Wednesday, April 30, 2008

エンドゲーム

今日も良い天気だ。関西の場所によっては、 今年初の真夏日が予想されているらしい。 9時半にキャンパス着。 購買部で納豆巻き一つと鶏そぼろ弁当を買って、 部屋で朝食。10 時から M2 ゼミ。 ラフパス理論の代数的な準備のところ、シャッフル積とか。 昼食は部屋で朝買ったお弁当。 今日は会議もなく午後の半日が空いた。 丁度家で所要もあったので、すぐに帰宅。家で仕事をする。 ruby で書いたスクリプトをちょっといじって、 コマンド行で簡単に具体例が計算できるようにした。 これでちょっと考え易くなるかな。 他分野のセミナから講演依頼があったので、 スケジュールを調整して承諾の返事。 夕食は昨日作ったマリナーラソースで、 ツナのアラビアータ。赤ワインを一杯。食後に珈琲。

夜はまさに泥縄式に、ルーク・エンディングの勉強をしたり。 キングの他にはルークとポーンしかない終盤のことで、 他の終盤に比べれば最も理論的とされている。 しかし実際には、 大まかにこうした方が良いと言うような「原則」はあっても、 個別な例外だらけで、理論らしい理論は全くない。 終盤理論が結局、膨大な事例集みたいなものにしかならないのは、 チェスは数学や科学に似てはいても、 あまり良い数学や科学ではない証拠かも知れない。

Tuesday, April 29, 2008

理想の恋人

今日もいい天気だ。最高気温は 25 度くらいになるとか。 もう夏日とは。 JR のダイヤで今日が世間では祝日であることを知った。 そのためちょっと遅くなって、10 時少し前にキャンパス着。 朝食は購買部で買った、ねぎとろ巻き一つ。 午前中は少し数学を考えたり。 昼食は学生食堂。 キャンパスは通常営業しているので、いつも通り学生が沢山。 食堂だけでは明らかに足りないせいか、 今年から、 お弁当や軽食を売るバンが何台か営業するようになったのだが、 あまり改善にはなっていない。 12時半から M1 ゼミ。 独立確率変数の無限列が作れることの証明に入った。 続いて、14:10 から「暗号理論」の講義。 素数の簡単な性質や、知っておくべき素数分布の性質など。 部屋に戻って、ルベーグ積分論の教科書の翻訳の校正についてのメイル仕事など。 6 月末の出版を予定しているらしい。 もう今日ここですることはないので、早めに撤収。

電車の中で、 学生らしき女の子二人が「理想の男性」について語っていた。 片方が熱く語るには、彼女の理想の恋人はピカチュウだそうだ。 ピカチュウの優しさを熱弁していた。 とは言え、でもピカチュウやし、ともっともな反論をされたためか、 京都駅に近付いたころには、「バーバパパでもいい」と言っていた。 16:30 くらいに帰宅。 お風呂に入って一休みしてから、 トマトソースを作って適当スパゲティ。 夜はプログラミングを少し。

Monday, April 28, 2008

ありがたき

昨日はまた随分と飲んでしまったのだが、ちゃんと定時起き。 キャンパスには9時半くらいに到着。 購買部で納豆巻きを一つ買って朝食。 また共著者に訳者あとがきについて相談メイルを書いたりしてから、 午前は卒研ゼミI。 バナッハのマッチ箱の問題など。 両方のポケットにマッチ箱を持っていて、 でたらめに左右のマッチ箱からマッチを使っていくと、 片方が空になったときにもう一方にどれくらいマッチが残っているか、 平均を求めなさい、というタイプの問題。 発表者の要領が良くて少し早く終わったので、 まだすいている学生食堂で昼食。 食後は次のゼミまでの一時間ほど、 部屋で数値計算用プログラムのアイデアを考える。 結局、特殊なツリー探索なのだが、どうしても計算量が多過ぎる。 14 時過ぎから卒研ゼミF1。 二項モデルによるデリバティヴの価格決めなど。 続いて、15:50 より卒研ゼミF2。 確率測度、確率変数など。 こちらは発表が長引いて、二時間くらいかかった。 18 時に業務終了。キャンパスを後にする。

19 時半に帰宅。 昨日、会食に出かける前に仕掛けておいた数値計算がまだ終わっていない。 丁度、まる一日くらいで終わる見積だったのだが… まあ明日の朝までには終わるだろう。 私が会食に行ったり、食べたり、飲んだり、寝たりしている間にも、 地道につまらない計算を続けてくれるコンピュータとは有り難いものだ。 ちょっと前なら大企業か国くらいしか持てなかったスーパーコンピュータを 凌ぐ性能のコンピュータを、今では誰もが持っている。 しかし、それがどう使われているかと言えば、 遠くにいる人とセレブの噂話をするとか、 ほとんどその程度の無駄なことに使われているわけで、 それはそれは大変に素晴しいことであるね。 我々は随分と身の丈にあっていないものを、 大して有り難がりもせずに、いただいているものだ。 お風呂に入って、ヱビスビール。 この冷たいビールだってね。 しばらくしてからカルボナーラを作って、 白ワインを一杯と。

Sunday, April 27, 2008

日曜も低空飛行 (追加: 京イタリアン)

自宅の最寄り駅の近くでハンバーガーを買ったので、 キャンパス着は少し遅くなって 10 時頃。 祭は終わっていたが、今日は競争自転車がキャンパス周囲の道路を疾走していた。 自転車は静かだからいいけど。 部屋でハンバーガーを食べながら、まず、 そろそろ出るはずのルベーグ積分の教科書の翻訳の訳者あとがきなどに目を通す。 気付いたところを共著者に送る。 イギリスで確率論や数理ファイナンスをやる学生に広く使われている Capinski-Kopp "Measure, Integral and Probability" と言う教科書。 その後は数学を考えたり、プログラミングをしたり。 合間に人のいないキャンパスを散歩など。 夕方、帰路につく。 毎日が低空飛行作戦はなかなか良さそうだ。 毎日仕事してるんだから、と言う言い訳のおかげで、 無理に頑張らず、むしろ気楽なのが良いようだ。

夜は会食の予定です。

京都で一番予約の取り難いイタリアンでの会食より帰宅。 前回に続いて、流石に美味しかった。 やはり全般に新しいアイデアにあふれていて、 それでいて(特にパスタ、リゾット類は)間違いがない。 多分、炭水化物類は和食の感覚で裏書きされているので、 インスピレーションを担保しやすいのだろうと想像する。 他の料理は、本当にこれはあっているのだろうか、 と個人的には思うものもあったが、 それはそれでそのアイデアに価値がある。 例えば、この豚足は美味しいけど烏賊に詰める意味はあるのか、 とか思わないでもないのだが、 そう思ってしまうのは豚足も烏賊もそれぞれで美味しいからで、 そこで組み合わせてみよう、と思うところが偉い。 ワインは良いものが続き過ぎて(私の方の)焦点がぼやけたものの、 それは贅沢な悩みだろう。 大変、楽しませてもらった会食でした。

Saturday, April 26, 2008

キャンパスはお祭り

「毎日が低空飛行」作戦を実行するため、 いつもと同じ時間に家を出る。 京都駅で乗り換えホームに行ったら、ものすごい混雑。 本当に端から線路にあふれそうになっている。 しかもほぼ全員が学生かそれくらいの若者だ。 一体、何事だろうなあ…と思いながら満員の電車に乗り込んだところで、 ひょっとしてこれは全員、南草津で降りるのかも知れない、と気付いた。 実際、南草津に到着すると、 京都駅のホームを一杯にしていた人数が降りて、 それより小さい南草津駅のホームを一杯にした。 身動きも取れない。女の子たちはもう音を上げているようだ。 しかし、トンネルに入るたびに「うわ、耳やばい耳やばい。 耳つーんときたつーんときた耳つーんときた」と大はしゃぎしていた若者は、 群集に強いようで、 「うわまじやばいわまじやばいわ」とまた元気にはしゃいでいた。 5分間くらいかけてようやく改札を出ると、 案内係らしき人が沢山いて、マイク片手にバス停の案内をしている。 バスターミナル全体が人で埋め尽されていた。 全員がキャンパスに向かうらしい。 露天のチケット売り場が出て、 その行列とバス停の行列と単に仲間で集まっている集団が交錯して良く分からない。 おそらくこれだろうか、と思う大行列に並んで、 直行バスを3台ほど見送ったあと、ようやく満員のバスに乗った。

キャンパスに到着して、 ようやく今日が新歓祭のようなイベント日であることを知る。 オープンキャンパスの役割もあるのか高校生も少なからずいるようだ。 「うわー、でかっ。外国みたい!」とわけのわからない感想も聞こえれば、 「なんでかわからんけど、 田舎の大型スーパー思い出したわ」と言う、 深く考えさせられる意見も聞こえた。 やはり子供の直感と無意識の洞察力はあなどれない。 キャンパスはもちろん、端から端まで人で埋め尽されていた。

もう既にふらふらになりながら、研究室に到着。 やれやれビルの中は静かだ、と思いきや、 ビルのほぼ前でロック・コンサートとプロレス研究会のイベントが 大音響で始まった。長州力のテーマを聞きながら、 意地になって午前午後と数学を考える。 しかし流石の私も午後の早い時間に集中力が尽きた。 今日、考えた結果分かったことは、 どうやらこの大学ではアントニオ猪木は人気がない、と言うことか。 日の高いうちに帰宅して、お風呂に入り、 思わずヱビスビールを飲んだけど、 これくらいは許されるよね… 夕食はまた適当にパスタ。 夜はプログラミングをするつもりだったが、 昼間で能動的な活動をするエネルギィを使い果たしたので、 プログラミング関係の本を読むことにした。 Kernighan-Pike の「プログラミング作法」とか。

Friday, April 25, 2008

毎日が低空飛行

9 時起床。珈琲を入れて、今日のスケジュールを決める。 午前中は OS のアップグレード作業。 Ubuntu を Ver.8.04 LTS に。 ほぼ自動で完了。問題は、 firefox をまだベータの Ver.3.0 に勝手に入れ替えられてしまったのと、 /etc/X11/xorg.conf の書き換えにちょっと失敗していたらしいことの二点だけだった。 昼食はベーコン、しめじ、キャベツのパスタに半熟目玉焼き乗せ。 こういうのを「適当パスタ」と呼んでいる。 午後は少し数学を考えてから、外出。 途中、三条の古本屋で本を売って、百万遍へ。 ディスカバー・キョート企画として、 知恩寺の境内を少し散歩。 さらにこれもディスカバー・キョートの意味で、 喫茶店兼パン屋の「進々堂」を訪れ、セミナの時間まで数学を考える。 関西確率論セミナに出席。 夕食は自宅近所のカレー屋さん。

この一年は色々とすることがあるので、 できるだけ予定のないフリーな平日を作るべく頑張ったのだが、 やはり前期は不可能だった。 しかも午前、午後とずっと予定と雑用で埋まってしまう日が多い。 自由な日もなければ、終日あれこれの辛い日も週に二三日ある、 と言うわけで、虻蜂取らずだ。 そこで、発想を変えることにした。 そもそもフリーな日なんて作れないので、 毎日、同じ調子で予定を入れて、雑用もするし、自分の仕事もする、 と言うのはどうだろうか。 機械もそうだが、動かしたり、止めたり、別の動かし方をしたり、 と状態を始終変えるよりも、 ずっと同じ状態で動かしっぱなしにする方が壊れない。 名案のような気がするので、しばらく試してみたい。 名付けて、「基本私は休まない」方式、 もっと実情に即した表現では、 「毎日が低空飛行」作戦だ。

Thursday, April 24, 2008

ちょっとした工夫

今日も 9 時半くらいにキャンパス着。 ちょっと事務仕事を片付けてから、 午前中は卒研ゼミS。 シュワルツの不等式の章の演習問題。 昼食は朝、買っておいた生協弁当。 すぐ 12 時半から「シミュレーション技法」の講義。 モンテカルロ法における分散減少法について。 最近はこんな話はせずに準モンテカルロ法中心に講義するのが普通だろうが、 私はこのあたりの「ちょっとした工夫」みたいな話が好きなので、 つい二回もかけてやってしまった。 一コマ分の休憩をはさんで、次は「情報理論」の講義。 Kraft の不等式と McMillan の不等式。講義のあとも質問が沢山。 部屋に戻って少し雑用をし、 自宅近所のバーに予約の電話を入れてから帰る。

Wednesday, April 23, 2008

学食生活

今日も 9 時半くらいにキャンパス着。 朝食におむすび一つを買う。 部屋で朝食をとって、午前中は M2 ゼミ。 テンソルの形式的べき級数の空間の代数とか、 Chen の定理とその拡張とか。 昼食は学生食堂にて。 午後は部屋で、午前中のゼミで院生に宿題にしたところを考えたり。 良く考えたら自明だった。 他の問題を考えたりしているうちに、学科会議の時間。 16 時から 19 時過ぎまで 3 時間強。 また学生食堂で夕食をとってから帰る。 今日は昼も夜も学食だ。 帰宅は 20 時半くらい。 さて、お風呂でも入ろう…

やはり 4 連休は東京でのチェスのトーナメントに行くことにした。 3, 4, 5 と三日間。 ホテルと新幹線を予約し、 元執事に留守中の猫の世話を頼むメイルを書く。 ここしばらくチェスから遠ざっているので、 参加することに意義があるだけかも知れないが。

Tuesday, April 22, 2008

パジャマ衣替え

今日も 9 時半くらいにキャンパス着。 朝からかなりの気温。25度くらいまで上がるとか。 ついこの前までは冬みたいな日もあったのになあ。 朝食のおむすび一つと昼食用のお弁当を購買部で買い、 午前中は部屋で数学の勉強。お弁当の昼食を食べて、 12 時半から M1 ゼミ。 コルモゴロフの 0-1 法則、ボレル=カンテリの補題など。 続いて、14 時 10 分から「暗号理論」の講義。 拡張ユークリッドの互除法、 互除法の反復回数の評価など。 続いて、16 時から学部教員会議。 今年新設の新 2 学部を加え、理工系 4 学部となった。 これらを統合する理工学院の全体会議が「教授会」になったため、 各学部レベルでの元教授会は「教員会議」と呼ばれることになったようだ。 会議は 17 時くらいに短く終了。 部屋に戻って、少し雑用をしてから帰る。 家で適当パスタ、赤ワインを一杯、 食後に珈琲といただきもののケーキ。

今日からパジャマを夏物に変えた。 もう京都はほとんど初夏。

5月の4連休は東京のチェストーナメントに出ようかなあ、 でも全く練習してないから出てもなあ、 それに三日間は辛いし。あ、でも一日コースならいいかも。 いや、一日のためにわざわざ東京に行くのもねえ、 と考え中。自宅静養もなかなか魅力的だし…

Monday, April 21, 2008

ゼミ三昧

8 時起床、すぐに出勤。 今日はいい天気。気温も 20 度を越すそうだ。 9 時半くらいにキャンパス着。 購買部で朝食のおむすび一つと昼食のお弁当を買う。 午前中は卒研ゼミI。 0-1 乱数列でのパターンの待ち時間、 一次元ランダムウォークの吸収時間など。 昼食は部屋でお弁当。 午後は卒研ゼミF1、続けてF2。 Fゼミは教科書があわないので二つに分離することになった。 結局、卒研ゼミは4つ、修士ゼミが2つで、 一週間に合計6つ。 夕方に今日のゼミは終了。 帰宅して、ベーコン、しめじ、キャベツの適当スパゲティを作る。 白ワインを少し。 食後に珈琲ともらいもののケーキ。

私が学生の頃の指導教官なんて、 「僕が眠くならないような発表をしなさい」とか、 「僕が煙草を吸うのを忘れるような発表をしてくれ」とか、 おっしゃっていたものだ。 (そう言って、ゼミ中にしょっちゅう寝ていたし、 煙草はチェーンスモーキングだった。) 質問をしたあと特に助け船を出すでもなく黒板の前に一時間放置、 なんてことも普通だったし、 大抵の学生は大の大人になってから、 黒板の前で文字通り泣いたことがあったものだ(私もある)。 これは時代の差なのか、大学の差なのか、学生の差なのか、 それとも教員の能力の差なのか、性格の差なのか、 としばし思い出にふけり、 おっといかんいかん、注意して的確にツッコミを入れ続けないと、 学生が黒板の前で寝てしまう、とゼミに集中する。

Sunday, April 20, 2008

昼下がりのビール

9 時起床、と言っても、 珈琲をいれて寝床で読書など。 10 時頃に起き出して、洗濯と掃除機がけ。 昼食は近所の町屋インドカレー屋。 あいかわらず客のいない店だ。 ギネスビールを飲みながら、カレーを待つ。 まったく人生と言うものは油断ならない難物である。 軽いステップを踏んで快調なコースを歩んでいる時でも、 詰め物をしたウナギで私の後頭部をひっぱたくべく、 「人生」が次の曲がり角に潜伏しているものである。 そんなショーペンハウエルの線の哲学的思索に飲み込まれがちな先週だった。 とは言え、日差しも明るく好ましい春、 昼下がりに冷たいギネスビールを飲むと、まあいいじゃないか、 すべて世はこともなし、とブラウニングを暗唱するような素敵な気持ちになる。 私が普段飲むアルコールはほとんどワインだが、 人生とこの世を祝福したくなるような瞬間は、 良く冷えたグラスに一杯の冷たいビールとともにやってくることが多い。 前世はピラミッドの石を運ぶ奴隷だったのかも知れない。

昼食のついでに、近所のワイン屋に行って注文していた品を受け取り、 タリーズで珈琲豆を買って帰る。 今日は良い天気で、シャツだけでも平気なくらい。午後は昼風呂に入り、 さらに昼寝をして、休日を満喫。 夕食は昨日の散らし寿司の残り。 夜は久しぶりに、スミスロフの "125 Selected Games" より棋譜を並べたり。

Saturday, April 19, 2008

庭巡り

9時起床。ああ良く寝た。 階下で珈琲をマグカップに入れて、寝台であれこれ。 昼食は貧乏散らし寿司。リースリングを一杯。 午前中は曇り空だったが、昼から晴れ間も見えてきた。 午後はお客さんの京都観光につきあうことを口実に、 ディスカバー・キョート企画第二回。 第0回は八坂の塔(これはレストランのついでだったから第0回)、 第一回は高台寺だったが、今回は哲学の道周辺。 銀閣寺、法然院、橋本関雪記念館とまわる。 銀閣寺は修復作業中だったが、 ぽとりぽとりと椿の花が落ちている姿など庭には風情がある。 法然院は時間がなくて、入って出ただけ、みたいな感じで残念。 この帰りにカフェ・テラッツァで一休み。 そのあと、私も初めて行く橋本記念館。 一個人が作る庭としてはこれくらいのサイズと贅沢が丁度いいかな、 という感じ。やや、詰め込み過ぎかも知れないけど。 歩きまわってお腹がずいぶんと空いた。 夕食は自然派な感じのイタリアン。 どれくらい自然派かと言うと、ティエリー・ピュズラがおいてあるくらい(笑) 22 時少し前に帰宅。

Friday, April 18, 2008

無駄も一億倍

朝、起きたら数値実験が出来ていた。私が寝ている間に小さなノート PC が、 基板が焦げたような匂いが微かにするくらい頑張っていたようだ。 手計算でもそうだが、計算機にやらせたところでほとんどの計算は無駄になる。 機械にやらせると一億倍とかの量のデータは取れるのだが、 真実の量は一定なので、むしろ一億倍に増えるのは無駄の方だ。 だから、振ったバットにかするほどでも当たると、より嬉しい。 (注: 以上の議論には確率論的な間違いが含まれている可能性があります。)

今日も 9 時半くらいにキャンパス着。今日も雨がちの天気。 購買部で朝食と昼食を買う。 昨夕発生した問題について情報を得たり、相談したり。 どうやらミステイクの指摘自体が事務側のミステイクらしいことが判明。 最近、事務からのメイルは夜遅い時間のことが珍しくないし、 お忙しいのだろうなあ。 午後の早い時間あたりに事態はおおよそ収束し、 結果、対策を取る必要がなくなった。 学科を騒がせてしまったが、ともあれ問題が消えて良かった。 研究室を少し片付ける。 記事を書いた雑誌「数〇科学」5月号の見本が出版社から届いていたので、 読み通してから数ファ研に差し入れに行く。 書いた本人が持っているより、誰かに読んでもらえる方がいい。 事務問題が消えて急にほっとしたこともあり、 夕方の早い時間に帰る。 帰宅してお風呂に入って、半時間ほど仮眠。

明日は午後からお客さんの観光につきあって、 ディスカバー・キョートする予定。 更新も遅くなるかも知れません。

Thursday, April 17, 2008

ずぶぬれの一日

今日も 9 時半くらいにキャンパス着。 購買部で先に昼食用のお弁当も買っておく。 10 時から卒研ゼミS。コーシー・シュワルツの不等式など。 部屋でお弁当の昼食をとって、 次は 12 時半から「シミュレーション技法」の講義。 その後、1コマ分の隙間時間をあけて、 「情報理論」の講義。 続いて、17 時半から解析セミナ。 K 大の F 島君が発表。 分かり易い説明でなかなか面白かった。 細かいところを全部はしょったせいでもあるが、 少し専門がずれるとこれくらいが丁度良いように思う。 19 時に部屋に帰ったら、また事務から緊急連絡。 今度はシリアスなミス。明日、週明けは嵐かも。 学生食堂でカレーライスの夕食を食べ、 雨の中を帰る。

家の近くでゴミ収集車に思いっきり水たまりの水をかけられ、 ずぶぬれになって帰宅。

Wednesday, April 16, 2008

優先順序

9時半くらいにキャンパス着。 10 時から M2 の院生ゼミ。 重複積分とか、テンソル代数とか。 12 時過ぎまでやって、しばらく部屋で事務仕事をしてから、 学生食堂で遅めの昼食。 午後は部屋で数学とプログラミング。 途中で TA 院生たちが教科書を取りに来たり。 事前に買っておいた微分積分の教科書はここでも品切れ。 簡単なプログラムなのに最後のバグがなかなか取れなくて、 かなり時間がかかってしまった。 昔から良く言われることだが、C の演算子の優先順位は本当に謎だ。 ビット演算より条件文の "==" の方が先、ってどういうこと。 そう言えばずっと以前のこと、 某天才プログラマが机の前に演算子優先順序表を貼ってあるのを見て、 「怪しいときは括弧つければいいじゃん」 とか賢しげに冷やかしたものだったが。 夕方に一応のけりがついたので、いつもの研究室整理。 ウィリアムズの「マルチンゲールによる確率論」が二冊あるのを発見したので、 一冊を誰か学生にゆずろうと数ファ研に行く。 留学生が丁度この本を勉強するところだと言うので、 彼女にあげることにする。しっかり勉強してくれたまえ。 18 時くらいに撤収。夕食は鰹のたたき。

Tuesday, April 15, 2008

テイクアウト

また 7 時台に起床。どうだ、やればできるじゃないか。 キャンパスには 9 時半くらいに到着。 いきなり事務から緊急連絡。 新入生向けの微分積分の教科書が、 生協購買部で完売品切れになっていて、 学生に行き渡っていないとのこと。 だからと言って、教科書が届くのを待つしか、手がないのだが。 先週、講師の先生から聞いた問題は、どうやらこれが原因らしい。 どこかの学部学科が欲張って学生を大量に取り過ぎた、 と言うような話も(Yahoo!ニュースで)耳にしたのだが、関係あるのかなあ。

その件でメイルを書いてから、 午前中は数値計算用のプログラミング。できた。 今夜あたりに走らせれば、明日の朝には答が出るだろう。 昼食はキャンパス到着と同時に購買部で買っておいたお弁当。 その間にも、他学科の TA にメイルを書いたり、テキストを手渡したり。 12 時半から M1 の院生ゼミ。 Stroock の "Analytic View"。 独立なσ加法族の無限列についてとか、 コルモゴロフの 0-1 法則についてとか。 こんな内容がたった 2 ページで説明されているので、 流石に初学者には無理がある。 次回までに他の本などで調べて 0-1 法則を証明してもらうことにした。 続いて、「暗号理論」の講義。初等整数論の内容。 研究室に戻って、もう少しプログラミング。 いつものように研究室の整理をして、撤収。

夕食はモスバーガーのテイクアウトと赤ワイン(オレゴンのピノ・ノワール)。 ちょっと誰かさんみたいだ。

Monday, April 14, 2008

月曜はゼミ一色

7 時台に起床して、そそくさと身支度をして出勤。 ラッシュより少し遅いくらいのタイミングで通勤。 9 時過ぎにキャンパス着。 午前中は卒研ゼミI。 これは「確率論へようこそ」(ブロム・サンデル・ホルスト/ 森真訳/シュプリンガー)をテキストに、 易しい確率論の問題をみんなで考えましょう、というゼミ。 参加者はこのゼミが一番多い。 昼休憩をずらして、学生食堂で昼食。 その他に学生から推薦書を頼まれたり、 TA に教科書を渡したり、 学生が質問に来たり、あれこれ。 14 時から今度は卒研ゼミF。 数理ファイナンンスに興味があると言う三人の学生が参加者。 やはり教科書が一致しないようなので、 二種類やることにした。よって二コマ分使う予定。 一方は洋書の教科書がしばらく用意できないとのことなので、 それまで「確率論」(熊谷隆/岩波)で確率論の基礎の復習。 もう一方は来週までに選んだ洋書でファイナンスの勉強をするそうだ。 夕方、業務終了して撤収。

帰宅して一時間ばかり仮眠。 夕食は簡単な焼きそば。赤ワインを一杯。食後に珈琲。

Sunday, April 13, 2008

好みのオーダー

なんと 7 時台に起床だ。いよいよ体が早起きモードに。 出窓のカーテンを開けると、良い天気だ。 寝床で読書などごろごろしていて、9 時半頃に起き出す。 天気予報によれば天気は下り坂だそうなので、早めに洗濯。珈琲とケーキの朝食。 今日の昼食は散らし寿司に決めていた。 掃除機がけをする一方で、御飯を炊く。 酢飯を作って具を用意し、冷ましている間に近所にワインを買いに行く。 アルザスのリースリングと、オレゴンのピノ・ノワール。 帰宅して具を混ぜて散らし寿司。鶏肝生姜煮と卵と紫蘇葉、生姜、いり胡麻。 鶏肝はちょっと冒険だったが、 やはり味が強過ぎて散らしにはちょっと…と言う感じ。 散らしはふんわりした柔らかな春らしい味がよろしい。 午後は少し昼寝をして、読書など。 ディスカバー・キョート企画に外出しようかと思っていたのだが、 午後の早い時間からもう雨が降り始めたため、 家でひっそり体を休めることにする。 夕方、昼風呂に入り、湯船でセネカの「幸福な人生について」を読む。 夕食はだしを引いて卵のおすましを作り、 昼の散らしの残り。白ワインを一杯。

スラッシュ・ドットからの引用記事に(よってこれはさらに孫引き)、 易しい確率論の面白い話が出ていた。 心理学でこんな実験が知られている。 まず猿に赤と青のチョコレートを見せて、どちらかを選ばせる。 赤を選んだときには、次に青と緑のチョコレートを見せて、 どちらかを選ばせる。 すると緑を選ぶ確率が高いのだそうで、その理由は(心理学者によれば)、 最初に青よりも赤を選んだことで「青が好きではない」 と思い込みができ、 緑が選択相手になったときにも青を選ばないのだ、と。 しかし、最近、経済学者がこれは間違いだと指摘したとのニュース。 と言うのも、赤、青、緑の好みの並べ方は全部で 6 通りあるが、 その内、青より赤を好むのは 「赤>青>緑」「赤>緑>青」「緑>赤>青」の三つで、 青が緑に勝つのはこの中でそもそも一つしかない。 もっとざっくり言えば、青が赤に負けた時点で二位以下決定なので、 心理学的効果ではなくて、既に論理的に、青は弱い。 よって、上の実験では問題の効果を実証したことにはなっていない、 と言う主張である。 心理学では上と類似の実験がいろいろ行なわれているが、 同様の間違いである可能性がある、とのことだ。 勿論この説明も、好みが一列に並べられると言う単純化をしているので、 一概に正しいとは言えない (「私はロゼより赤が好きで、赤より白が好きだが、白よりロゼが好きだ」)。 ただ、この実験の心理学的リーズニングはあまりに素朴過ぎるので、 正しく計算した条件付確率で補正する必要があるだろう。 その結果、主張が統計的に有意でないかも知れない。 おそらくこの経済学者の指摘もそういう趣旨だろう。 世の中には条件付確率の間違いが非常に多く、 分野によっては危険だ(例えば医学、薬学、法律、… )。 まあ、心理学くらいなら…

Saturday, April 12, 2008

ハンバーガー2つ

昨夜早く寝たせいか、7 時起床。早起きモードに移行できそう? ゆっくりと朝の支度をしてから、出勤。 先週の日曜日から続けて 7 日目。 でも今日は自分のしたいことをしに行くので、 ピクニックみたいなものだ。休みの日のキャンパスはいい。 ふと、駅前のモスバーガーに目がとまり、お弁当に買って行くことにする。 ハンバーガーを食べるのは数年ぶりかも。店で二種類のハンバーガーを買うと、 店員さんが商品を持って出口まで送ってくれ、 行ってらっしゃいませ、とまで言ってもらった。 ファーストフードにしてはちょっとサーヴィスが良過ぎるのでは。

10 時くらいにキャンパスに到着。 やはり土曜日は静か。 同じフロアではゼミ室の一つで勉強会をしているグループがあるくらいで、 他はひっそり。これが本当のキャンパスってものだよね… 買ってきたハンバーガーの一つを朝食に食べてから、プログラミング。 数値計算に使っていた ruby スクリプトを、C に書き替える作業。 午前中は全体の仕組みを書いて、午後はまた一つハンバーガーを食べてから、 細かい関数を定義しつつ、デバッグ。 ほとんどノンストップで、午後も早い時間にあっさり完成。 少し走らせてみると、予想以上の速さ。 今日の目標が早く達成されたので、もう帰ることにする。 プログラミングはそれ自体が面白いので、 ついつい時間をかけてやってしまう。本末転倒だ。 そもそもの数学の問題の方をちゃんと頭を使って考えないとなあ… 帰宅は 17 時半くらい。 夕食は適当パスタ。

Friday, April 11, 2008

寝坊

しまった、寝坊。 慌てて身支度をして出勤するが、キャンパスに着いたらもう昼近く。 研究室であれこれ細かいメイルの返事を書いて、 早めに学生食堂で昼食。午後は研究室にスタンバイ。 思ったよりは割り込みが入らず、自分の仕事が少しは進んだ。 合間合間に、TA 院生にテキストを渡したり、 講師の先生からの相談を受けたり。 ついでに、新入生がちゃんと微積分の教科書を買っているか聞いてみたが、 例年と同じで買っているようだし、 他からも問題があったと言う話は聞いていない、とのことだった。 その時たまたま本屋になかったとか、 あるいは特定の学科の問題なのだろうか… もうしばらく要経過観察。 相談を受けて二件ほど対応の連絡。 18 時過ぎに業務終了、にする。 車中の読書は "Critical mass"(P.Ball/ArrowBooks).

20 時少し前に帰宅。 鶏肝のスパゲティを作り、赤ワイン一杯をお供に夕食。 チーズを少し、食後に珈琲(の予定)。 夜は愛読書「人生の短さについて 他二篇」(セネカ/茂手木元蔵訳/岩波文庫) でも読み返しつつ、 鶏肝の生姜煮を作る予定。

Thursday, April 10, 2008

桜に雨

8 時起床。すぐに出勤。雨。桜の花もかなり落ちそうだ。 午前中はテキスト関連でまた前年度教務委員仕事。 昼食は早めに、それでも満員の、学生食堂で済ませ、 12 時半から「シミュレーション技法」の講義。 シミュレーションとは何かと、モンテカルロ法へのイントロ。 部屋に戻ったころに学生が質問に来て、その対応。 次は 15:50 から「情報理論」の講義。 この講義で扱う問題設定と、あれこれの定義。 講義後にいくつか質問もあったし、手応えはまあまあか。 講義室からの帰りにそのまま、また前年度教務委員仕事。 新入生たちが微分積分のテキストを買っていないと言う先生がいたので、 そのヒアリング。線形代数の方はちゃんと買っているようで、 その差の事情が良く分からない。 昨年度に私が何かの手続を怠った失敗である可能性が高いが、 その場合には今年の委員に情報を伝えて、次年度に反映する必要がある。 18 時くらいに研究室に戻ってきて、 あれこれ整理して帰ることにする。

まだゼミが全部スタートしていないとは言え、 この第一週、かなり辛かった。 明日も朝から出勤するが、ほとんど待機なので楽。 来週は今期初のフル稼動週。大丈夫かなあ…

ちょっと近所のバーで癒されてきていいですか…

Wednesday, April 09, 2008

春の大混雑

8 時起床。すぐに出勤。 自動販売機でパンを買って、紅茶を飲みながら、 10 時から二時間ほど M2 ゼミ。 ラフパスのレクチャノート。 このゼミが終わる頃に卒研生が相談に来たので、 研究室でしばらく卒研内容などについて話す。 学生食堂に行くともの凄い行列、 やむなく購買部に行くと、 店内がレジの行列で埋まってしまうほどの大混雑。 春だなあ。 やむなく時間をずらすことにして、 研究室でテキストを渡したりの(前年度)教務委員仕事。 少し待ってから、購買部へ。 また生協弁当を買ってきて研究室で昼食。 しばらく部屋であれこれ。 TA や先生方がやってきて、教科書を渡したり。 夕方 16 時から今期初の学科会議。 一時間半ほどで終了。 18 時過ぎに業務終了して帰ることにする。

夕食は鶏レバのスパゲティ。 自分で言うのも何だが、美味しい。 私にとっては、 のんびり玉葱を炒めている間に期待で胸ふくらむ、 そんな感じのする珍しい料理だ。 赤ワインを一杯。

Tuesday, April 08, 2008

開講日

早起きモードに以降しようと努力はしているのだが、なかなかね。 起床してすぐに出勤。 今日から開講なので、学生が大勢。 学生食堂はあきらめて購買部でお弁当を買って、研究室で昼食。 そのまま講義の準備などをして、 14 時から「暗号理論」の講義。そのあとは研究室に戻って、 卒研生との打ち合わせ。卒研生は 13 人もいる。 卒研ゼミは三つに抑えたいと思っていたのだが、3.5 くらいになった。 既にスタートしている実解析(不等式)ゼミの他、 確率論入門が一つと、数理ファイナンスが 1.5 くらい。 数理ファイナンス希望者の勉強したい本に若干ずれがあったため。 結局、月曜から木曜までほぼ時間割がうまってしまったが、 なんとか金曜だけは京大セミナ用に空けることができた。 その後は続いて、特に進学を希望している学生たちとの個人面談。 打ち合わせも入れて一時間半くらいで終了。 次は教科書ディリバリー仕事を二つ。 やれやれと思ったら二時間経過していた。 丁度、今年度教務委員の先生が引き継ぎに来られたので、 教授会も既に終わったらしかった。 18 時半に今日の業務を終了して帰る。 夕食は鍋焼饂飩。

Monday, April 07, 2008

春の雨

8 時起床。 目覚しの珈琲。 支度をして出勤。今日は雨。しかし、春の雨だなあ、と言う感じ。 開講日は明日だが、今日は既に沢山の学生がいた。 昼食は学生食堂。 午後は研究室で数学とプログラミング。 途中で何人かの先生と TA をしてくれる院生に教科書を渡したりの、 (前年度)教務委員仕事をしたり、 院生とゼミの打ち合わせをしたり。 月曜日は研究室に掃除の入る日でもあるので、 まとめておいた紙束を引き取ってもらったり、 研究室の整理も随分と進んだ。 今日はもう教科書を受け取りに来る人もいなさそうだし、 仕事も掃除も一段落ついたので、18 時丁度に帰ることにする。

夕食は適当パスタ。 白がなかったので、良く考えずに適当に赤を開ける。 む、劇的に美味しい。 良く見ると、ラモネだった。 適当パスタの相伴では申し訳なかったか。

明日は、理工学院が立ち上がって初の全体教授会があるのだが、 本当に残念なことに卒研予定学生たちとの打ち合わせと面談が入っているので、 先日、会議欠席届けを出しておいた。 前年度から日時を指定して告知していたので、予定を変更できなかったのだ。 今まで会議に使ったことのない大きな部屋でするようで興味津々なのに、 出席できなくて本当に残念無念だ。

Sunday, April 06, 2008

熊とワルツを

9 時起床。 午前中は家事などして、 早めの昼食にカルボナーラを食べて出勤。 日曜日でキャンパスはひっそりとしている。 今日も春に向けて研究室の整理をし、 その後は Walsh 変換のプログラミングをした。 できたっぽい。 日曜日の職場は邪魔も入らず仕事が進むなあ。 月曜から木曜までは講義とゼミがぎっしり入りそうだし、 金曜日は京大のセミナに空けておきたいしで、 雑用も含めて自分の仕事が出来るのは土日くらいのような気がする、 この一年。 キャンパスに土日出勤する手もあるかも。 夕方、切りの良いところで帰る。 今日も往きも帰りも JR が遅れていてストレスがたまったが、 読書の時間はずいぶんと出来た。

今、読んでいるのは、「熊とワルツを」(デマルコ&リスター/ 松原・山浦訳/日経BP社)。 開発プロジェクトにおけるリスク管理についての面白い本。 今日読んだところには、 アメリカのソフトウェア開発の現場では伝説的大失敗として有名らしい、 デンバー新国際空港事件のケーススタディが出ていた。 デンバー市が新空港を 5 年で開発する計画を立て、 期日に空港自体は完成した。ところが、 自動手荷物処理システムのソフトウェアが未納のため空港を使えず、 莫大な資本が投資された新品の空港がさらに二年間も放置された、 という事件。 しかし、 日本の年金システム電算化に比べれば、 全然大したことのない、無視できるような失敗で、 むしろ羨しいほどの成功談に聞こえるのだが。 とにかく二年後には出来たのだもの。

夕食はまた鍋。一人鍋なもので、 食材を買うとどうしても、二度、三度は鍋になる。 鍋のあとはまた饂飩。

Saturday, April 05, 2008

高瀬川

9 時に目が覚めた。 目覚しの珈琲。 寝床で森村たまき訳ウッドハウスの「ジーヴスと恋の季節」 を読んでげらげら笑っている内に起きるのが遅くなってしまった。 昼頃に外出。近所のワイン屋で会食代金を支払って、 あれこれ用事。 午後はまた外出して、古書店で本を売り、 帰りに三条あたりから四条まで高瀬川沿いの桜を見て歩いてくる。 どうやらこの週末が高瀬川の桜祭りのようなものらしい。 色々とイベントがあるようだった。 高瀬川の桜は丁度満開か、ほんの少し過ぎた頃合い。 時折、風が吹くと桜吹雪になっていた。 高瀬川沿いは別に名所旧跡でもないし、 普段のただの通り道ではあるのだが、 私は京都ではここの桜が一番好きだ。 東京では、今はもうなくなったが、駒場寮の前の桜が好きだった。 帰宅して、数学を考えたり、来週から開講の講義ノートの準備をしたり。 夕方になって近所のスーパーで食材を買う。 もう冬も終わりだなと思って、鍋にすることにした。 ポン酢の鶏鍋と、その後は饂飩。

「春のクロソフスカヤ」 © Keisuke HARA 2008

Friday, April 04, 2008

レース編みとダンスとヴァイオリン

9 時起床。気温が高くなると、どうも起きられない。 でも寒い時は気温が低くなると、どうも起きられない、 と言っているような気がする。 あわてて身支度をして出勤。 キャンパスにつくと新入生で大賑い。 各クラブやら同好会やらが客引きをしているし、 食堂などは行列が店から続いて、 建物の外にまで人が並んでいるありさま。 トレイを持ち出して、外で食べている学生までいる。 しょうがないので購買部でお弁当を買って、 研究室で食事。 午後は研究室であれこれ。 途中で O 先生がやってきて、研究の相談など。 夕方切りあげて、大阪へ。

夜は大阪は淀屋橋にある、 大阪倶楽部と言う社交場で、 コレギウム・ムジクム・テレマンのコンサート。 世の中にはまだ、「クラブ」と言うものがあるのだね。 ちょっと早く着き過ぎたので、 すぐ近くのイタリアンに寄って、 立ち飲みでギネスビール、ムール貝の白ワイン蒸し、 ガーリックトーストを二切れ。 30分ほど時間をつぶしてから会場へ。 前半は中野振一朗さんのチェンバロ、 サイモン・スタンデイジさんのヴァイオリンで、 バッハ、ヘンデル、ルクレールのソナタ。 ルクレールと言うのはヴェルサイユ時代の作曲家だが、 当時のフランス国一のヴァイオリニストであり、 同時にレース編み(家業だったらしい)とダンスの達人だったそうだ。 本人はこの三つのアクティヴィティの中で、 ヴァイオリンが一番駄目だと思っていたらしい。 そんな、周りから見て腹立つ奴だったからか、 謎の暗殺で亡くなったそうだ。 コンサートの後半は、コレギウム・ムジクム・テレマンの面々を入れて、 大勢で賑やかな演奏。 テレマンとバッハの三つのヴァイオリンのための協奏曲の他、 スタンデイジさんによるテレマンの無伴奏、 「ファンタジー」からの演奏もあった。 なかなかに充実した良いコンサートで、満足して帰った。

Thursday, April 03, 2008

大寝坊

11 時近くまで寝てしまった。 今日は朝から良い天気で急にまた暖かくなった。 この寝坊は春がやって来たせい… 冷や御飯で作った長葱と卵の炒飯で簡単な昼食を取り、出勤。 二条駅前の朱雀キャンパスビルのロゴが "Rits" から "R" にいつの間にか変わっていた。 そう言えば、職員証もこの四月から全員、新しいものに交換になったのだが、 それもロゴの変更のせいである。 ロゴを変えるだけで、と言う気がしないでもないが、 きっとイメージ戦略がとても大事なのだろう。 BKC に到着。事務書類出しなどの他、 卒研ゼミ打ち合わせの準備、 いつもの書類と本の整理など。 用事は済んだので、図書館に行って、 フーリエ=ウォルシュ展開について書かれた本を探す。 いい具合に、分かり易そうな和書を見つけたので借りて帰る。

夕食はフランシスコ修道会のパスタ。ロゼを一杯だけ。 食後に珈琲。夜になるとまだちょっと寒い。 借りてきた本を読んだり。

明日の夜は大阪某所でのコンサートに出かけますので、 更新はかなり遅くなります。

Wednesday, April 02, 2008

怠けもの

8 時起床。ゴミ出し。今日は良く晴れて、春らしい。 珈琲を飲んでから、洗濯に掃除に洗いものなど家事。 昼食はカルボナーラと、ロゼを半杯だけ。 食後に珈琲。少し休んでから、午後は練習室で数学とプログラミング。 友人から二値関数の離散フーリエ変換についてのある予想を聞き、その関係で。 午後になってやはり曇り空になり、急激に気温が下がってきた。 暖房を入れる。 合間にお茶の休憩を入れて、(休憩も入れて)三時間ほど。 ちょっとは集中して仕事が出来るのは、 私の場合、せいぜい一日に三時間くらいだ。 自分でも怠けものぶりに厭になるが、 どうすればいいのか分からなくて、性分なのだからと諦めている。 せめてできるだけ効率良く、できるだけ毎日、 「射撃しつつ前進」、 を目標にしたい。 夕食は御飯を炊いて、だしを引き、 ベーコンエッグに長葱の味噌汁、常備菜など。

Tuesday, April 01, 2008

キーボードにワイン

9 時起床。ちょっと寝坊。 昨夜、夜なべして、少しだけ読み残していた「肩をすくめるアトラス」 を最後まで読んでしまったため。 慌ててゴミ出しをする。 昨夜、キーボードの上にワインを相当量こぼしてしまい、 どうなっていることかと恐る恐る PC を起動。 中身は大丈夫のようだが、 やはりキーがいくつか効かなくなっていた。 しかも最悪なことに、 最も酷使していた Ctrl キーがショートしているらしく、 どのキーを押しても不穏な事件が起こる。 キートップを剥して物理的に無理矢理オフにし、 予備の外付けキーボード(HHKB Lite2)をつないで使えるようにした。 これが私の周囲で唯一の Windows マシンなので、 いっそ壊れてくれた方が良かったのかも知れないのだが。

出勤して学生食堂で昼食。 TA 関係の仕事でちょっと事務の方と話す。 私が作った TA 募集リストに一箇所間違いがあったようだ。 午後はプレ卒研ゼミ。 聴講参加している学生に、今日から教授ですか、 と後ろの席から声をかけられる。 A 堀先生あたりから聞いて四月馬鹿だと思っているのだろう。 不等式本。途中休憩を入れて、二時間半ほど。 第一章の積分論の復習のところが終わった。 研究室に戻って、今日も本と書類の整理をしていると、 卒研(予定)生が一人やってきた。 取得単位がぎりぎりで、就職活動も忙しいらしい。 しばらく相談につきあう。 もう少し整理仕事をしてから夕方帰る。 夕食は冷や御飯を使って、卵と長葱の炒飯など。