Monday, July 31, 2006

スパゲティ、スパゲティーニ

しばらくヘヴィな仕事が続く。 できれば定期試験の採点も今週中に済ませたいところ。 amazon からスミスロフの棋譜が届いていた。 Hardinge Simpole はいい仕事をしている出版社だとは思うが、 値段の高いのが欠点だ。

夕食は昨夜、作っておいたマリナーラソースを使って、 アラビアータ・スパゲティとワインはシラーをグラス一杯、 食前に梅酒を少し、食後に珈琲。 私の好みでは、アラビアータはスパゲティーニか、 フェデリーニくらいの細い麺の方がいいと思う。 しかし、スパゲティーニが切れていたので、 やむを得ず太めの麺で作った。 そう言えば、私はショートパスタの類が積極的には好きでない。 美味しいのだが、何だか食べた気がしないと言うか、 いくら食べても物足りない気がするのだ。 ペンネなんか丼一杯食べられそう。 どうしてだろう?

Sunday, July 30, 2006

エチケットとデリカシィ

懲りずに新企画。一言日記。

ワインのラベルのことをエチケットと呼ぶのは、 珍味のことをデリカシィと呼ぶのと同じくらい不思議。

Saturday, July 29, 2006

(1)落下する水、(2)照明用ガス、(3)大ガラス、が与えられたとせよ

新企画。貴方のための、今日のレディメイド。

Friday, July 28, 2006

きらきら星

昼食はまた素麺。午後も仕事をしていたところ、 家の裏で何やら工事が始まった。 科学の耳せんサイレンシアの威力も、 すぐ近くで削岩機を使われては。 全然仕事にならないので、食材などの買い出しに行く。 本屋で珍しく雑誌など買ってしまう。 クラシック音楽の特集だったので、"Esquire" 日本版。 夕食は、またしてもカレーを作ってしまった。 でも今回はかなり減量して作ったので、 せいぜい三食分くらい。

昼間にも夕立があったが、 夜にも激しい雷雨。 近くに落ちそうなくらい大きな雷鳴と雨音を BGM に、 "Esquire" についていた ALPHA レーベルの宣伝 CD を聴きつつ、 エンドゲームの勉強をする。 なかなか趣味のいい CD だった (収録曲一覧 pdf ファイル(275KB))。 中程に、「ああ、もう聞いてよママ」が入っていて、 少しでも楽器を習った人は、この曲を聴くと必ず胸がキュンとする。 宣伝に付き合うつもりはないが、 これともう一曲のリブテ「恋わずらい」の二つは、 Alpha513「愛の喜び ~ フランスの古い恋歌と小唄」よりの抜粋だそうで、 ちょっと欲しい。

Thursday, July 27, 2006

母子像(その一)

さて、今日も蒸し暑い。通勤は地獄のようだ。 もしダンテが現代人だったら、 地獄の風景は真夏の通勤電車か、延々と続く会議に似ていたに違いない。 今日も試験監督。「情報理論」。 いつもと同じ感想。学生ってこんなにいたんだなあ。 試験中、部屋を歩きながら、出来はどうかなと学生を観察していると、 電子辞書の広辞苑で「えんとろぴー」を引いている学生がいて、 吹き出しそうになった。 持ち込み物件自由とは言え、流石にそれは手遅れじゃないかね。 監督のあと、自動販売機でコーラを買って、研究室で雑用。 夕方、自宅に一旦戻ってから、夕食は近所のバーにて。 キッシュと、子牛の頬肉の煮込み。 煮込みには万願寺唐辛子が添えられていて、美味しかった。 9 時前になって、カウンタは私以外に二組、 二階にも 1 グループ、と忙しくなってきたので、 邪魔にならないように退散する。

自販機のコーラで思い出した。 院生時代のことなので、二十四、五歳だったはず。 夏休みに帰省した実家から戻るときのこと、 父に車で最寄りの駅まで送ってもらった。 普段は見送りになど来ない母が、 その時はたまたま所用でついてきていて、 電車が来るのを待合室で一緒に待っていた。 そして残暑も厳しい頃だったものだから、 私は自動販売機で缶ジュースを買った。 するとそれを見て、母が何と言ったと思います? 明らかにショックを受けた表情で私を見ると、 「(御前が)そんなことをする子だとは思わなかった」、 と言ったのであります。 ほとんどの方には説明が必要だろう。 私の母が厳格だとか、行儀にうるさいとか、 そう言うことでは全然ない。全くない。 単に、昔の田舎の人はこうなのだ。 自動販売機でものを買ったり、買い食いをするなんて、 まさに「不良」なのです。 とは言え、とうに二十を過ぎた大人に向かってそれは流石に、 と私も驚いた。 そして、私はやや狼狽しながら、 「僕だって大人なんだから、自動販売機でジュースくらい買うさ!」 と答えたのでありました。

親にとって、子供はいつまでも子供であり、 何時おかしなことをしでかしはしないか、 と冷や冷やしているものなのだろう。 そう言えば、私にとっても母にとっても、 このときの衝撃に匹敵する出来事が、 子供時代、私が初めて中学校に登校した日にもあったのだが、 その事件についてはまた次の機会に。

Wednesday, July 26, 2006

梅炒飯

梅雨で比較的涼しい日が続いていたが、 今日は夏が戻ってきた感じ。 京都らしい蒸し暑さ。 昼食は御飯を炊いて、だしを引き、一汁一菜の粗食。 夕食は冷や御飯を使って梅炒飯と、胡瓜の甘酢漬け。

梅炒飯のレシピ。「分とく山」の野崎さん流。 熱したフライパンにいきなりマヨネーズを適量入れて溶かし、 続いて、冷や御飯を入れる。 一人につき梅干し一個分の梅肉を包丁で叩いたものを入れて、 混ぜあわせる。最後に醤油少々で味を整え仕上げる。 皿に移して、青紫蘇の刻みを散らしてできあがり。 紫蘇がなければ海苔でも何でもよかろう。 こんな簡単なレシピだが、マヨネーズ、梅肉、 醤油のバランスがうまく行けば、びっくりするほど美味しい。 そこが難しいのだけれど…

Tuesday, July 25, 2006

かの国

今日は、ばりばり 50 人分のレポート採点に励む。 メイルで受け取っているので、gmail でラベルやらスターを使って、 じゃんじゃん効率良く採点。 作業に二日間を見ていたのを、教授会の始まる 15 時までに全て終了。 採点表を事務に届けて、15 時から今期最後の教授会。 18 時過ぎまで三時間強ほど会議。会議のない国に行きたい。 ものみなは秩序と美、豪奢、静けさ、はた快楽、と貴方がお詠いになった、 「かの国」とやらは、一体いずこにあるのですか、ボオドレエル様… そこではきつと会議などないんでせうね。 そんなことを思って、ふらふらしながら研究室に帰る途中、 エレベータの中で呆然としていると、乗りあわせた物理の某先生に突然、 「一説によると、マトリョーシカは日本が起源だそうです。 箱根だとか」、と話しかけられて、ちょっと心が癒された。 この先生は個人研究室が同じ廊下に面していて、 たまにすれ違って挨拶する程度なのだが、 大学には珍しく紳士的で穏やかな雰囲気の方なので、 勝手に好感を持っている。

さっさと帰って、自宅で一人で食事。 冷蔵庫を覗いたら、いつ買ったか分からないじゃが芋と、 賞味期限ぎりぎりのベーコンが転がっていたので、 ジャーマンポテト・スパゲティなるものを発明した。 我ながら、まずくはないが美味しいものでもない。 やはり伝統的なレシピは偉大だ。 ひょっとして、と思って発明したレシピは大抵、 「まずくはないが、あえて作るほどでもない」。 その意味では、美味しい創作料理のメニュを考えられる人は偉い。

Monday, July 24, 2006

mnemonic

定期試験シーズン。「数理計画法」の試験監督に行く。 普段は20名も聴講していないのに、 試験には登録者の全員、67 名がやって来て教室が満員。 実際、この全員に普段出席されると、講義が成立しないので、 この落差は誰にとっても大変結構なことなのだろうが。 夜は、賞味期限切れの近いベーコンを使うために、 ベーコンエッグで簡単な食事。 今日はアルコール抜きで、肝臓を休める。

試験中だからと言うわけでもないのだが、 昼休憩に心理学の本の記憶術についての記述を読んだ。 記憶術の歴史は古くて、ギリシャ、ローマの大昔から、 色々な方法が知られていた。 当時は演説や弁論の能力が大変重要だったから、 話す内容を記憶する方法として需要があったらしい。 記憶術の基本は一つで、 自分が既に非常に良く知っているものに、 これから覚えようとする物事を結びつけることである。 ローマ時代から有名な方法では、その手がかりに自分の家を使う。 玄関に入ってから居間にいたるまでの道筋のあれこれに、 記憶したいことを順に結びつけていくわけだ。 ただ、残念ながら、我々はローマ時代の貴族ではないので、 大抵の場合(少なくとも私の家では)、 玄関に入ったら隣りのドアが居間(兼キッチン、兼ダイニング)で、 その間に記憶のキューになるものがほとんどない。

そこで現代人としては、数字を使う方法がある。 数字自体は抽象的な概念なので、物事に結びつけ難い。 そこで、数字の形から連想されるものを使ったりする (1 はロウソク、2 はアヒル、3 は耳…)。 そこまでは知っていたのだが、今日読んでいた本には、 数字の名前と韻を踏むものを使う方法が出ていた。 つまり、 one = gun, two = shoe, three = tree, four = door, ... と言った感じ。 それぞれに出来るだけ五感に溢れたイメージで覚えたいことを結びつけて、 五大○○○とか、今日話したい 6 つのテーマなどを覚える。 日本語には語呂合わせと言う便利なものがあるが、 こんな方法もなかなか詩的と言うか、シュールで面白い。

Sunday, July 23, 2006

日中は降りそうで降らない曇天。 昼食はまた素麺。いかに 3 キロ備蓄しているとは言え、 ちょっと素麺に頼り過ぎかな… エンドゲームの勉強をしたりしている内に、夕方。 夜は近所のワイン屋さんの社長とお嬢さんと、お寿司屋さんでお食事。 まさに両手に花、芍薬と百合を両横に、 美味しいお鮨とワインをいただく贅沢三昧。 人間、生きていれば良いことがあるものだ。 お鮨はあいかわらず細かい仕事に冴えがあり、 シャンパンのあとのブルゴーニュの赤ワインは、 いやあやたらに美味しい、美味しいワインだなあ…、と思っていたら、 やはり本当に随分と良いワインだったようだ。 最後のお漬けものも、素朴で美味しかった。 うっかり、一緒に御飯でも出されようものなら、 そこから二膳くらいは食べられたんじゃないだろうか。 日曜なのに長居して、10時過ぎに切り上げて帰宅。 明日からまた働こう。今週は木曜まで、定期試験と採点一色。

Saturday, July 22, 2006

ロッセリーニ父子

今日も良く寝た。 午後からは晴れて、気温も上がったようだ。 昼食はカルボナーラ。 午後はエンドゲームの勉強をしたり、 情報処理演習のレポートのレシートのメイルを全員に送ったり。 夜は近所のワイン屋さんのロワールワインの勉強会に参加。

友人にメイルで送ってもらった、 イザベラ・ロッセリーニのインタヴュー (「イザベラ・ロッセリーニとその父」)の mp3 ファイルを聴く。 このなまりが色っぽい感じ。

Friday, July 21, 2006

胡瓜のサンドウィッチ

講義が終わってほっとしたのか、 単に飲み過ぎたのか、夜が涼しいせいか、良く寝てしまった。 今日も関西確率論セミナは休みで、 一日ゆったりと自分のペースのお仕事。 夕方から紙類の買い出し。 ついでに近所のワイン屋さんで、 注文していたシラーの二本を受け取って帰る。 夕食は、胡瓜のサンドウィッチとシャンパンの残り。 胡瓜のサンドウィッチが美味しいと思うようになったのは、 かなり年をとってからのように思う。

胡瓜は半分に切ってから縦に薄切り。 パンにはバター、マスタード、マヨネーズの順に重ねて塗って、 胡瓜を載せてから塩を少し振り、サンドウィッチする。 ラップかクッキングペーパーで包んで、 皿など軽いもので重しをする。 30分ほど置いてから取り出して、耳を切り、 小さな正方形にカットする。 包丁は良く切れるもので、かつ、 まな板とともに絶対に濡れていてはいけない。 マヨネーズは手作りならなお良い。 とは言っても、 私はこんな面倒なレシピで作ることはまずなく、 時には、 食パンにキューピーのマヨネーズをそのまま塗って、 胡瓜の薄切りを挟んで切っただけだったりします。

Thursday, July 20, 2006

Super Ex-girl friend

しまった、今日が Problem Paradise の解答締切日だった。 慌てて解いたところまでを清書して、 朝の出勤時に近所のポストに投函。 毎回、20 題は解こうと努力しているものの、 なかなかそうもいかない。 生協食堂で早めの昼食をとって、 12 時半から「情報理論」の今期最後の講義。 判断規則の続きと、信頼できない通信経路について、 最後にシャノンの定理の主張だけ説明して終了。 普段は 15 人くらいしか来ていないのに、 今日はその倍くらいの聴講者がいた。 しかし登録者数は 60 人を越えていて、 定期試験だけは受けに来るので、来週の試験と、 その後の採点は結構大変。 夕方、雨の中を電車で帰る。

家に帰って、先日買っておいたシャンパン、 ギィ・シャルルマーニュを開けて飲む。 今期の講義は全て終の了記念。 明日から定期試験シーズンに入る学生さんたちには申し訳ないが、 私はその後で入れ替わりに採点シーズンが始まるわけだから、 今夜とこの週末くらいは許していただきたい。 夜はシャンパンを飲みつつ、 DVD で「危険な関係」(S.フリアーズ監督)を観る。 バルモン子爵をマルコビッチは分からないでもないが、 セシルをユマ・サーマンと言うのはどうだろうか… いや、好きな女優なんですけど、 流石にセシルってことはないだろう。 とは言え、こういうマトモな映画に出ていることは嬉しい限りで、 またしても、ショーモナイ映画 (明日より全米公開、新作の公式サイト) に出演してしまったらしい昨今、 そろそろ落ち着いていただきたいものだ。 ショーン・ヤングを想起させるこの新作の B 級ぶりは、 いささか度が過ぎると忠告申しあげたい。

Wednesday, July 19, 2006

大ガラス東京バージョンレプリカ、さえも

生協食堂で早めの昼食をとり、 研究室で外部受験をする学生の願書の文章を見てあげたりして、 12 時半から今期最後の卒研ゼミその一。 Williams の条件付期待値のいろいろな性質。 16 時前まで。一時間半ほどオフィスで書き物をして、 また生協食堂で夕食をとり、 18 時から院生の自主ゼミ。 これも今期の最後。 今日は早めに20時くらいに終わり。車中で 「デュシャンは語る」(M.デュシャン、P.カバンヌ著/岩佐鉄男、小林康夫訳/ ちくま学芸文庫)を読みつつ、帰る。

「大ガラス」の東京バージョンレプリカがあるキャンパスで十年暮らしたが、 あまりデュシャンの作品自体にはそれほど感心したことはない。 "L.H.O.O.Q." を見たときも、「えっ、こんなに小さいの?」 と驚いたくらいで、特にどうということもなかった。 でも、この人の人生はとても興味深いと思います。

Tuesday, July 18, 2006

間奏曲

某 A 社の誇る天才プログラマ K 氏から、 この前の結婚式の写真が Yahoo! のフォトアルバムで送られてきていた。 フィジーだかどこだか南の方の島に行くように聞いていたのだが、 もう帰ってきたらしい。

夕食には緑と赤のピーマンのスパゲティを作ってみる。食後に珈琲。 料理をするとき、Zen Neeon で音楽か、 ポッドキャスト番組を聞いていることが多い。 今日は、グールドの弾くベートーヴェンのピアノ・ソナタ 30 番。 大昔のことだけど一時、グールドに夢中になったことがあって、 ピアノはグールドです、 なにがなんでもグールドです、と言う感じだったのだが、 今はそうでもない。 でも時々、聴きたいなと思うことがある。 ただ、同じグールドでも聴きたい曲が変わっていくようだ。 そう言えば、熱狂的にグールドのブラームスを聴いていたときもあったなあ、 と言うことを、苦い記憶とともに思い出した。

Monday, July 17, 2006

リスクを愛すること

昨夜、今度は先月分を執事とチェス。 20 分プラス 10 秒のラピッド。 また黒番。また 1. d3 からの定跡のないオープニングで、 前局と全く同じ筋でポーンを捨てて、 ピースをどんどん K 側に集める。 言わゆる "unsound" なサクリファイスを連発して、 かなり危なかったが最終的にはメイト筋でクイーンを獲って勝ち。 意識的にサクリファイスをするようにしたのだが、 やはり性格に似合わないかな、とは思う。 ところで、"unsound"、つまり不確かで怪しげなサクリファイス、 と言う言葉はおかしいんじゃないだろうか。 もし sound な、つまり堅実な手なら、たとえクイーンを捨てようが、 3 ピース捨てようが、それはただのタクティクスだ。 サクリファイスと言う以上は、 それはリスキィでなければならないのでは。

祝日だけれども通常営業。 12 時半から卒研ゼミその1。 自分で詰めてこられないところが毎回多々あるもの、 最終週に至ってかなりゼミの形になってきた。 当初はどうなるかと思っていたけど、 なかなか成長してきたじゃないか、 と学生に言うと、 でしょ?僕もそう思うんですよねー、 と言っていた。 14 時 10 分から「数理計画法」。 効用関数の凸性とリスク(回避/愛好)度傾向の関係、 効用を考慮に入れたポートフォリオ選択問題を解いて、 講義の最後とする。 続いて、15 時 50 分から「情報処理演習」。 最終レポートの課題。

お風呂上がりに昨日のシャンパンの残りを一杯。 今日は良く冷やしてあるせいか、 昨日より心持ちドライで、ゼロらしいかな、と言う味わい。 でもやはり十分な糖度だと思う。 甘さが少ない分、少し炭酸が抜けてもすっきり飲める。 これはゼロの利点?

Sunday, July 16, 2006

ゼロ度のエクリチュール

昨日の夜は強い雨が降ったあと、 珍しく涼しくてよく眠れた。 珍しく寝起きもよろし。 祇園祭だが何の予定もないので、 せめて今日も一日完全休日にあてる。 午前中は、Smyslov の棋譜を並べたりしながらゆっくり過す。 昼食は素麺。いろどりに胡瓜、卵、ハムなど。 午後、執事を見つけたので、 シャンパンを飲みながら、 先々月分の執事の給与の端数をかけたチェスの再戦。 20 分プラス一手 10 秒のラピッド。 また黒番。1. d3 からの定跡のないオープニング。 今日も攻撃的に指そうと、 1 ポーン捨ててピースをどんどん前に出していたら、 もう 1 ポーン取られて流石に敗勢。 しかし、両者とも時間がなくなったワイルドな局面で、 隙をついてメイトで勝ち。

ところでシャンパンはブリュット・ゼロだったのだが、 それほど冷やしてもいなかったのと、 よほどドライなものだろうと思い込んでいたからか、 かなり甘く感じた。これはこれでいい感じ。 並べて飲んでいるわけではないのではっきり分からないが、 ドサージュした通常のものより好みかも知れない。 と思って、チェスの後、 近所のワイン屋さんに同じシャンパンのゼロではない、 普通の方を買いに行った。 流石に一日にシャンパンを二本飲むほど酒飲みではないので、 きっと次の木曜あたりに飲もう。 夕食は、カルボナーラ。 最近、季節のせいか良い大蒜が手に入らないので、 イタリア料理はちょっと辛いのだが、 手軽なのでついパスタ類にしてしまう。 夏は麺類かカレーになりがちだなあ。

さて、明日から今期の講義の最終週だ。 もう少し頑張ろう。

Saturday, July 15, 2006

イベントとフラグ

休日。今日も暑いし、湿度も猛烈に高い。 ときどき雷を伴って豪雨。 棋譜を並べたり、読書したり、昼寝したり。 夕方、執事が浴衣姿で居間にいた。 これから祇園祭に行くとのことで、待ち合わせの連絡待ちらしい。 あとどれくらいなの、と尋くと、 分かりませんねぇ、女の子はほら、 着付けとかお化粧とか大変じゃないですか、 雨が降るかどうかも気にしなきゃいけないし、 との返答。なるほどねえ、青春だねえ。 僕にはそんな青春イベントはなかったけど、なぜだろう? と素直に訊いてみると、それは博士が イベントを起こすフラグを立てずにスルーしてきたからですよ、 とゲームプログラマらしい回答だった。 フラグは常に立てるよう努力しないといけないらしい。 たとえば、今日のシチュエーションなら傘を持っていかなくてはならない。 ひょっとして雨が降ったら、女の子に傘をさしかけることになって、 相合傘イベントが発生するのだそうだ。 可能性は低くてもフラグを立てておかないと、 そもそもイベントは起こらないわけですよ、と懇々と説明される。 そうなのか…それはせめて20代のうちに知りたかったな。

この待ち時間で、前の執事給料の端数を賭けてブリッツを一局。 5 分プラス一手 5 秒、黒番。パーペチュアルのドロー。 この前、「ボビー・フィッシャーを探して」を観たせいか、 無理に攻め過ぎた。 それにやはり秒刻みではタクティクスが全然見えない。 祇園祭に行く執事を居間で見送って、 クロ(ソフスカヤ)に御飯をやり、 自分の夕食にオムライスを作り、 夜は「働くということ」(R. ドーア著/石塚雅彦訳/中公新書) を読む。 祇園祭だし、この前買ってきたブリュット・ゼロでも一人で飲むかな、 と思ったのだが、 イベントもないことだし、月曜も通常営業日で連休なわけでもなし。 来週の木曜日が今期最後の講義なので、その夜にでも開けよう、 と後回しにする。

Friday, July 14, 2006

ジャズ組曲第二番よりワルツ第二番

今日の京都の最高気温は 34 度、 今にも雨の降り出しそうな激しい湿気。 実際、時々夕立が降っていた。 祇園祭は今日が宵、宵、宵山。確かに祇園祭は常に暑い。 昼食はカレー・スパゲティ、夕食はチキンカレー。 カレー三昧。でも、ようやく終了しつつある。 カレーを作ると洗い物が大変なのが問題だ。 私のレシピでは油を使わないので油汚れは全然ないが、 ターメリックの黄色が落ちない。 今日は小一時間くらいかけて、鍋と皿を洗ってしまった。

今日の BGM は、 映画「愛のエチュード」のサウンドトラック。 そう言えば、これもチェス映画。 原作はナボコフの "Luzhin Defence" で、 小説の翻訳は「ディフェンス」(若島正訳/河出書房新書) と言うタイトルだった。 映画なのでもっと客をひきつけやすいものにしたのだろう。 映画もいいけれど、 アレクサンドル・デスプラ作曲のこのサウンドトラックはお薦め。 特に、 ショスタコヴィチのジャズ組曲第二番のワルツ第二番が含まれていて、 印象的に使われているのがいい感じ。

Thursday, July 13, 2006

サングラス

カレーに火を通したりして、出勤。 眩しい。このキャンパスは眩し過ぎる。 地面も白、建物も白、キャンパス全体がハレーションを起こしていて、 サングラスなしでは目を開けていられないほど。 建築士は一体何を考えて、こんな設計にしたのだろう。 誰もそう言わないが、 これは絶対に学生や職員の眼に悪い影響を与えているはずだ。 早めの昼食を生協食堂でとって、 12 時半から「情報理論」。 相互情報量のつづき、情報経路の容量、 信頼できない経路の判断規則など。 さきほどまではかんかん照りだったのに、 研究室に戻ってきたところ、 猛烈な雷が鳴ったと思ったら豪雨。 ちなみに、このキャンパスは雷が多く、 時々、危険だから建物の中に入るように、 と言う雷警報のアナウンスが校内放送されるくらい。 しかし、雨もすぐにやんで、夕方には帰ることができた。

近所のワイン屋に注文していたワインを受け取りに行く。 ドサージュなし、つまりリキュールで甘みを足していない、生(き)の?シャンパン。 行き帰りに浴衣姿の人々を少し見かけた。 この週末からの連休が祇園祭の山だから、 少し気の早い人々もいるのだろう。 夕食はもちろん、チキンカレー。 これを予定して数日前から、人参のピクルスも用意しておいた。 夏は酢っぱいものが美味しい。

Wednesday, July 12, 2006

危険な関係

生協食堂で昼食のあと、 12 時半から卒研ゼミその1。 Williams で条件付き期待値のところ。 条件付き期待値は現代的確率論の最初の大きな山場で、 なかなか理解し難い上に、 これが分かっていないと後がまるで全滅になるところなので、 発表をちょくちょく中断してもらって、 図などを書いて出来るだけ丁寧にサポート。 夕方からの会議は今日はお休みらしく、 院生の夜の自主ゼミも発表者の都合でお休み。 結局、普通の時間に帰宅できた。 それなら、近所のバーの食事会に参加できたのになあ。 夕食は、昨日カレー屋で調達したスパイス類を使って、 チキンカレーを作る。 少量だけ作るわけにはいかないタイプの料理なので、 やむを得ず、またしても五食分くらい作ってしまった。 明日から一週間、毎日カレーか…好きだからいいんだけど。 食後に、紅茶と広島の竹屋饅頭。

何とはなしに、ラクロの「危険な関係」(伊吹武彦訳/岩波文庫) を読む夜。

Tuesday, July 11, 2006

紫蘇の葉

少し午前中に雨が降ったくらいで、 後は終日、降り出しそうで降らない湿度の高い曇天。 夕方、食材とワインの買い出し。 外は暑いです。京都は祇園祭になるとちゃんと暑くなりますねえ、 と雑談しつつ、ロワールの赤ワインを選んでもらう。 一旦、家に戻ってワインと食材を片付け、 近所のベンガルカレー屋さんで夕食。 店の主人が言うには、 去年、店の裏の空き地に紫蘇を作ってみたら、 今年は何もしていないのに大量に育っているから、 よければ自由に摘んでいってくれ、とのことだ。 ありがたし。やはり香りのものは摘みたてに限る。 冷ややっこにでもするかな。 そう言えば、梅干しを漬ける人に聞いたことには、 紫蘇は放っておくだけでじゃんじゃん出来るらしい。 ハーブ類も一度植えたら手間のかからないものなのだそうだ。 自然とは良くしたものだ。

Monday, July 10, 2006

サンクトペテルスブルクの夢

生協食堂で昼食のあと、 12 時半から卒研ゼミその1。 Lp ノルムの弱下半連続性など。 ゼミの前に学生たちが宝くじの話をしていて、 「先生は宝くじ買わないんすか?」と尋かれる。 「買ったこともない」と答えると、 「夢、買わないんすか」と言うので、 「僕は他の夢を見るよ」と答えておく。 宝くじは算数が苦手な人への税金だと言う説があるが、 ある種の夢を見ることへの税金でもあるのだろう。 続いて、14 時 10 分から「数理計画法」。 効用関数、期待効用、聖ペテルスブルクのパラドクスなど。 続いて、15 時 50 分から「情報処理演習」。 最終レポートの課題。 夕食は自宅で、茄子とベーコンのスパゲティ。 茄子は油、特にオリーブオイルにあう。

聖ペテルスブルクのパラドクスとは、 コイン投げを続けて、 初めて裏がでたとき、 2 のその回数目乗の金額がもらえると言う賭けの参加費はいくらか? と言うもの。 例えば、表、表、裏、となったらそこでゲーム終了で、 2 の 3 乗で 8 円もらえる。 この確率は丁度、1/2 の 3 乗で 1/8。 同様に何回目でも、もらえる金額と確率が丁度逆数になるから、 受け取る金額の期待値は、 2*(1/2) + 4*(1/4) + 8*(1/8) + ... = 1 + 1 + 1 + ... となって無限大になってしまう。 すると、この賭けの参加費は無限大で、 いくら高くても参加すべきなのか? これが間違っていることは感覚的には明らかだ。 結論としては、 期待値だけからこういった判断はできない、というだけなのだが、 適切な参加費はいくらか、と言う問題は残る。 一つの解決法としては、 判断基準は受け取る金額そのものではなく、 その関数であるプレイヤーの「効用」である、と考えて、 受けとる金額の期待値の代わりに期待効用を計算すればよい。 実際、逆向きに同じ理由で、 多くの人間は参加費が利益の期待値よりずっと高いのに、宝くじを買う。 期待効用がプラスなのだろう。

Sunday, July 09, 2006

Knight moves

猫に新しい爪研ぎ板を買ってあげたら、 ご機嫌でじゃれついていた。マタタビ効果だ。 今のところ、あまり爪は研いでくれない。

もう一つ、チェス(?)映画。 「美しき獲物」(1992 年、カール・シュンケル監督)。 主演、クリストファー・ランバート、ダイアン・レイン。 舞台はチェス世界トーナメントが開かれている町。 ランバートが(どう見てもそう見えないが) 決勝戦を控える天才チェスプレイヤー役で、 連続殺人事件の犯人に疑われ、レイン演じる (どう見てもそう見えないが)精神分析医の精神鑑定にかけられる。 しかし、真犯人の狙いは町をチェス盤、死体を駒に、 彼と死のゲームを対局することなのだ…と言う感じのサスペンス映画。 ストーリィは凡庸に思えるが、犯人の意外性など出来は悪くない。 ただ、私生活でもカップルだった主演二人の生々しい雰囲気が、 突出して記憶に残るため、やや人に薦め難い。 この映画のタイトルも、"Knight Moves" と言う洒落たダブルミーニングだが、邦題には恵まれなかった。 確か、OO7 ものでも全く同じ邦題があったような。
(後記: 007 は「美しき獲物たち」だった。)

Saturday, July 08, 2006

昼と夜のような黒と白

昨日に続き、チェス関連の映画の話。 学生時代に「チェスの楽しみ」(松田道弘著/筑摩書房) を読んだとき、次のような映画が紹介されていて、 それ以来、これは是非観たいと思っているのだが果たせずにいる。 日本では劇場公開されていないのはもちろん、 始めは TV ドラマ用に作られたフィルムだと言うので、 観られないままになる可能性は高い。 タイトルは「昼と夜のような黒と白」 "Shwarz und Weiss wie Tuge und Nachte" (Weiss の "ss" はエスツェット、Nachte の a はウムラウト) と言う 1978 年制作のドイツ映画で、 監督は「Uボート」のヴォルフガング・ペーターゼン。

松田道弘氏による解説によれば、メインのストーリィはこんな感じ。 タイトルが出るまでのイントロダクション。 最初のシーンは、 中年男性二人が書斎でチェスをしているところ。 その傍らで少年がうっとりとチェス盤を見つめている。 この少年が主人公トーマス。 父がしばらくためらった後ビショプを動かすと、 はっと口に手を当てる少年。 相手は「それだとあと三手だな」とメイト宣言をする。 チェスの魅力に取り憑かれた幼少期の描写の最後、 トーマスはガールフレンドの貯金箱のお金でトーナメントに参加するが、 年上の少年に負けると、逆上して相手につかみかかってしまう。 トーマスが「もう二度とチェスなんかしない!」と叫んだところで、 クレジットタイトル。 本編はその二十年後から始まる。 トーマスはプログラマとして平凡なサラリーマン生活を送っている。 そんな彼に、会社の宣伝のためにチェスコンピュータを開発せよ、 という社命が下る。 しかし、彼が作ったチェスマシンは簡単にチャンピオンに負けてしまう。 (この発想が普通と逆だと思うのだが) トーマスはこの屈辱を晴らさんと、 今度は自分自身がチャンピオンに勝ってやる、と決意する。 その後、映画は舞台をチェスの世界トーナメントに移し、 盤外戦術や神経戦をテーマの一つにして、 チャンピオンと挑戦者である主人公の闘いをヴィヴィドに描いていく、 と言うもの。 これは面白そうだ。 しかも、松田氏によれば、 シナリオを書いた人がかなりチェスに詳しいようで、 登場人物の台詞やエピソードなど非常に良く描かれているとのことである。 今、検索で調べたら、ドイツ映画の特集などで、 ときどき上映されているようで、 よほど気をつけていれば観る機会があるかも。

Friday, July 07, 2006

Innocent moves

朝から会議。 生協食堂で昼食をとり、 オフィスで雑務をしていると緊急招集。 今朝の新聞報道について。全く寝耳に水で、 朝の会議のあと東京のネットワーカ N 氏からのメイルを読んで、 初めて知ったくらい。 最近、マスコミに自分の大学のことを教えてもらうことが多いなあ。

某チェスサイトを見ていて、 映画「ボビー・フィッシャーを探して」を思い出したので、 DVD で観てみる。泣ける。いい映画だ。 チェスファンくらいにしか知られていないのが残念だ。 ところで私は、この映画が日本で有名でない理由の一つは、 邦題のせいではないかと思っている。 これは原作ドキュメンタリの原題を踏襲したものだが、 日本ではボビー・フィッシャーと言う名前がほとんど知られていないのだから、 そこで忠実になる必要はなかった。 そして、特にこの映画のオリジナルのタイトルが、"Innocent Moves" と言う非常に洒落た、 そして映画を観たあとでは泣かせるタイトルであるだけに残念だ。

Thursday, July 06, 2006

最後の晩餐の作り方

今日も早めの昼食のあと、 12時半から「情報理論」の講義。 二進対称経路のシステムエントロピィ、 相互情報量など。 A 堀先生から一緒に書いた論文の著者校正の報せが転送されてきたので目を通す。 数理ファイナンスについて書いた私の初めての論文で、 最初はほとんどトリヴィアルな応用だと思っていたのだが、 A 堀先生が何度か改稿した後、ずいぶんと立派なものになり、 今ではなかなかいい論文じゃないか、と思っている。 私はほとんど貢献していないので、自画自賛ではないだろう。 A 堀先生に返信を書いてから帰宅。

夕食は近所のバーにて。 テリーヌと、今日の肉料理は羊肉のソテー。 ソースは煮詰めたマデラワインをベースにしたもの、 付け合わせにブロッコリのピュレ、焼き野菜などで、 なかなか美味しかった。 しかし油断していたら、 ソースが全てピュレに吸われてしまって一滴もなくなっていた。 食べ方に失敗。 マッシュポテト添えにありがちな失敗だが、野菜のピュレでも気をつけねば。 明日は七夕だし、週末で混んでそうだと思って、 今日にしたのだが、同じように考える人が多いのか、結構な賑いだった。 読みかけの「最後の晩餐の作り方」(J.ランチェスター著/小梨直訳/新潮文庫) を持っていって、読了。 食とヨーロッパ文化についての蘊蓄満載、 レシピ本かと思いきや、実はサスペンス小説と言う謎の大ヒット作、 ついに文庫版登場。是非、お薦め。

Wednesday, July 05, 2006

マグカップ

早めの昼食の後、 12 時半から卒研ゼミその1。 フビニの定理の簡単な応用など。 今日は学科会議がなかったので、 オフィスで定期試験の問題を清書したり仕事をして、 18 時から院生の自主ゼミに参加。 途中で皆で宅配寿司をとる。 院生がお茶を煎れてくれて、 「せっかくですから先生はプリンセスで!」と、 ディズニーのマグカップに入ったお茶を渡される。 「プリンセス?」 「ほらほらっ、お茶を入れると色が変わるんですぅ」 「あ、そ、そう」 「お似合いですう」 とわけのわからないことを言われつつ、 21 時過ぎまでゼミ。そして、今オフィスから更新。 今日のゼミの内容は快調だった。 でも発表者が忙しいようで、来週はお休みらしい。

Tuesday, July 04, 2006

究極のフライドポテト

午前、午後と講義の予習を沢山。 今学期の最後までの分をやり遂げた。 夕方になって気温が下がってきたので、 買い出しに行く。近所のワイン屋さんでチーズ二種を購入し、 その近くのスーパーで食材を買って帰る。 家に着いたら、執事が掃除をしに来てくれていた。 プログラマ業の方がデスマーチの最中らしく、 今夜も朝まで仕事で、また「あさまっく」ですよ、 と言うので、 「あさまっくってマク○ナルドでの朝食って言う意味?」 と訊くと、 「大体そうですがちょっと違います」と色々教えてもらう。 何でも、朝はメニュー体系が他の時間帯とは違い、 その特別メニューを朝マックと称するらしい。 普段のメニューは朝には注文できないし、 朝のメニューは普段注文できないのだ、とか。 例えば、朝はフライドポテトを注文できないらしいのだが、本当だろうか? フライドポテトのないマックなんて。

そう言えば、スタインガーテンの「美食術」(柴田京子訳/文藝春秋) に、昔のマク○ナルドのフライドポテトは美味しかった、 と書かれていたように思ったので調べてみたけれど、 昔は牛脂で揚げていたが今では水素処理した植物油で揚げている、 と言う記述だけだった。 しかし、 「美食術」のこの章を読んでフライドポテトを食べたくならない人間には、 赤い血が通っていないと思うくらい、食欲を刺激する文章だ。 この章にはフライドポテトの詳しいレシピもたくさん挙げられていて、 中にはロブションが自分の家で作るときのレシピまで載っている。 誰でも今すぐにフライドポテトが食べたくなる、 または、作りたくなること請け合い。 私も夜にフライドポテトを作ってしまいました。

Monday, July 03, 2006

捜査

寝起き悪し。簡単なお弁当を作って出勤。 今にも雨が空気から染み出してきそうな湿度。 京都駅では大幅に電車が遅れていた。 一時間前の電車が一時間遅れてきたのに乗って、 ほとんど予定通り到着。 共同研究者に論文の改訂稿を送ったりしてから、 オフィスで昼食を取り、 12時半から卒研ゼミその1。 強収束しないが弱収束する例、弱収束の一意性。 続いて 14 時 10 分から「数理計画法」。 ポートフォリオ選択の計算例。有効フロンティアなど。 続いて 15 時 50 分から「情報処理演習」。 ニュートン法の実装の課題。

レムの「捜査」はなかなか凄かった。 「枯草熱」より好みかも。

Sunday, July 02, 2006

ロンドンデリー

夜の間に強い雨が降っていたようだ。 どうも梅雨時は良く眠れるのだが、 それでいて睡眠不足でもあるような、 いくら寝ても寝たりないような、おかしな感じ。 気圧のせいだろうか… 猫も他の季節よりよく寝ているように見える。 普段は居間のソファなどで寝ているが、 この時期は蒸し暑いのか、 階段を上がってすぐの床の上を寝場所にしているようだ。

午前中からばりばり仕事をするイメージだけはあったものの、 結局、ぼんやりしている内に昼。 鶏レバでソースを作って、パスタ。 午後もなかなか取りかかれなかったが、 ようやく、よっこらしょ、と作業を始める。 論文改訂の最終版を作って、 共同研究者に送るメイルの下書きも作成。 夕方から雨が降り出した。 夕食は御飯を炊いて、納豆と味噌汁など粗食。 夜は、訂正箇所についてのメモも作成。 思ったより早く出来たので、少しチェロを弾く。 ロングトーンとスケールのあと、ロンドンデリーの歌など。 悲しいことながら、 やはり楽器は毎日練習しないとどうしようもない。 そもそも指の筋肉が落ちてしまうので、 30 分も続けて弾くと手が震えてくる。

Saturday, July 01, 2006

ひねもの

終日、完全に休日。 スタニスワフ・レムの「捜査」(深見弾訳/ハヤカワ文庫)を読んでいると、 実家から宅急便で素麺が届く。やけに重いなと思ったら、 ひねものの三輪素麺 3 キロ弱。一夏分? とは言え、素麺ばかり食べているわけにもいかないので、 昼食は御飯を炊いて、 若芽の味噌汁と焼き茄子のおひたしの一汁一菜。 作っておいた素麺つゆを使ったので、やや甘口過ぎた。 午後はレムの続きを読んだり、昼寝をしたり、 エンドゲームの勉強をしたり。 夕方になって、珈琲豆が残り少なくなっていることに気付き、 買い出しに行く。珈琲なしでは一日も過せないカフェイン中毒なので、 やむをえない。 夕食は冷や御飯と、鶏レバと野菜の炒めもの、冷奴。