定期試験シーズン。「数理計画法」の試験監督に行く。
普段は20名も聴講していないのに、
試験には登録者の全員、67 名がやって来て教室が満員。
実際、この全員に普段出席されると、講義が成立しないので、
この落差は誰にとっても大変結構なことなのだろうが。
夜は、賞味期限切れの近いベーコンを使うために、
ベーコンエッグで簡単な食事。
今日はアルコール抜きで、肝臓を休める。
試験中だからと言うわけでもないのだが、
昼休憩に心理学の本の記憶術についての記述を読んだ。
記憶術の歴史は古くて、ギリシャ、ローマの大昔から、
色々な方法が知られていた。
当時は演説や弁論の能力が大変重要だったから、
話す内容を記憶する方法として需要があったらしい。
記憶術の基本は一つで、
自分が既に非常に良く知っているものに、
これから覚えようとする物事を結びつけることである。
ローマ時代から有名な方法では、その手がかりに自分の家を使う。
玄関に入ってから居間にいたるまでの道筋のあれこれに、
記憶したいことを順に結びつけていくわけだ。
ただ、残念ながら、我々はローマ時代の貴族ではないので、
大抵の場合(少なくとも私の家では)、
玄関に入ったら隣りのドアが居間(兼キッチン、兼ダイニング)で、
その間に記憶のキューになるものがほとんどない。
そこで現代人としては、数字を使う方法がある。
数字自体は抽象的な概念なので、物事に結びつけ難い。
そこで、数字の形から連想されるものを使ったりする
(1 はロウソク、2 はアヒル、3 は耳…)。
そこまでは知っていたのだが、今日読んでいた本には、
数字の名前と韻を踏むものを使う方法が出ていた。
つまり、 one = gun, two = shoe, three = tree, four = door, ...
と言った感じ。
それぞれに出来るだけ五感に溢れたイメージで覚えたいことを結びつけて、
五大○○○とか、今日話したい 6 つのテーマなどを覚える。
日本語には語呂合わせと言う便利なものがあるが、
こんな方法もなかなか詩的と言うか、シュールで面白い。