第六日、大晦日/「繻子の靴(上)」了
9 時起床。珈琲だけの朝食。 「繻子の靴(上)」(P.クローデル/渡辺守章訳/岩波文庫)は昨夜、読了。 下巻に入った。午前中は "Problem Paradise" の解答書き。 昼食は卵と甘藍の炒飯。 午後は実家へのお土産を買って、帰省する予定。 一泊だけしてすぐ戻ってきます。
大晦日。 今年の目標は生活の立て直しだった。夏までの半年は確かに毎日の生活の中に、 大学の仕事と自分の仕事をうまく配分すべく努力し、 なかなかうまく行っていたのだが、後半はいまひとつだったか。
研究活動の反省。 今年は A 堀先生と書いた数理ファイナンスの論文が一つ出版された。 L 先生との共同研究の論文も出るはずだったが、 条件つき採択されたものを、うっかり L 先生に任せてしまい、 そのおかげでいつ仕上がることやら分からなくなってしまった。 嗚呼、私が出版社に送り返しておけば良かった。 とは言え、このダイジェスト版は今年私が書いて、 来年プロシーディングに出版される予定。 講演は三月の国際シンポジウムで一回だけ。 研究自体は考えている問題はあるものの、全く成果はなく、 解決の糸口も今のところない。 近い内に別の問題を探す必要があるかも。 そんなわけで今年は今一つだったが、一昨年の遺産で何とか暮らせた感じで、 次の春の年会の分科会で特別講演をさせていただけることになったのも、 そのおかげだろう。 その講演の準備を口実に仕事を整理して、その後どうするか考えたい。
それ以外のプロジェクトの反省。 一昨年に初稿を仕上げた某ノンフィクションの翻訳は、 出版社の都合でお蔵入りしたようだ。 確かに、この今出版されても全然売れないだろうな、とは思うが。 これまた一昨年に自分のパートは仕上げた某数学書の翻訳も、 共著者の所で完全にストップしているようだ。これはいい本なのだがなあ。 まあこれらについては、私から出来ることはもうないだろう。 チェスのトーナメントにはかなり参加できて、 大体 OTB がどんなものか分かってきたことは良し。 ただチェスの勉強は計画に比べて、全く出来なかった。 やはりシステマティックに土台を作っていかなければ、と思う。 来年はエンドゲーム中心の基礎固めと、タクティクスを磨くことに集中したい。 私の実力では、「セオリー」はまだ全然重要でない。 プログラミングももっと勉強するつもりだったのに、今一つ。 来年はスクリプト言語でもっと書けるようになることと、 そろそろ秘密プロジェクトA用のソフトウェアを書き始めること。 ファイナンス部門は、市場全体がいまひとつだったこともあり、 年末に至って「まあまあの一年」と言うところ。 とは言え、私のプランは極めてパッシヴなので、 予定通りに買い付けたかどうかだけが問題で、その意味では今年も上々だった。 秘密プロジェクトBにもそろそろ手をつけたい。