Saturday, December 31, 2005

大晦日

ようやく 2005 年も終了。 毎日、Moleskin のダイアリーにつけていた日記を読み返すに、 インプットの一年にしようという計画通りではあったが、 パッシヴどころか苛酷な一年だったようだ。 いやあ、ほんとうに厳しかった。本当です、 遊んでたわけじゃありません、ホント。 さらに特筆すべきこととしては、 イギリスにいたり帰ってきたりしたせいもあるのか、 新しい人々と直接会ってお知り合いになれたことで、 これは人付き合いの悪く出不精でもある私には珍しい。 世の中には才能豊かな面白い人や凄い人が沢山いますねえ…

例年通り、今日の午後、実家に帰って、大晦日だけ一泊してくる予定。 往復の車中の読書は、 スマリヤン「哲学ファンタジー」の残り、 そして、 積ん読を処理するつもりなのにまた昨日新たに購入してしまった、 ポパー「果てしなき探究 ― 知的自伝」(上・下)(森博訳/岩波現代文庫)。 和歌山の実家は意外と遠いので、 もう一冊くらい持っていった方がいいかも。

Friday, December 30, 2005

予言

東京で働いている T 君が大阪に帰省していると言うので、 一緒に飲みに行く。 年末らしく、今年の世相を要約し、 来年の世相を色々と予言。 T 君の予言は「谷垣が首相になる」、 私の予言は「サルトルが再流行する」など。

いよいよ明日で shudder サーバはサポート終了、 以降自然消滅。 こちらへのブックマーク等の変更をお願いいたします。

Thursday, December 29, 2005

親の影響

"Freakonomics" は、 ミクロ経済学と言うよりむしろ計量社会学とでも言う感じで、 そのある種のえげつなさが興味深かった。 例えば、親は子供に何が出来るか、どれだけの影響を与えられるか、 という統計的な研究、とか。 膨大なデータによる回帰分析によれば、 概ね、親の子供に対する影響は子供に接する前に決まってしまっているそうだ。 例えば、 家に沢山の書籍があることは子供の学校の成績と大きな相関があるが、 親が子供に本を読んであげたり、 さらには美術館に連れていったり、TV やゲームを禁止したり、 と言ったことは、 子供の成績にほとんど影響を与えない。 つまり、家に沢山の書籍がある親は、そもそも、 より高い知能を持ち、より豊かで、 より高い教育を受けている可能性が高い。 そしてそれが正の相関の原因なのだ、と。 親が子供に何をしてあげるか、ではなく、 親が既に何であるか、が子供に対する影響のほとんどだ、 と言う結論は、 誰もが心の底ではそう思っていながら、 真正面から言わないことになっているタイプの事実である。 そういうことをあらためてきっちり示されると、 スリリングであると同時にちょっと嫌な気持ちにもなる。 もちろん、この著者はさりげなく、 この嫌な気持ちを救う心遣いも見せている。 この本は今、翻訳されるとすごく売れそう。

第四、第五冊

第四冊目、「天の声・枯草熱」(スタニスワフ・レム著/沼野・深見・吉上訳/国書刊行会)。 第五冊目、「哲学ファンタジー」(レイモンド・スマリヤン著/高橋昌一郎訳/丸善)。 以上、二冊を読書。 特に事もなしの年の瀬。 夕方、近所のワイン屋に年末年始用の買出しに行く。

Wednesday, December 28, 2005

Freakonomics

「ブックガイド〈数学〉を読む」(岩波書店)が増刷決定、との報せ。 十分の一しか参加してないけど、やはり嬉しい。

"Freakonomics" 読了。 なかなか面白かったが、 経済学の勉強になったような、ならなかったような。

今日が仕事納めの忘年会だそうで閑そうにしている執事と、 先月分の執事給与の端数を賭けてチェス。 30分のギロチン。白番、ルイ・ロペス(シュタイニッツ防御)。 また時間切れで負け。 色々模索しているものの、どうしてもギロチンの指し方が分からない。 もう勝てる気がしなくなってきた。

Tuesday, December 27, 2005

鴎外の二番目の奥さん

「風々院風々風々居士」(山田風太郎/聞き手森まゆみ/ちくま文庫)、読了。 話したままを書いていてほとんど編集していないのか、 山田風太郎がいかにも老人らしく同じことを何回も話しているのがおかしい。 「鴎外の二番目の奥さんが綺麗だった」など、5回くらい話してるんじゃないか。

メインマシンのノート PC がどうもお亡くなりになったようだ。 しかし、バックアップ教を布教しているくらいの私である。 週一以上の間隔で保存しているバックアップから、 以前に使っていた予備のノート PC に復元し、 ほとんど元の状態にすぐに戻せた。こんなときのために、 古いノートPCの方はほとんど同じ環境をそのままにおいてあったのだ。 惜しいのは、壊れたタイミングが最悪で、 メイラの最新バックアップが一週間前だったことだ。 これ以上頻繁だと作業が危険の起こる確率と被害に見合わないし、 しかしメイラが壊れると大変だし、このバランスが悩ましい。

最近、どれくらい邪悪なのかと思って、噂の Gmail を秘かに試用している。 確かに邪悪だ。しかし、とても良く出来ている。

Sunday, December 25, 2005

第二、第三冊

第二、第三冊目。 「風々院風々風々居士」(山田風太郎、森まゆみ(聞き手)/ちくま文庫)、 "Freakonomics -- A rogue economist explores the hidden side of everything" (S.D. Levitt-S.J. Dubnerl).

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明日の更新はお休みします。

Saturday, December 24, 2005

課題図書

今朝も寒い。八時起床。 しばらく寝床で読書して、朝食は珈琲。 食事を作るのもしばらくお休みで、 今日も近所の手駒を使い昼夜ともに外食で済ませる。 クリスマスイヴとは言え、 NORAD のサンタ追跡を観るくらいしかすることがないので、 読書がどんどん進む。

"Fooled by Randomness" (N.N. Taleb)、読了。 普通に書けば 4分の1くらいに圧縮できそうだし、 その内容もほとんど既に知っていることではあった。 しかし、残りの4分の3の冗長さが面白かったし、 既に知っていたこととは言え色々なことが、 自分とは違う個性の中にまとまって存在しているのは興味深いことである。 とても頭のいい友人と雑談しているような感じの読後感。 これを読むと、偶然とうまくつきあって、 市場と人生において少しだけ、 賢く生きられるようになるかも知れない。 あとの課題図書は画像のような感じ。 木箱は近所のワイン屋さんでもらったもの。

Friday, December 23, 2005

一冊目、「偶然に騙されて」

今日は昨日ほどではないが、 冷たいことには変わりなし。 窓から見える屋根屋根には白い雪が積もっている。 昼まで寝床で読書。 最近の日常のあわただしさに読みさしてあったり、 積ん読してあった本を消化の計画。 一つめは "Fooled by Randomness" (N.N.Taleb). 洋書はどうしても読むのが遅くなるのが困る。 流石に午後は寝床から出たものの、することは読書のみ。