Wednesday, October 31, 2007

アナローグ

8 時起床。いやあ良く寝た。 珈琲。少し雑務をしてから、サンドウィッチを作り、出勤。 今日は事務デー。 昼食は研究室で持ってきたサンドウィッチと、イングリッシュブレックファースト。 午後も少し仕事して、 14:10 から他の先生の代講に行く。 代講と言っても中間試験の監督。 戻ってきて夕方まで大きな事務仕事に集中、の予定だったのだが、 今日までに他の部局からのデータが揃わず、 することがなくなってしまった。 何か楽しいことをしようか、と思い、 オンラインデータベースで検索してあたりをつけてから、 図書館に q-アナローグの本を探しに行く。 丁度良さそうなものを見つけたので借りてきて、 研究室でぺらぺらと眺める。必要なことは分かった。 と言うより、思い出した。 こういう数学はばりばり等式変形の計算ができて楽しいだろうなあ… 18 時過ぎに帰るまで、ちょっと計算してみたりして遊んでいた。

「朝のエチュード」©HARA, Keisuke 2007

Tuesday, October 30, 2007

アール・グレイ/レディ・グレイ

8 時起床。ゴミ出しをする。 最近、プラスティックの分別を始めたせいで、 普通ゴミの量がかなり減った。 いかに世の中にプラスティックがあふれているか、 知った気がする。 数年から数十年以内に石油生産がピークアウトすることは確実視されているので (もうピークアウトした、と言う説もある)、 これからは他の方法でプラスティックを作るか、 または、代替品を作るかだがどうなって行くのだろう。 幸運にも石油時代の終わりを目撃できそうだ。 目覚ましの珈琲。いつものように一時間だけ数学をしてから、 サンドウィッチを作って、出勤。

研究室で Todo と Waiting のリストを整理し、 いくつか週末に届いたメイルのリプライ。 昼食は研究室でサンドウィッチとアール・グレイの昼食。 生ハムと胡瓜のサンドウィッチ一つずつ。 13 時から修士ゼミ。 15:30 くらいに終了。研究室でレディ・グレイとチョコレート。 時にはレディ・グレイもなかなかいいな… 急に色々な紅茶を飲んでいる風なのは、 単に 5 種類の紅茶が入ったリプトンのティーバッグのセットをもらったせい。 続いて、15:50 から卒研ゼミI。 ランダム置換のサイクル数、第一種スターリング数など。 17:30 頃終了。 明日の事務デーに備えて、資料を揃えてから帰る。 バス停で待っていると、同じくバスを待っていた同僚の二人に誘われて、 瀬田行きに乗って釜揚げ饂飩を食べに行くことになる。 饂飩屋で、懸案の不等式の q-アナローグを考えてはどうか、 と言うファンシィなアイデアをもらう。 等式ではないので直接的な応用は無理だろうが、 何か上手に新しいパラメータを入れると言う発想は悪くない。 店から瀬田駅まで歩いて、電車で帰る。 途中から一人になったので、 「ウィトゲンシュタイン ― 天才の責務」(レイ・モンク/岡田雅勝訳/みすず書房) を読みながら。

帰宅は 20 時少し過ぎ。 最寄り駅を出ると強い雨が降り出して、 濡れて帰ってきたので、早速お風呂の支度をする。 土曜、日曜と両方外出したせいだろうか、 今日はかなり疲れているな、と実感があった。 週に一日は家で静かにしている時間が必要なのかもなあ…

Monday, October 29, 2007

フジッリ

8 時起床。珈琲。 Peter(1600)とブリッツ。白番、スコッチ。今日は簡単に勝った。 Peter の調子が悪かったようだ。 何せ、Peter は全手あわせて 2 秒ほどしか使っていなかった。 二日酔いだったのかも知れない。 今週のスケジュールと仕事を確認して、 一時間ほど数学を勉強し、衣笠へ出勤。

学生食堂、通称「ぞんち」で早めの昼食。 日替わり(蒸し鶏、焼売、胡瓜と若布の酢の物、が少しずつ)、 冷奴、御飯(S)、味噌汁。 13 時から「数理の世界」。 1 に 2 を足すことと 2 に 1 を足すことが等しいことを証明しなおしてから、 今回は自然数にかけ算を定義。 さらに整数の定義に入ったところで時間。 次の講義までのあいだ 1 コマ空いた時間は、 喫茶「ゆんげ」(これは実名)のオープンテラスでカプチーノを飲みながら、 数学を考えていた。 夏休みに挫折した不等式の問題。 こういうタイプの問題は空き時間に暇つぶし程度に考えて、 進展したら儲け物くらいのスタンスが正しいような気がしてきた。 16:20 から「情報の数理」。 最適コードなど。質問用の時間を取るつもりが、 内容の切りが良くなくて、今日は時間一杯を使って講義してしまった。 18 時にキャンパスを後にして、バスで帰る。

途中で降りて、サンドウィッチ用のパンと、 胡瓜、生ハムなど具材を買い求めてから、帰宅。 夕食はフジッリを茹でて、トマトソースの残りを使って茹で卵とチーズのパスタ。

Sunday, October 28, 2007

タルティーニ / 低予算鍋

8 時起床。 バッハの無伴奏チェロ組曲一番が入っているつもりで、 寝ぼけた頭で CD プレイヤのスイッチを入れたら、 昨夜ふと思いついて聴いたマンゼ演奏のタルティーニ 「悪魔のソナタ」が鳴り出し、朝から不穏な感じ。 大好きな CD だが、目覚めにはむいてない。 ちなみに昨晩、グールド演奏のスクリャービンを書庫で探したら、 持っていないようだった。 シェーンベルグと勘違いしたのかも(全然違うけど)。 クロに御飯を与えて、自分にはイングリッシュ・ブレックファースト。 イギリス式の朝食、と言う意味ではなくて、そういう名前の紅茶を一杯。 早めの昼食は、御飯を炊いて、主に白菜と豆腐、そして鶏肉少しの一人鍋。

午後は大阪のチェスクラブへ。往きの車中ではエンドゲームの勉強。 午後からの二局に参加。一勝一敗。 二局目はかなり格上相手に、 ほとんど互角の同色ビショップとナイト一つずつのエンドゲームになったのだが、 やはりそこからは実力差が出た。 こういうゲームを勝てるようになりたい。 私は今だに、相手に気付かれなければ勝てる、と言うような、 つまらないトリックを無駄にしかけてしまいがちで、 本当の意味で盤面を良くしていく正着が指せない。 いつもそうしようと思うのに、そうできない。なかなか難しいものだ。 今日の対局の棋譜は勉強になりそうだ。 帰りの車中では、 「悩み多き哲学者の災難」(J.ハラ/対馬妙訳/ハヤカワ文庫) を読む。 主人公のヴィトゲンシュタイン好きの哲学者が、 誘拐犯として突然逮捕される悲喜劇を描くサスペンス小説(?)で、 なかなか面白い。 著者はレイ・モンクによるヴィトゲンシュタインの伝記に刺激されて、 この本を書いたそうだ。 この伝記の翻訳は、 「天才の責務」と言う赤面しそうなタイトルでみすず書房から出ている。 面白そうなので入手して読んでみようと思っている。

夕食は再度、鍋の続きをして、 鍋の後に昼間の残りの冷や御飯で雑炊を作る。 いやー、鍋はやっぱりいいね。 私の鍋はほとんど白菜と豆腐で、 探せば少し鶏肉が入っているだけの超低予算だ。 それでこれだけ美味しいのが、 鍋とそのあとの雑炊のいいところだ。

「アンパサン」© HARA, Keisuke 2007

Saturday, October 27, 2007

神戸でスクリャービンを聴く

8 時に目が覚めた。クロに御飯をやり、 自分にはマグカップに珈琲をいれて、しばらく寝台で読書。 9 時くらいに起床。 朝方降っていた雨は止んだが、曇り空。 しかし休みのときしか出来ないので、洗濯しなければ。 午前中はいつものように一時間ばかり数学の勉強をして、 チェスの勉強も一時間ほど。 スーパーに食材を買いに行き、 帰ってきて一時間ほどかけてトマトソースを作る。 昼食はトマトソースのパスタ、赤ワインを一杯。 ワインが少し残ったので、ブルー・チーズを少し。食後に珈琲。

午後は阪急電車に乗って、神戸の六甲まで小旅行。 車中ではのんびりと、 「ロリータ、ロリータ、ロリータ」(若島正/作品社) を読みながら。 ナボコフ「ロリータ」論集。 ここまで読み込むとは凄いな、と感心。 行間を読む、とか眼光紙背のレベルを越えて、 存在しないところまで読んでしまっていそうなところが面白い。 もちろん著者本人も踏み込み過ぎのところとは一線を引いていて、 そこは「妄想」だとはっきり書いている。 何より、小説を読むことへの愛に溢れた本であるところが良い。

一時間強ほどで到着。六甲駅近くのギャラリーで、ピアノの演奏会。 チェス友達の S さんの演奏を聴く。 演目は、スクリャービンの練習曲。 スクリャービンはほとんど知らなくて、 ひょっとしたらグールド演奏のを一枚だけ持ってたかも、と言う程度。 でも、S さんの演奏を聴いて CD を買ってみたくなった。 なかなか美しい良い曲だ。 演奏自体も、S さんがここまで弾くとは思っていなかった。 マニアックなことで有名な某ピアノサークルの出身者だから、 相当弾けるのだろうと思ってはいたが、たいしたものだ。 ついでに次の休憩まで他の人の演奏も聴く。 ベートーヴェンの交響曲第七(リスト編曲)が迫力満点だった。 ピアノっていいなあ… こういう機会があると、 自分もチェロの練習をもっとしようと思うのだが、 なかなかそうできない。

帰宅は 19 時過ぎくらい。 夕食には、鶏のトマトソース煮込みを作り、 ペンネを少し茹でてつけあわせにした。 お風呂に入って、ダージリン茶。

Friday, October 26, 2007

たこ焼き屋と本と

8 時過ぎに起床。少し寝坊。珈琲。 一時間ほど勉強をしてから、出勤。 "24" の宣伝の歌を歌いながら二条駅へ急ぐ。
俺はジャック・バウアー、常に大ピンチ。 俺はジャック・バウアー、なんだかんだー死なないー♪ 俺はジャック・バウアー、キレやすい男さ。 俺はジャック・バウアー、意外と泣き虫ー♪

今日は事務集中デー。 生協で早めの昼食。鮭のフライ、ひじきの煮つけ、 胡瓜と蕪と茄子と人参の漬物、玄米入り御飯(S)、味噌汁。 昼食の後、事務屋スイッチオン。 三時に休憩。紅茶とナッツ入りチョコレート少し。 さらに事務。 メイルを 30 通くらい書いて、 電話もかけて、受けて、交渉して、依頼して、あれこれ。 PC の液晶画面の光で手帳を見ているのに気付いたら、 部屋はもう真っ暗だった。 最近はすっかり日が早くなった。 今日はもうこのへんにしておこう。 ジャック・バウアーの歌を歌いながら帰る。
俺はジャック・バウアー、指図は受けない。 俺はジャック・バウアー、そしてみーんなー巻き添えー♪ 俺はジャック・バウアー、不死身の男さ。 俺はジャック・バウアー、でもときどき伸びちゃうー♪

19 時少し前に帰宅。 食事を作る元気も食材もないので、 近所のたこ焼き屋に行く。 このたこ焼き屋は夜になると、 ワイン屋台みたいな店に変身するのだ。嘘のようだが本当だ。 しかし前まで行ってみると、若い御嬢さんたちで、ほとんど満席。 こういう雰囲気は苦手だなと思って、よしておく。 ここまで歩いてきてしまったのでやむなく駅の本屋まで行き、 「ロリータ、ロリータ、ロリータ」(若島正/作品社)を買って帰る。 きっと夕食代と同じくらいの値段だろう。 著者にお会いする機会があったら、 夕御飯を一食抜いて買った、と自慢しよう。

Thursday, October 25, 2007

初鍋

8 時起床。珈琲。 Jennifer(1800)とブリッツを一局。黒番、負け。今日の運勢はいまひとつ。 郵便局まで歩いて行って、 この前の学会で買った本の代金支払い。 一旦家に戻って、シャワーを浴びる。 身支度をして出勤。 学生食堂で早めの昼食。 鶏の醤油揚げ、ポテトサラダ、きんぴら牛蒡、 玄米入り御飯(S)、味噌汁。 12:30 から卒研ゼミF。 二項多期間モデルによる複製ポートフォリオ構成について。 14:10 から卒研ゼミS。 複合ポワソン過程など。 発表者が 30 分ほど遅刻したので、 その間に研究室で少し雑用できた。 15:50 から「プログラミング演習」。 17:30 から、パリ第六大学の Y 先生を迎えて、解析セミナ。 19 時過ぎに終了。 南草津のお店で Y 先生を囲んでの食事会。 本当はお寿司屋さんらしいのだが、 大人数だったこともあり、この秋、初めての鍋料理。 始めたのも遅かったのでお開きは 10 時近く。 南草津で丁度電車を逃がしたので、 逆方向の草津行きの電車に乗って、 草津で新快速を捕まえて京都方面に戻ってくる。 山科で沢山降りたので、京都駅まで Y 先生と少し数学の話など雑談。 京都駅で他の方々と別れて、 「GENTE 1~リストランテの人々」 (オノ・ナツメ/太田出版)を読みながら二条まで帰る。 帰宅は 23 時過ぎ。

Wednesday, October 24, 2007

健康診断

8 時起床。今日も爽やかな秋晴れ。 珈琲。リーダーに登録してある blog を一通り読んで、 Jennifer(1800) と持ち時間 5 分のブリッツ。黒番、繰り返しドロー。 今日の調子はまあまあか。 9 時から、仕事開始。今日することを整理してから、 午前中に一時間ばかり勉強をして、出勤。

昼食を取らずに、研究室で事務仕事。 水曜日の午後は事務集中デー(最近は金曜日も)。 13:30 から定期健康診断。丁度、一時間で終わった。 眼鏡研究社であつらえた眼鏡が良かったのだろう、 矯正視力が両目とも 1.5 に上がっていたのと、 体重が 58kg まで落ちていたのが変化。 抜かれた血を取り返すために、14:30 から遅い昼食。 鶏の山賊焼き、南瓜の煮つけ、漬物、玄米入り御飯(S)、味噌汁。 書籍部に行って、注文していたみすず書房の「ユング自伝 (上、下)」と、 集英社文庫の鈴木訳「失われた時を求めて」全 13 巻を引き取る。 研究室に戻って、また事務仕事。 16 時から学科会議。2 時間半ほどで終わった。 研究室に戻って、事務用メイルを二通ほど書いてから帰る。 20 時少し過ぎに帰宅。 夕食は王将の餃子二人前を焼いて、ビールと。 餃子を食べたあとにはグラッパがあう、と言う情報を得た。 試したいところだが、グラッパは持っていない。

明日の夜はパリ第六大学からのゲスト Y 教授、 人呼んで「"in law" の魔術師」を迎えて食事会がありますので、 更新がかなり遅くなります。

Tuesday, October 23, 2007

夫婦円卓問題 / 第二外国語の趨勢

8 時起床。今日も秋らしい良い天気だ。ごみ出しをする。 プラスチックごみの分別をするようになって、 普通ごみの量が格段に減った。 勿論、分けただけなんだけど。 朝の珈琲。朝の間に一時間だけ勉強をして、出勤。

生協食堂で早めの昼食。 今日はカレー特集らしい。焼き鳥カレーなる謎の食べ物と、 ブロッコリと海藻のサラダ。 研究室で少しお仕事。 昨夕あたりから、卒研配属についての頭の痛い問題が舞い込み、 その対応メイルをいくつか。 そうこうしていると顔を知らない学生が質問に来た。 定積分の上限に入った変数を微分せよ、と言う簡単な問題。 7 分後からゼミだから、それまでだけどいい?と訊いて、 研究室のホワイトボードで説明。 えーっと、微分の定義からこうなって、積分の平均値の定理でこうなって、こうね。 だから、こう。 そして 13 時から修士ゼミ。 途中、卒研問題で学科長が私を探しに来られたので、 ゼミ室の外で少し対応。 15 時半に修士ゼミを終えて、研究室でまた仕事。 卒研問題で事務方との交渉。 15:50 から卒研ゼミI。 夫婦円卓問題について。 丸いテーブルに N 組の夫婦が着席して会食をする。 男女が交互にランダムに着席したとすると、 どの人も自分の配偶者と隣りあっていない確率はいくらか。 17:20 に終了。研究室でメイルをチェック。 どうやら卒研問題は落ち着き始めた。 早めの夕食を取りに学生食堂へ。 中華風おばんざい各種、きんぴら牛蒡、冷奴、御飯(S)、味噌汁。

続いて 18 時から、委員会。 いよいよ来年度の理工学部全体の時間割作成へ向けて動き出した。 これからは各委員の作業が中心になるので、 全員で会議をしている意味も暇もない、 と言う理由でこの委員会の会議は今日が最後らしい。 この会議は非常に事務的と言うか、実務的と言うか、 テクニカルで、ある意味、清々しかった。 会議を終えて研究室に戻り、 各作業の締切日のリストを転写し、 いつものように全作業ファイルとデータのバックアップを取って、帰る。 21 時少し前に帰宅。

その委員会のときに配布されていた資料の中でふと目にとまったのが、 第二外国語の選択者数の統計。 会議とは何の関係もなかったのだが、驚いたのでじっくり読んでしまった。 何と、大体どの学科でも半数以上の学生が中国語を選んでいるのだ。 二位がかなり差をあけてフランス語、続いてドイツ語。 やっぱり今は何と言っても中国なんだなあ、と感心した。 実際、今は多くの仕事で、 英語の次に必要になりそうな言語は中国語なのかも知れない。 私が学生の頃なんて、同じ大学ではないから単純比較はできないものの、 ほとんどがフランス語、昔は人気だったのにドイツ語はジリ貧、 さらに少なくロシア語、と言う感じだった。 中国語と言う選択肢すらなかったかも知れない。

Monday, October 22, 2007

贅沢な貧者のパスタ

8 時起床。一晩寝たら復調した。 月曜の午前中はあまり時間が取れないので、 一週間(とその日)の大体の予定とすべきことを確認して、 計画を立てる程度。 午前中に家を出て、衣笠キャンパスへ。

学生食堂で早めの昼食。 日替わりランチ(海老クリームコロッケ、豚生姜焼き、ポテトサラダ、 キャベツ千切り、それぞれ少しずつ)、御飯(S)、味噌汁。 書籍部でみすず書房の「ユング自伝」を探したがなかった。 ただ目にとまったと言う理由で、 「フーコー・ガイドブック」(M.フーコー/小林康夫、石田英敬、松浦寿輝編/ ちくま学芸文庫)を買う。 講師控え室で準備をして、13 時から「数理の世界」。 自然数に加法(足し算)を定義して、 1 + 2 が 2 + 1 に等しいことを証明した。 と言うつもりだったのだが、証明がどこかおかしくて、 講義後、沢山の学生に間違いの指摘と質問を受けた。 証明自体は正しいが、 証明に入る直前に定義を引き写したところで間違えていた。 来週、やり直しだな… 講義の後、ひとコマ分あいた時間は講師控室で読書。 「宇宙の果てのレストラン」(D.アダムス/安原和見訳/河出文庫)。 「変てこでおれに勝てると思うなよ。 おれの買う朝食用シリアルには、 おまえさんよりよっぽど変てこなおまけがついてくるぜ」 の一節で吹き出してしまって、他の先生方の手前、気まずかった。 16:20 から「情報の数理」。即時的コードの構成法。 18 時くらいに撤収。 家の前まで行くバスに乗って帰る。

帰宅したらいくつかメイルが帰ってきていたので、 少しだけお仕事。 フランシスコ会のパスタとカルボナーラの中間のようなパスタ料理を作って、 夕食にした。名付けて、贅沢な貧者のパスタ。

Sunday, October 21, 2007

鈴木訳と井上訳 / matter of technique

9 時起床。クロに御飯をやって、自分には珈琲。 しばらくの間、したくとも出来なかった細かいことをあれこれ。 例えば、鈴木新訳のプルースト「失われた時を求めて」の集英社文庫版、 全 13 巻を注文するとか。 私は今まで「失われた時を求めて」を二回、通読した。 両方ともちくま文庫の井上訳。 それで井上訳の文章に慣れてしまっているので、 鈴木訳の第一巻が出たときに冒頭の一文を読んで、 えっこれは違う、こんなのプルーストじゃない、 と思ってしまって、そのままになっていた。 しかしそもそも、井上訳だって翻訳なのであって、 いずれは原文を読みたいとは思っていてもそれが出来ない以上、 複数の訳業に接して、複眼的に原文を想像するに越したことはない。 また、特に私の鈴木訳への偏見が形成された原因には、 先に抄訳版が出ていたこともある。 プルーストを要約するなんて、人生を要約するような暴挙であり、 言語道断だと思ったわけだが、 今思えば無闇にスノッブで、心の狭い考えであった。

午後は大阪のチェスクラブ「アンパサン」へ。 今日はわりと賑やか。午後からの二局に参加。 二連勝。両方とも実際には中盤で勝負は決まっていたが、 両方とも優勢のはずのエンドゲームを勝ち切るのが難しかった。 棋譜の解説では時々、中盤の必殺技が決まったところで、 「以上、どの変化も黒勝ち。残りは "matter of technique" である。35 手後に白投了。」 なんて書いて解説が終わっていることがある。 数学の証明でも、 似たようなことが書いてあって、 途中で終わっていることがある。 しかし、実際はそこがなかなか難しくて、一番苦労するところだったりする。

帰りの電車の中から、軽い寒気と眩暈がし始めた。 二局目のルークエンドゲームに疲れたこともあるだろうが、 風邪の引きかけかも知れない。今日はあたたかくして寝よう。 19 時くらいの帰宅。 冷や御飯でレタス炒飯を作って食べる。 ほとんどレタス一玉使い切ってしまった。 意外と小さくなるものだなあ。

Saturday, October 20, 2007

餃子には…

8 時起床。秋で食欲を増しているクロが寝室の外で鳴いているので、 階下に降りて食事を与え、洗濯機をしかけ、 自分には珈琲を入れて、寝台に戻る。 しばらく寝台で、珈琲を飲みながら 「殺人者は夢を見るか」(J.ルーベンフェルド/鈴木恵訳/講談社文庫) を読む。上巻読了。洗濯もの干しをしてから、朝風呂。 昨夜、バーから帰ってきたら、そんなに飲んだわけでもないのに、 急に眠くなってお風呂に入らず寝てしまったので。 やっぱり今週は疲れていたんだなあ。今日は一日、休もう。 湯船では、「(一冊で分かる)心理学」 (G.バトラー, F.マクマナス/山中康裕訳/岩波書店)の続きを読む。 身支度をして、近所のワイン屋さんに注文していた品を受け取りに行く。 スーパーで食材を買って帰宅。 昼食は、「貧者のパスタ」、別名をフランシスコ会のパスタ。 わびし過ぎるような気がして、キャベツの炒めものもつけてみた。 あまり変わらないか…。食後に珈琲。 一時間ほど昼寝をして、午後もそのまま寝台で読書。 「殺人者は夢を見るか」、読了。なかなか面白かった。 合間に、掃除機がけと、書架の整理もした。 夕食は王将の餃子と、市販の担々麺。 赤ワインの残りを少し。 焼き餃子にあうワインって何なのだろうか。赤も白も違う気がする。 スパークリングかと言うとそれも違うし、 ビールも紹興酒も違うような。 結局、お茶、が正解かも知れない。 夜はチェロを弾いたり。

「殺人者は夢を見るか」は、相当詳しく歴史を調べているし、 なかなか面白い「ハムレット」解釈が含まれてもいる。 著者はイェール大学の法学部教授なのだが、 ジュリアード学院ではシェイクスピアを学んでいた上に、 プリンストン大学での卒業論文はフロイトだったそうだから、 学生時代から温め続けたアイデアのようだ。

Friday, October 19, 2007

境界条件

8 時起床。今日は朝から雨。 目覚しの珈琲を飲んでから、すぐに出勤。 今日は事務デー。 午前中から事務仕事に励む。 最後の境界条件を指定することになる、 待ちわびたメイルが来たが、 期待していた数を示してもらえず。がっかり。 かなり制限した解になることが不可避になった。 11:30 に早めの昼食をとりに学生食堂へ。 キャベツとビーフのメンチカツ、法蓮草のおひたし、玄米御飯(S)、味噌汁。 計 300 円くらい。午後もすぐにまた仕事に励む。 夕方になって提出物が出来て、事務にメイルで送る。 そこから関連メイルを 20 通ほど書いて、業務終了。 雨の中を帰る。帰宅は 19 時半くらい。

予約しておいた近所のバーでこれから夕食の予定。 食事のお供は「心理学」(G.バトラー, F.マクマナス/山中康裕訳/岩波書店)。 原書の "Very Short Introduction" シリーズで読みたかったが… 最近どうも易きに流れて、いけないな。

Thursday, October 18, 2007

パニクるな

9 時起床。ちょっと寝坊。 目覚しの珈琲を飲んで、すぐに出勤。 午前中は某書類作成。提出。 早めの昼食は学生食堂にて。豚モツ野菜炒め、冷奴、玄米御飯(S)、味噌汁。 12:30 から卒研ゼミF。二項多期間モデルによるデリバティヴの価格付け。 少し早く終わったので、非常勤講師の控え室に行って張り込み。 連絡が取れない先生を捕まえて交渉。 14:10 から卒研ゼミS。ポワソン過程の続き。 15:50 から「プログラミング演習」。 もうすぐ終了時間の 17:15 分過ぎだろうか、 突然、部屋が停電になると言うアクシデント。 建物全体の停電だったようだ。 停電の途端、頭に炭鉱夫がするようなランプをつけた外国人講師の方が、 廊下に飛び出して来て、 (英語で) 「俺が修理屋だ!ハロー、大丈夫か?俺に任せろ!」 と近所の部屋をまわって叫んでいた。 どういうわけでそんなものを所持していたのかは謎だが (自転車の運転用だろうか)、 ここぞと思いついたギャグだろう。 頭の回転の速い人であることは間違いない。 ユーモアのセンスにやや、カルチャーギャップがあるかも知れないが…。 私の演習では、 既に全員にコンピュータをシャットダウンさせた後だったので実害はなかった。 しかし、定刻まであと数分間はあったので、 語学や演習科目では被害が出たかも知れない。 研究室に戻って、自動販売機で買った小さな菓子パンで珈琲を飲みながら、 事務仕事をする。 19 時くらいに切り上げた。 いよいよ明日が第一締切日。 一日事務デーとして確保してある。

20 時少し過ぎに帰宅。 夕食は残りものパスタと赤ワイン。 さて、お風呂でも入ろう…

Wednesday, October 17, 2007

夢判断

この前の日曜日の会食には、 外国からのゲストのもてなしのためであろう、 舞妓さんもやって来た。 舞妓さんの一人の顔に記憶があったので、 検索したところ、さすがこの情報ハイウェイ時代、 あっさり Flickr で見つかった。 確かどこかで同じ写真を見たことがある。 公開されているし、とても綺麗な写真なので、リンクしてみます (こちら、ふく尚さん)。

8 時起床。珈琲とドライフルーツ・ケーキ。 ケーキの最後の残りをラッピングして鞄に入れて出勤。 今日は事務デー。午前中から研究室で事務に励む。 昼食はまだ混雑していない正午前に学生食堂で。 今日は卵とじ特集らしく、 ハンバーグの卵とじ、と言うものがあやしい魅力を放っていたが、 無難にメンチカツの卵とじにしておく。 ひじき御飯つき。冷奴と味噌汁を追加。合計 500 円くらい。 研究室に戻って、また仕事。 自分にとっては珍しく電話をかけたり、 メイルを書いたり、直接研究室を訪ねて交渉したりで、 乾いたタオルを絞るようにして数クラス捻出した。 しかしまだ、かなり足りない。 あとは他学部からのリメディアル科目の斡旋依頼が頼みの綱。 それがうまく行っても、まだマイナスなのだが… 今日はもうこれ以上進展はないと思われたので、18 時頃に撤収。

今日、購入した本。 「殺人者は夢を見るか (上・下)」(J.ルーベンフェルド/鈴木恵訳/講談社文庫)。 フロイトは一度だけアメリカを訪れたことがある。 クラーク大学での連続講演のためで、 この講演の大成功がきっかけでフロイトの精神分析学の理論が ヨーロッパよりもむしろ先にアメリカで認められたのだそうだ。 しかし、何故かフロイトは、 このアメリカ滞在をトラウマのように語っていたそうである。 ここまでが実話。 この小説の内容は、その滞在中ニューヨークで起こった連続殺人事件。 記憶と声を失なった被害者の治療を通して、 フロイトが捜査に協力すると言うお話。 うーむ、その手がまだ残ってたか、 と言う感じのシチュエーション。

Tuesday, October 16, 2007

略して CC

8 時起床。珈琲とドライフルーツ・ケーキ。 午前中に少し勉強をしてから出勤。 学生食堂はまた建物の外にまで続くくらいの混雑だったので、 そろそろ人の引き始めた購買部の方で 399 円の生協弁当を買う。 研究室で食べて、すぐに 13 時から院生ゼミ。 休憩なしで 15 時半くらいまで続ける。 2 ページくらいしか進まなった。 研究室で事務用をして、16 時半から全体教授会。 いつもの部屋に時間ジャストに行ったら、 そうだこの大会議室は改装中なのだった。 変更先を手帳で見ると「クリエーションコア」と言う、 信じられないような名前の建物の一階の部屋で行うらしい。 あのバス停の前に新しくできた無駄そうな箱もののことかな、 それともあっちの箱もののことかな、 と思いながら、噴水前のキャンパス地図を見ると、 情報理工学部の建物のことだった。クリエーションコアって(笑)。 そのクリエーションコア(連呼)は、 キャンパスの反対側の端にあるので大急ぎで会議室へ。 今日は長引きそうな予感がしていたが、 意外とわずか三時間弱で終わった。 会議後の混雑の中で何人か先生をつかまえて、 某委員のお仕事の交渉。 いくつか目的は果たした。 研究室でもう少しだけ仕事をして、学生食堂で夕食。 中華風のおそうざい各種、法蓮草のおひたし、冷奴、御飯、 味噌汁で 450 円くらい。 そのままキャンパスを後にする。 そして今、帰宅。

Monday, October 15, 2007

DON'T PANIC!

8 時起床。昨夜飲み過ぎて、やや不調。 少し度を越してしまった。セーヴしていたつもりだったのだが… ワインなら本当はボトルに半分くらいまでが適量だと思うのだが、 飲んでいる間は一本くらい何ともないので、 楽しかったりするとつい飲み過ぎてしまう。

目覚ましの珈琲。 9 時になった途端に、業務メイルの返事が続々と届き始めた。 やはり世の中の人はおおむね、平日の 9 時から仕事開始らしい。 その対応をしている内に衣笠への出勤時間。 バスで衣笠キャンパスへ。学生食堂で昼食。 日替わり定食。チキンのチーズ焼きトマトソース、御飯(S)と味噌汁(約380円)。 13 時より「数理の世界」。ペアノ流の自然数の定義など。 1 コマ分、空いているので、 次の講義をざっと予習したあとは、 「銀河ヒッチハイク・ガイド」(D.アダムス/安原和見訳/河出文庫) を読んでいた。 もとは BBC のラジオドラマの脚本だったものの小説化で、 ドタバタ・コメディなのに、 かなり真面目な文章の中でも引用されたりする、特異な SF 小説。 陰気なロボット、マーヴィンのくだりが何度読んでも笑える。 「人生。私に人生を語らないで下さい」。 16 時 20 分から「情報理論」。一意復号可能コード、 即時的コード、prefix コードなど。 講義の最後の 10 分程度を学生からの質問用にとってあるのだが、 今年はそれでは足りないくらいに質問が多い。 熱心な学生さんが多いのだろうか。 家の前に停まってくれるバスを待って、帰る。 帰宅は 18 時半くらい。

夕食は卵だけの炒飯と、王将の餃子。 食後にドライフルーツ・ケーキと珈琲。

Sunday, October 14, 2007

公園のチェス王

スーザン・ポルガーのブログ で紹介されていた、AFP (フランス通信社)の "Homeless man is chess king of Washington" (11 Oct. 2007) と言う記事が大変面白かったので、以下に翻訳してみた (オリジナルはこちら)。 ちなみに今夜は会食があるので、 夜の更新はありません。

彼はベンチで寝起きしているが、 ワシントン・デュポン・サークル公園にいる日はチェスの王だ。 彼はこの公園の石作りのテーブルのチェス盤上の妙手で、 初心者からマスターまでを同じように魅了している。

トム・マーフィ(49歳)は通行人に、 数ドルと引き換えに彼の驚くべきチェスの知識を教えることで、 ささやかな収入を得ている。 「彼はチェスのエキスパートの称号を持っているんだ。 これはアメリカ国内の称号では二番目に高いものだから、 かなりのプレイヤーだと言うことになる」、 とワシントン・チェスセンター長のデイヴィッド・メーラーは言う。 数学と科学を専攻していたマーフィは、 アマチュアチェス界の有名人である。 デュポン・サークル公園をニューヨークの有名なワシントン・スクェア後で もっとも有名で格式あるチェス公園にしたのは彼だ、 と言うチェス愛好家もいる。 「数学的な方程式はいつも私を夢中にさせてきた。 それに仲間たちと、この雰囲気と、広がる大空がつけくわわれば、 ほとんど抵抗できないさ」とマーフィは言う。 学生、医者、法律家、酔っ払いたち、 あらゆる通行人を相手にチェス盤を見つめながら。

おしゃべりで聡明なマーフィは北キャロライナ、 フィラデルフィア、ペンシルヴァニアで育った。 このうちの二つは有名なチェスの中心地である。 そして、マーフィは「ブリッツ(電撃戦)」と言う名前で知られる チェスの高速対局を専門にするようになった。 通常の対局の加速版であるこの対局では、 各プレイヤーに全部の手をあわせて 5 分間の持ち時間しかなく、 一つの対局が 10 分以内に終わる。 「ブリッツの面白さは、おそらく 2 分か 5 分の間に、 残りの長い人生にもずっと残るような芸術をやってのけられるかも知れない、 ってことだ」と彼は独特のスタイルでチェスの基本を語る。 彼が言うには、このゲームは三つの原則: キングの安全、中心を求めて戦う、全ての駒に仕事をさせる、 で成り立っている。 恵まれない子供たちに十五年間このボードゲームを教えているメーラーは、 「ブリッツでは、彼は非常に強いプレイヤだ。 彼は頭の回転が非常に速く、極めて素早くコンビネーションを見つける。 読みがとても速いね」と言う。

マーフィは数々のチェストーナメントで勝ち、 2005 年の世界ブリッツ王座戦を 15 位で終えた。 彼はいつも一文無しと言うわけではないが、 酒への耽溺のためにしばしば路上生活をすることになる。 「エゴの追求と精神(訳注:spirit, アルコールにかけているのかも知れない) の追求は、時にぶつかるのさ」と彼は説明する。 「私はちょっとばかり飲むのを楽しみ過ぎるんだ」。 彼はアルコール依存症治療の匿名ミーティングに参加しているし、 「飲まなければ、私のチェスはもっと良くなるだろうね」 と認めてもいる。 マーフィはチェスの世界でさらに上達して、 マスターの称号を得ることを目指している。 「私はこの道を続けて、 マスターのレイティングを得たいと本当に思っているよ。 なぜなら、チェスの教授料を値上げできるからね」と彼は言う。 「もうすぐ感謝祭のトーナメント(11 月 22 日)が フィラデルフィアであるんだ。うまくいきそうだよ」、 と彼はつけくわえた。 今のところ、このホームレスのチェス教師は、 一時間あたり 20 ドルから 30 ドルの値段をつけているが、 これは彼が一回の対局あたり誰でも 2 ドルから 5 ドルで相手している ことからすれば妥当だろう。 「グランドマスターは一時間 100 ドルとか 200 ドルで教えているし、 マスターなら最低でも 50 はもらえる。それなら悪くないよね」 と彼は言った。

Saturday, October 13, 2007

飴色

9 時起床。 目覚まし珈琲。 実家と遠方の知り合いから、それぞれ届けもの。 実家からはシーツ類あれこれとルイボス茶。何故にルイボスティ。 もう一方は、ドライフルーツケーキ。 どちらもクロネコヤマトの宅急便で、結構なことだった。 私は宅急便の類の中では、クロネコヤマトが一番好きだ。 午前中はいつも通り、少しだけ勉強。 昼食は豚肉生姜焼きと冷や御飯、若芽スープ。 午後はキャンパスに出勤して、雑用仕事をする。 お供はフルーツケーキ一切れと、プレスでいれた珈琲。 今日は資料作りだけかなと思っていたが、 たまたま出勤している先生もいて、細かい問題が少し解決した。 たまたま出勤している学生もいて、来年の卒業研究ゼミの相談に来た。 17 時過ぎに切り上げて帰る。

18 時半頃、帰宅。 夕食は鶏肝のソースのスパゲティを作った。 縦に薄切りにした玉葱を弱火で飴色になるまで炒めます… 半時間ばかりレンジの横で本を読みながら、のんびり玉葱炒め。 スパゲティを茹でるついでに、同じ鍋でキャベツを蒸してサラダも作る。 赤ワインを少しと、食後にチーズ二種類。 さらに珈琲とドライフルーツケーキを一切れ。

最近の楽しいことと言ったら、プラスティックごみの分別。 研究室にはゴミ箱が一つしかないので、 プラスティックごみはエレベータ前の分別ごみ箱まで捨てに行っている。

Friday, October 12, 2007

フランシスコ会のパスタ

8 時起床。珈琲を飲んで、少しだけ勉強。 洗濯しながら、事務仕事。 爽やかな秋晴れ、洗濯日和だ。書庫にも風を通しておく。 昼食に「フランシスコ会のパスタ」を作る。 こんなものだと言う話だけ人づてに聞いて、 おそらくこうに違いないと言う想像のレシピで作ってみた。 名前の通り、清らかな雰囲気の漂う清貧のパスタ料理(下の画像参照)。 いいかげんではあったが実際に作って食べてみて、 これは上手に作ったらこんな美味しさだろう、 という想像は出来た気がする。 きっと、修道院か何かで、土の匂いのするじゃが芋で作り、 大蒜と少しの胡椒がぱしっと効いて、 たっぷりのパルメジャーノレッジャーノがかかっていて、 庭でとったローズマリィが香り高く、 こっそりと秘蔵のスパークリングワインと一緒に食べれば、 貧しいながらも天国であろう。 それを清貧、と言うなら、清貧もそう悪いものでない。

午後も事務仕事の続きをしてから、 京大での関西確率論セミナに出席。 帰りは一旦河原町に出て LOFT で来年のスケジュール帳を買い、 地下鉄で大宮に戻る。 近所のワイン屋さんで注文していたものを受け取り、 美女たちの笑顔に癒される。 夕食は御飯を炊いて、レバ韮炒めと葱のスープを作る。 今日はもう疲れてしまったので、夜の仕事はなし。 久しぶりに少しチェロを弾く。スケールと「G 線上のアリア」。 一週間とか二週間に一回だと、どんどん下手になっているだけのような気がする。 でも季節がいいからか、音の鳴りは良くなっているように思う。 さて、今日はもう店仕舞いだ。 こういうときのためにおいてあった ラヴゼイの「ダイナマイト・パーティへの招待」(中村保男訳/ハヤカワミステリ文庫) でも、今日買ったチーズを酒の肴に読もう。 私はラヴゼイの作品のほとんどを老後のために読まずに残してある。 他にもそんな本が各分野に色々ある。 とは言え、時々読んでしまうので、段々と蓄えがなくなってきた。

「フランシスコ会のパスタ」© HARA, Keisuke 2007

Thursday, October 11, 2007

フォカッチャ

8 時起床。寝床でアラン「幸福論」からプロトを一つだけ読む。 珈琲を飲んで、昨日の夜に出しそびれた仕事メイルをいくつか書く。 出勤。 生協購買部のサンドウィッチが高くて、しかも美味しくないので、 家の近所のパン屋でフォカッチャを買って持って行く。 一つは茄子とトマト、一つはじゃが芋バター(各 160 円)。 キャンパスに到着。 まず会議室に行って、昨日の会議の黒板をデジタルカメラで撮影して、 データのバックアップ。 板書を携帯電話のカメラで撮影する学生を悪く言えないかなあ。 12:30 から、 プレスでいれた珈琲でフォカッチャを食べながら卒研ゼミF。 二項二期間モデルによるディリバティヴの価格付け。 続いて、14:10 から卒研ゼミS。ポワソン過程の続き。 続いて、15:50 から「プログラミング演習」。 研究室に戻って事務仕事をしてから、学生食堂で夕食。 日替わり夕定食。煮込みハンバーグ(?)と鯵フライとキャベツ千切り、 御飯(S)と味噌汁、で 500 円くらい。 部屋に戻って、もう少し仕事。 ここまでは無理にテキストでやってきたが、 いよいよ Excel を使わざるを得ないかなあ… でも表計算ソフトは良く知らないので、むしろ手間かも。 20 時頃に切り上げる。 運悪く、電車が事故の点検のためとかで遅れ、 家についたのは 21 時半くらい。 お風呂に入って、昨日のシャンパンの残り。

山科駅に入る前でしばらく停車していた電車の中で、 アランの「幸福論」を読んでいた。 「不幸になるのは何もむずかしくない。 ほんとうにむずかしいのは、幸福になることだ。 だからといって、幸福になろうとしないことの理由にはならない。 まったく逆なのだ。 ことわざにもある通り、すばらしいことは何でもむずかしいものなのだ…」。

Wednesday, October 10, 2007

ゼロ

8 時起床。珈琲を飲みながら、メイル対応のお仕事。 少しだけ朝の勉強をしてから出勤。 生協食堂は大変な混雑だったので、また生協弁当(399 円)。 13 時から卒業研究ゼミの説明会。 その後は会議室にこもって、夕方からの学科会議の準備をする。 16 時から学科会議。三時間ほどかかって、19 時間頃に終了。 丁度、帰るところの K 川先生とエレベータで会ったので、 学生食堂で一緒に夕食を取る。 日替わり夕定食 (鶏のぴり辛ソテー、揚げ焼売、キャベツ千切り、御飯(S)、味噌汁、 で 480 円くらい)。 研究室に戻り、今日の会議を受けて報告書作成。 事務にメイルで提出。 速攻で返事が来たので、少し作業。 他にもいくつかメイル仕事をするべきだったが、 もう今日はダウン。帰る。

そして今、帰宅してお風呂に入ったところ。 さて、ガティノワのゼロでも飲も…

Tuesday, October 09, 2007

プラ

8 時起床。目覚めの珈琲。 やはり封を開けたての珈琲豆は美味しい。 出勤。少し研究室で仕事をしてから、 生協食堂に昼食に行く。 もの凄い人出だ。建物の入口のあたりまで行列が出来ている。 購買部の方はそろそろ人が引き始めていたので、 そちらで 399 円の生協弁当を買い、研究室で食事。 13 時から修士ゼミ。 15 時半くらいに終了。 研究室でメイル仕事。 15 時 50 分から卒研ゼミI。第二種スターリング数について。 17 時 20 分に終了。 研究室でまた仕事。 18 時半くらいに切り上げて帰る。

乗り換えの接続が良くて、19 時半くらいに帰宅できた。 冷蔵庫にほとんど何もない。 しばらく考えたあと、残ったトマトソースをベースに、 リゾットを作ることにした。 大蒜とベーコンもあったので、何とかなるだろう。 赤ワインを飲みながら、のんびり作る。 まあ、こんなものかな、と言う出来だった。

最近、家の近所でも、 プラスティック製品の分別収集をするようになった。 京都市はゴミ分別については大変遅れていたのだが、 ようやく世間なみになってきたようだ。 そして、気にするようになってみると、 ほとんどあらゆるものに「プラ」とマークが入っている。 なんだか面白くて、 取りこぼしなく「プラ」を発見しては分別している。

© HARA, Keisuke 2007

Monday, October 08, 2007

店仕舞い

8 時起床。朝のうちに少し勉強をして、衣笠に出勤。 満員の学食で昼食。日替わり(ささみチーズフライ、 野菜炒め、ポテトサラダ、キャベツ千切り、が少しずつ)、 御飯(S)と味噌汁。 法学部の講師控え室で少し休んで、13 時から「数理の世界」。 前回の後にもらった質問全てに半時間ほどかけて答えて、 その後は、高校までに習った色々な数についての復習をする。 一コマ分の間が空いて、 次は 16:20 から産業社会学部の建物で「情報の数理」。 コード化、平均語長など。 17:50 終了。 うーん、今日の講義は両方とも今ひとつの出来だった。 ふらふらしながらバス停へ。 大学が祝日じゃないと言い張っても市バスは祝日。ほとんど来ない。 家の前まで行くバスまで半時間はあったので、 次に来た四条堀川行きのバスに乗る。

四条堀川で降りたついでに、 ペンネか何かショートパスタを買おうと思ってリカーマウンテンに行くも、 もう閉まっていた。どうも今日は調子悪い。 夕食は作りおきのマリナーラソースで、 スパゲティ・アラビアータを作って済ませる。 この前 S 君からもらった SBUX 一号店特製ブレンド豆で、食後の珈琲。 洗いものをしているときのこと、 板書のし過ぎか右手に力が入らず、 汚れ水が入っている鍋を床に引っくり返してしまう。 半時間かけて床掃除をするはめに。 どうも今日はいかんなあ。 食後は、新学部関連のメイル対応仕事をするつもりだったが、 ショックから立ち直れず、今日は店仕舞い。 何をやってもうまく行かない日もあるさ。 お風呂に入って、髪を洗って、 新しいパジャマを着て、冷たい麦酒でも飲もう…

Sunday, October 07, 2007

白い秋

8 時起床。日射しは強いが、秋の空気だ。 午前中はメイルで対応のお仕事。 カルボナーラを作って、早めの昼食をとり、 大阪のチェスクラブ「アンパサン」の例会へ行く。 この連休は東京でトーナメントが開かれている最中なので、 遠征中の人が多く、こちらの参加者が少ない。 午後からの二局。久しぶりの参加だからか、調子が今一つ。 両方とも序盤でおかしなことになって防戦一方だった。 片方は運良く相手のブランダーで勝てたが、 もう一方はいいところなし。一勝一敗。 19 時くらいに帰宅して、もう一仕事。 クラス増減数の確認勘定など。

北原白秋の「橡(つるばみ)」を読んでみたり。 月夜よし鉢のささ栗つややけき一つ一つを影ながら噛む。

明日は祝日だが、もちろん、R 大学は通常営業日。 私は、衣笠での文系講義。

Saturday, October 06, 2007

昼間のお酒

9 時起床。 昨日までの研究会のため京都に来ている K 大の S 君と、 松ヶ崎のお鮨屋さんで昼食。 S 君は一年間のアメリカ外留(シアトルの W 大学と某 MSFT 社)から最近、帰国したばかりなので、 その無事帰国記念。 まっ昼間から、 シャンパンのハーフボトル一本とブルゴーニュの赤一本を空け、 数学の話やこの業界の話を肴に飲む。 昼間に飲む酒は美味しいねえ…とたまには堕落してみる。 14 時くらいにお開き。 家に帰って、少し昼寝。 家事をいろいろ。 昼間に食べ過ぎたので、夕食は遅めにして、煮麺を作る。 具は葱と卵。

通勤の車中で、"The Trouble with Physics"(L. Smolin)を読んでいる。 まだ全体の三分の一くらいしか読めていないが、 これはなかなかの本だと思う。 20 世紀以降の理論物理学の発展と問題点、 特に問題点の方がとても分かり易くエキサイティングに解説されている。 きっともうどこかで翻訳が進行中だろう。 リサ・ランドールの本みたいに原書を読み終えない内に、 翻訳が出てしまいそう。

Friday, October 05, 2007

毎日、僕らは数学を使う

9 時起床。ちょっと寝坊。 メイルが来ていたので、その対応の事務仕事。 午後は私用のために休みをとった。 大宮駅近辺で昼食をとってから、阪急で長岡天神駅へ。 さらにタクシーで移動。車中で小説を読む。 湿度は低いが、日射しが強い。 サングラスをかけていても、ページの白さが痛々しい。 ちょっと感傷的な気持ちになりつつ現地着。 合計一時間強くらいで終わった。 タクシー、阪急で大宮に戻ってくる。 近所のワイン屋で注文していたものを受け取って帰宅。 またメイルベースで少し事務用。 夕食はトマトソースを作って、 ベーコンのトマトソーススパゲティにした。

アメリカの CBS で "NUMB3RS" と言うドラマが放映されている。 ("E" の代わりに "3" が使われているのに注意。 初期のハッカーはこんなタイピングをしたものだ。) FBI の犯罪捜査もので、特徴は「数学」。 毎回、主人公の FBI 捜査官が兄弟の数学者の助けを借りて、 犯罪事件を解決する、と言うストーリィ。 このドラマで使われる数学についてのサポートは、 数学ソフトウェア "Mathematica" を開発販売している Wolfram リサーチが 公式提供している。 そのため、上でリンクをつけたサイトの数学解説コーナには、 専門的文献までついた詳しい説明がある。

Thursday, October 04, 2007

猫とソファ

8 時起床。目覚ましの珈琲。 洗濯機に働いているもらっている内に、 自分も仕事をする。 キャンパスに到着。 購買部で買ったサンドウィッチを食べながら、 12時半より卒研ゼミF。 続いて、14:10 から卒研ゼミS。 とは言え、学期が始まったばかりだからか、 どちらのゼミも学生さんがあまり準備して来ていなくて、 早く終わった。お陰で、それぞれ 30 分ずつくらい事務仕事ができた。 事務仕事のいいところは、 細切れの時間でも進められるものが多いことだ。 続いて、15:50 から「プログラミング演習」。 わずか 8 名の学生に、私と三人の院生 TA がつく、 私学では珍しく豊かな教育環境が実現された演習科目。 終了後、研究室に戻って、さらに一時間ばかり事務仕事。 学生食堂で夕食も済ませてから帰る。 中華風おばんざい、冷奴とだし巻きの小鉢、 御飯(S)と味噌汁。 帰宅は 20 時少し過ぎくらいだった。

「猫は寝ている」© HARA, Keisuke 2007

Wednesday, October 03, 2007

幸福論

8 時起床。目覚ましの珈琲。 資源ゴミを片手に出勤。 TA 配置ミス問題は継続中だが、目に見えて地平線は明るさを増してきた。 TA の教科書の件でメイルを書いたり、あれこれ。 昼食は学生食堂にて。鰹のづけ丼セットと冷奴。 生協書籍部まで散歩に行って、研究室に戻ってくる。 珈琲をいれて、 アランの「幸福論」(神谷幹夫訳/岩波文庫)を少し読んでから、 午後も教務委員関係の事務仕事。 仕事に疲れたら、「幸福論」からプロポを一つ、二つ読んで、 ふと窓の外に流れるうろこ雲を眺め、 嗚呼、「雲は切れ切れになった華麗な衣装のやうだ…」などと口遊む、 なんてのがいいんじゃないかな、と思って持参した。 しかし、実際はそんな暇もない午後だった。 今期の水曜日は事務集中日になりそう。 他の日は講義とゼミが詰まっているので、 対応が場当たりになってしまう。 事務作業と言うものも、ゆっくりと考えながらする必要のある仕事だなあ、 と思う。きりきり舞いしているようではちょっとマズい。 途中で新人 TA 用の教科書を買いに走ったり、 研究室に学生が TA 関係の相談に来たり、 あるいは先生が密談に来たりと、時々、 割り込みが入りながらも事務仕事に励む。 18 時くらいに、今日の段階で出来ることはもうない、と思われたので、 業務終了…と思ったら、うっかり事務室で捕まって、もう一仕事。 TA ダブルブッキング問題の続き。今度こそ何とかなりそうか。 夕食も学生食堂で食べて帰る。 豚生姜焼きと野菜サラダ、御飯(S)と味噌汁。 家についたのは 20 時過ぎくらい。

新学期が始まって丁度一週間。 午後がきっちり詰まっている日が多くて、夕方にはもう疲れてしまう。 せいぜいチェロを弾くか、本を読むか、くらいしか出来ない。 平日に自分のプロジェクトや、 勉強のための時間を作ろうとすると、朝しかないようだ。 この週末を使ってやや早起きにシフトして、次の週で試してみよう。

Tuesday, October 02, 2007

神無月

8 時に目覚し時計をかけておいたものの…なかなか起きられず。 シーツから身体を引き剥がすようにして起床。 うわっ、こんなに寝てしまった。 窓から通りを確認すると、まだセーフ。慌ててゴミ出しをする。 目覚ましの珈琲を飲み、身支度をして出勤。 キャンパスに到着して、事務仕事。 購買部で買ったサンドウィッチを研究室で食べながら、 12:30 から卒研Fの学生とのミーティング。 これで卒研ゼミ 3 つと修士ゼミをあわせて 4 つの日程が全て決まった (卒研ゼミIと修士ゼミが火曜、卒研ゼミFとSが木曜)。 13:00 から修士ゼミ。続いて、15:50 から卒研ゼミI。 ゼミの途中で学科長が探しに来た。トラブル発生。 TA 配置のダブリ。ゼミを 15 分ずつほど二度、中断して、学系事務室へ。 17:20 にゼミを終了して、事務室で続き。 研究室に戻って、AMS のレヴューを書いてオンラインで提出。 学生食堂で夕食(柳葉魚、冷奴、サラダあれこれ、御飯S、味噌汁) をとって帰る。帰宅は 20 時過ぎ。 お風呂に入るついでに風呂掃除。

Monday, October 01, 2007

衣笠講義初日

8 時に目が覚めたが、起床は 9 時近く。 涼しくて良く眠れる分、朝が辛い。 目覚ましの珈琲。 今日が衣笠文系講義の第一回なので、 下調べとトラブル用マージンのため早めに出勤。

かなり早めの昼食を法学部の地下の学生食堂(通称「ぞんち」)でとる。 日替わり定食(秋刀魚フライ、豚と玉葱の生姜焼き、ライス(S)、味噌汁)。 法学部の講師控え室で講義の準備。 去年は「数理の世界」が登録者 500 人を越して大変なことになったので、 今回は上限をつけた事前登録科目にしてもらい、 さらにシラバスで大変厳しい説明を書いておいた。 さて、どうなったか、と思っていたら、 効果覿面、わずか 150 人程度だった。 実際、予想よりあまりに少なかったため、直前に教室が変更されたほど。 そんなこんなで 13:00 より「数理の世界」。 150 人くらいだと気分が相当に楽。 急な教室変更もあり最初はざわざわしていたが、何とか静かに聴いていただいた。 14:30 に終わって、 次の講義までの一コマ分の空き。 法学部の前のあたりのベンチで、 AMS レヴューの論文を眺めて文章のアタリをつけ、 その後はカスパロフの "How life imitates chess" を読んだ。 カスパロフはチャーチルを深く尊敬しているらしい。 なんとなく分かるような分からないような。 次は産業社会学部の建物に移動して、 16:20 より「情報の数理」。 こちらはマスプロ用の大教室だったが人はまばらで、 百数十人といったところか。 17:50 に終了。衣笠なので、後は帰るだけ。 それが衣笠講義日の良いところかも。

18時半くらいに帰宅。 衣笠キャンパスは近いし、バスも一本、 バス停は家の前みたいなものなので通勤が楽。それも良いところ。 昨日の冷や御飯でオムライスを作った。 面目ないことだが、久しぶりの講義で疲れてしまった。 今夜はゆっくりしよう。