった。 50 年代に書かれたものだが、確かに、これは新しい小説だ、 と言う颯爽とした雰囲気がある。 二人称で、つまり「きみ」を主人公にして書かれていることも自然で、 奇を衒った感じは全くしない。 私がヌーヴォ・ロマンと言うものを一括りにして、 誤解していたようだ。

Wednesday, January 17, 2007

ファイバ・トゥ・ザ・ホーム

昨夜、久しぶりに執事と話すことができて、 ライフラインの引き継ぎなど、少し打ち合わせ。 「結婚式の後、それぞれの家に帰るのも何ですから」、 と言う理由で、 三月中旬くらいを目処に引き払う予定だそうだ。 でも、まだ新居は全く探していないとのことで、 大丈夫なのかなあ、と他人事ながら心配をしてみたり。 でも人より自分の心配が先。 私の方もライフラインの再設定に合わせて、 二月、三月で生活を作り直す予定。 時間がかかりそうなのは、ネットワークかなあ、と思い、 「やっぱり今は光だよね、光。光ファイバを引こう」と言うと、 「ついに博士もひびきあいますか」、 「ひびきあう?」、「イチローとかと」。NTTのまわしものか。

朝がなかなか起きられない。早めの昼食を自宅でとって、BKC に出勤。 午後は卒研ゼミその2。今日が最後。 Lp 空間の有界列が弱収束列を含むことなど。 結局、Lieb-Loss は基本の復習のところしか出来なかった。 後は、O 大の K 先生に鍛えてもらって下さい。 続いて、学科会議。 二時間くらいで終わる。 その後にもう一つ会議。 即、帰って、夕食は自宅で。御飯を炊く時間がなく、 冷蔵庫と相談した結果、麻婆豆腐と炒麺。

今日、買った本と届いた本。 「ディファレンス・エンジン (上・下)」 (W.ギブスン & B.スターリング/黒丸尚訳/角川文庫)、 「ハッカーのたのしみ ~本物のプログラマはいかにして問題を解くか」 (H.S.ウォーレン Jr./滝沢徹・鈴木貢・赤池英夫・葛毅・藤波順久・玉井浩訳/ 星雲社)。

Tuesday, January 16, 2007

クイックソート

9 時起床。 朝食はチーズとバゲット数切れと珈琲。 午前中は昨日受けとったレポートの整理。 紙では合計 400 通くらい受け取ったようだ。 採点前に学籍番号で大体並べ替えておく。 手動でクイック・ソート。 クイック・ソートとはデータを大小順に並び換える高速アルゴリズムで、 一つ適当に選んだものより大きいグループと小さいグループに分け、 さらに各グループで一つ適当に選んだものより大きいグループと小さいグループに分け、 さらに各グループで…、 と言う手順を繰り返すことで、 最終的に全体が大きい順に並び替えられる、と言う方法。 二分割が繰り返されて行くため、 分割するグループがあっと言う間に小さくなるのが味噌。 しかも、クイック・ソートの隠れた美点の一つは、 途中でやめてもそれなりに並び換えが出来ていることだ。 大抵の作業では完全に並び変えてしまう必要はないので、 数回も手続きを繰り返せば足りる。 紙で受け取ったレポートや伝票の山に苦しんでいる人はお試しあれ。 もちろん、そもそもデジタルデータで受け取って、 コンピュータに並び換えてもらうのが正しいのではあるが。

昼食は御飯を炊いて、しめじと若布の味噌汁、 納豆と卵と海苔などの粗食。 午後は昨日に続いて衣笠キャンパスへ。今日は会議のため。 会議が済んで外に出ると、雨が降っていた。 帰宅して、夕食はまた鍋。そして雑炊。 鍋の後の雑炊、ってどうしてこう美味しいのか… 冬に太る最大の原因は鍋に違いない。

Monday, January 15, 2007

最終講義日

今期最後の文系マスプロ講義。 「数理の世界」は確率の定義、 「情報の数理」はエントロピィの諸性質。 今日は期末レポートの提出日なので、 全く見覚えのない学生が津波のように押し寄せて、 レポートだけ出してそのまま去って行った。 講義を終えて、持ってきた鞄に持ち上がらないほどのレポートを入れ、 ふらふらしながらバス停まで行き、 家のすぐ前で停まってくれるバスに乗って帰る。 車中、今期はマスプロ講義の恐しさを知ったなあ、と溜息をつく。 単位が甘く出ると言う噂を聞くと、学生が五百人以上も押し寄せ、 貪るように利用して行く。 来年はどうにかしなければいけないなあ… 取り敢えず、今年の採点も厳しめにつけることから始めよう。 そう言えば、時世を一言で切るならば、「汝、貪るなかれ」じゃないだろうか… なんて、ぼんやりと考えながら帰宅。

夕食は御飯を炊く元気がなくて、カルボナーラを作った。 昨日開けたシャンパーニュと。 最終講義日を終えて、自分に乾杯。 後は水曜と木曜に演習とゼミをして、今学期の授業は終了。 今月後半の仕事は、レポート採点と予稿書き。 レポートはもうちょっと締切に余裕があるけれど、 二月に入ると入試の採点があるので、 今月中に終わらせておかないと。

今日、買った本。 「プラグマティズム」(W.ジェイムズ著/桝田啓三郎訳/岩波文庫)。

Sunday, January 14, 2007

ファンタジィ

昨夜が遅かったので、朝もなかなか起きられず。 やはり 10 時起床。 昼食は小さな鶏鍋をして、そのだしで饂飩。 午後は PC 周りの雑用をいろいろ。 ついでに、既に提出してもらっているレポートの採点も。

さて、いよいよ明日は今学期の最終講義日。 木曜日の午前にもあるがそれは演習科目なので、 講義については明日の午後が最終日。頑張ろう…

私の読書は雑食で、大抵は何でも面白く読めるのだが、 苦手な分野としてファンタジィがある。 子供の頃は却って「子供じゃあるまいし、ファンタジィなんて」 と思うものだし、大人になってみたら、 ハリウッド映画化が大ヒットし過ぎていて、 今さら読むのも恥ずかしいように思っていた。 しかし、やはり食わず嫌いの損をしているようにも思えて来て、 まずは「永遠の王(上・下)」(T.H.ホワイト/森下弓子訳/創元推理文庫) を古書店で買ってみました。 言わゆるアーサー王伝説もの。

Saturday, January 13, 2007

昼風呂

良く寝た。10 時過ぎにようやく起床。 珈琲とバゲット二切れの朝食をとって、 Fritz とチェスをしたり。 昼食は近所のベンガルカレー屋。 午後は長々と昼風呂に入って、 寝台で「サンキュー、ジーヴス」(P.G.ウッドハウス/森村たまき訳/国書刊行会) を読んでいる内にうとうとして、少し昼寝。 夕方になって、 近所のワイン屋さんに注文してあったものを受け取りに行く。 ついでにチーズ。タリーズで珈琲豆を買い (ホリデイブレンドは好きな味だったのになあ)、 スーパーで食材なども買って帰宅。 夕食はピェンローと雑炊、白ワインの残り。

「初めてのプログラミング」(C.Pine/西山伸訳/オライリー・ジャパン)、 ちょこちょこと例を試しながら読んでいたので、ようやく読了。 Ruby はなかなか良いなあ。 基本は一通り分かったような気はする。 これから小さいプログラムは Ruby で作るようにしてみるのと、 次は「たのしい Ruby」(高橋征義・後藤裕蔵/まつもとゆきひろ監修/ソフトバンク) を勉強しよう。

Friday, January 12, 2007

鍋パーティ

9 時起床。 午前中は家で講義の予習などをして、 午後からは解析学セミナに出席するために、キャンパスヘ行く。 夕方から解析学セミナ。 予定はスウェーデンの大学との協定を記念して、 外国からお客様を迎えての特別セミナのはずだったのだが、 何とゲストの急病でキャンセル。 しかし、パーティの手配はしてしまったので、 と言う理由だけでもないだろうが、 ちゃんとスピーカーを三人揃えて特別セミナを強行。 一つ目は T 先生が行列単調関数についての話。 このテーマについては以前に、 かのバリー・サイモンの入門的講演を聴いたことがあったので、 かなりちゃんと理解して聞くことができた。 次は、自主ソリトン・セミナでおなじみの M2 院生による修論の話。 この修論の話はまあまあ出来ているそうだが、 ソリトン&二次ウィナー汎関数の方はさっぱりらしい。 それにも関わらず、二週間後には他大学のセミナで、 そのテーマに日本一(いや多分、世界一)詳しい先生の前で講演するそうだ。 しかも講演タイトルは TBA (to be announced)。 冒険家、と呼びたい。 三つめは同僚の O 先生の C* 環の話。 理由は今一つ不明になってしまったが、夜は鍋パーティ。 9 時過ぎに一次会がお開きになったところで帰る。 まだまだ飲むぞ、と言う気配の方々もいた。 そして、今帰宅。

月曜日は休みだったものの、新年早々のスタートダッシュで、 今週は結構働いたように思う…

Thursday, January 11, 2007

知恵に至る道

7 時半起床。 バゲットにウォッシュタイプのチーズをのせて焼いて、 珈琲との朝食。すぐに出勤。 午前は「プログラミング演習」。 生協食堂で昼食をとって、午後は卒研ゼミその1。 Williams の教科書。 一様可積分マルチンゲールの章の残りを片付け、 応用の章は飛ばし、特性関数の章も今日で終わった。 残りは、弱収束と中心極限定理だけだが、卒研ゼミは来週まで。 流石に一通り全部を終わらせるのは無理だったようだ。 もう少しだったのだが。 三時間強のゼミを終えて、夕方キャンパスを後にする。 19 時過ぎに帰宅。 村上春樹レシピによる、ありあわせスパゲティ。

「ソフトウェア・エンジニアリング論文集 '80」読了。 クヌースの TeX エラー・ログが凄かった。

The Road to Wisdom

The road to wisdom? - Well, it's plain
and simple to express:

Err
and err
and err again
but less
and less
and less.

(from Piet Hein "Grooks")

Wednesday, January 10, 2007

初会議

なんとか 9 時前に起床。 インストール作業などをしてから出勤。 午後はあれこれ雑務をして、夕方から今年の会議初め。 難しい議題のわりに二時間で終わった。 後片付けをしてさっさと帰る。 通勤車内では、「ソフトウェア・エンジニアリング論文集 80's ~デマルコ・セレクション」を読む。 一つめは、ワインバークの「ソフトウェア工学の超構造化管理」。 管理者が直接仕事に関係のないセミナに行く時間がないと言うとき、 この管理者のキャリアは終わっている…か。含蓄のある言葉だ。 帰宅は 20 時少し前。 御飯を炊く元気がなくて、夕食は鍋焼饂飩。 たっぷりの白葱と豚肉で筋煮込み風にして、一味をかけて食べる。 寒いところから帰ってきたところだと、 こういうものが物凄く美味しく感じる。 アリゴテの白ワインを一杯。こういう料理とだと、 一層、水みたいな味だけど、それはそれで良い感じ。

昨夜は、TV で岸恵子主演の「大女優殺人事件」 (クリスティ原作「鏡は横にひび割れて」)を観た。 普通の二時間ドラマよりは洒落てはいたが、 もうちょっと何とかなったんじゃないかな… 原作はいわゆる「意外な動機」もので、 クリスティらしい少しの驚きとともに腑に落ちる納得が持ち味の佳作。 その地味さが映像化に向いていないため、 変なところにドラマの焦点を置いてしまったのが敗因か。 でも、岸恵子が好きだからいいかな。 第3回はあるだろうか。

Tuesday, January 09, 2007

緑色遺伝子

いよいよ今日が仕事始め。 年末年始に放置してあった細かい仕事をあれこれ。 ToDo リストを粛々と片付けて行く。 夕方、キャンパスを後にする。 夕食は御飯を炊いて、青椒肉絲を作り、 若布のスープとで一汁一菜。

通勤の車内で、 「キングとジョーカー」(ディキンスン/斎藤数衛訳/扶桑社ミステリー)読了。 いかにもディキンスン節だが、 これを機にディキンスンの再評価が進んで翻訳がぞくぞく再版… なんてことには絶対になりそうにないな、とも再確認。 どう考えても、文庫で出せるほど読者がつくとは思えない。 この本も何かの間違いで再版されたものの、 今、買っておかないとあっと言う間になくなると見た。 高校時代にハヤカワポケットミステリの、 「ガラス箱の蟻」とか「眠りと死は兄弟」などを持っていたのだが、 引っ越しを繰り返す間に処分してしまった。 今、思えば持っておけばよかったなあ。 確かサンリオ文庫の「緑色遺伝子」だけはおいてあったはず、 と思って書庫を探したが見つからない。 肌が緑色の種族が現れ始めた未来が舞台で、 ラマヌジャンみたいなインド人天才数学者が主人公、 と言う、これまたディキンスンらしい突拍子もないお話だった。

Monday, January 08, 2007

第十四日

10 時起床。結局、最後まで早起きできず。 朝食は珈琲とパンを少し。昼食は鍋焼饂飩を作った。 今日は冬休み最後の日。読む予定だった本が少し残っている。 残った本は通勤時と就寝時の読書にまわそう。 今日は最後の休日を自堕落に暮らそうと、 午後は飲みながら「キングとジョーカー」を読んだ。 バゲットとチーズを切っておいて、乗せて焼いては食べ、 飲み、読み、焼いては食べ、飲み、読み、を繰り返し。 ボルドーって、たまに飲むと美味しいなあと思う。 そんなことをしている内に夜。 夕食に海老チリ。今日は本格派(乾焼蝦仁)。 殻つきの方がずっと美味しいのだが、 手で食べるのが嫌なので、剥き身で作った。 ついでに、海老を揚げるのに使った油で葱のみの炒麺。 ボルドー赤の残り。 あ、そうだ、もう一つ今年の目標を思い出した。 飲むも食べるも腹七分目

冬休みに読み終えた本。 「時間割」(ビュトール/清水徹訳/河出文庫)、 「強盗紳士ルパン」(ルブラン/中村真一郎訳/ハヤカワポケットミステリ)、 「働かない ~『怠けもの』と呼ばれた人たち」(ルッツ/小澤英美・篠儀直子訳/ 青土社)、 「ぬいぐるみ団オドキンズ」(クーンツ/風間賢二訳/早川書房)、 「繻子の靴 (上・下)」(クローデル/渡辺守章訳/岩波文庫)、 "Lifehacker" (G.Trapani/Wiley Publishing), 「双月城の惨劇」(加賀美雅之/光文社文庫)、 「カラマーゾフの兄弟 (上・中・下)」(ドストエフスキー/原卓也訳/新潮文庫)、 の以上 11 冊。 読みかけは、 「キングとジョーカー」(ディキンスン/斎藤数衛訳/扶桑社ミステリー)と、 「初めてのプログラミング」(C.Pine/西山伸訳/オライリージャパン)。

Sunday, January 07, 2007

第十三日、「カラマーゾフの兄弟」了/雪のち晴/ディキンスン

10 時起床。いい加減に早起きしよう。 朝食に珈琲を飲んでいると、予報通り雪が降ってきた。 でも風はほとんどない。 窓から降る雪を眺めながら、珈琲を飲むのは楽しい。 昼食にオムライスを作る。今日は卵で巻いてみました。 食後に最後の一杯のシャンパーニュを飲みながら、 「カラマーゾフの兄弟 (下)」(ドストエフスキー/原卓也訳/新潮文庫) を読む。ようやく読了。 個人的には「悪霊」とか「白痴」の方が好きだが、 それらに比較しても抜群に面白い小説ではあった。 次は「キングとジョーカー」(P.ディキンスン/斎藤数衛訳/扶桑社ミステリー) を読み始める。 舞台は現実とは異なる家系をたどったパラレルワールドのイギリス王室、 謎の人物「ジョーカー」による悪戯が徐々にエスカレートし、 ついには殺人にまで発展する事件を、 十三歳のプリンセスを中心に描く…と言うお話。 ディキンスンはミステリ作家としては、 ぶっとんだ設定とその精緻な作り込みを個性とする特異な作家で、 児童文学の世界でも有名。四十歳を過ぎてからの遅いデビューだったが、 それまではかの「パンチ」誌で編集と執筆をしていた。 参考までに Wikipedia の項目 Peter Dickinson と、 Peter Dickinson's web site.

午後になって、雪は雨に変わったと思ったら、すぐに晴れてきた。 洗濯機をしかけて、買い物に出る。チーズとバゲット。 夕食は、豚肉と長葱の炒麺。 あうのかどうか自信はないが、ボルドー赤と。 執事がやって来てばたばたとして、また出ていった。 明日から一週間ほど、ラスベガスに出張だそうだ。 夜も読書など。

Saturday, January 06, 2007

第十二日、 「カラマーゾフ」(下)/金田一耕助/岸恵子

10 時起床。午前中は雨。 明日は台風なみの低気圧のせいで、 全国的に大雪か大雨の嵐らしいが…今のところは平穏。 さすがに京都南部で吹雪ってことはないよね。 食欲がなくて朝食は珈琲のみ。 昼食は豚汁を作って、冷や御飯。 午後は本を読んだり、棋譜を並べたり。 「カラマーゾフの兄弟」(ドストエフスキー/原卓也訳/新潮文庫) は下巻に入った。 夕方になって、米を買いに外出。 夕食は御飯を炊いて、麻婆豆腐(左画像、緑は大蒜の芽) と葱のスープ。 休みもあと三日。もう普段の土日の調子に戻そう。 年末年始用に買い込んだワインは、 それほど飲まないままで、後三本残っている。 毎日かなり飲んでいるように思っていたけれど、 やはり、せいぜいが二三日で一本くらいだったようだ。 残りは赤、白、シャンパーニュ一本ずつ。

「悪魔が来たりて笛を吹く」は、雰囲気は出ていたが、 そもそも原作がぱっとしない話なので、 こんなものかなと言う感じ。 稲垣吾郎の金田一役は、やや過剰な演出ではあるもの、 悪くないと思う。 一方、何かで読んだのだが、 金田一耕助はそもそも頼りないキャラクタなので、 二枚目が演じると駄目だ、と言う意見もある。 実際、金田一耕助は最悪の探偵で、 毎回、おろおろしている内に次々と犯行が重ねられ、 最後まで生き残っているのが真犯人、と言う情けなさだ (私が思うに、一種の消去法の使い手なのかも知れないが)。 だから金田一役は、いくら失敗しても憎めない三枚目でなくてはいけない、 よって、渥美清が一番だ、と書かれていた。 そうかも知れないが、フーテンの寅さんにしか見えないのでは… 私が思うベストの金田一耕助役は、若い頃の石坂浩二。 ちなみに横溝作品の中のベストは「獄門島」。

ところで、来週の火曜日には、 クリスティの「鏡は横にひび割れて」のドラマ化があって、 ちょっと期待しているのです。 ミス・マープル(に対応する役)は岸恵子で、 前回の「パディントン発 4 時 50 分」(の日本版リメイク) が、なかなか良い出来だったので。 岸恵子ってちょっと好き。 今、確認したら、 昨年の 4 月 11 日に観たようだ。 こういうとき、blog って便利。

Friday, January 05, 2007

第十一日、カラマーゾフ/Windows キー

10 時起床。 食欲がなくて朝食は珈琲だけ。 Fritz とチェスを一局。 起きるのが遅いとすぐに昼になる。 昼食はベーコンエッグとパンを数切れ。 午後は読書をしたり、Ruby で遊んだり、あれこれ。 「カラマーゾフの兄弟(中)」(ドストエフスキー/原卓也訳/新潮文庫)、読了。 ついにメインの大事件の起こる夜になり、急に猛スピードの怒涛の展開。

根が貧乏性なので、休んでいるのが辛くなってきた。 でも仕事はしないと決めたことだし… これは仕事じゃない、と思えるようなことをあれこれ。 Ruby でディレクトリの操作を少し覚えたので、 ファイル名を揃えてバックアップするスクリプトを書いて、 仕事始めに慌てないようにと思って、 スケジュール帳を確認して ToDo リストを整理して、 各々次のアクションを具体化し、 あ、そう言えば、 キーボードの「半角/全角」を「Esc」に入れ換えようと思ってたんだ、 これを機会に今まで知らなかった Windows のショートカットキーを覚えたりしちゃおうかな、 おおっ、"Windows + D" で「デスクトップを見る」だったのか! 私もウィンドウズキーを使いこなすまでに退廃してしまったとは…(感慨)。 やっぱりまた一台は家に unix マシンを置かねば、とか思ったりして、 気付いたら、夜。 夕食は、御飯を炊いて、回鍋肉と味噌汁。 TV で「悪魔が来たりて笛を吹く」を観る。

Thursday, January 04, 2007

第十日、「カラマーゾフの兄弟(上)」了

また 10 時起床。 朝食は珈琲とパンを数切れ。 午前中は Fritz とチェスを一局して、 "Zurich 1953" から一局並べたりしている内に昼。 昼食は冷や御飯を使って炒飯。 午後は読書など。 「カラマーゾフの兄弟(上)」(ドストエフスキー/原卓也訳/新潮文庫) を読み終えて、中巻に入った。 上巻の最後がかの有名な「大審問官」の章で、流石に圧倒された。 私は自称タオイストなので、 神はいるのかいないのかと尋かれても、 「そんなことを考えていると朝飯が冷えるぞ」 が正答だろうと思っているくらいだが、 心に激しく迫ってくる章であることは確かだ。 青春時代に読むと思い詰めるほど悩むかも知れない。 やはり文学は大人になってから読むのが安全だ。 夕方、久しぶりに食材を買いに出る。夕食にはカルボナーラを作った。 お風呂に入ってから、 Ruby で遊ぶ。 ファイルの読み書きの仕方など。

Wednesday, January 03, 2007

第九日(後)、一年の計/「カラマーゾフの兄弟」

午後も読書などしたり、 昼風呂に入ったりして、のんびり。 今日も家から一歩も出ず。 夕食は久しぶりに御飯を炊いて、だしを引き、 御節の残りをおかずに大根の味噌汁で。

今年はこういうことをしよう、 と新年の計画を立ててみた。 実行できたかどうかチェックしやすいように、 できるだけ具体的な形にしぼり込んでみたが、 どれくらい実現できるかなあ…

明日から通常通り、 一日一回更新に戻します。

第九日(前)、「カラマーゾフの兄弟」

10 時起床。夜更かししているわけでもなく、 単に良く寝ているだけ。どうしてこんなに眠れるのか、 不思議なくらいだ。また今日もパジャマ暮らし。 朝食は珈琲とパンを少し。 午前中は Fritz とチェスを一局して、 「カラマーゾフの兄弟」を読む。序盤から意外と面白い。 昼食には、しめじとベーコンのスパゲティを作って、 赤ワインと食後にチーズ。

画像は実家の玄関に飾ってあったもの。 旧式の携帯電話のカメラで撮ったので、ボケボケ。

Tuesday, January 02, 2007

第八日(後)、バックアップ/「カラマーゾフの兄弟」

午後は去年分のデータの整理やバックアップ。 私はかなり頻繁にバックアップをとる。 多くは自動化されているが、 さらに手動で定期的にバックアップをバックアップする。 しかし、この習慣に救われた経験は二、三度しかないし、 二重目のバックアップが必要になったことは一度もない。 つまり、おそらくは少しコストがかかり過ぎている。 あ、ひょっとしてバックアップ作業も仕事の内かな。 冬休み中は一切仕事をしない、と決めているのに。

読書はいよいよメインディッシュ、「カラマーゾフの兄弟(上)」 (ドストエフスキー/原卓也訳/新潮文庫)に入る。 子供の頃に読んだような…読まなかったような。 夕食は御節の残り。 豆はまめに暮らせますよう、 鰤は出世魚、 牛蒡は…牛蒡はどうしてだっけ? 冷たいものばかり食べていたら温かいものが食べたくなって、 煮麺を作った。

第八日(前)、「双月城の惨劇」了

10 時近くまで寝てしまった。 午前中はハードディスクに defrag をかけながら、 新しい手帳などをおろしてデータを引き継いだり。 昨年は短いようで長かったような。思えば、色々あったなあ。 今年も良い年でありますように。 昼食はシャンパーニュで、 実家でもらってきた巻き寿司と稲荷寿司。 「お好み囲碁対局」を観ながら食べる。 意外と強いな、きたろう。

「双月城の惨劇」(加賀美雅之/光文社文庫)、読了。 期待していなかったので、出来の良さに驚いた。 印象で言えば、カーの最良の作品から、 怪奇やファースの悪趣味を引いた感じ。 そのせいか派手な舞台のわりには、 どことなく和風のあっさりした味わい。 小説技法の点でやや素朴過ぎる面はあるが、 古典的設定のおかげで救われている。

Monday, January 01, 2007

第七日、元旦/「繻子の靴」了/「双月城の惨劇」

昨日大晦日の夕方、京都から「スーパーくろしお」で実家に帰る。 電車に乗っているのは合計二時間くらい。 新年一月一日、9 時頃起きて、 御節料理と白味噌丸餅のお雑煮を食べる。 お土産にシャンパーニュ(Pertois Moriset)を持って行ったのだが、 両親ともに飲まない人たちだし、 妹もそれほど飲まないので、 御節を肴にほとんど自分で飲んでいたような。 私の実家の御節は今時滅多にお目にかかれないくらい、 質素で地味なものである。 ごまめとか昆布とか黒豆とか数の子とか縁起ものの他は、 蒲鉾、高野豆腐、だし巻き卵など普段のおかずのようなものが、 かなりの場所を占めるのみ。 まあ、それがしみじみして良いのだけど。 父と妹は初詣に行ったが、 私は昼も御節とか茶碗蒸しとかを食べて、 シャンパーニュを飲みながら、読書をして時間をつぶす。 妹が帰ってきて、おみくじの結果を読んでいた。 「ほら、恋愛運ばっちり!『一筋に愛し抜け』。って誰を?人類?」。 一人でボケて乗りツッコミ。しかも二段だ。関西人だなあ。 夕方、「オーシャンアロー」で京都に戻る。帰りは早くて、 全部で二時間もかからなかった。 夕食は、お土産に詰めてもらってきた、 御節料理の残りと巻き寿司と稲荷寿司でまたシャンパーニュ (赤いラベルの Fleury)。

往復の車中と実家での読書。 「繻子の靴(下)」(P.クローデル/渡辺守章訳/岩波文庫)、読了。 やっぱり舞台で観るべきだろう。 でも「繻子の靴」を全編上演なんて機会があるのだろうか。 "Lifehacker"(G. Trapani/Wiley Publishing Inc.) 読了。 blog で購読しているので、特に感心するような新しい話もなし。 次は「双月城の惨劇」(加賀美雅之/光文社文庫)。 最後の解決編の手前まで読んだ。 今時、古城で連続密室殺人って、と思うけれども、 やっぱりこういうのってわくわくするなあ。