Sunday, September 30, 2007

Air sul G

9 時起床。昨夜から降り始めた雨がまだ続いている。 目覚ましの珈琲。午前中は週間レヴュー。一週間の反省と展望をしていたら、 妹から郵便物が届いた。 無印良品の靴下 4 足(その内一足は五本指ソックス)と、 ヴィヴィアン・ウェストウッドのハンカチーフ…なのかなこれは、 袋縫いしてあるけど。 いまひとつセンスが理解できないが、 おそらく少し遅い誕生日のプレゼントだと思われるので、 御礼のショートメッセージを携帯電話に送っておく。 昼食はカルボナーラ。食後に水出しのルイボス・ティ。 午後は明日の文系講義二つの準備をして、 事務に夏季集中講義関連の報告メイルを一つ書いてから、 少し買い出し。止んでいた雨がまた降り出している。 用を済ませてすぐに帰宅。 夕食は御飯を炊いて、豆腐の卵とじ。

夕食後、久しぶりにチェロを弾く。 ふと見たら G 線が切れていて、予備の弦に交換。 ガットコアなので、 張り変えてしばらくはどんどん音が下がり、練習にならない。 そうだ!と思い立ち、「G 線上のアリア」を弾く。 この曲は、チェロで弾くときは一度も G 線に触らないのだ。 小一時間ほど「G 線上のアリア」ばかり繰り返して弾いていた。 ポジション移動は身体がある程度覚えていたが、 運指はあちこちついていかない。 秋らしい、しっとりした曲だから、しばらく練習してみようか。 さて、お風呂に入ろう。

メキシコ最終ラウンド。 アナンドはレコ相手の白番を、 わずか 20 手ほどでさっさとドローにして優勝確定。 両者とも無理をする意味はないので、予想通り。 とは言え、流石にもうちょっと続けてもいいだろう、とは思った。 これでアナンドが世界チャンピオン、と言うことになるのかな? 一つも負けなしの 9.0 ポイントは凄いが、 やはりマッチで前チャンピオンを倒さないと、 チャンピオンらしくないように思う。 その意味では、クラムニクとのマッチの実現に期待したい。 メキシコでは意外にアロニアンが冴えず、 意外にゲルファンドが活躍した。 私が特に面白いと思ったゲームは、 第 11 ラウンドのアナンド vs. モロゼヴィチ(1-0) と、 第 12 ラウンドのクラムニク vs. レコ (1-0)。

Saturday, September 29, 2007

ギリシャの鯛飯

気温が下がったせいか良く眠れた。そのお陰で朝が起き難い。 9 時前に目は覚めていたものの、起床したのは 10 時近く。 目覚めの珈琲の後、 午前中は「プログラミング演習」の課題の添削。 全員にメイルで返却した。丁度正午。昼食は貧者のパスタ。 午後は学会の某委員会の仕事をする。メイルで提出して、夕方終了。 掃除機がけをしてから、食材の買い出し。 夕食は鯛飯を作ることにした。 と言っても、あま鯛なので、似て非なる料理なのかも。 だしを使わずに塩と昆布と酒(白ワイン)だけで清らかな感じに炊いてみた。 たまたま開けてあった白ワインと。 結果は上出来で、 二食分作ったつもりだったが一回で全部食べてしまった。 食事している間に、夏季集中講義依頼の返答メイルがそろっていた。 御礼のメイルを書く。微かに進展。 これで今日は業務終了。20 時。あとは遊ぼう。

村上春樹の「遠い太鼓」だったと思うのだが、 ギリシャの何とか言う小さな島に住んでいたころ、 午前中は港のカフェで新聞を読み、昼は家で食べながら、 午後は釣りをするか仕事をするか、考えるのだそうだ。 そして、釣りに行ってもなかなか釣れないので、 大抵は港で漁師から魚を買う。 でもって、その日は鯛だったから、鯛飯にした。 そう言う話だった。優雅な生活だ。 うらやましいなあ… と思った、そのイメージで鯛飯を作ってみたのです(笑)

メキシコ第十三ラウンド。 アナンドがグリシュク相手の黒番をドロー。 73 手でお互い裸の王様だけになるまで指して引き分けた。 今日の盤面はその Grischuk-Anand(1/2-1/2)の 38. Kxd5 a4 のあと、 ルークエンドゲームに帰着したところ。 私には難しいが、はっきり白優勢だろう。 白側のポーンは全て守られていて、キングの位置も良い。 黒から勝ちに行く手は(多分)全くない。白が勝てるかどうかは…微妙。 a ポーンを取りに行くのだろうし、取れるだろう。 しかし、取ってからが問題だ。 アナンドはよくぞしのいだ、と思えるのだが、 このクラスなら当然の終盤力なのだろうか。 二位のゲルファンドもドローで守り、 最終ラウンドで同率に追い付く可能性を残した。

Friday, September 28, 2007

逃避

8 時過ぎに起床。ちょっと二日酔い。 目覚ましの珈琲。少し雑用をしてから出勤。 今日もまだ蒸し暑い。 キャンパスに到着して、来年度の夏期集中講義の手配の仕事に手をつけてから、 生協食堂で昼食。 鶏の山賊焼き、法蓮草、御飯(S)、味噌汁。 午後は朝の続きを少ししてから、来年度開講関連の仕事。 作業用のデータファイルを作っていたら、18 時を過ぎてしまった。 仕事が沢山あるときに、 作業環境作りに夢中になってしまうのは一種の逃避だ。 いくら包丁を研いでも、その包丁で食材を切り始めないと、 いつまでたっても料理は進展しない。 自分の良心に対する言い訳になり易い逃避なので、 より陥り易く、より危険な逃避である。 例えば、デス・マーチ段階に入っているプログラマが、 作業効率を上げるためと称して、 半日かけて .emacs をメンテナンスするとかね。 それどころか、急にマウスのボールの掃除を始めちゃったり。 今時は皆、光学マウスか、タッチパッドなので、 この逃避の種はなくなってしまったか。

まだすべきことが沢山あるし、デッドラインも厳しいが、 メイルの返事待ちの箇所がかなりあるので、この仕事は来週火曜日まで凍結。 夕食も生協食堂。 「おばんざいバー」(と言うコーナーがある) で白身魚のフライと野菜のビネガー漬けみたいなものと、 春巻を取り、あとはきんぴら牛蒡、御飯(S)と味噌汁。 食後そのまま、キャンパスを後にして、帰宅は 20 時少し過ぎ。

メキシコ第 12 ラウンド。あと 2 ラウンドを残すのみ。 首位のアナンドがスヴィドラー相手の黒番を早々にドロー。 お互いにもうちょっと頑張ってもいいんじゃないのかなあ、 と呑気な観戦者は思う。 二位のゲルファンドが黒番でアロニアンに快勝。 アロニアンが彼らしくない。やはり体調不良か。 これで、ゲルファンドはアナンドとの差を 1.0 ポイントに縮めはしたが、 アナンドからすれば十分なセイフ・マージンだろう。

Thursday, September 27, 2007

トップギア

9 時起床。学会の委員会関係の仕事を少しして出勤。 今日ある委員会のための資料と、某和雑誌の記事を書くための資料を数ファ研で印刷。 生協食堂で昼食。ロコモコ、なるものを食べた。 研究室で卒業研究の案内文を書き、 委員会の資料に目を通す。 演習の準備を少しして、15:50 から 第一回の「プログラミング演習」。 他の学科の講義と部屋がダブル・ブッキングされるトラブル発生。 他方の先生は必ずしもコンピュータを使わないと言うことだったので、 別の部屋に移動していただいた。 I 先生は「これは理工事務室と原さんに、おーきな、貸しやな!」 と捨て台詞を残し、大人数の学生を連れて出ていかれた。 こちらの演習は学生がわずが10人ほどで、 そこに数ファ研の飛び道具と評判も高い、 美人院生三人を TA に配する贅沢な環境。 演習終了後、また生協食堂で夕食。カレーライスとツナ若芽サラダ。 続いて、18 時から某委員会。 一時間半ほどで終了したが、内容は私にとってヴェリー、シリアス。 それが 10 月 10 日まで、それが 10 月 19 日までなんて無理です、 どう考えても無理です! と喉元まで出かかかったが、しょうがない。

夜はちょっとだけ逃避活動。これくらいは許して下さい。

Wednesday, September 26, 2007

新学期

9 時起床。目覚ましの珈琲。 メイルで出来る仕事などしてから出勤。 いよいよ新学期だ。キャンパスには正午過ぎに到着。 まず生協食堂で昼食を取って、研究室へ。 後期 TA 追加分の教科書手配をし、 新 TA の方々にメイルを書く。 出張中に使った研究費の申請。 某和雑誌からの原稿依頼書が来ていた。 これは既に先日、メイルで対応したから良し、と。 AMS からレヴューの依頼も来ている。 レヴューの仕事は断わっている人が多いようなのだが、 私は真面目にやっている。

少しその論文に目を通していると、 学生が前学期の定期試験の結果について質問に来た。 不合格に納得がいかない、と言うことらしい。 受講者数の多い講義をしていると時々間違いがあるものだから、 怪しいと思ったら異議を申し立てるのが良いだろう。 実際私は、今まで一度だけだが、学生からの申し立てで、 不合格を合格に訂正したことがある。 採点は正しかったが、 採点報告書(マークシート式)に書き込む段階で間違えていたのだ。 今回のケースでは、採点ミスも記入ミスもなかった。 学生さんは完全に納得したようには見えなかったが、 私の採点基準からして不合格だったので、 そう伝えてお引き取りいただいた。 わりと出来る学生さんのようではあったので、 悔しかったのだろう。 何でも持ち込みアリの試験では、 採点が厳しくなるのは止むをえない。 16 時から学科会議。 ちょっともめそうな議題ではあったものの、 意外と早く二時間ほどで終わった。 研究室でもうしばらく論文を読んで、 夕食もまた生協食堂で取り、キャンパスを後にする。 帰宅は丁度 20 時くらい。

メキシコ第十一ラウンド。アナンドがモロゼヴィチに勝ち、 7.5 ポイント。二位のゲルファンドとの差を 1.5 ポイントに広げた。 もうアナンド優勝で間違いなかろう。 Anand-Morozevich (1-0) の最終図(56. Re5)。 二人して投了図を作りました、だろう。 21. Bxf4 Rxf4 で各マイナピースがナイトとビショップ一つずつになってから、 アナンドの指しまわし、特にナイト使いが見事だったと思う。

Tuesday, September 25, 2007

静かの海

午前 8 時起床。ゴミ出しをする。 珈琲とチョコレート。Jennifer(1800)とチェスを一局。 白番、ペトロフ防御。勝ち。今日の調子はまあまあか。 午前中は出張中の経費の計算と、洗濯。 昼食には納豆スパゲティを作った。 午後は卒研ゼミの予定決めのメイルを書き、 スケジュール整理をし、 いくつかメイルでの仕事依頼に応対をした。 珈琲豆が切れたので買いに出る。 ついでに新刊書店に立ち寄ったら、 P.G.ウッドハウスの「ブランディングズ城の夏の稲妻」 (森村たまき訳/国書刊行会)が出ているのを発見。 勿論購入して、帰宅。 天才、森村たまき嬢の翻訳でジーヴスものが続々刊行されている中、 ブランディングズ城ものも森村訳で登場。

夏休み最後の日なので、 近所のバーに行って一人で夕食。 バーのすぐ前、逓信病院あたりで空を見上げたら、 大きな、薄青いくらいに白い満月があった。 そう言えば、中秋の名月だ。 位置が低いせいだろう、とても大きく見える。 子供の頃、「うちゅうのひみつ」みたいな感じの本で、 望遠鏡が発明されて以来、 かなり昔から月の地表のあちこちに名前がつけられていると知って、 大変に感動したものだ。特に「海」と言う言葉に感動した。 私が産まれた翌年がアポロ11号の月面着陸の年で、 そのせいか宇宙船が着陸した「静かの海」と言う名前を覚えている。 あんなに遠くにある星の岩だらけの地表に「静かの海」なんて、 信じ難いほど美しい名前をつけられる綺麗でまっすぐな心と、 私も含めて日常に溢れている卑小でねじまがった心が、 どうして同じ人類の中に二つあることができるのか理解できない。 どこか深いところでつながっているのだろうか。

「無題」© HARA, Keisuke 2007

Monday, September 24, 2007

Jitterbug Perfume

午前中に秋の東京を出て、まだ夏の京都へ。 新幹線の車中では、「悪魔はすぐそこに」(D.M.ディヴァイン/山田蘭訳/創元推理文庫) を読む。 イギリスの大学を舞台にした渋いミステリ。 主人公はまだ若い数学の講師で、 偉大な数学者だった父に比べた自分の無能さと、 極めて優秀でかつ美貌の経済学者の恋人との関係に、 うじうじと悩みながら、 父を死に追いやった過去の醜聞事件と関係があるらしい現在の殺人事件を探る、 と言うお話。 著者は大学職員だったそうで、 さすがに運営、人事など大学の舞台裏に詳しい。 秋には、こういう地味めの英国産ミステリなんかどうでしょう。 ポートワインにマイケル(マイクル)・イネスなんか、ばっちりかも。 関係ないけど、新幹線の隣の席がイギリス人らしき女の子のカップルで、 新横浜くらいまでいちゃいちゃしていて、気が散ってしょうがなかった。 窓際の小さい方が寝てしまってから、 私のすぐ隣りの大きい方はトム・ロビンスの「香水ジルバ」 のペイパーバックをずっと読んでいた。 いかにもだな、と思った。 そして、「ジルバ」と言う言葉が、 英語の"Jitterbug" の訛りなのだ、 と言うことに初めて気付いた。

「香水ジルバ」も読み返してみるか…などと思いつつ、京都に帰ってきた。 蒸し暑い。やはりまだ夏だ。 夕方からは雨も降り出した。 食材を買いに外出。ついでにワイン屋で注文していたものを受け取る。 料理をする元気がなくて、 夕食は冷凍の王将餃子を焼いて食べる。 まだ残っていた贅沢赤ワイン。 食後に珈琲と、頂きもののパスカル・カフェのチョコレート。 スイーツに愛がないもので、有り難みが分からなくて申し訳ないのだが。

明日が夏休みの最終日。 明後日水曜日からいよいよ新学期スタート。 憂鬱だなあ。早くお正月にならないかなあ… せめて明日はゆっくり暮らそう。

メキシコは第 9 ラウンドを終えて、 アナンドが 6.0 ポイントの首位、 続いてゲルファンド 5.0 で二位、 クラムニク、レコ、グリシュクが 4.5 ポイントで三位につけている。 第 9 ラウンドから、モロゼヴィッチ vs クラムニク(1-0)の盤面。 エンドゲームに入ったところ(28. Ra2 Bg7)。 黒が弱いポーンを悪い形で守っている分、 やや白の方が指し易いかな、とくらいにしか私には見えないのだが、 このあとモロゼヴィチがあっさり勝った。 この局面の時点で、実は既にかなりの差なのだろうか。 少なくともクラムニクらしからぬ形の悪さではある。 このクラムニクの負けもあって、 ますます次の第 10 ラウンドが重要になった。 事実上、アナンド優勝が決まってしまうか、 あるいは終盤ラウンドに至って混戦するか。

Sunday, September 23, 2007

オザミ

東北大キャンパスへ。午後は某委員会の会議。 意外と難しくも深い議論があり、二時間くらいかかった。 夕方、東京に移動。 東京駅傍のメトロポリタンに泊まる。 夜は証券アナリストの S さんと、丸ビルのオザミ・トーキョーで会食。 ブルームバーグも入っているし、証券関係の人は丸ビルが本拠地なんだろうか。 銀座のオザミ・デ・ヴァンと言うラーメン屋のようなビニールを下げた店に、 昔、何度か行ったことがあるが、その系列らしい。 最近は東京丸の内近辺にグループ店数店を出す勢いだそうだ。

明日の午前に京都に戻ります。

Saturday, September 22, 2007

仙台の秋

フェリのジゼルは本当に綿毛のようだね。 反重力装置でもついているのかと思った。

8 時起床。バスで東北大キャンパスヘ。 学会二日目。午前は分科会の一般講演。 昼食は生協食堂。 午後は別の分科会の特別講演を聴きに行く。 とは言え、講演者は確率論方面の方だったので、同業者が多い。 兄弟子たちとも会い、立ち話。 続いて、学会賞授賞式。確率論の大御所 F 先生が秋季賞。 関賞はフランスの高等研究所 IHES。ディレクタが賞状を受けとり、 フランス大使も祝辞の挨拶をしていた。 会場でチェス友達の S さんに会ったので、 受賞講演などはサボって仙台駅近くのスターバックスでチェスを二局。 埼玉マッチ(1.0-1.0)に続き、仙台マッチ。 夜は S さんと一緒にスペイン料理屋で夕食。 数学、チェス、詰将棋、ピアノの話など。 学会に来ると数学を頑張らないといけないなあ、 と思い、S さんと会うとチェロもチェスも頑張らないとなあ、 と思うのだが、 家に帰ると日常の続きに戻ってしまう所が凡夫の哀しさ。 22 時頃お開きにしてホテルに帰る。 食事の間に雨も上がり、昼間は暑かった仙台の街は肌寒いほど、 すっかり秋になっていた。

明日の夜も会食の予定が入っているので、更新は遅くなるか、 あるいはスキップします。

メキシコ観戦をしていないので、仙台マッチの結果でも。 第一ラウンド、黒番。ペトロフ防御。 序盤でエクスチェンジアップしたが、 中央にポーンを並べられポジションはいま一つ。 攻めあぐねていたところに勘違いをして、駒割りで追い付かれた。 結局、こちらのパスポーン 1 つの代わりに相手はナイト、 と言う厳しいエンドゲーム。しかし楽んで指せたことと、 相手のタイムトラブルもあり、何とか勝つことができた。 第二ラウンド、白番。シチリア防御タイマノフ変化。タイマノフは良く知らないので、 定跡を外しに行く。 定跡外しに無理をしたので、序盤でかなり不利になったが、 中盤から色々とタクティクスが見え始め、面白いゲームになった。 多分、黒がエクスチェンジの判断ミスで、 黒マスを弱くしたことがポイントか。それ以外は、はっきり黒が良かった。 タイムトラブルの助けを借り、アタックが決まってメイト。 二連勝。やはり持ち時間がせいぜい 30 分と短いと、 やや分があるようだ。でも最近の感触では、時間制限がないと負けるな、と思う。

Friday, September 21, 2007

A.フェリ引退

8 時起床。ホテルで朝食をとって、バスで東北大学キャンパスへ。 朝から暑い。仙台も同じくらい暑かった。 北海道すら真夏日だそうだから、東北程度では言わずもがな。 午前は分科会の一般講演。昼食は生協食堂。 午後は企画講演、分科会の特別講演二つを続けて聴く。 今日は三人に 「すみません、さっきは誰か気付かなかったもので…」 と謝られた。髪を切ったので分からなかったそうだ。 そして二人に、「大丈夫?」と心配された。 激痩せしているそうだ。夏用にちょっと食事の量を減らしていただけなのだが… 多分、60 キロは切っているだろうが、 自分ではそれほどとは思っていなかった。

夕食はホテルの近所で。 部屋で TV 番組表を見ていたら、 今夜の芸術劇場は、 アレッサンドラ・フェリ の引退記念公演だ。 もちろんロミジュリ。偶然見つけて良かった。これは観なければ。 いやそれより、フェリは引退したのか!いつの間に! 愕然とした。そう言われてみれば、そんな歳かと思い直したけど。 今、過去の日記を参照したところ、1998 年 1 月 18 日の夕方、 私は舞台が終わったあと着替えたフェリのごく傍に立っていた。 ほとんど十年前だ。

明日の夜は会食の約束があるので、やや遅くなるかも知れませんが、 バッテリーが残っていれば更新します。

メキシコ第七ラウンド。 予想通り、アナンドが白番でグリシュクを倒し、単独トップに立った。 ゲルファンドはクラムニクに黒番でドロー、と善戦。 単独で二位につけている。正直、ゲルファンドがここまでやるとは。 私の注目は、 モロゼヴィチ vs. レコで再び現れたスコッチ・ゲーム(4. ... Bc5 5. Be3)。 しかし、 ノート PC のバッテリーの関係でこれ以上の感想は無理です(笑)

Thursday, September 20, 2007

美人像

仙台に移動。 二本の新幹線に乗っている時間は合計 4 時間ほどなので、 うまく行けば 5 時間くらいで現地に着く。 半日がかりではあるが、仙台は意外に近かった。 夕方、 瞬間的に数学者密度が日本一に急上昇しているはずの仙台に到着。 新幹線の中で読んでいた V. ウルフの「ダロウェイ夫人」(丹治愛訳/集英社文庫)を、 ホテルの部屋で読了。 プルーストの内容をジョイスが書いて、 普通の小説の長さに圧縮したような感じだった。 私のイメージでは、 クラリッサはゲルマント公爵夫人と同じヴィジュアル。変かな? 単に私の思う美人像にそれほどヴァラエティがない、 と言うことか。 ピーター・ウォルシュも、 それほど繊細ではないとは言え、何となくスワンに似ているように思う。

メキシコ第六ラウンドで唯一、勝負がついたのは Gelfand vs. Morozevich (1-0)。 モロのエクスチェンジ・サクリファイスが炸裂。 しかし、結局ポジションの利がマテリアルの利に見合わず、 ゲルファンドが押し切った。 本当に 19. ... Rxe3!? 20. fxe3 の段階でバランスしているんだろうか。 気持ちは分かるが、流石に無理なんじゃ… でも、それもモロ様。優勝争いからは脱落したと思うが、 面白い盤面に期待したい。 これでゲルファンドがアナンドとともにトップに立った。 カスパロフが自分の着手を自慢して、 「この手はゲルファンド 10 人でも思いつくまい」なんて書いたりするものだから (Kramnik-Kasparov, 16. ... Nc7!, London BGN Wch(8) 2000)、 何となくゲルファンドって冴えないイメージだが、 勿論いつ世界チャンピオンになっても変ではない、 トッププレイヤである。

Wednesday, September 19, 2007

手紙

9 時起床。珈琲を一杯。天井を眺めてしばし黙考。 一人切りなので、黙っていない方がむしろ怖いけど。 メキシコのチェック。 昼食は御飯を炊いて、韮玉、納豆、味噌汁の粗食。 食後に寝床で横になって半時間ほど、 うとうととしながら、 ヴァージニア・ウルフの「ダロウェイ夫人」(丹治愛訳/集英社文庫)を読む。 午後は書類の校正、メイルで提出、 出張前のバックアップ作業。 仕事をしつつ、家事。洗濯と掃除機がけ、など。 実家の母から手紙が来ていた。 御前が産まれた頃の秋はこんなに暑くなかった、 などの時候の挨拶の他に、 「これで時には身体に良いものでも食べなさい」、 とお金が同封されていた。 親とはありがたいものである。 身体に良いものって言うと…お鮨とか? 夕食は冷や御飯を使って、オムライスを作った。 オムライスのお供に、昨日の残りの私には上等過ぎるワイン。 まあ、いいか。こういうこともある。 夜に実家に電話して、母に礼を言っておく。

明日の午後、仙台に移動して、 20(金)、21(土)、22(日)と数学会の年会に出席します。 留守番は(元)執事に任せた。 上記三日間の更新は不確実です。

一日休みを置いて第 5 ラウンド。 優勝候補のアナンド、クラムニク、アロニアンが強いのは当然として、 グリシュク、レコ、ゲルファンドも強い。 やはりただの当て馬ではないな、と思わせられた。 今日の盤面は Grischuk-Morozevich (1-0) より。 19. bxc3 h5 の直後。西側ファイルのポーンが弱体化して、 白は大丈夫なのかな…と思っていたら、 20. Qf2! で私の目にも構想が明らかになった。 ("!" マークは「好手」ではなくて、 あくまで「私の驚き」です。) a, c ポーンを全部捨てて、g3 にクイーンを運び、 f ファイルを開く。 少なくとも a3 を突く前から、これが頭にあったと言うことか。 こんな感じにモロを倒すとは、グリシュクも只者でない。

Tuesday, September 18, 2007

天井の疑問

寝坊。でもまだ間にあったので、ゴミ出し。 激しい日差し。今日も暑そうだ。 元執事からメイル。持つべきものは、良い従者だな。 返事のついでに学会出張中の猫の世話を頼んでおく。 昼食は自宅で茄子と長葱のアーリオ・オーリオを作り、 ヴーヴ・クリコ(1998)のハーフボトル。 一昨日、友人夫妻御一行から頂いたもの。多謝。 クリコの残りを飲みながら、 先日購入した V. ウルフの「ダロウェイ夫人」(丹治愛訳/集英社文庫)を読む。 確かにイギリスの街には人生の幸福が凝縮したような春の朝がある。 絵の具のような空の青と、二階建てバスの赤をその中に閉じ込めた、 薔薇の葉の上に震える雨の雫のような。 夕食も自宅で。食べるものがなかったので、 冷凍の王将餃子二人前を焼いて食べた。 夜は先月買っておいた、自分には明らかに贅沢過ぎる赤ワインを一人で飲み、 キチンの換気扇の下に椅子を運んで、一本だけ煙草を吸った。

溜息をつき、天井を見上げることが一日に何度かある。 天井にはなにもない。自分の人生にもなにもないかもしれない。 これで、良いのだろうか、という疑問が、天井に書いてあるわけでもない。
これがしたい、あれがしたい、と考え、
しかし、それができてしまったあとは、何をするのか?
そのシミュレーションができるようになる、
それが歳をとったということだろう。
想像ができないことなど、何一つないのだから。
自分がどれくらい喜ぶかも、
自分がどれくらい落ち込むかも、
すべて予測可能。
もう、それだけのデータが、これまでの人生で揃ってしまったみたいだ。 あとは、僅かな修正を繰り返していくだけだろうか。 このさき、今までになかったような悲しみも、 かつて経験のないほどの喜びも、もう味わえないような気がする。
だが、それで良いではないか。

「四季 秋」(森博嗣/講談社)より

「百年後の未来」© HARA, Keisuke 2007

Monday, September 17, 2007

猛暑の逆襲

9 時起床。昨夜はなかなか眠れず、寝起き悪し。 外は激しい日差しで猛烈な気温。 今日は京都の猛暑が帰ってきた。 メキシコのチェック。第四ラウンドも見所が多い。 昼食は御飯を炊いて、カレーライス。半熟茹で卵追加。 安定した美味しさだ。 カレーと変なものを合わせよう企画は中止。 敗因としては、舌が発想についていけなかった。

午後は観光につきあう。 タイミング悪く、もう忘れていたすさまじい猛暑の逆襲。 御実家へのお土産として、私の推薦で「オ・グルニエ・ドール」 でお菓子を御購入され、猛暑の中を歩いてあちこち。 最後に帯留めの骨董を探したい、とおっしゃるので骨董品屋へ。 山ほど帯留めを並べてあれこれご覧になっている間に、 狭い店内にぎっしり、かつ無造作に積まれた品々をぶらぶらと見ていると、 直径 10 センチ強ほどのピンク色のガラスの器に目が止まった。 姿といい、色合いといい、中々良い感じ。 洒落た灰皿にも使えそうだし、ちょっとした料理にも良さそうだ。 手にとって「これ、いくらですか?」と訊くと、 二十万円です、とのことだった。 「あ、そう。そんなところだよね…」と小声でつぶやいて退散。 友人夫妻らは夕方、新幹線で東京に帰って行った。

小一時間ほど昼寝をしてから、 夕食はカレーの残りと冷や御飯を使ってドライカレー。 カレー三昧もこれで終了。長かった。

メキシコ第四ラウンド。 モロゼヴィチ vs. アナンドは、モロ様のミラクル・セーヴ。 クラムニク vs. グリシュクも、グリシュクのスーパー・セーヴ。 左図は、Kramnik-Grischuk (1/2-1/2) の 41. dxc5 Kf8 の直後。 丁度、ヘヴィピースが全部交換されて、エンドゲームになったところ。 これをドローのチャンス十分と見切ったのか…やるなグリシュク、 ただのポーカー狂じゃない。 以上の二局も難しかったが、アロニアン vs. レコも難しかった。 どれもさっぱり分からない。 どうもレコのナイトのサクリファイスが無理手にして敗着、 駒損に釣り合う利を得られなかったらしい。アロニアン快勝。 スヴィドラー vs. ゲルファンドはまたペトロフ(5. Nc3)、 分かり易くドロー。 他の三局が面白かっただけに、 きっと多くの人はペトロフ 5.Nc3 にうんざり気味なのではないかと思うが、 私は好きですよ、この定跡。 第四ラウンド過ぎて改めて思うのは、 アナンド、クラムニクが優勝候補と言うものの、 やはりこの二人にしても大会を勝ち抜くのは容易ではないな、と。

Sunday, September 16, 2007

食べ合わせ

昨夜遅くまで起きていたので、10 時近くまで寝ていた。 今日も暑そうだ。 メキシコの結果をチェック。一つはまだ対局が続いていた。 昼食はカレーを使って、カレー豆腐スパゲティを作ってみた。 世の中には一緒にしない方が良いものがまだまだ沢山あるようだ。 午後は読書に、お風呂。

今日の夜は、友人夫妻らと会食ですので、夜の更新はしません。 次回は明日 17 日(月)の夜です。

メキシコ第三ラウンド。私が興味を持っている定跡、 スコッチ・ゲーム一局と、ペトロフ防御二局があり、面白かった。 注目のアナンド vs. クラムニク(1/2-1/2)はペトロフのメインラインの一つ。 ドローでこんな言い方も変だがクラムニクの横綱相撲。鉄壁ペトロフ。 ルークエンドゲームのお手本のような終盤を、 二人は綺麗にステイルメイトで終結させた (左図 65. ... Kxf5 まで)。 モロゼヴィチ vs. スヴィドラー(1-0)はスコッチ(4.... Bc5 5. Be3)、 ピースが中央に密集する難しそうなゲーム。モロ様の力勝ち。 グリシュク vs. アロニアン(1/2-1/2)はアンチ・マーシャル(8.h3)。 9. ... d5 といきなり中央を開く手が意外。 この後、白がポーンを捨てた代わりに黒の K 周りを崩し、 ヘヴィピースを集中させたが攻め切れず。 結果は白からのパーペチュアルドロー。 黒は危なかったようだが、本当に 9. ... d5!? はある手なのだろうか。 レコ vs. ゲルファンド(1/2-1/2)もペトロフ。 第一ラウンドのアナンド vs. ゲルファンドにも現れた 5. Nc3 ライン。 レコの心理作戦か。 この定跡の心は、Nxc3 を d ポーン で取り返し、Be3(Bf4), Qd2 として、 クイーン側キャスリング、そしてキング側でポーンストーム。 分かり易く、一見は攻撃的。クラブでのカジュアルな対局程度だと、 ペトロフ屋がこれで簡単につぶされたりする。 しかし、レヴェルの高い対局ではドローになり易い。 黒は比較的簡単に攻撃を無効化できるからだ。 この対局では Q+Ps エンドゲームまでもつれこんだが、 結局はドロー。最後はお互いに数分だけを残す緊迫した闘い。 何と 100 手にまで届いたところで、 二人とも良くぞ堪えました、と言う感じのドロー。

Saturday, September 15, 2007

ずっとお城で暮らしてる / 運(chance)

9 時起床。昨日に続いて今日もちょっと暑い。 湿度も高く、夏の最後の抵抗、って感じ。 朝の珈琲。メキシコの結果のチェック。 御飯を炊いて、昼食はカレーライス(二回目)。 茄子の素揚げを追加して茄子カレー。 "The Trouble with Physics" (L.Smolin) を読んだり。 近所のワイン屋さんに買い物に行く。 丁度、店の近くに来たところで、急に空が黒くなりスコール。 店の中にいる間に、雨はやんだ。 帰りに新刊書店で、 「ずっとお城で暮らしてる」(シャーリイ・ジャクスン/市田泉訳/創元推理文庫)、 「ダロウェイ夫人」(ヴァージニア・ウルフ/丹治愛訳/集英社文庫)などを買う。 夕食はカレーライス(三回目)。王将の餃子を使って、餃子カレー。 謎の食べあわせだった。世の中には一緒にしない方が良いものも多いね。 食後も読書など。

アナンドがアロニアンに、クラムニクがモロゼヴィチに勝ち、あとはドロー。 この二人は今、ツイてる。運が良い。 もちろん、第三ラウンドの注目はこの二人の直接対局だ。 チェスのようなゲームで運を強調することは誤解のもとではあるが、 純粋にランダムな運ではないものの、 幸運とか不運と言う言葉で一番まとめ易いファクタの占める割合は、 かなり大きいと思う。 世界チャンピオン 9 世のティグラン・ペトロシアンは、 異常に注意深く防御的な棋風に言及されて、 「私は幸運(chance)を避けようとしているのだ。 幸運に頼りたい者はカードかルーレットをするべきだ」と言った。 今、同名、同国人の A. ペトロシアンをセコンドにつけ、 超ソリッドな棋風で知られるレコは、 優勝争いに影響を与えられるだろうか?

そんなわけで第二ラウンドからの今日の盤面は、 お互い良く持ち堪えた Svidler-Leko より。 やはり、出た。マーシャル・アタック。 ちなみに今年のリナレス=モレリアでの同じ二人で同じ手番の対局も、 マーシャル・アタックでドローだった。 その時は、15. Re4 型だったが、 スヴィドラーは今回 15. Qe2 (左盤面図)を試した。 多分、珍しい…と思う。 今は 15. Re4 g5 16. Qf1 がメインラインで、 古えの 15. Be3 の可能性もまだ消えていない、 と言うところだと思っていた。 15. Qe2 のあとは、15. ... Bg4 16. Qf1 しかないだろう。 しかしこの局面は、 これほど高いレヴェルの対局でなければ人気のある 15. Qd3 Bg4 16. Qf1 と結局同じ盤面だ。 e2 経由で小さく周る手に何か「あや」があるのか、私には分からない。 この後、私には良く分からない理由で、白は 1 ポーン得した。 しかし、白のキング周りは弱く、 さらにポーンが少なくなって黒が動き易くなっている分、 白から勝つ手はなさそう。実際、パーペチュアルのドロー。 それが、マーシャル・アタック。

Friday, September 14, 2007

くすくすと笑う

9 時起床。カーテン越しの明るさからして、良い天気のようだ。 寝床でぼうっとしていたら、久しぶりに面白いことを思いついた。 あまりに秀逸な発想だったので、くすくす笑ってしまった。 数学やサイエンスのことではなくて残念だが。 しばらくして階下に降りて、クロに御飯を与え、珈琲を淹れる。 メキシコ世界選手権の結果をチェックしたら、全部ドローだった。 しかも全て 30 手以内と短い。 第一ラウンドでみんな慎重に指しているのかな… チェスは基本的にドローイッシュなものなので、 このレヴェルではリスキィな踏み込みがないとドローになるのはやむをえない。 しかし勿論、観客としては面白くない。

午前中は棋譜を調べたり。昼食は御飯を炊いて、レバニラ炒めなど。 少し昼寝をしてから、午後はお仕事の事務書類作り。 MSWord だ。事務書類の類をどうして、全部テキストにしないのか理解に苦しむ。 どう考えても不合理だ。 途中で急に外が暗くなったと思ったら、激しい雨になった。 これは秋雨と言うより、夏の雨。 ああもう秋だ、と思ったり、やれやれまだ夏だ、と思ったり。 世間には四季の移り変わりがあってこそ素晴しい、と言う風流人が多いが、 私は一年中が秋でも、または冬でも一向に構わない。むしろ望ましい。 一年中春なのはちょっと嫌で、一年中夏なら移住する。 夕方になってようやく書類作成完了。 しつこいようだが、もしこれが Word でなくてテキストで良かったら、 私なら 15 分以内に出来ている。 四食分ほどカレーを作る。 ただ、最近かなり小食になって来ているので、 ひょっとしたら、一週間分くらいあるかも知れない。 夕食は冷や御飯でカレーライス。

第一ラウンドより今日の盤面。 Anand-Gelfand 戦、最後の一手前。 この後、22. ... Rxe1 でドロー合意。謎だ。 黒が良いようにしか見えないが… それに、Gelfand は何故、f4 ポーンを取らなかったのだろう? Bg5 があるので、22. ...Rxf4 の後、白はクイーンでこのルークを取り返せない。 とすると、23. Nxf6+ Qxf6 24. Bd4 Qh4 と言うところで、 ただの 1 ポーンアップ、黒がかなり良く見える。 Bxa7 があるかも知れないが、それでも白は釣り合ってないと思う。 まさか一手先の見落としとも思えないので、 アナンド相手に楽に、しかも黒番で、ドローが取れたならそれで十分、 と言う大会全体を見た判断だろうか。 確かに 1 ポーンアップでも形が互角ではなかなか勝てないものだし、 そこから負けたらダメージも大きいので、気持ちは分からないでもない。 しかし、それでいいのか、ゲルファンド。

Thursday, September 13, 2007

メキシコ世界選手権、開幕

9 時起床。目覚めの珈琲。 今日はいい天気だ。洗濯日和、というところ。 最近の京都は毎日、30 度を越してまだ夏の名残を感じるものの、 湿度が低いのでけっこう快適。 午前中は来週末 20 日からの仙台出張の手配など。 昼食は冷や御飯を使って、オムライス。 御飯を少しスープで煮てややリゾット風にしてみました。 午後は半時間ほど昼寝をしてから、読書など。 夕食は鶏肝のソースのスパゲティ。 この料理はちょっと面倒だが、 好きなのでけっこう頻繁に作ってしまう。 育ちが悪いからだろうか、内臓料理は大抵なんでも好き。

特にキャンパスに行く必要がないようで、自宅勤務状態。 とは言え、どんどん委員会の資料とか仕事とかがメイルでやってくる。 後期の荷の重さにやや憂鬱。 春はやってくるのかな…と、秋の始めに言ってみる。 せめて後一週間ほどの夏休み気分をエンジョイしよう。

チェスの世界選手権(in Mexico) がスタートした。 今月一杯 30 日まで続けられる。 対局第一ラウンドは現地時間 13 日の 14 時から。 (メキシコはアメリカ中部時間だから、時差 15 時間くらい?) 世界最強の 8 人の選手がダブル・ラウンドロビン(二重総当たり)で、 全 14 ラウンドを戦う。賞金総額は 130 万ドル。 優勝候補はもちろんアナンドだろう。対抗馬としてはアロニアン? おそらく注目はワイルドでファンタスティックなモロゼヴィチ。 個人的には、好きなクラムニクと、 私の中で最近急速に評価が高まっているレコに注意したい。 少なくともレコに対して、 「やる気あるのか」とか、「それでも男の子?」とか、 「また"レコる"のか。何度目だ」などの非難は控えたい。 観戦準備のため、 「戎棋夷説」 で定跡勉強をし、 湯船で "New in Chess" 最新号のグリシュクのインタヴュを読んだ。 不良ぶってはいるがグリシュクは超インテリなので、 話はいつも面白い。

明日から今月一杯、ややチェス関連の記述の割合が増えますが、 興味のない方も見捨てないで下さい(笑)

Wednesday, September 12, 2007

スーパー・ストリング

昨夜なかなか寝つけなかったせいか、目が覚めたのは 10 時近く。 寝起きもよろしくない。 私は元来から朝に弱い。目が覚める時間が一番生きるポテンシャルが低い。 寝床で朦朧としている内に、遠くでチャイムの音が聞こえる。 そうだ amazon だと気付き、飛び起きて階下に降りて、対応。 "The Trouble with Physics" (L. Smolin / Mariner Books) を注文していたのだった。 理論物理学の一般向け啓蒙書の類だが、 「S. ワインバーグの "The first three minutes"(1977) 以降で、最も重要」 と言う大げさな書評に騙されてみることにした。 現代物理学が抱えている困難と超弦理論を易しく説明した本ではあるが、 他のものとは違って、 超弦理論一辺倒の状況に強く批判的な立場を取っている所が特徴。

キャットフードを昨日切らしたのを忘れていた。 近所の西友まで買いに行って、与える。 うちのクロもすっかり大人になって、 最近ではあまり御飯を欲しがらなくなった。 朝起きてくるとすり寄ってきて、 一通り自分が思う悩殺ポーズをきめるのだが、 今朝のようにすぐに与えなくても、 「あ、くれないんだ。あなたも色々事情があるんでしょうね。じゃ、いいです」 みたいな感じで一人の世界(いや、一匹の世界か)に戻ってしまう。 基本的に愛人属性だ。食べる量も、子猫のときの半分くらい。 洗濯、掃除など家事をしているうちに昼。 長葱と豚肉の炒麺を作って昼食。 午後はまた資料探しをしてから、 "The Trouble with Physics" を読む。 夕食は御飯を炊いて、最後のゴーヤチャンプルー。 夜は何故か、「夏のレプリカ」(森博嗣/講談社文庫)を読み返した。

Tuesday, September 11, 2007

秋のキャンパス

8 時起床。ゴミ出し。 目覚めの珈琲を飲んで、キャンパスへ。 今日はけっこう暑い。とは言え、湿度は低めだし、もう夏の暑さではない。 生協食堂で昼食。 ランチセット約 460 円 (豚かつのキャベツ千切りとポテトサラダつき、飛竜頭の煮たもの、味噌汁、玄米御飯 の S)。 午後は資料探し。しかし残念ながら見つからず。 出版が最近なので、まだ図書館に入っていないようだ。 東北大の学会のときに出店で買うか注文だな… 夕方帰る。

お風呂に入ってから、夕食を作る。 オクラと長葱とベーコンのスパゲティ・アーリオーリオ。 ずばり、「冷蔵庫に残っているもので作りましたメニュ」。 夜は雨。一雨ごとに秋になる。と言うより、ひょっとしてもう秋雨ですか?

「無題」© HARA, Keisuke 2007

Monday, September 10, 2007

プレプリント

9 時起床。 昨夜強い雨が降ったせいだろうか、気温が急に下がった。 窓を明けると、少し雨が降っているのに、空気が乾いて感じる。 いよいよ秋か。 松脂のにほひのごとく新らしくなげく心に秋はきたりぬ。 松脂の匂いのように新しく、嘆く心に、か…白秋は天才だな。

目覚しの珈琲を一杯。 午前中は昨日の対局の棋譜に注釈をつけたり。 昼食は御飯を炊いて、だしを引き、ゴーヤチャンプルーと若芽の味噌汁。 午後はこの前コピーしてきたプレプリントを読んだり、 少しその関連で数学を考えたり。 数年前にもプレプリントだったが、今だにそのようだ。 プレプリントがなかなか論文にならないのには色々な理由があるのだが、 よくある原因は「夢が大き過ぎる」だと思う。 だから、面白いことが多い。 逆に言えば、論文は完成品であって、夢の抜け殻のようなものだ。 研究のテーマや問題を探している院生の方は、 何年間も論文にならない駄目プレプリントの噂を耳にしたら、 チャンスだと思って読んでみると良いかも知れない。 色んなアイデアが放置されたままだったり、 証明が間違っていたり、 または単なる紙くずだったり(自信回復の一助になる)、 いずれにせよ、立派な大論文を読むより利益が多い、かも。

夕食は冷や御飯を使って葱と卵の炒飯と葱のスープ。 夜はエンドゲームの勉強をしたりして遊ぶ。

「沈思」© HARA, Keisuke 2007

Sunday, September 09, 2007

「私、自分が死ぬ日をカレンダに書きたいわ…」

9 時起床。目覚しの珈琲を一杯。 懐しさのあまり、つい、 amazon で注文してしまった西村しのぶのマンガの到着を楽しみにしていたのだが、 これまたうっかり届け先を大学にしてしまっていた。 変更しようにも既に荷物が出発した後だ。がっかり… 今日は一日、冷たい麦酒を飲みながらマンガを読んでだらだらしよう、 と一昨日前から楽しみにしていたのに。 そんなわけで予定を変更して、 日本橋のチェスクラブ「アンパサン」の例会に行くことにする。 指慣らしのためにフィッシャーとスミスロフの棋譜を並べ、 ゴーヤうーめんチャンプルーで早めの昼食をとってから、日本橋へ。 午後からの二局に参加。 歴代クラブチャンピオン二人に連勝する。絶好調。 どちらも、 ピースが密集してわけのわからないねじりあいになった中盤を勝ち抜いた。 集中力も保てたし、運も良かった。バイオリズムが上げ調子かな。 19 時少し前くらいに帰宅して、 夕食は茄子とオクラのスパゲティ・アーリオオーリオ。

夜は「生きる」の TV ドラマリメイクでも観るかな、と。 大昔に映画で観て感動したものだったが、 世界のクロサワには申しわけないものの陳腐だなあ、とも思った。 自分があと一ヶ月で死ぬと分かったらどうするだろう、 と色々考えるのは愉しいが、実際は普通に暮らすと思う。 まあ、そうね、私ならばいつもの日常を暮らす上に、 自分にいつもより少し贅沢を許すくらいだろう。

私が同世代で自分と同じくらい頭が良いと思っている二人、 K 大の S 君と A 社の K さんと一晩ずつ直接会って、 居酒屋で下らない話をする。 近所の好きなカレー屋と担々麺屋で一回ずつ昼食を取り、 普段とは違って麦酒もつける。 一日は、近所の贔屓のワイン屋に行って、 社長とスタッフたちと立ち話をする。 その夜は近所のバーと祇園のバーを梯子して、いつもと同じように飲む。 妹に電話をし、おまえは僕と違って何の才能も表さなかったが、 それは性別と環境と社会のせいだろう、 それ以外のところは全く僕と同じだよ、と言う。 昔、愛した女性たちに何とか直接会えれば、 あいかわらず綺麗だね、と言う。 会えないようなら電話をして、元気かい、僕を選ばずに大失敗だったろう、 逃がした魚は大きいぜ、とも言う。 平日の朝には好きな本を読み、昼には学生と院生を叱りつけ、夜には数学を考える。 日曜日にはチェスクラブに行き、できればトーナメントに参加し、 チェス友達たちと闘いたい。 そして最後の日には、誰にも会わず、自分の家で一人切りになり、 ウッドハウスのジーヴスものを読みながら、 夏ならば小さなグラスで良く冷えた麦酒、 それ以外の季節ならば、やはり良く冷えた日本酒を少しだけ飲みたい。 日本人は死ぬ前に山や海や庭の緑など自然を見たがる傾向があるそうだが、 私は別に見たいと思わない。 心の中に十分美しいものがあれば、窓も景色も必要ない。

Saturday, September 08, 2007

趣味人の美学

8 時起床。曇り空。 寝床で「マリナー氏の冒険譚」から一つ短編を読んでから起床。 目覚ましの珈琲を一杯。 Peter(1600)と 10 分チェスを一局。勝ち。 さすがに Peter には負けないか… 午前中はスミスロフの棋譜を並べたり。 昼食はゴーヤと素麺のチャンプルーを作った。 素麺と言っても実際はもらいものの「うーめん」と言うもので、 素麺よりやや太く、そして半分程度の長さしかない。 病人が寝床で食べ易いようにと作られたそうだが、 普通には短か過ぎて食べ難い。 午後は主にたまっていた家事をしたり。

夕方になって、南国のような激しいスコール。 スコールらしく、すぐにおさまった。 本を持って近所のバーまで歩いて行って、夕食。 挽肉、トマト、きのこ、オクラなどのキッシュ、 仔羊の脛肉のトマト煮込み。 食後にチーズを二種類とデザートワイン。

持っていった本は、 「ハッカーのたのしみ ~ 本物のプログラマはいかにして問題を解くか」 (H.S.ウォーレンJr./滝沢徹・鈴木貢・赤池英夫・葛毅・藤波順久・玉井浩訳/ SiB Access)。 ハッカーと言っても、ネットワーク侵入などの話ではなくて、 ここではプログラミングそのものを楽しむマニアックな人々のこと。 例えば、今日読んだところにはこんな話が出ていた。 x と言う変数には a か b のどちらかの値が入っている。 今の値が a ならば b に、b ならば a に入れ替えたい。 どういうプログラムを書くか。 普通なら、「x が a ならば b とせよ、そうでなければ a とせよ」 と言うプログラムを条件文で書く。 しかし、「a + b - x を計算して、新たに x とせよ」とも書けて、 こちらの方がハッカー好みだ(少なくとも経済的だ)。 勿論、プロなら後者のように書けることに気付いても、前者のように書く。 私もプログラミングの授業では、 「クレヴァなアイデアは思いついても使うな」と教えている。 が、あくまでハッカーとは趣味人なのであり、美学が優先するのである。 ここまでは誰でも知っているが、この本で扱っているのはこの問題を一般化する話。 例えば、変数 x は a, b, c の三つの異なる値をとるとせよ。 今の値が a ならば b に、b ならば c に、c ならば a に入れ替えたい。 うまい方法があるか? 上のように a, b, c の値を入れるとそれぞれ b, c, a の値になる多項式がある (考えてみましょう)。 しかし、それでは素朴に条件文で書くより計算量がずっと多い。 この本には非常に巧妙な、いかにもハッカーぽい、 ビット演算処理を用いる方法が載っていて、 なるほどなあと感心した。とは言え、 勿論、プログラミングのプロだったら絶対にこんなプログラムは書かないだろう、 とは思ったけど。

Friday, September 07, 2007

グラス一杯の麦酒

8 時起床。曇り空。目覚ましの珈琲を一杯。 Jennifer(1800)と 10 分チェスをして今日も負けた。 出勤。それほど高温ではないが、湿度の高い気持ち悪い天気。 キャンパスに到着して、 午前中は午後の会議のための資料の整理と印刷。 生協食堂で昼食。冷やし中華セット。 冷やし中華と揚げ餃子に白御飯がついていた。 きつね饂飩にかやく御飯がついているようなものだろうか。 午後から学科会議。意外と早く終わった。 会議の内容を受けてメイルを一件書き、 別口で頼まれていた外国へのメイルを一通書き、 論文を一つコピーして、夕方キャンパスを後にする。

夕食は御飯を炊くのが面倒でカルボナーラを作った。 湯船で本を読む。 長風呂に入ると水分が随分と抜けるらしくて、喉が渇く。 お風呂上がりに麦酒を少し。 よく冷えたグラス一杯の麦酒が与えてくれる幸福の確かさ、 と言ったのはプルーストだったかなあ… それとも村上春樹?(笑)

「対称性、または、我が眼の悪魔」© HARA, Keisuke 2007

Thursday, September 06, 2007

十の単語

カミュは好きな言葉を十個挙げろと言われて (「アンケート『好きな単語10』への返事」)、 世界、苦悩、大地、母、人間、砂漠、名誉、悲惨、夏、海、 と答えたそうだ。 流石だ。「悲惨(ミゼール)」が凄い。 この十単語を見ただけでカミュが分かった気になるほど。 私なら、時間、孤独、誇り、調和、官能、死、結晶、自由、静寂、意思、 などだろうか。

8 時起床。曇り空。 目覚ましの珈琲を一杯。 通信チェスの手を考えたり。 丁度、第一回のウェブサーバを使った日本大会に一緒に参加している O さんが、 国際通信チェス連盟のGM(グランドマスタ)の称号を得たとのニュース。 以前、東京のトーナメントでお会いしたとき、 「もう少し」とは聞いていたが、ついにノーム達成したらしい。 着手と一緒にお祝いのメッセージを送る。 昼食まで大学のお仕事。 昼食は御飯を炊いて、豆腐と葱の味噌汁、ベーコンエッグ。 食後は少し昼寝をしてから、午後のお仕事。 夕食は冷や御飯、茄子と挽肉の炒めもの。 炒めたあとの鍋を使ってスープも作った。

今日の京都は曇りで時々、雨も降り、涼しかったのだが、 明日はまた猛暑らしい…キャンパス出勤日なんだがなあ。

Wednesday, September 05, 2007

冷静な令婿の霊性の励声は冷製

9 時起床。今日もまだまだ暑い。 やや食欲がなくて昼食は素麺。梅干しと海苔。 午後は少し昼寝をしてからお仕事。 先日の挫折の後、別の問題を考えることにした。 前のようにコンクリートなものではなくて、 むしろ自由に発想できるタイプなので、 目先と気分も変わっていいかな、と。 夕方になって食材の買い出し。 夕方とは言え、蒸し暑い。秋はどこに。 帰宅してお風呂に入り、 夕食は焼いた茄子とオクラをあえた冷製スパゲティを作った。 ちょっと塩に頼り過ぎたか。足りないのは…檸檬かな。

「計算の終わり」© HARA, Keisuke 2007

Tuesday, September 04, 2007

オレゴン

8 時過ぎに起床。今日はゴミ出しはなし。 目覚ましの珈琲。 Jennifer(1800)とチェスを一局。 白番、ペトロフ防御。最近、Jennifer にも勝てないのは、 私の不調なのか、彼女が絶好調なのか。 通信チェスの手を考えたりしている内に昼。 御飯を炊いて、だしを引き、 若芽の味噌汁と梅干しなどそのあたりの常備菜で清貧に済ませる。 午後は学会の某委員会のお仕事。

夜はオレゴンからの生産者を迎えての食事会に出席。 今日の私のベストは、ピノグリと雲丹のフラン。 低価格帯のブレンドしたワインが、良く出来ていると思いました。

Monday, September 03, 2007

久方の出勤

久しぶりにキャンパスに出勤。 久しぶりに生協食堂で昼食。ハヤシライスのセット。 まず、一時フランスより帰国中の O 先生と打ち合わせ。 もうすぐ新学期なのに、またフランスに帰るらしい。 イタリアの大学と研究提携のようなこともしたらくて、 相変わらずお忙しそうだった。 続いて、某委員会の会議を一時間半ほど。正直に言って、かなり堪えた。 偉い人たちは明日が朝から晩まで会議のオンパレード日のようだ。 私ですら一つは委員会が入るだろうな、と思っていたが、 おそらく議長が他の会議とバッティングしているのだろう、 運良く逃がれられたようだ。まあ、他の日に移動しただけなんだけど。

研究室に戻りしばらく休憩。ため息を二つほどついて、 夏の日と美しい思い出の去り行くを嘆く詩を吟じてから、 今月下旬の東北大学での学会に行くための出張届け書類を事務に提出し、 夕方、キャンパスから逃げ帰る。 西日が厳しい。今日はまだ夏のようだ。 帰宅。ぬるま湯を張って湯船で考え事など。 夕食は素麺を茹でて、海苔と梅干しで食べる。 食後に白ワインを少しだけ。

久しぶりだと通勤するだけで疲れるなあ… 徐々にリハビリしていこう。

Sunday, September 02, 2007

真夜中の電話

昨日の真夜中に実家の妹から電話があった。 「今となってはどうでもいいっていうか、 どうしようもないし、大した話じゃないんだけど、ちょっといい?」 と切り出され、時刻が時刻だし、 何か不穏なことをカミングアウトされたらどうしよう、 と思ったが、実際、大した話じゃなかった。 使っていない家を壊して更地にするらしくて、 その家に私の昔の蔵書を放り込んであったのを処分してしまったのだが、 よろしかったですか? と言う話だった。人が住んでいない家はすぐに廃墟化するし、 そんな中に紐で縛って山積みしてあった本なんて、 もう読むこともできなかったかも知れない。一応は事前に報せて欲しかったが、 確かに今となってはどうしようもない。 処分したあとで、「やっぱり気になって夜も眠れない」 と母が言い続けるので、自分が連絡することにしたとのことである。

ほとんどは、私が叔父からもらった翻訳もののミステリ小説で、 個人的には懐しいものではあるが、 今でも簡単に手に入る古典ばかりなので、実害は全然ない。 ただ、やっぱりちょっと寂しいかなあ…

午後からチェスクラブ「アンパサン」の例会へ。 午後からの二局に参加。同じくらいのレイティングの方に白番、 時間切れで勝ち。次はずっと上手の方と黒番。 この休憩時間に栄養ドリンクみたいなものを飲んだのが良くなかったらしく、 序盤で無茶なナイトの捨て駒をして無理攻めをしてしまった。 しかし、無理が通って、やや有利ぐらいで落ち着いたのだが、 そこで激しいポカで負け。 これで勝っていたら悪い癖がついたかも知れないから、良かったか。 一勝一敗。

Saturday, September 01, 2007

一日

日差し。暗号。日記。猫。玄関。 冷房。珈琲。ウッドハウス。 コンピュータ。チェス。素麺。 原稿。昼寝。原稿。夕涼み。祇園。夜。バー。巨峰のカクテル。 トゥーレーヌの白。鯛のキッシュ。ハインライン「夏への扉」。 浴衣。四条大橋。クロエ。猫。シャワー。純水。エンドゲーム。 スタンダールの「恋愛論」。日記。

「私を知らないと言って」© HARA, Keisuke 2007
(私蔵の山本六三氏銅版画「百合を持つヘルマフロディット」 に写真効果を加えたもの。)