Monday, June 30, 2008

Facilitation

8 時起床。身支度をして出勤。 キャンパスに到着して、納豆巻きの朝食。午前は卒研ゼミI。 得点を取る確率に二倍の差があるとき、 それぞれがテニスの勝負に勝つ確率はいくらか、 と言うような問題。昼食は学生食堂にて。 午後は少し雑用をしてから、卒研ゼミF1。伊藤の公式など。 続いて、卒研ゼミF2。特性関数など。

夕食は昨日作った散らし寿司の残りと、白ワインを一杯。 冷たくなると、やや味つけが薄いな…

"Triage" に続き、最近、気になる言葉。「ファシリテイション(facilitation)」。 意味は、ものごとを簡単にすること、簡単になるように手助けすること。 例えば、チームを率いるリーダーは、 目標を明晰化し、作業を整理し、優先順位をつけ、本質的でない障害を取り除き、 スタッフが容易に仕事を進められるように、マネジメントするのが仕事である。 教師は学生が難解な概念を易しく理解できるように、 明快な観点の提示、整理された説明、分かりやすいアナロジー、 時にはイメージ豊かな比喩など、あらゆる手段を用いる。 しかし大抵は、そうなっていないどころか、逆だったりする。 複雑なものをもっと複雑にすることは、易しく、単純なプロセスだが、 複雑なものを少しでも簡単にすることは、難しく、複雑である。 それを可能にするのが知恵であり、真の力だ。 それをファシリテイションと言う。

Sunday, June 29, 2008

整形スクリプト

8 時起床。外は雨。 珈琲豆が切れているので、 やむなく紅茶(イングリッシュ・ブレクファースト)。 紅茶を飲みながら、少しチェスプロブレムを考える。 午前中は、プロジェクト「K」用にスクリプトを一つ書いた。 私は文章を書くのにエディタを使っているので、 文章の意味や段落構造に無関係に句読点のところで短く改行し、 本当の改行や、本当の段落は別の方法で表すようにしている。 その方が圧倒的に編集し易いからどうしてもそうなるのだが、 自分のためだけの文章以外は、 あとで納入先のルールにあわせる処理が必要になる。 その度に使い捨ての整形スクリプトを書くのだが、 もうちょっと汎用に使えるものを一つ作っておいた方がいいかも知れない。

雨が小降りになるのを待って、 昼食は近所の町屋インドカレー屋へ。 デフォルトの豆のカレーと、魚のカレー。 野菜の付け合わせは、じゃが芋とオクラ。食後に温かいチャイ。 ついでに近所のワイン屋に行って用事を済ませ、 さらにタリーズで珈琲豆を買って帰る。 午後は学外の某委員の仕事と、学内の某委員の仕事。 夕食には、久しぶりに御飯を炊いて、 散らし寿司を作った。オクラ、しらす釜揚げ、卵などを具に、 生姜、紫蘇葉、煎り胡麻の散らし。白ワインを一杯だけ。

気圧のせいか、どうも眠くていけない。 油断すると、いくらでも寝られそうだ。

Saturday, June 28, 2008

おもちとチーズ

8 時起床。昨夜遅かったので眠い。 しかも、珈琲豆が切れている。 よっこらしょ、と何とか身支度をして出勤。 キャンパスは盛況。と言うのも、 今日は世間では土曜日なのかも知れないが、 R 大学では火曜日だと言ったら火曜日なのだ。 昼食は学生食堂にて。

午後はいつもなら院生ゼミからだが、 この前、「する?」と訊いたら「いいです。」とのことだったので、 自習にした。こちらは聞く方だからいいが、 やはり院生ゼミになると週二回の発表は辛かろうと思って、 無理強いはしなかった。 その時間で講義の予習など。 講義まで少し時間が余ったので、 パイプ椅子を並べた上で半時間ほど仮眠をとる。 14:10 から「暗号理論」の講義。 公開鍵暗号系の仕組み。 学生さんはほとんど来ていないのではないかと思っていたのだが、 いつもと同じくらいに出席していた。 講義終了後、建物の外に出ると、 台風でも来そうな不穏な生暖かく湿った空気。 傘も持ってないことだし、 これは早く帰った方が良さそうだ。

少しだけ雑用をしてからバス停に向かうと、 終端がどこか分からないほどの行列。 経済・経営学部のビルのあたりまで続いて、その先は霞んでいる。 振り替えの土曜日ですら、講義の直後はこの人出。 数分間隔で次々にバスが来るものの、 いくつバスが過ぎても一向に行列の減る様子がない。 しかし何台か後になんとかバスに乗り込むことができた。 丁度、後ろに座った女子学生二人が、 この行列にうんざりしたと言う話をしている。
「もう、かなんなあ…」
「ほんまやなあ。こういうときには、何か楽しいこと考えよ」
「そやな!気持ちの切り替えやな」
と聞こえたあと、しばらく沈黙が続いた。
「…、何考えてんの?」
「おもちとチーズ」
油断していたら大笑いしてしまうところだった。 しかし、会話の相手は、「おもちとチーズはフツーに美味しいな」 と納得しているようだった。 少し雨が降り始める中、スーパーに立ち寄って食材を買ってから帰宅。

焼き鳥、ベリーニ、ブリュット・ゼロ

8 時起床。珈琲と、黒パンにバタ。 洗濯機に一週間分の洗濯を任せ、掃除機がけ。 ダイソンは仕組みが意外と単純に出来ているのがいい。 やはり、良いデザインの特徴はシンプルさだ。 午前中はプロジェクト「K」。昼食は素麺。 午後もプロジェクト「K」。 わりと早い時間に Ver.0.2 完成。 夕方までの暇つぶしに、趣味のプログラムに手を入れる。 シェルを開くと同時に立ち上がるプログラムで、 簡単な挨拶をして(私にとって)重要な数字を表示するだけのもの。 時々暇なときに手を入れていたら、 段々と器用なプログラムになってきたので、 名前をつけることにした(deborah.rb)。 例えば、「お早うございます、博士。私はデボラです。」 と挨拶する。

夕方、ホテルのロビィで待ち合わせて、K 大の S 君と会食。 南座近くの焼き鳥屋にて、 お互いの近況を報告しつつあれこれ議論。 そのあと、祇園のバーへ。 季節なのでベリーニと、ヴァルニエ・ファルニエールのブリュット・ゼロ。 今日初めて知ったのだが、 この店舗は 7 月一杯で閉めて、 8 月 12 日から同じビルの 4 階に引っ越すそうだ。 店は広くなって、席数はおよそ倍になるとか。 帰宅は 24 時過ぎ。

Thursday, June 26, 2008

ダイソン

8 時起床。 すぐに出勤。午前中は某委員の仕事。 早めの昼食を学生食堂で。 12:30 から「シミュレーション技法」の講義。 カップリングタイムによる混合時間の評価。 1コマ分の空き時間も雑用をして、 15:50 から「情報理論」の講義。 システム・エントロピィなど。 早めに撤収。 南草津駅近くのカレーライスのチェーン店で夕食をとってから帰る。 夜はプロジェクト「K」。

ダイソンの掃除機、買っちゃいました。 この無駄にハイテックな感覚がたまりません。 収納の姿もコンパクトだし、 ジェット機ともF1とも喩えられるエンジン音(?)がまた素敵。

明日の夜は会食の約束がありますので、更新はかなり遅くなります。

Wednesday, June 25, 2008

Complications

8 時起床。ゴミ出しをして、すぐに出勤。 研究室でとろサーモン巻きの朝食のあと、 午前はM2ゼミ。線形微分方程式の幾何ラフパス空間への拡張。 昼食は学食。ナシゴレンのセットに、かぼちゃのサラダ追加。 午後は某委員の仕事に集中。 18 時に切り上げる。 夕方に学科会議が入るだろうと予想していたのだが、 今週はもう月曜日から臨時会議が三つも入ったので、 流石にもうなかった。 車中の読書は、"Complications: A Surgeon's Notes on Imperfect Science" (by A. Gawande/ Picador). これは傑作だ。翻訳が絶版になっているようなのが残念。 いくら良い本でも小説以外は簡単に手に入らなくなるのが、 出版業界の問題点だ。そのために図書館があるのだろうか。 19 時過ぎに帰宅。 夕食はカルボナーラと、ニコラ・ポテルの白を一杯だけ。 食後に珈琲と「木の実の邸」。 お風呂に入ったあと、夜はプロジェクト「K」の予定。

Tuesday, June 24, 2008

カップヌードル

8 時起床。身支度をして出勤。 午前中は某委員の仕事をして、 早めの昼食を済ませ、 12:30 からM1ゼミ。クラメルの定理への準備。 続いて、14:10 から「暗号理論」の講義。 Shannon の完全守秘性など。 評議員選挙の投票を済ませて、 16:45 から臨時の理工学部教員会議。 19 時過ぎまで続いて、 そのあとさらに残った約半数の教員で、 続けて臨時の理工学部教員集会。 21:10 くらいでようやく終了。 学食は 21:30 まで開いているのでぎりぎりセーフだったが、 今、一階の自動販売機にカップヌードルを買いに行ってきて、 お湯を沸かしているところ。

研究室でカップヌードルなんて、初めてでわくわくするなあ…

Monday, June 23, 2008

美貌の殺人鬼

8 時起床。出勤。 午前は卒研ゼミI。0-1 値確率変数とか、 賞金分配問題など有名な古典的確率論の問題とか。 昼食は学生食堂にて、タイ風なんだろうかレッドカレーとサラダ。 定期試験の問題を事務に届けたりしたあと、 午後は卒研ゼミF1から。 確率微分方程式とはだいたいどんなものか、と言う話。 続いて、卒研ゼミF2。 分布の収束、確率変数の収束のまとめ。 続いて、臨時の学科教員集会。 18 時過ぎに撤収。

夕食は、ゴーヤと夏野菜のソーミンチャンプルー。 ロワールの白を一杯だけ。 食後、近所のバーまで借りた傘を返しに行く。 ついでに、ガトーショコラと赤ワイン一杯をいただきながら、 しばらく推敲作業。 21時頃に帰る。それで更新が少し遅れました。

夜寝る前とか、疲れた帰りの電車とかでは、 ついミステリ小説の類を読んでしまう。 最近、読了したのは「ビューティ・キラー1 獲物」 (チェルシー・ケイン/高橋恭美子訳/ヴィレッジブックス)。 いかにもB級のタイトルだが、なかなか面白かった。 レクター博士とクラリスの性別を入れ替えたような、 天才的殺人鬼の美女と中年の敏腕刑事の物語。 かつてビューティ・キラーと呼ばれた美貌の殺人鬼を、 惨劇の果てに逮捕した刑事が、 週一回刑務所で彼女と面会をしながら、 新たに起こった連続殺人事件に取り組んでいく、 と言う話。 つまり、性別を入れ替えただけで、 構造は「羊たちの沈黙」と全く同じ。 「羊たちの沈黙」はもう既に、神話と同じ地位を獲得したのかも知れない。 「羊たちの沈黙」と同じく(?)、三部作になる予定だそうだ。

Sunday, June 22, 2008

蛍光灯を交換する

8:30 起床。外はまだ雨模様で、薄暗い。 階下に降りて明かりをつけると、数回明滅したあとで消えてしまった。 実は三本の蛍光灯が入った照明の中の二本まで切れていて、 最後の一本が今、寿命切れしたのだ。掃除機の次は蛍光灯か… テーブルの上に乗って、使用済み蛍光灯を外す。 インタネットで調べると、 京都市では蛍光灯は出来れば協力電器店などの回収者に出すことになっているようだ。 この近辺では、三条商店街の中の某電器店、あるいは、コミュニティセンター。 西友で回収してくれていれば便利なのだが。

午前は少し、プロジェクト「K」の作業をしてから、出勤。 駅前のハンバーガー屋で昼食を調達。キャンパスに到着して、あれこれ。 プロジェクト「K」用のプリントアウトをして、 推敲をしながら、ハンバーガーとインスタントコーヒーの昼食。 午後は、概ね、定期試験の問題作り。 三科目ある上に、さらに追試用の問題も作る必要があるので、 けっこう大変。まあ何とか終わった。 午後の残りの時間は数学を考える。

夕方撤収。帰りに三条商店街の西友に立ち寄って、 蛍光灯の件を訊いてみたら、 新しいものを買うのと交換で古いものを引き取ってくれると言う。 それは良かった。一旦帰宅してから出直して蛍光灯を買う。 明るくなった食卓で、夕食。 ペスト・ジェノヴェーゼのスパゲティと、 バジル風味のジャーマン・ポテトみたいなもの。 ロワールの白を一杯だけ。 食後に珈琲。 夜は推敲作業などの予定。

Saturday, June 21, 2008

親の意見は茄子の花

9 時起床。涼しいと良く眠れるなあ。今日はキャンパスに出勤しないで、 家でファイナンス関連の整理作業をする予定だったこともあり、 ゆっくりと起きる。朝食がわりの珈琲をゆっくりと飲みつつ、 OpenOffice で表計算したり、 議決権行使したり、税金を払う算段をしたりのファイナンス仕事。 午後は久しぶりにディスカバー・キョート企画、「イノダコーヒー本店」。 帰宅して、懸案だった壊れた掃除機の分解。 接触不良かと思っていたのだが、電子部品の一つが駄目になっているようだ。 元執事から譲り受けた古い古い掃除機だし、 いよいよ、前から欲しかったダイソンを買うべきだろうか!?

早めの夕食は、近所のバーにて。 時にはまともな食事をしなさい、と母も書いていたことだし。 私の田舎では、 「親の意見となすびの花は、万に一つのあだもない」、と言うのである。 町の人のために解説しておくと、 茄子は花が咲くと必ず実になる、と思われていて、 親のお説教と言うものはその茄子の花と同じくらいに、 絶対に無駄にはならず、「実になる」ものなのだ、と言う意味なのですね。 どうして都々逸のリズムなのかは謎。

もう季節も終わりかなと思って、 アスパラガスの焦がしバタとバルサミコのソース。 そしてこちらは丁度季節か、鮎のコンフィ。 シェフによれば特に今年は自信があるようで、 どうやら鮎の良い仕入先が見つかったらしい。 確かにわたの爽やかさなど、大変に美味しかった。 やはり時には、ましなものを食べないと。 チーズを少し切ってもらい、デザートワインを一杯の後、帰る。 急に雨になったので、傘を借りてしまった。 また近々、返しに行かねば。

Friday, June 20, 2008

雨の一日/手紙

8 時過ぎに起床。一週間分の洗濯を洗濯機に任せる。 珈琲だけの朝食をとったあと、 午前は図書委員会への報告のメイルを書き、 教養科目コーディネーターの会議への欠席願いのメイルを書く。 inbox の裏側で不穏なメイルが飛び交っている。 郵便局で用事を片付け、ついでにワイン屋で注文していたものを受け取り、 料理用にパルメジャーノ・レッジャーノも買って帰る。 昼食はゴーヤチャンプルー。午後はプロジェクト「K」に集中。 今週は作業がかなり遅れたので、一気に進めることにした。 途中で休憩の散歩を兼ねて、最寄りの銀行まで住民税を払いに行く。 散歩から戻ってきたら、急に土砂降りの雨。 梅雨だなあ。激しい雨音を聞きながら、また作業。 時折、草加せんべいを食べながら、一気に最後まで片付けた。 β版を今月末までに仕上げる予定だったが、今日で終了。

夕食はかけ蕎麦。具は葱と半熟茹で卵。 夜に amazon からの荷物と、母親からの手紙。 いつもと全く同じように、 「もう少しはまともな格好をするように」との言葉と、 「これで時には、ましなものを食べなさい」と金一封。 必要に応じてまともな格好もしているし、 きちんと食べている、と昔から主張しているのだが、 親と言うものはいつまでもそういうものなのだろう。

Thursday, June 19, 2008

Triage

9 時起床。少し寝坊。 すぐに身支度して出勤。 午前中は少し雑用。昨夜食べ過ぎたので、昼食は学食にてかき揚げ蕎麦。 12:30 から「シミュレーション技法」の講義。 混合時間の性質など。 一コマ分の空き時間も少し雑用をして、 15:50 から「情報理論」の講義。 システム・エントロピィなど。 部屋に戻って、18 時くらいにキャンパスを後にする。 19 時過ぎに帰宅。 税務署から所得税の予定納税の通知書と、 住民税の通知書が来ていて、そのあまりの額に、 リビングルームの床に膝をついてしまった。 本当に美人秘書に会社作ってもらおうかな…

今日はとても蒸し暑かった。 夕食は少しは爽やかに、と思って、 ジェノヴェーゼ・ソースのスパゲティにした。 ロワールの白を一杯。

最近、気になる言葉に「トリアージ」がある。 元来は緊急医療での専門用語だが、 今ではかなり日常に入り込んで来ているようだ。 トリアージ(triage)はフランス語で「選別」のこと。 災害や大事故の際、 大勢の被害者の治療順序を先に判断することを言う。 つまり、おおまかには、 作業に取りかかる前に現場で優先順位をタグ付けすることで、 作業自体の効率化を図る方法を指すのだが、そのシリアスさが違う。 例えば、 まだ命はあっても治療して助からないだろう被害者は切り捨てることで、 一人でも多くの命を救う、と言うような切迫した、 ぎりぎりの状況を前提とした優先順位の判断である。 そのため、「選別」とか「優先度づけ」などと言う露骨な表現は避けて、 フランス語のテクニカルタームを使っているのかも知れない。 ビジネスの現場や日常にはそこまで切迫した状況はないが、 それでも厳しく冷酷な優先順位づけがキーになることがある。 そういうときに使う言葉が「トリアージ」だ。

マネジメントの技法

午前はM2ゼミ。almost rough path の性質など。 学食で茄子チーズカレーライス。 なんとなく夏っぽい。 部屋で会議用の資料作り。 配布するつもりはないが、細かい数字を要求されたときの、 念のため。 夕方からの会議まで、小一時間ほど時間があいた。 「アート・オブ・プロジェクトマネジメント」(S.Berkun/村上雅章訳/ オライリー・ジャパン)を持って学内の喫茶に行き、 カプチーノを飲みながら読書。 昔、``Wired"誌に載ったスティーブ・ジョブズのインタヴュの引用に ちょっと感動した。 この本自体も勉強になる内容ではあるが、文章が読み難い。 原文が悪いのか翻訳が悪いのか判断し難いタイプの、 文章のこなれの悪さ、と言う感じ。 16時から学科会議。重い議題だったが、 思ったより早く、二時間ほどで終了。

夜は瀬田の焼肉屋さんにて A 堀先生の誕生日祝いの会食。 やはり焼き肉は A 堀先生の希望だったのだろうか。 そんなわけでまたバースデイ・ケーキのご相伴にあずかった。 その後、近所のバーで少し飲んでから、 電車で京都駅まで戻ってきたら、 もう二条方面への終電が過ぎていて、タクシーで帰宅。

Tuesday, June 17, 2008

ふらふら

昨夜遅かったので、9時近くまで寝ていた。 身支度をして出勤。今日もいい天気で、ほとんど夏。 30度まで上がることは確実だろう。 午前中は午後の講義の予習など。 昼食は早めに学食で。なぜか急に食べたくなって、カツ丼。 12:30 から M1 ゼミ。ベルンシュタイン多項式の見直し、 大数の強法則など。 続いて、14:10 から「暗号理論」の講義。 確率論と計算量の話題。暗号系の定義、古典的な例など。 続いて、16:00 から理工学部教員会議。 三時間半ほど続いた。 ふらふらになって、また学食で夕食。 ええと、何食べたっけ。それくらい疲労困憊。 すぐに研究室に戻って、図書委員のお仕事。 明日の学科会議にかけてもらうための議題のメイル書き。 そして、今。

さ、帰ろう…(ふらふら)

明日の夜はまた A 堀先生のお誕生日祝いの会食のため、 更新がかなり遅くなります。

Monday, June 16, 2008

猫と話した夜

8 時起床。すぐに出勤。京都駅で大幅な電車の遅れ。 しかし、私は常に一時間のマージンをとっているので、 授業に遅れることはない。キャンパスには10 時頃到着して、 10:40 から卒研ゼミI。確率母関数を用いた計算の続き。 昼食は学生食堂にて。 鶏ポンと冷汁(冷や御飯に冷たい味噌汁をかけたようなもの)。 最近は日本各地のローカル食の企画が多いようだ。 午後は卒研ゼミF1。 ガウス分布の単純な計算だけで一時間半使ってしまった。 まあ確率論を学ぶ学生は、 ガウス分布の計算は寝ていても出来るくらいでなくてはならないので、 こういう日もあっていいだろう。 卒研ゼミF2は学生が教育実習のため今日もお休み。 部屋で少し雑用を片付けてから帰る。

夕食は、ゴーヤのおひたしと王将の餃子に、ギネスビール。 食事していると、猫が玄関のところに座って入口のドアに注目している。 「にゃ?(どうかした?)」と声をかけると、 こちらに歩いて来て、「にゃな、むーん(なんでもないわ、ちょっとね)」 と言って足元に伏せた。 そう言えば、一人暮らしの女の子が、 「猫を飼ったら終わりだ」と先輩に説教された、 と言う話を聞いたが、猫を飼うくらいはいいだろう。 猫と話せるようになったら、ちょっとまずいかも知れないが。

食後は、 二人の若いチェスマスターと一人の年寄のチェスマスターが三人で船旅をする小噺を、 猫に話してやったあと、 プロジェクト「K」の仕事。

「食卓の夏」©HARA, Keisuke 2008

Sunday, June 15, 2008

かっこいいドイツ語

9 時起床。珈琲とクッキーの朝食のあと、 午前中はチェス関連の書籍の整理。 読みもしないのに、よくもこんなに買ったものだなあ。 この内の一冊でも真剣に読み込んでいれば、 もっと強くなっていたろうに。 とりあえず二度と読みそうにない十冊ほどを選んで、鞄に入れる。 早めに盛り蕎麦の昼食を食べて、午後はチェスクラブへ。 朝、選んだ本をクラブに寄付した。あと何回か寄付する予定。 対局は二局。両方黒番で一勝一敗。 一つめは同じくらいのレイティングの常連にあっさり端攻めでつぶされて負け、 二つめは強豪相手に最後まで押し切って勝ち。今日はまあまあか。 帰りにスーパーで食材を買って、19 時くらいに帰宅。 夕食はゴーヤーチャンプルーと、ロワールの白を一杯。 夜の予定は、ジェノヴェーゼ・ソースを作りおきすることと、 プロジェクト「K」。

チェス用語で、 (何となく)格好良いと言えば、ドイツ語のものだ。 チェス用語の中には何故かドイツ語が慣用となっているものがある。 と言っても、事実上二つだけで、 「ツークツヴァンク(Zugzwang)」と「ツヴィシェンツーク(Zwischenzug)」である。 確か、劇場版「相棒」の中でも、 「ツークツヴァンク」の言葉が説明なしに使われていた。 その意味は、自分の手番でどの駒をどう動かしても不利になってしまう局面、 またはその局面に追い込んだり、追い込まれたりすることである。 「ツークツヴァンク」はかなり日常用語化しているが、 単に「手詰まり」の意味で使われることが多いようだ。 厳密に言えばこれは間違いだろう。 正しくは、パスさえできればいいのに、 自分が何かしなければならないために、どうしても自ら不利になってしまう状況、 のことである。
うーん、こういうことって、けっこうあるよね。

もう一つの「ツヴィシェンツーク」の方は、 「ツークツヴァンク」に比べてかなりマイナで、 おそらく普通の人は知らないだろう。その意味は、 通常の対応を放置して他の所を先に指す妙手のことである。 二つの手の間に割り込む妙手、と言う感じ。 例えば、相手が駒を交換するつもりで駒取りしたときに、 それを取り返さないで、何か他の手を指す。 普通なら取り返さないと単なる駒損だが、 例えば、代わりに指した手がチェック(王手)なら、 相手は必ず対応しなければならないので、割り込みが成立する。 このように、 ツヴィシェンツークの中でも特に その手がチェックになっているものを ``Zwischenschach" と言うが、 これは流石にチェスプレイヤでも日本人が使うのを見たことも聞いたこともない。

Saturday, June 14, 2008

ドライブにうってつけの日

9 時起床。寝坊した。 今日も良い天気だ。FM ラジオが、ドライブにぴったりの爽やかな初夏の陽気ですね、 と言っている。それはそれとして、土曜も出勤。 土曜の午前は、数論のグループが自主ゼミをしているのと、 平日がもう十分忙しい O 坂先生がゼミをしている以外はひっそりとしているのが普通だが、 午後にはほとんど誰もいなくなる。 今日は何だか慌しく廊下を往き来している人々もいたようだ。

少し部屋で雑用をしてから、学生食堂で昼食。 午後はまず夏の MSJ-SI の講演の予稿を書いて、参加登録と一緒に提出し、 その後は、「情報理論」の講義の予習。 例年のごとく、ゆっくりしたペースで講義しているつもりだったのだが、 思ったより進んでいるので、 ぎりぎり Shannon の基本定理まで終えられそうな気がしてきた。 その部分の証明の粗筋をノートに追加。 休日は全然邪魔が入らないので、すらすらと仕事が進んで、 17 時くらいに終了。もう帰ることにする。

帰りにスーパーで食材を買って帰宅。 夕食にソーミン・チャンプルーを作る。 スーパーで買った特売索麺の味にしばらく慣れられそうにないので、 チャンプルーにする一手だ。妙手かと思ったのだが、 正直に言ってチャンプルーにしてもいまひとつだった。 夜はプロジェクト「K」の作業。

Friday, June 13, 2008

素麺の夏

8 時半起床。朝食は珈琲のみ。 午前中は一週間分たまった洗濯をしながら、 プロジェクト「K」の作業をする。 昼食にカルボナーラを食べて外出。郵便局で用事を片付ける。 バスを待つ間に駅前の本屋に入った。「蟹工船」が再ブームだそうだ。 足を鉄鎖で繋がれた労働者の一人として、 倫理なき資本家どもへの怒りを新たにするために読むべきかな、 と思ったが、棚を見て周っている内に、 「デリダ」(J.コリンズ/B.メイブリン画/鈴木圭介訳/ちくま学芸文庫) の方を買ってしまった。 ``Derrida for Beginners" の新訳。 以前から``for Beginners" のシリーズは文庫にすればいいのにと思っていたが、 そのコミック誌のような雰囲気からして、 まさか、ちくま学芸文庫とは思っていなかった。 最近、本を買わないようにしているのに、 油断するとつい買ってしまうことを反省しつつ、バスで三条へ。 まずブッ〇オフで本を売る。 古書的価値のない、言わゆる「白っぽい本」をここで処分している。 すぐこう言う計算をしてしまうのだが、 書庫にある本を全部この値段で処分したとしたら、 一年分の食費くらいにはなりそうだ。それが高いのか、安いのか… そのお金で、三条大橋SBUXでダークモカ・フラペチーノを飲みつつ、 さて、京大セミナに行こうかな、と思って、 今日はセミナがなかったことを思い出した。失敗。 しょうがない。鞄に入ってた「情報理論」の教科書で、 講義の準備の勉強をする。

夕食は素麺。今日はすっかり夏のような気候だったので、 気持ちがぴったり来る。 最近、スーパーの安売りで買ったもので、 これまで食べていたものとのあまりの差に愕然とした。 以前に実家から木箱入りの大量の三輪素麺を送ってもらったのを ずっと食べていたのだが、こんなに差があったとは。 恐るべし、三輪素麺。 夜はプロジェクト「K」と、「デリダ」の読書。

Thursday, June 12, 2008

ポテトサラダのオープンサンド、ロワール白

また寝坊してしまった。 慌てて出勤。キャンパス着は 10 時過ぎ。 本来なら卒研ゼミSに遅刻、の時間だが、 卒研生が教育実習のためお休み。とは言え、いかんなあ。 リプトンのティーバッグの紅茶を飲みながら、 午後の講義の予習など。学生食堂で早めの昼食。 出版社から奥付けの校正が pdf ファイルで来ていたので、 すぐに見てメイルで返事。 続いて 12:30 から「シミュレーション技法」の講義。 マルコフ連鎖の定常分布への収束とカップリング。 ようやく面白いところに入ってきた。 1 コマ分の休憩は、後期の時間割衝突問題で少しつぶれたので、 あまりとれず。 15:50 から「情報理論」の講義。 シャノンの第一定理、情報経路についての問題の設定、 経路の和と積など。 切りの良い所を目指して無理矢理時間内に詰め込んだので、 最後のあたりがごちゃごちゃになってしまった。ここは次回にまたやり直そう。 部屋に戻って、やれやれ、と熱い紅茶を飲んで一服。 18 時くらいに帰る。

19 時過ぎに帰宅。 ワインが切れていたので、近所のワイン屋に買い出しに行く。 コンシェルジュのおすすめロワールを赤白一本ずつ購入。 ついでに、帰り道のスーパーでハーブ類と肉少しを買い、 「餃子の王将」の特売で生餃子を買って、帰る。 帰宅。ギネスビールを飲みながら、新じゃがを茹でた。 「新・科捜研の女」を観ながら、 じゃが芋の皮をむいてつぶしたりでポテトサラダを作り、 黒パンのスライスをあたため直して、 ポテトサラダのオープンサンド。ロワールの白を一杯。

Wednesday, June 11, 2008

世代間格差

8 時起床。出勤。9 時半くらいにキャンパス着。 ねぎとろ巻きの朝食を食べて、10 時から M2 ゼミ。 almost rough path の概念など。昼食は学生食堂。 論文のリプリントが届く。数ファ研に顔を出した時に、 副学部長の O 坂先生の部屋のドアが開いていることに気付いたので、 リプリントを手渡すついでに情報交換。 やはり上の方は大変なようだ。全力疾走し過ぎて倒れないよう、 気をつけていただきたい。 プロジェクトPは昨日で一段落かと思っていたのだが、 図表のチェックの依頼が来ていた。 原書を自宅に置いてきてしまっていたので、 図書館に探しに行くも、初版本しか置いていない。 第二版でかなり変わっているので、これでは確認にならない。 今日は学科会議がお休みとのことだったので、 すぐに帰宅して家で作業することにする。 夕方までに作業を終えて、出版社に報告のメイルを書く。 夕食はだし巻き卵と盛り蕎麦。 食後、珈琲をいれて、夜はプロジェクト「K」の作業。

学生さんたちは先生を囲んでの飲み会、 なんてことが時々あると思う。 先生も気を使っていると言うかも知れないが、 私が見るにむしろ学生さんたちもなかなか気を使っている。 特に A 堀先生なんて、 全てを自分の世代の(サブ)カルチャーで語ってしまうのだが、 すごいのは学生たちがちゃんとついてくることだ。 「ヤツは数学が分かってない。ダークフォースに囚われてるからな」とか、 「数学の勉強の最終奥義は水影心だ」とか、 「桶狭間の戦いの意味をきちんと理解しているのか」 とか言われて、ちゃんと話の相手ができているところを見ると、 数ファ研の学生たちは勉強時間の半分以上を「北斗の拳」とか、 「信長の野望」の勉強に費しているんじゃないだろうか。

Tuesday, June 10, 2008

丼でケーキを食べる

8 時半起床。昨夜ちょっと遅かったので、今朝はゆっくり。 出勤してキャンパスに着いたのは10時くらい。 午前中はゲラ読みをして、 昼食は学生食堂にて。 食後すぐに 12:30 からM1ゼミ。ベルンシュタイン多項式による連続関数の近似。 続いて14:10から「暗号理論」の講義。 代数学による整理の続き。 部屋にもどって、そのあとはずっとゲラ読み。 再再校のわりにまだ沢山間違いが見つかった。 シュワルツの不等式の主張を間違えていたのには、ちょっと肝を冷やした。 19時前に共訳者と出版社に校正リストを送って、 コードネーム「ポーランド」の実作業は終了。 次は、卒研ゼミ生の内定先への推薦状を書いたり。 電話に出たら、学会の仕事を頼まれたりで、20 時まで。

20 時を過ぎてようやく院生の I 村さんが部屋に呼びに来る。 A 堀先生が学科の命運のかかった重要な会議から帰ってきたようで、 学生たちが A 堀先生の誕生日を祝うパーティ。 台湾から留学に来ている院生さんが作ったと言う、 焼きビーフンが大変に美味しかった。流石だ。 バースデイ・ケーキも出たのだが、 研究室だから満足な食器もなく、 切り分けた苺のケーキを丼に入れてもらって箸で食べた。 だけど、こういうのも悪くないものだ。 私もこの老年になって思うのだが、 心の深い所にいつもあって思い出す味なんて、 会社の忘年会で会場だった会議室の隅っこに段ボールを敷いて、 その上で飲んだ缶ビールの味だとか、 一升瓶の差し入れをもらったからと知り合いのバレリーナに夜中に呼び出されて、 桜の下で毛虫を気にしながら飲んだ安物の日本酒とか、そんなものばかりなんだ。

Monday, June 09, 2008

galley

8 時起床。身支度をして即、出勤。 電車が遅れて、接続がうまく行かず、キャンパス着は 10 時。 ブルーベリー入りクラッカーとインスタントコーヒーの朝食をとりつつ、 ゲラ読み。 10:40 から卒研ゼミI。確率母関数の計算など。 学生食堂で昼食。またゲラ読みを少ししてから、 14:10 から卒研ゼミF1。 ランダムウォークの極限としてのブラウン運動など。 その後は、またゲラ読み。 18 時くらいまで、作業、休憩、作業、休憩、作業を続け、 これくらいにしといたるわ、と切り上げる。 帰宅は 19:30 くらい。 蕎麦を茹でて、かけ蕎麦。具は九条葱、油揚げ、しめじ、半熟茹で卵。 一服してから、珈琲とクッキーを用意して、また夜もゲラ読みの予定。 ちなみに、「ゲラ」とは活字組版を入れるケースのことだが、 ガレー船の "galley" から来た言葉らしい。 その船型のケースに活字を入れたまま校正用に試し刷りしたものが、 ゲラ刷り。 ゲラと言うとすぐにこの話を思い出して、 つい労働について熟考してしまう。

明日の夜は、 学生たちが A 堀先生の誕生日祝いをしたいと言うのに付き合うので、 更新が遅くなると思います。 重要な会議から A 堀先生が帰還するのを待たねばならないので、 開始がかなり遅くなるらしい。

Sunday, June 08, 2008

サイボーグ

9 時起床。少しプロジェクトKの作業をしてから出勤。 駅前のハンバーガー屋でフィッシュマリネバーガーとポテトSを買って行く。 キャンパスについて、ハンバーガーの昼食を食べながら雑用。 サンドウィッチの類の良い所は食べながら作業できることだ。 サンドウィッチ伯爵の作業はカード賭博だったようだが。 勿論、身体には悪そうだが、 貴方の口から入るものが貴方を汚すのではない、 貴方の口から出るものが貴方を汚すのです。 その後はプロジェクトPのゲラ刷りチェック。 索引はけっこう間違いが多かったので先に報告を入れておく。 午後はずっとゲラ読み。 作業、休憩、作業、休憩の繰り返しの調子が良いので、 このまま半日くらい続けられそうだったが、 最近無理の効かない身体なので、 17:30 くらいに中止して、帰ることにする。 猫砂とキャットフードを買って帰宅。 夕食にしめじと油揚げと九条葱のスパゲティを作って、 アルザスの白を一杯だけ。食後に珈琲と、いただきもののクッキー。 その後はプロジェクトKの作業。

今日もサイボーグのように働いた。 サイボーグは鼻水を垂らさないとは思うけど。

Saturday, June 07, 2008

餃子とカポーティ

昨夜ちょっと夜なべ仕事をしたので、少し遅く 9 時起床。 珈琲とドライフルーツ・ケーキの朝食。 今日は出版社からのゲラ刷り待ちのため、 自宅で仕事することにした。午前中はプロジェクトK。 作業用のスクリプトを書いてから (ディレクトリを移動して、作業ファイルをチェックアウトして、 専用にパラメータ調整したエディタで開く、とかその程度だけど)、 実際の仕事も少しだけ。 毎日少しずつやるタイプの仕事で、こういうのは嫌いじゃない。 むしろ好きだ。

昼食は蕎麦を茹でて、盛り蕎麦。 午前の遅くにゲラが届いたので、 午後はプロジェクトP(プロジェクト名「ポーランド」)のゲラ刷りチェックの仕事… のはずが、あまり進まず。 これは今日明日くらいでやっつけてしまわないと、 本業の数学を考える時間が取れないのだが。

夕食を作るのが面倒だったので、 近所の「餃子の王将」へ。 美しい文章とはどんなものだったか思い出すために、 カポーティの短編集を持って行く。 もうもうとした蒸気と煙の中で餃子を待ちながら、 ニューオルリーンズの魔女と少年の物語を読んだ。 餃子とカポーティはあうのかあわないのか、 両極端のどちらかだろうと思った。

Friday, June 06, 2008

季節

9 時起床。とても良い天気だ。洗濯日和。 (紅茶の)イングリッシュ・ブレクファーストと、 ドライフルーツケーキを一切れ。 洗濯機で洗濯しながら、プロジェクトKの仕事をする。 洗濯物を干して、次は掃除機がけ。 昼食はかけ蕎麦。具は九条葱、油揚げ、茹で卵。 少し休憩してから、本の整理をして外出。 古本屋で本を処分し、 そのお金で三条大橋SBUXでジャバチップ・フラペチーノを飲みながら、お仕事。 ついでにスマトラの豆も買う。

今日は SBUX では川床を使っていないようだ。5 月で御仕舞いだろうか。 5 月のうちに SBUX の川床でフラペチーノは飲めたが、 今年も川床で夕涼みしながら一度は夕食を食べたかったなあ。 京都はまだまだ季節の風情があっていい。 とは言え、自然の季節なんて、実はほとんどないんじゃないか。 ただ、町のサイズが小さかったり、手口が巧妙だと、 自然な季節があるように錯覚できる。 東京のある通りに毎年のイルミネーションが出ることと、 その季節の思い出を、しみじみと情感を込めて語る人を私は知っている。 季節とは、そんな細やかな錯覚のことなのだろう。 ショウ・ウィンドウのディスプレイで季節を感じる人も、 MS ウィンドウズのパッチで季節を感じる人もいる。 取り敢えず、京都は蒸し暑さとひんやりとした肌寒さが入り混じる、 梅雨の季節だ。

百万遍に移動して、15:30 から京大での関西確率論セミナ。 京大の院生さんが修論の内容を発表していた。 流石に立派なものだなあ、と感心。関西の確率論は安泰だな。 帰宅して夕食は、しめじと油揚げのペペロンチーノ。 アルザスの白を一杯。食後に珈琲。

Thursday, June 05, 2008

less and less

8 時起床。10時くらいにキャンパス着。 午前中は午後の講義の準備など。 通常なら卒研ゼミの時間だが、学生が教育実習のため帰省中なので。 昼食は学生食堂にて。 12:30 から「シミュレーション技法」の講義。 マルコフ連鎖の周期と到達時間、カップリング・テクニックなど。 一コマ分の空き時間のあと、 15:50 から「情報理論」の講義。 Shannon-Fano コード、情報源の直積など。 その後、部屋で少し雑用をしてから帰る。 外はまた雨。

積分論のテキストの翻訳が最終校正の段階に入った。 時間はあまりもらえないようだから、 おそらく近々出版されるだろう。 ところで、先月号の「数理科学」が出版されてから自分の記事を見たら、 一箇所間違いを見つけて憂鬱になった。 どうしてこんな自明な間違いを見逃したのか… 論文や記事や本や、兎に角何でもだが、 また一つ恥を公表してしまった後には、 次の機会にこそは徹底的な校正をしよう、と決心する。 そして今回もまたしても、 何度目か忘れてしまった決心をまた、繰り返したのだった。 しかし、たった数ページですらこうなのだから、 いくら目を皿のようにしても、見逃すものは見逃すものだ。 完璧はありえない。 Knuth 先生も好きな詩だと言う、 Piet Hein の "The Road to Wisdom" を暗唱しつつ、 間違いをして間違いを減らしていくしかない。 (参照:「知恵に至る道」 11 Jan. 2007, Silent life of Dr. Hara).

Wednesday, June 04, 2008

Count 300.

梅雨にしては、今日は良い天気だ。8 時に起きて、すぐに出勤。 10 時からM2ゼミ。ラフパスとしてのブラウン運動。 昼食は学生食堂にて。 午後は図書館で調べものをしたり、あれこれ雑用。 途中、所要のため学科長が部屋に来られ、 そのついでにこちらも報告を一つ。 16 時から学科会議。 今日は早く終了して、18 時くらいにキャンパスを後にした。

19 時過ぎに帰宅。新じゃがを茹で、 フォークで粗くつぶしてマヨネーズであえ、 適当に味つけをして、 軽く焼いたパン・ド・カンパーニュ二切れに盛りつける。 アルザスの白を一杯。食後に珈琲。

メイルで面白そうな仕事の依頼。 ちょっと情報を収集した後、 引き受けることにした。プロジェクトKと命名。 早速、作業ファイルを作り、手をつけておく。

Tuesday, June 03, 2008

図書館で会議

今朝も雨。 また少し寝坊。涼しいと良く眠れる。 キャンパスについて、午前中は午後の講義の予習など。 学生食堂で昼食をとり、 12:30 からM1ゼミ。 弱大数の法則など。 続いて、14:10 から「暗号理論」の講義。 平方剰余、ここまでの話の代数学による整理など。 風邪で喉を痛めているので、かなり辛かった。 続いて、16:00 から図書関連の委員会。 図書館のカウンタの奥にこんな秘密(?)会議室があったとは。 図書はかなり大きなお金が動くので緊張感のある会議だが、 基本的には、雑誌はどんどん値上がりするし、予算は据置きだしで、 今度はどこを削りましょうか的な、 防御的と言うか、後ろ向きな委員会のようだ。 二時間弱で終了。部屋に戻って委員会の報告メイルを書いてから帰る。 20 時半くらいに帰宅。

Monday, June 02, 2008

入梅

風邪薬のせいか、ただの怠け癖か、少し寝坊。 キャンパスについたのは 10 時くらい。 出張先でお土産にいただいたドライフルーツケーキを一切れ持参して、 インスタントコーヒーとの朝食。 吾少(わか)くして賤しかりき、故に鄙事に多能なり、 そして、インスタントコーヒーの味も嫌いではない。 そう言えば、私の祖母は砂糖と クリープたっぷりのインスタントコーヒーと、 トーストの組合せが好物だった。 午前中は卒研ゼミI。0-1 値確率変数の応用、確率母関数など。 学生食堂で昼食のあと、午後は卒研ゼミF1。 二項モデルでのマルチンゲール表現定理と、オプション価格。 その後の卒研ゼミF2は、学生が教育実習のためお休み。 まだ風邪も残っているので、すぐに帰ることにする。 外は雨。関西も梅雨入りらしい。 もう梅雨か…そして梅雨が終わったら、また夏。 あっと言う間だ。

夕食はギネスビールと、オリーブとオニオン入り黒パン二切れ。

Sunday, June 01, 2008

ケーキと非ケーキについて

午後の新幹線で京都に帰ってきた。 シャワーを浴びて、少し昼寝。 車中や暇な時間には「コード・クラフト」 (P.Goodliffe/(株)トップスタジオ訳/毎日コミュニケーションズ) を読んでいた。 風邪は大体ひいたようなので、 明日からまたフル活動できそうだ。 丁度、4年生の学生たちの教育実習シーズンに入り、 ゼミが一つ二つとキャンセルされているので、 低ロードなのがありがたい。

現在の巻頭言は、数学者、論理学者、哲学者にしてマジシャンでもある、 レイモンド・スマリヤンのもの。 スマリヤンは禅仏教に興味を持ち、禅についての面白い本も書いている。 そんなスマリヤン流のタオイズムに対して、 禅仏教は「ケーキを食べて、しかも、そのケーキを手元に残したい、 と言うようなものだ」と、批判する人がいた。 スマリヤンはこの指摘がむしろ気に入ったらしい。 確かに多くの宗教や人生哲学は、「両取りは禁止」と言う要点を持つようだ。 卑近かつ通俗的な例で言えば、 仕事と恋のどちらを取るのか。 キャリア上での成功と、貞淑かつ献身的な妻となることの、どちらを取るのか。 両方と言うことは不可能で、 どちらかを選ばなくては虻蜂取らずになり、 あなたは不幸のどん底に突き落とされますよ、と普通は説教されるわけだ。 しかし、スマリヤン曰く、 その無邪気な欲張りこそが、禅仏教が好きな理由だそうで、 自分はケーキを食べて、しかもそのケーキを残せないものか、 と常に考えてきたし、可能だと思う、とのことである。 ケーキを食べ、しかもそのケーキを残す、 と言う極意を得るには、 相当深い悟りを極めることが必要であろうとは思うけれども。