Tuesday, March 31, 2009

聖にあらず俗にあらず

予定通り、本日 2009 年 3 月 31 日をもって、"Silent life" の更新を停止し、 明日 4 月 1 日分からは "The Return of Dr.Hara" に移行します。 これからもご贔屓に。

8 時起床。やはり風邪らしい。昨日より悪化していた。曇り空。 オレンジジュース、珈琲、レーズンスコーンの朝食。 春休み最後の休日。午前中は本を読んだり、数学を考えたり。 水フィルタが切れているし、書庫用の照明も買いに出たかったのだが、 風邪気味なので自宅静養していることにする。 温かくして寝台で、「第七の女」(F.モレイ著/野口雄司訳/ハヤカワミステリ 1813) を読む。読了。パリ警視庁賞受賞作。 フレンチミステリのわりにはストレートな作品だった。

珈琲をいれてパンプディング外交官風の残りを食べていると、 天才プログラマKさんより携帯電話に着信。 明日はKさんが私の身元引受人(?)になっているらしいのだが、 所用のため出社は午後になるか、または来ないかも知れないとのこと。 入社初日は暇になりそうだ。読む本でも持って行くか、あるいはサイコロでも持っていくか。 と言うのも昔この会社に、一日中サイコロを振っていて、 仕事を全くしない社員がいた、という伝説があるそうなので。 「俗世間へようこそ(笑)」の一言で、電話が切れた。 かつての「象牙の塔」も、今は俗世間より俗っぽいのだが。 夕食はカルボナーラ。

Monday, March 30, 2009

花冷えの日々

8 時起床。ちょっと風邪気味のようだ。 今日も天気は良いが、気温は相変わらず低い。 予報によれば、春らしくなるのは今週金曜日あたりからとのこと。 朝食は珈琲と、レーズンスコーン。 午前中はサイトの更新作業など。 昼食は胡瓜と茹で卵のサンドウィッチ。 ロゼのスパークリングを一杯だけ。 午後は少し昼寝をしてから、読書など。 こんなのんびりした休暇も、今日明日で終わりか……。 大学の教員証と保険証を返却するためポストに投函に出て、 ついでに葛根湯を買って返って来る。 夕食は風邪気味を意識して、葛根湯を飲んだあと、かけ蕎麦。

食後に珈琲と、パンプディングの外交官風(賞味期限切れ)。 美味しいのだけれど、 研究会のレセプションのあとのレフトオーバーを、 学生と一緒に処理しているような気持ちになるデザートだ。 具体的にどんなお菓子かと言うと、 大きなバットにプリンの材料を流し入れ、ラムレーズンを撒き散らし、 その上に薄切りの食パンを敷き詰めて、 そのままバットごとオーヴンで焼いた感じ。 と言うより、レシピもこの通りのような気がする。

夜は「オートマトン 言語理論 計算論 I」 (J.ホップクロフト、R.モトワニ、J.ウルマン著/ 野崎昭弘、高橋正子、町田元、山崎秀記訳/サイエンス社)を読んだり。 同じ内容を扱っている(レッド)ドラゴン本の部分より、ずっと分かり易い。

Sunday, March 29, 2009

ディプロマット風

8 時起床。珈琲だけの朝食。 今日も良い天気だが、相変わらず気温は低い。 朝のあれこれのあと確率・統計の教科書のレヴュー。 一応最後まで読んだので、予定通り三月中に終了。 昼食の支度までは本の整理など。 昼食は長葱と生ハムのスパゲティーニ、ロゼのスパークリングを一杯だけ。

今日は午後から休暇に決めて、散歩がてらお買い物に出る。 神保町で本を買って、帰りに近所のスーパーで食材を少し買って帰宅。 晴天で日差しがぽかぽかと温かく、天気予報の気温が信じられないような陽気。 家の近所の猫たちは道端の日向にひっくり返って、いい具合に焼き上がっていた。 午後からは家で、本を読んだり。 「第七の女」(F.モレイ著/野口雄司訳/ハヤカワミステリ 1813)、 「オートマトン 言語理論 計算論 I (第2版)」 (J.ホップクロフト、R.モトワニ、J.ウルマン著/ 野崎昭弘、高橋正子、町田元、山崎英記訳/サイエンス社)など。 夕食は、胡瓜のサンドウィッチと紅茶(イングリッシュ・ブレクファースト)。 食後に珈琲と、パンプディングのディプロマット風。 ディプロマット風ってどういう意味なんだろう、と思いながら、 スーパーで賞味期限切れ寸前の安売りをしていたのを買ったもの。

Saturday, March 28, 2009

ノスタルジア

8 時過ぎに起床。 珈琲とクロワサンの朝食。今日も寒い。 しばらく確率・統計の教科書のレヴュー仕事をしてから、外出。 駒場で開催されている数学会の年会に行く。 昨日、昼にカツカレーを食べた店でまた昼食。 何となく懐古的な気持ちになって、 しょうが焼きの入った盛り合わせも食べないことには、と。 数学専門書の販売スペースで何冊か買ってから、 午後の企画特別講演を聴く。凸最適化を(情報)幾何学的に考える話。 会場で S 君に会い、一緒にキャンパス内のカフェに行く。 しばらく数学の話などして時間をつぶす。 学会中なのでこのカフェにいると誰かしら知り合いに会う。 やはり、O 大の A さんに会い、ご一緒する。 S 君とまた本屋を見てまわって、また本を買う。 今までは職場の図書館で本でも論文でもすぐ見ることができたが、 これからはそうはいかない。 母校の図書館、専門書店、世界最大の古書店街が近所にあるとは言え、 やはり頼りになるのは自分の書庫。 十数年前から意識的に蓄積しては来たが、 これからもさらに本と資料を大量に買うはめになりそうだ。 市井の科学者の道は険しい。

そのあとは、S 君と一緒に下北沢に行ってみる。 私は数ヶ月前にも住居探しのために来たが、S 君は相当に久しぶりだそうだ。 院生時代はほぼ毎日のように、学校のあと一緒に下北沢に行き、 どこかで夕食のあと、いつもの喫茶店で二時間とか三時間も過していたのものだ。 そんな毎日を、五年間も送っていた。 まずその喫茶店に行ってみると、まだ面影が残っているものの、 もう店は閉めてしまった様子。 二人で、この店はまだある、この店はなくなっている、 などと確認しつつ、下北沢の町を一巡り。 昔は全然そう思っていなかったが、今、歩いてみると、 下北沢は大変に年齢層の若い町だ(最早、場違い?)。 ちょっと早いが夕食も済ませていくことにして、 現在の下北沢の名所の一つ、「マジックスパイス」へ。 うっかり「虚空」を頼んでしまったが、 久しぶりだったので美味しさを味わうには辛過ぎ。 食後には何だかハイな気分になった。 渋谷駅で S 君と別れて帰る。18 時半くらいに帰宅して、お風呂に入り、 一昨日にチェス友達の S さんから頂いたチョコレートもみじ饅頭で、 ロゼのスパークリングを一杯。

Friday, March 27, 2009

駒場キャンパス

8 時起床。珈琲とクロワサンの朝食。 今日はいい天気だ。しかし、花冷えで気温はかなり低い。 午前中はしばらく確率・統計の教科書のレヴュー作業をしてから、 今日も駒場で開催されている学会へ。 昼食はキャンパスの近くの、揚げ物系定食屋にて、カツカレー。 何だか懐しいなあ。 午後の最初の講演まで、キャンパス内の喫茶店で休憩。 駒場キャンパスも昔とは見違えるように綺麗になって、 近所に住んでいる人が昼食のために学内のレストランや喫茶店に来るくらいらしい。 二十年前には、わざわざ学外から「あの」生協食堂に来るなんて、 考えられなかったことだ。

午後は実函数論の特別講演を聴いて、 さらに春季賞の発表と受賞者の講演を聴き、 今日の最後に O 大の N 先生の確率制御問題の総合講演を聴く。 夜は帰りに一緒になった関係者たちと渋谷の居酒屋で飲む。 帰宅は 23 時過ぎ。

Thursday, March 26, 2009

人生の二年間の無駄

8 時起床。珈琲とクロワサンの朝食。 しばらく確率・統計の教科書のレヴュー仕事をしてから、外出。 駒場で開催されている数学会の年会に行く。 まず、年会費を払い、住所と所属の変更手続きをして、講演の予稿集を買い、 数学専門書販売のスペースをまわってあれこれ本を見る。 午後は企画特別講演を聴き、さらに確率論の一般講演を聴く。

そのあとの特別講演はサボって、チェス友達の S さんと喫茶店で対局。 今日はチェスクロックがなかったので、持ち時間無制限。 黒番、ペトロフ・ディフェンス。 今までは大抵、S さんのタイムトラブルで勝っていたので、 今日は分が悪い。 しかもペトロフをかなり下調べして来られたようだ。 序盤に間違いもなく、中盤のねじりあいの最中、私のポカでピース落ち。 そのあとも一杯に頑張ったのだが、どの罠にもかかってもらえず、 ポーン成りが確定したところでリザイン。 しかし、局後の検討でペトロフの理解が深まった。 しょっちゅうこんな機会があれば強くなるのだがなあ。 持ち時間無制限だったので、一局終わって気付いたらもう 18 時過ぎ。 S さんと渋谷の中華料理屋さんで食事をご一緒してから帰る。 帰宅は 21 時過ぎ。明日も学会に行く予定。

今朝、電車の中で Gufeld のチェス入門書を読んでいたら、 Gufeld の言葉として、「一手悪手を指すのは (または一手テンポを失うのは)、人生で二年無駄にするのと同じ」 と書かれていた。大体、チェスの一局は 40 手くらいなので、 人生を 80 年として、一手の無駄は人生で二年間を棒にふったのと同じだと言うのである。 大体、私の一局では 10 年近く棒にふったところで、 負けたり勝ったりしているように思う。 ちなみに、私の人生では……

Wednesday, March 25, 2009

GEB

7 時頃、目が覚めた。 レジュームに時間がかかるので、しばらく寝床でぼんやり。 やっと起き出して、猫に餌を与え、自分には珈琲をいれて、 マグカップとノート PC を持って寝床に戻る。 珈琲を飲みながら blog などを読んだあと、 少し「ゲーデル、エッシャー、バッハ」(D.R.ホフスタッター著/ 野崎昭弘、柳瀬尚紀、はやしはじめ訳/白揚社)を摘み読みして、 ようやく起床。珈琲を温め直し、クロワサンの朝食。 今日の東京は曇り空。午後から雨になるとか。 花冷えと言うものか、気温も低い。 9 時頃からぼちぼちと確率・統計の教科書のレヴュー仕事。 昼食は胡瓜のサンドウィッチ、パンチェッタとクレソンのサンドウィッチ、 ロゼのスパークリングを一杯だけ。 食後に運動を兼ねて掃除機がけをしてから、 バッハの「音楽の捧げ物」を聴きながら少し仮眠。 午後は珈琲と "andonand" のドーナツ(ショコラ)を傍らに、 趣味の数学系のプログラミング。 一応完成したが、思ったほどには効率的ではないようで、 何か本質的なバグがあるのかも知れない。 夕食にパンチェッタと長葱のスパゲティーニを作り、 スーパーで買ったリースリングを一杯だけ。

明日からは駒場で、数学会。 満員電車に乗るのが嫌なので、朝は遅いと思うが、 初日を中心にあちこち出席する予定。

Tuesday, March 24, 2009

チェスの「モナリザ」

8 時起床。少し寝違えたようで、首がおかしい。 今日もまずまずの天気だが、最高気温は 12 度程度と寒い。 このまま少なくとも月末まではこの調子のようだ。 朝のあれこれのあと、書類書き。さらに銀行に口座開設に行く。 予約してあったので待たずに済んだが、それでも半時間くらいはかかったか。 外出ついでに昼食は、神保町のタイカレー屋さんにて、 チキンカレーとレッドカレーのセット。 SBUX で珈琲豆、"andonand" でドーナツを買って、神保町駅から帰る。 スーパーで少し食材を買って、帰宅。 少し昼寝をするつもりが二時間くらい熟睡してしまい、もう夕方になっていた。 どうも春先は常に、眠いような、だるいような、で体調がいまひとつ。 お風呂に入ってから、夕食の支度。 ラムチョップと、つけあわせにベビーポテト、小玉葱、クレソン。 今日は野菜を別に料理して、肉の焼き具合に気を使ってみた。 美味しく出来たのだが、 どうも皿全体がイギリスのパブ料理風のおおざっぱなものになってしまった。 私のイメージの中のラムチョップがこういうものなので、 しようがないということなのだろうか。 食後に珈琲と、ドーナツ("andonand" のブランデーショコラ(期間限定))。

先日のトーナメントの後の抽選会で、 "The Art of Mastering Chess" という本をもらった。 駒の並べ方と動かし方から始まっているくらいなので、 こんな本もらってもなあ、とその時はちょっと思っていたのだが、 読んでみると大変に面白い本だ。 E. Gufeld が中心になって書かれた本で、入門書でありながら同時に、 とても高度なところにまで読者の興味をかきたてるようになっている。 序盤のヴァリエーションも表形式でけっこう充実した情報が詰まっているし、 終盤理論もかなりつっこんだ例が載っている。 また、著者の自慢話として、名人たちの名局集の最後に Bagirov-Gufeld (USSR Semi-Final, Kirovabad 1973) が入っている。恥ずかしながら、私はこれまでこの棋譜を知らなかった。 かの Kasparov が Gufeld をダ・ヴィンチ、この棋譜を「ジョコンダ(モナリザ)」とまで、 喩え讃えた名局だそうだ。この棋譜の Gufeld 自身の解説が含まれている、 と言う高度な「入門書」である。 (参考までに chessgames.com より、 Bagirov-Gufeld の棋譜)。

Monday, March 23, 2009

胡瓜のサンドウィッチ / ラムチョップ

8 時起床。珈琲だけの朝食。 今日も良い天気。気温も高いが、窓の外を見るに、風が強そうだ。 東京は既に桜が咲き始めたものの、この風では散ってしまうかも。 朝のあれこれのあと、午前中は某確率・統計の教科書のレヴュー作業。 並行して、洗濯など。 昼食は、胡瓜のサンドゥイッチを作り、ロゼのスパークリングを一杯だけ。 桜の季節にあわせての趣向だそうです。 スーパーでピノ・ノワールを買うなんて怪しからん、とお叱りを受けたりしていたので、 ワインはプロに選んでいただいて送ってもらう方式にしました。いかがでしょうか。

午後はスーパーに食材を買い出しに行き、 帰ってきてから一時間ばかり午睡のあと、教科書レヴュー。 夕食は、オーヴンの試運転のため、ラムチョップを焼く。 つけあわせはベビーポテトと小玉葱、クレソン。 味つけは塩、胡椒、ローズマリィ、オリーヴオイルだけ。 このマンションに決めたのは、 キッチンに備えつけのオーヴンレンジがあったことも理由の一つだったのだが、 ようやく初テスト。このオーヴンの癖なりがまださっぱり分からないので、 最初は様子を見つつ単に焼くだけの料理にしてみた。 (ワインはスーパーで買ったピノ・ノワール。まだ残っているんだもの)。 初めてのわりにはまあまあの出来。特に玉葱が美味しかった。 そもそも肉はレア気味が好きなのだが、 特にラムは生っぽい方が好みなので、 焼き野菜の出来上がりとのタイミングを調整する必要あり。 同じような料理を明日も再びチャレンジする予定。 夜はレッド・ドラゴン本(「コンパイラI」)を読んだり。

Sunday, March 22, 2009

久しぶりのトーナメント

8 時起床。すぐに支度をして、池上の公民館で開催されているチェスの大会に行く。 金土日と続いている三日コースの方は盛況で、 しかも IM や、将棋の森内九段も参加して、華やかだった。 私は一日コースに、トップのレイティングでエントリ。 にも関わらず、不戦勝の 1 ポイント以外は三連敗し、 またしても悄然と肩を落として帰ることになるのだった。

第一ラウンド、黒番。対局相手が現れず不戦勝。 第二ラウンド、白番、カロカン・ディフェンス。 カロカンの相手をするのは初めてかも。 暗中模索している内に、1 P ダウン。 無理気味に指してしまい、メイトされる。 アメリカから来ているまだ小さな子供だったが、かなり強かった。 多分、今日の一日コースの参加者で一番強いのはこの子かも知れない。 第三ラウンド、黒番、レティ・オープニングからイングリッシュ?な感じ。 序盤で優位に立ったと思った途端に、最悪のポジショナルなポカを指し、 そのあとは防戦一方。でもメイトを防ぎ切れず。 第四ラウンド、黒番、ペトロフ・ディフェンス。 レイティングなしだが、母国では 2000 くらいで指していたという留学生。 序盤中盤と戦略的に目的を持って指せ、 やや有利なルーク・エンドゲームになった。しかも持ち時間も倍以上ある。 これを勝てば会心譜だと心中密かに思っていたのだが、 エンドゲームの技量が違った。結局、三連敗。 今日の戦果は、アメリカ人の男の子にもらったニューヨーク土産のキーホルダーと、 大会後の抽選会で当たったチェス本。入門書らしいが、面白そう。

同じく一日コースに参加されていた、実験物理学者の Y さんと一緒に帰る。 今回初めて公式戦に参加されたそうだが、 私と違って、一日コースを軽く勝ち越し、表彰されていた。 電車の中で、研究の話などを色々聞いて面白かった。 小雨の降る中、19 時過ぎに帰宅して、 鮭チャーハンと、スーパーで買ったリースリング (もうちょっと待って下さい)を一杯だけ。 食後に珈琲と、銀座資生堂パーラーのチーズケーキ。

Saturday, March 21, 2009

ひねもすのたり

8 時起床。珈琲とチーズケーキの朝食。 良い天気で、ぽかぽかと春の陽気の一日。 今日は終日何もせず、の休暇の予定。 出張費用の家計簿つけなどあれこれ。 昼食はカルボナーラで、スーパーで買った白ワインを一杯だけ。 ワインは毎月プロに選んでもらって送っていただくことにしたのだが、 まだ先日買ったものが残っているので。しばらく勘弁して下さい(笑)。 食後に珈琲とチーズケーキ。 一時間ほど昼寝をして、出張疲れを癒す。 午後はコンピュータの環境設定をしたり。 夕方、買い物に外出して、食材などを買って帰る。 夕食は御飯を炊いて、常備菜あれこれと、しめじの味噌汁の粗食。 食後に煎茶。

先日の新幹線で、「フランドルの呪画」(A.P.レベルテ/佐宗鈴夫訳/集英社文庫) を読了。なかなか面白かった。少なくとも、こんなに沢山、 チェスの盤面図が出てくる小説は初めて読んだ。 印象としては、あちこち余詰があって不完全ではあるが、 魅力のあるチェスプロブレム、といった感じ。

チェスと言えば、明日は久しぶりにチェスの大会に出る予定。「百傑戦」の一日コース。 半年くらいサボっていて定跡も忘れているし、対局感も鈍っているのだが、ご挨拶の意味で。 全日本予選を兼ねている三日コースの方には、 将棋プロ棋士の森内九段が出場しているそうだ。 明日は三日コースの最終日でもあるので、見学してこよう。

Friday, March 20, 2009

バスからの風景

ホテルにて起床。京都駅から南草津のキャンパスに出勤。 学科別の卒業証書授与式に出席。 年々、学生数が多くなるようだ。 例年は学生一人一人が卒業証書をもらう度に拍手していたような気がするのだが、 今年は参列したというだけだった。 とは言え、卒業生の顔を見るだけでも、 あるいはこちらの顔を見せるだけでも、価値があるだろう。 何人かの卒業生には挨拶してもらったり、お菓子などをもらったり。 学生食堂は大行列だったので、 購買部でお弁当を買って、空っぽの研究室で昼食。 しばらくすると、掃除部隊がやって来て、 次にこの部屋に入る人のために窓とか天井とかを掃除すると言う。 そう言えば、この部屋も今日までだった。 居場所がないので、荷物を持って数ファ研に行く。 学生からもらったクッキーを提供。 14 時から学科会議。2 時間強ほど、あれこれ。会議は大嫌いだったが、これが最後だ。 16 時半から、今度は学科別の修士の学位授与式。 私が指導した院生も来ていたので、参列した甲斐があった。 そのあと、生協カードを返却して出資金の返還の手続きをし、 再度、空っぽの研究室に戻って点検をしてから、 事務室に行き研究室の鍵を返却したりの事務用。 あとは教員証と保険証の返却だが、 これらは担当者に郵送で返却するよう人事から指示されているので、 これでキャンパスでの仕事は全て完了。 バスで「びわこ草津キャンパス」を後にする。 私もここを無事卒業だな、と平々凡々とした感傷に浸りながら、 バスの中から後ろを振り返った。

駅弁を買って、新幹線で東京へ。車内で駅弁の夕食。 21 時頃最寄り駅に到着して、帰宅。 珈琲と、学生からもらった資生堂パーラーのチーズケーキ。

Wednesday, March 18, 2009

大根と人間の厚み

9 時起床。珈琲とレーズンパンの朝食。 今日も良い天気だ。昨日以上に気温が上がるとか。 午前中は朝のあれこれ。 昼食はタイカレー屋さんにてレッドカレーなどのセット、 散歩で喉が乾いたので生ビール。 こういうタイプのカレーって、意外と大根があうなあ。 自分自身の経年劣化のおかげで段々と野菜の美味しさに目覚めてきたのだが、 大根も侮り難い食材だ。おでんや鰤大根での主役ぶりも勿論だが、 フレンチやイタリアンでも和大根を思いがけない方法で使ってあると、 その手があったか、と思ったりして、実際なかなか美味しい。 一旦家に帰って、一時間ほど昼寝してから、近所の美容院で髪を切る。 相変わらず「学生さんですか?」と訊かれて、恐縮したり、されたり。 最近は年をとったおかげで北大路欣也ばりの重厚さが出てきたとさえ、 自分では思っているのだが、まだまだ人生修行が足りないようだ。 せめて、ソフトバンク家族の「お父さん」犬くらいの人間(?)の厚みを目指したい。 帰宅してお風呂に入る。湯船でチェス本を読む。 夕食は御飯を炊いて、卵、納豆、常備菜、九条葱としめじの味噌汁。

明日の木曜日は京都に泊まりますので、更新はお休みします。 明後日金曜日は更新しますが、夜に移動しますので、更新はかなり遅くなります。

Tuesday, March 17, 2009

資材回収 / 「そうだ、京都行こう」

8 時起床。珈琲とレーズンパンの朝食。 今日もまた東京は良い天気だ。20度の最高気温が予報されている。 明日は25度くらいになるかも知れず、だとすれば5月の陽気だそうだ。 午前中は朝のあれこれのあと、某確率・統計の教科書のレヴュー作業。 昼食は、目をつけていた近所のラーメン屋にて。美味しい。 スーパーで食材などを買って帰宅。少し昼寝……のつもりが、 二時間近く寝てしまった。 珈琲と昨日買ってきたドーナツを傍らに、数学系のプログラミング。 クロネコヤマトが資材回収に来て、これでようやくすっきり。 引越完了、という心持ちになった。 夕食はベーコンとしめじと長葱のスパゲティーニ、 オーストラリアの安物リースリングを一杯だけ。 食後に苺とルバーブのチーズケーキ(ようやく食べ終わった)と珈琲。 夜は、レッドドラゴン本(「コンパイラI」)を勉強したり。

こんなおだやかな春休みは久しぶりだなあ、とふと思う。 大学の三月は業務上は比較的暇な季節だが、だからこそあれこれ忙しいものだ。 今年は退職を理由に全て断れたし、仕事は四月一日からだし、新しい街でのんびり過している。 唯一の業務らしいものは、期末試験結果の疑義照会の対応と、 あとは今週金曜日の卒業証書授与式の列席くらい。 そう思って、新幹線のチケットを予約しようとしたら、朝はどの列車も満席。 金曜日が春分の日で祝日なので、金土日と三連休となり、 東京から京都へと観光客が殺到するのだろう。 「そうだ、京都行こう」、 と膨大な数の人が思ったらしい。 よっぽどサボろうかと思ったが、 特に何を授けてやれたわけでもない学生たちの卒業証書授与式くらいは出るのが礼儀だろう、 前日の夕方の新幹線とホテルを予約して、京都に一泊して出席することにした。

Monday, March 16, 2009

櫻切り

8 時起床。珈琲とロールパンの朝食。今日もまた良い天気だ。 クロネコヤマトに電話して資材回収の依頼。 午前中は、洗濯をしながら、確率・統計の某教科書のレヴュー作業。 外出して昼食は蕎麦屋にて。 二色盛り。変わり蕎麦の方は「櫻切り」で、 鮮かな若草色が目にも爽やか。櫻の葉の香りも春らしい。 壁の品書きを見るに天麩羅も春らしくなっているようだ。 次はちょっと遅い時間に来て、 ゆっくり日本酒でも飲みながらの天盛りにしよう。 "and on and" でドーナツを二つ買って、神保町駅から帰る。 プレミアムチョコクランベリーとクラシックカシスオランジュ。

帰宅して、法学部に電話をかけて、残務を一つ。 そのあとの午後は、ドーナツと珈琲を傍らに、数学系のプログラミング。 今のところプログラミングは以前の通りに Let'sNote の ubuntu 上でしているが、 MacBookPro の方に移行してもいいなあ、と思えてきた。 本当は、デスクトップで巨大なモニタを二つ、三つ並べたいのだが、 予算とスペースと猫の都合で思い切れずにいる。 夕方から早めのお風呂に入る。 湯船で、「フランドルの呪画」(A.P.レベルテ/佐宗鈴夫訳/集英社文庫)を読む。 夕食にはカルボナーラを作って、白ワインを一杯だけ。 食後に珈琲と、苺とルバーブのチーズケーキ。

夜はまた「フランドルの呪画」の続きを読む。 どうやら、小説の筋に言わゆるレトロ・アナリシス(逆向き解析) 型のチェス・プロブレムが深く関係しているようだ。 今のところ大変、面白い。 昔、TV で観た映画「ナインスゲート」の印象があまりに悪くて、 原作者のレベルテをやや侮っていたかも知れない。

Sunday, March 15, 2009

神保町を散歩

10 時起床。良く寝てしまった。 起きるのが遅かったので珈琲だけの朝食。 朝のあれこれのあと、外出。今日の東京はぽかぽかと良い陽気。 コートにマフラをしているとちょっと暑いくらい。 神保町まで散歩して、昼食は台北料理屋さんにて。三省堂にて本を買う。 何故か三省堂は「モーフィー時計の午前零時」(若島正編/国書刊行会) に力を入れてくれていて、チェス関連小説の小さなコーナーが出来ていた。 大抵は既に読んだことのあるものだったが、 未読の「フランドルの呪画(のろいえ)」 (A.P.レベルテ/佐宗鈴夫訳/集英社文庫)を見つけて購入。 これは面白そうだ。 丁度その隣に、スラデックの「見えないグリーン」が積まれていた。 モダンミステリの傑作だが、 何かチェスに関係あったっけ……としばらく考えても、 思い当たるようなことがない。 たまたま、隣に積まれただけかも知れない。 そのあと SBUX でしばらく読書してから、 また散歩して、スーパーで食材などを買って帰る。 夕食は月見蕎麦。夜は珈琲で苺とルバーブのチーズケーキを食べながら、 趣味のプログラミングなど。

Saturday, March 14, 2009

荷ほどき完了

9 時起床。ちょっと寝不足。珈琲とロールパンの朝食。 昨夜からの雨が続いている。 昼食は、御飯を炊いて、納豆、鮭、しめじと長葱の味噌汁。 お風呂に入ってから、午後はまた書庫の整理。 ようやく本を全部、段ボール箱から出し終え、棚に戻した。しかし、 場所や配列はでたらめ。棚は段々に整理していこう……。 とりあえず、これで全ての荷ほどきを完了した。 夕食には冷や御飯でオムライスを作った。赤ワインを一杯だけ。 食後に苺とルバーブのチーズケーキと珈琲。

3 年間使っている Let's Note がくたびれてきたので、 ノート PC を新調。 政府が授けて下さるらしい定額給付金とやらをあてこんで、 MacBook Pro (15inch)を買った。 開発環境にも興味があったので、思い切って Mac OS X に転身。 ubuntu との両刀使いをしばらく試す予定。 夜は Xcode など開発環境のインストールと調整。

ランチョン / 〈文学とチェス〉

8 時起床。珈琲とクロワサンの朝食。 喜びの歌とともに朝が訪れる、だったかな、詩篇30の6、 と猫に話しかけつつ、朝のあれこれ。 まだ書庫の整理と、確率・統計の教科書のレヴュー作業を交代交代に。 昼食は、しめじとベーコンとアスパラガスのスパゲティーニ。 午後は趣味のプログラミング。夕方になって外出。 神保町の「ランチョン」で吉田健一を偲びながら、 ビーフパイと生ビール一杯の夕食。 そのあとは近所の SBUX にて食後の一服で読書しつつ、 イベントの開始時刻を待つ。

20 時半から三省堂本店にて、若島正さんと佐藤亜紀さんの 〈文学とチェス〉をテーマにしたトークショー。 「モーフィー時計の午前零時」(若島正編/国書刊行会)の出版記念イベントである。 ちょっと意外にも、こんなマニアックなテーマに関わらず、 予約で一杯になったそうだ。満員御礼。 対談では色々と逸話が明かされもして、なかなか面白かった。 例えば、クラッベの「マスター・ヤコブソン」は最初の予定では含まれていなくて、 ジュースキントの短編の翻訳権が取れなかったための代打だったそうだ。 それも読んでみたかったような。 「去年の冬、マイアミで」は、最初、将棋の雑誌に掲載されたこともあって、 将棋マニアには分かる微妙な翻訳の遊びがいくつかあるとのこと。 私は将棋をほとんど知らないので、全く気付かなかったが、 「ははん」と思っている人はいるのだろうか。

イベントのあとの、打ち上げ(?)にも参加して、24 時過ぎに帰る。

Thursday, March 12, 2009

朝のクロワサン

7 時起床。 今日も帝都は良い天気。空気もピリッとしている。 天に主はしろしめして世はこともなし、 空には雲雀がぴー、次のキューで蝸牛が右袖からにゅー、 と来そうな爽やかな朝だ。朝食に、珈琲とクロワサン。 午前中はまた書庫の整理。

昼食は冷や御飯を使って、長葱と卵と鮭の炒飯。白ワインを一杯だけ。 食後に一時間ほど午睡。午後は読書と、プログラミングの構想など。 フルスクラッチで書く方がいいのか、 構文パーサまではコンパイラ・コンパイラで自動生成する方がいいのか、熟考。 どちらも勉強にはなりそうだが……。 こちらは一人なのに、偉いやつが多過ぎて困る。 夕方になって外出。カレーライスチェーン店にて夕食のあと、 喫茶店で食後の珈琲を飲みつつ、 持参したノート PC で最近興味を持っている数学の論文を読む。

今日の小さなしあわせ。近道をしようと初めての道を通ったら、 良さそうなラーメン屋や定食屋やイタリアンなどあれこれをいっぺんに見つけた。

明日の夜は、某イベントに参加のため、更新がかなり遅くなるか、 またはスキップします。

Wednesday, March 11, 2009

京都タンブラー / 醍醐の桜

7 時に目覚めた。一時間ほど寝床で本を読んで、8 時くらいに起床。 珈琲だけの朝食。今日も昨日に続いて良い天気。 しかし、気温は例年なみだそうで、最高気温 11 度。 午前中は洗濯をする一方で、書庫で本が詰まった段ボール箱の荷解き。 昼食は近所のお鮨屋さんで握りのランチ。 お鮨以外にもあれこれついて 850 円。けっこう安い。 食後はしばらく散歩して、SBUX で一休み。 最終講義のときに学生からもらった SBUX の「京都タンブラー」 に一回分のドリンクチケットがついていたので消費。 東京にて京都タンブラーで珈琲を飲みながら、 チョコレートマカロンで糖分を取り、しばらく読書。 レッドドラゴン本(「コンパイラI」)を読む。 帰り道に、スノッブな方のスーパーで安いピノノワールと、 食材少しを買って、帰宅。 午後も書庫にて荷解きと本の整理作業。 夕食は久しぶりに御飯を炊いて、納豆、生卵、長葱の味噌汁の粗食。

TV の CM で JR 東海の「そうだ京都、行こう」を見る (春 醍醐寺編)。 今年は、醍醐寺。桜が美しい。 醍醐の桜、と言うのは特別に有名なのだね。 そう言えば、京都に 12 年も住んだ割には、一度も醍醐寺で花見をしなかった。 ちょっと残念である。 ただ、CM では、こんなに人が一人もいなくて、 満開の桜を一人占めできればそれは素晴しいだろう、と思うものの、 実際は、渋谷のハチ公前と同じくらいの混雑なのだ……

Tuesday, March 10, 2009

荷ほどきの一日

昨夜は 21 時頃にもう眠くなってしまい、 さっさと寝た。老人は就寝が早い。 朝の 4 時くらいに目が覚めた。老人は朝も早い。 寝床で「コンパイラI」(エイホ、セシィ、ウルマン/原田賢一訳/サイエンス社) を読んだり。

6 時くらいに起き出して、朝食だけの珈琲。 日の出頃に雨があがった。今日は良く晴れて、四月中旬程度の陽気になるそうだ。 朝のあれこれのあと、段ボール箱の荷ほどきを始める。 衣類を片付け終えて、次はキッチン。 やはり一軒家のキッチンほどには収納スペースがないので、 かなり工夫が必要だったが、 一応、これで本以外の荷ほどきを終えた。これで料理も作れる。 引越し後で初の掃除機がけをしてから、昼食のため外出。 昼間から蕎麦屋の天盛りで一杯もいいし、鮨屋の握りのランチもおとくだなあ、 と思ったのだが、肉体労働の日は沢山食べないと。 近所の過食系揚げ物屋で生姜焼き定食に決定。 帰りに近所のスーパーに立ち寄って、食材を買う。 こちらのスーパーはとても便利だけれど、品揃えはいまひとつ。 しかもフ○スコ価格に慣れている身には、少し高いように思う。 帰宅して、しばらく午睡。 午後はついに、書庫にて本の整理にとりかかる。 さすがに一日では無理だった。明日の午前、午後で何とかなりそう。

夕食は久しぶりに自分で作る。 スーパーでアスパラガスが美味しそうだったので、 ベーコンとアスパラガスのアーリオオーリオ。 白ワインを一杯だけ。 しばらく外食続きで贅沢のし過ぎだったが、 これでまた、つつましい清貧生活に戻れそう。

Monday, March 09, 2009

ルームサーヴィス

7 時頃に起床。朝のあれこれ。ベッドで新聞を読んでいるうちに、 昨夜オーダしておいた朝食が届いた。 ホテルの部屋でルームサーヴィスの朝食。 ベーコンエッグとパンあれこれと果物あれこれ、 オレンジジュースとポットの珈琲。 食後はお風呂に入り、そのあとしばらく朝寝。 午後 2 時まで部屋にいられるので、ゆっくり過す。 正午頃、朝食の残りの菓子パン類と珈琲を食べて昼食の代わりにする。 2 時少し前にチェックアウトして、新幹線で東京に帰る。

夕食は、近所のお鮨屋さんで買ってきた太巻きとつまみで白ワインを一杯だけ。

さあて、いよいよ明日は本格的に段ボール箱を片付けるぞ。 こういうことは一気にやらないとね。

Saturday, March 07, 2009

ロード・ダンセイニとチェス

8 時起床。今日は良い天気だ。まさに春。 春となれば溌剌たるアイリスが艶麗たる小鳩の上にきらめくんだったな? と猫に話しかけるも、彼女は朝食に夢中のようだった。 自分は珈琲だけの朝食のあと、いつものあれこれ。 少し本の整理をしてから、昼食がてら散歩に出る。

書店でポケミスの新刊「二壜の調味料」(ロード・ダンセイニ/小林晋訳/ハヤカワミステリ) と、「Cリファレンスマニュアル」(S.P.ハービソンIII, G.L.スティールJr./ 玉井浩訳/SiB access)を買ってから、しばらく散歩。 喉が乾いたので、 途中のカレーライス屋さんで生ビールと、ポーク・カレーの昼食。 食事のあとは秋葉原に行き、 「クレバリー2号店」で(PC の)キーボードを買う。 流石、秋葉原だな、と思うのだが、 この店は一軒まるごとキーボードの専門店。 買う機種は決めていたものの、一応あれこれ実物を触ってみてから購入。 2 万 5 千円もする高級機である。以前から興味があったのだが、 これを機に(?)購入決定。うーん、素晴しい打鍵感。 自宅に戻って、午後は荷物を片付けたり、読書したり。少し昼寝。 夕食はまた近所の惣菜屋で買ってきたものでワインを一杯だけ。 夜は湯船で「二壜の調味料」を長々と読書。

表題作の「二壜の調味料」(「二壜のソース」)は 「奇妙な味」ジャンルの代表的傑作短編として知られていて、 色んなアンソロジィに含まれている。その結末の強烈さからか、 推理クイズのようなものになっているのを見たことがあるし、 確か「パタリロ!」の作者がこの話を短編漫画にしていた。 それはさておき、「モーフィー時計の午前零時」(若島正編/国書刊行会) で初めて知ったことに、 ロード・ダンセイニはチェス・プロブレム作家でもあったそうだ。 そう知って読んでみると、 何度か読んだことのあるはずの「二壜の調味料」の中にさえ、 今さら、「十件の殺人事件にはチェスの一試合に含まれるほどの謎もないよ」 などといった文章を見つけたりして、あちこちにチェスへの言及があるのだ。 それどころか、この短編集「二壜の調味料」には、 チェスをテーマにした「新しい名人」という題名の短編が含まれてもいる。 プロブレム作家なのだから当然かも知れないが、 やはりかなりのチェス好きだったようだ。

明日の夜は京都で会食のため、更新をお休みします。

Friday, March 06, 2009

今日も雨、今日も静養

8 時起床。今日の東京は終日、雨らしい。 まだ風邪が残っているので、もう一日安静にしておくことにする。 珈琲だけの朝食をとりながら、メイルと購読している blog 読み。 午前中は、少し趣味のプログラミングに手を入れたあと、 レシェフスキ vs. ペトロシアン(Zurich 1953)を並べたり。 並行して、新居に来て初洗濯と、室内干しのついでに浴室乾燥機の試運転。 昼食は近所の中華料理屋で定食。帰りに夕食用の惣菜なども買ってくる。 午後は、少しは荷物を片付けたり、論文を読んだり、 趣味のプログラミングをしたり。 夕食は昼間に買ってきたもので白ワインを一杯だけ。食後に煎茶。 湯船で読書。「珠玉のプログラミング」(J.ベントリー/小林健一郎訳/ ピアソン・エデュケーション)。

国書刊行会の 「最新ニュース」のページ によれば、 「モーフィー時計の午前零時」(若島正編/国書刊行会) 刊行記念のイベントがあるそうです。3 月 13 日の夜、神保町の三省堂にて、 若島正さんと作家の佐藤亜紀さんのトークショー。 テーマは〈文学とチェス〉。

Thursday, March 05, 2009

一日静養

8 時起床。紅茶(イングリッシュ・ブレクファスト)のみの朝食。 今日はいい天気だ。最高気温も 10 度を越えるらしい。 今日は特に何もせず、家でゆっくり静養する予定。 午前中は、定額給付金がいつか入るそうだし Mac でも買うかなあ、 と Apple の公式サイトなどを調査したり。 昼食は近所のお弁当屋さんでテイクアウト。 食後に久しぶりにフィルタでいれた珈琲。 ああ、ようやく自宅で寛いでいる雰囲気。 午後は、小一時間ほど昼寝してから、 あとは本を読んだり、論文を読んだり、 ペトロシアンの棋譜を並べたりと、のんびり。 夕食は、昼間買ってきておいた餃子などで、 白ワインを一杯だけ。 夜も同じような感じ。

Wednesday, March 04, 2009

健康診断 / 風邪

8 時起床。今日は少し温かいかな。 朝食に白湯を飲んで、あれこれの朝の仕事のあと、外出。 郵便局であれこれ用事を片付けてから、 神保町の病院にて健康診断。 あとで結果が分かる血液検査以外は、特に問題なし。 冬に鍋物の毎日で体重を増やしたつもりだったのだが、 実際は自分としてはやや痩せ気味の 58 kg だった。 最近、疲れ易いのはそのせいかも。ちょっと太ろう。

そのあと、遊園地の中にある某スーパーを調査。ややスノッブな店だ。 京都の大宮に住んでいる人しか分からない喩えだが、 モリタ屋をもっと大きくして、 近所のリカマンも一緒にくっつけた感じだろうか。 スーパーなのに豊富にワインがおいてある。 スクリューキャップのリースリングを一本だけ買う。 帰りに、近所のとんかつ屋さんで昼食。 知人が教えてくれたところによれば、 B 級グルメ界では知られた存在だそうだ。 空腹の上に血を抜かれたあとの栄養補給のつもりでチャレンジ。 おそるおそる「ランチ(900円)」を注文する。 出てきたのは、練習のあとのラグビー部員のドリーム、 といった感じの揚げ物定食だった。 とんかつと海老フライとクリームコロッケと野菜山盛りと、漬物と丼飯。 何とか食べ切ったが、こういうのは一ヶ月に一回でいい。

帰宅して、午後は昼寝。やはり風邪らしい。 引越しまでは気を張っていたのだが、 荷ほどき以外はあれこれも一段落ついて、疲れが出たのだろう。 こじらせないように、二三日、自宅で静養しようと思う。 今夜は葛根湯を飲んで、 久しぶりにワイン付き(一杯だけ)の食事をとり (惣菜屋の、五目ひじき、野菜入り卵焼き、鶏の生姜煮、御飯)、 サロンパスをあちこちに貼ってゆっくりしたら、 TV で「相棒」でも観て寝るつもり。 これしきのことでダウンとは、 やれやれ、歳はとりたくないものじゃ……。

Tuesday, March 03, 2009

東京は雪

8 時起床。今日の東京の最高気温は 4 度。寒い。 やかんとコーヒープレスとミルだけは発見したので、 目覚しの珈琲。本当はフィルタでいれる方が好きなのだが、やむをえない。 珈琲を飲みながら、「確率・統計」の某教科書のレヴュー。 引越し作業にかまけてサボっていた。 外に出ると、微かに雪が散らついている。 昼食は近所の魚系の居酒屋にて。 目鯛の煮付け、しらす干し、糠漬、しじみ汁と御飯で 700 円。 昼食のついでに、区役所に転入届を出しに行き、 さらに警察署で運転免許の住所変更。 どうも役場というのは、待たされているだけで疲れるところだ。 午後から翌日明け方にかけて大雪になるかも知れないとの予報なので、 風邪気味でもあることだし、すぐに帰宅。 帰り道、お寺の前の道路に軽トラックが停まって、 竹輪、かまぼこ、はんぺんなど練り物を売っているのを見た。 一台まるごと練り物専門だ。初めて見る。 帰宅して、一時間ばかり午睡。 自宅で本を読んだり、書類あれこれを書いたりしながら静養。 夕食は、昼間に近所で買ってきておいた太巻きと煎茶。 急須が見つからないので、コーヒープレスでいれた。

明日の朝はまた健康診断。 引越し疲れの上に、風邪気味でコンディションは今ひとつですが、 せめて「可」の人生の通知表がもらえますように。

Monday, March 02, 2009

新幹線通勤

7 時半起床。ちょっと風邪気味。 身支度をしてすぐに出勤。新幹線で京都へ。 魔術師本を読み終えたので、 車中での読書はレッドドラゴン本、つまり「コンパイラ I 原理・技法・ツール」 (A.V.エイホ、R.セシィ、J.D.ウルマン著/原田賢一訳/サイエンス社)。 朝昼食は新幹線の中で食べたサンドウィッチと珈琲。 京都駅で乗り換えて草津のキャンパスへ。

13 時から学科会議。学生と院生の卒業判定会議。 「判定」と言うのは名ばかりで、 単位がそろっているかどうか成績表を見て確認するだけ。 しかも既に事務がチェックしているので、再確認か、再再確認に過ぎない。 かなり形式的なイヴェントだなあと思わないでもないが、 自分の研究室の学生が無事卒業できているか気にならないでもないので (二重の二重否定の例文)。 一時間ほどで終了。個人研究室に最後に残っていたノート PC を学生に引き取ってもらい、念のためにとっておいた書類いくつかを処分。 これで完全に空。夕方、新幹線で東京に帰る。 東京に帰る、って感じになってきたかな……、 いやまだ、行く、って感じかな。 夕食は車内での鰻弁当。

Sunday, March 01, 2009

復旧

予定通りにネットワークも最短の三日間で復旧しました。 気のせいか、やや通信速度が上がったような。 特にトラブルらしいトラブルもなく他のインフラも全て整い、 無事に引っ越し完了。 ただ、どの部屋もダンボール箱の山、 しかもそのほとんどに本がぎっしり詰まっているので、 頂上から中身を出して行くしかない。 多分、ダンボール箱を全部片付けるのに今月一杯かかりそう。 ダンボール箱のジャングルジム状態で、猫だけは大喜びです。 キッチンはまだとても料理が出来そうにないので、 今のところほとんど外食。 水道橋や神保町あたりまで歩いて、 蕎麦とか、カレーライスとか、海南鶏飯を食べ、 帰りに神保町の古書店や大型新刊書店をひやかしたり、 後楽園のあたりを散歩したり、そんな感じ。

引越し日の前日に出版社から、 「モーフィー時計の午前零時」(若島正編/国書刊行会)の見本が送られてきた。 エッシャーの絵をデザインしたなかなかお洒落な装丁。 やはり自分が訳した「マスター・ヤコブソン」にまず目を通してしまう。 ここはこうすべきだったなあ、ああすべきだったなあ、と思うところが多い。 そのあとは最初から読んだが、 序文で小川洋子さんが「ヤコブソン」の中の「美しいなあ!」 と言う登場人物の台詞に言及してくださっていて嬉しかった。 校正の過程で、この beautiful は「見事だね」だろう、 とか、他の候補を色々とあげられたのだが、 私はここはどうしても「美しいなあ」でなければならないと思った。 それで、ここだけは提案に従わなかったのだ。 その代わり他の箇所はほとんど、「それいただきです」と言う感じで、 校正者の意見を受け入れたのだけど。 翻訳に正解は多分ないので、本当にいいかは分からないが、 この台詞のあたりがこの小説の焦点だ、と感じたことは、 間違っていなかった、と思う。